*ホームページの特性として、聴いたものをあちこち不定期に更新しています。
買ったらすぐに聞く作品もありますが、とりあえず棚に並べる・・・と言う作品もかなりあります(゜゜)\バキッ☆。
(初めての方はともかく)何回か来ていただいた方が、全部を回って見ていただくのは大変ですので、新規に感想やデータをアップしたものをここで一ヶ月分まとめて紹介します。
ただ、BLと普通のドラマCDが混在する形になるので、BL嫌いだとおっしゃる方、ごめんなさいm(_
_)m。
一応、一覧の方に(B)と書いてあるのはBL作品ですので、参考になさって下さいm(_
_)m。
また、ソングアルバムは(S)、ラジオ関連は(R)と書かせていただきます。
*「エデンを遠く離れて」は、シリーズ扱いします。
*真殿光昭さん、50タイトル突破しました。
*今回、「後編」もしくは2巻特集!!と言う企画で選んでみました。聴いているのは、2月ですし。それにちょっとひっかけた?と言うところですm(_ _)m。
東京魔人学園黄龍祭 第弐巻 | 倒凶十将伝 魔王の心臓 後編 | 浪漫狩り 2 |
異界繁盛記 ひよこや商店2 | 最遊記 12 BE THERE(後編) | Cafe’吉祥寺で C2 |
アルスラーン戦記2 王子二人 | 最遊記DJCD 2(R) | WILD LIFE 2 |
彩雲国物語 ドラマCD2 番外編 静蘭と劉輝・親睦花火大会 |
Saint Beast ドラマCD2 OMEN〜予兆〜 |
AIR 6巻 遠野美凪・DREAM 後編 |
レジェンド・オブ・クリスタニア(S) 〜はじまりの冒険者たち〜オリジナルサントラU |
好きなものは好きだからしょうがない!! WHITE FLOWER TRUTH fall(B) |
ちんつぶ 2(B) |
コイ茶のお作法2(B) | ストロベリー・デカダン U(B) | コルセーアU(B) |
ミス・キャスト2 隠し撮り(B) | スレイヴァーズ・ラヴァ 後編(B) | キレパパ。2(B) |
浪漫狩り 2 |
岩崎陽子 | ランティス | LACAー5345 | 2004年12月22日 |
1.プロローグ 2.呪われた埋蔵金 3.ロマンの毒 4.人食い穴の真実 5.エピローグ 6.キャストロール |
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松本保典(猿渡遼太郎)、櫻井孝宏(那珂川慶輔)、福山潤(篁伊織) 堀内賢雄(羽佐間雄大)、平田広明(犬神隆) 寺田はるひ(西谷夫人)、荒川大三郎(大藪)、升望(みどり) 鈴木貴征(団員)、栗山浩一(団員) 平井啓二(村人)、前川建志(村人) 森川智之(篠原央)、速水奨(篦岐宮行秀)、大川透(岩槻省吾) |
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人食い穴から生還した遼太郎。その見舞いにやってきた羽佐間と、那珂川と出会ったきっかけとなった発掘や、一新聞記者なのに子爵と関わりがあると分かった時の発掘の話をする。 そして、肝心の人食い穴探検の話となるのだった。 |
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1巻に続いて(出来たら、あまり時間をおかずに)お聞き下さい。 ・・・と言うのも、1巻で既に人食い穴の話は出ていまして。原作を知らないで買った私としては(王都妖奇譚が好きだったので。その岩崎さんが描いたお話と言うことで、興味を持ったのです。それに、キャスト陣が豪華じゃないですか(大笑))1巻を聴いた時に「何のこっちゃ」と思ったものです。 世界情勢が暗い方向に向けて、加速していく中。陸軍など一部の軍部が、世界経済に影響を与えるかもしれない古代の遺跡を発掘し、それを解明する事で古代の叡智を自分たちの物にしようと考えている。 人食い穴は、そうした軍部が目を付けた遺跡の一つ。他にもいろいろある遺跡を発掘する上で、アドバイスをし。かつ軍部に協力してくれる人物の査定を行っている。その査定を行っているのが、新聞記者を装っている那珂川。査定対象の候補になっているのが、主人公の遼太郎と詐欺師まがいの犬神。那珂川の上司になるのが、彼の兄の友人であった篠原とその忠犬・岩槻。かなりの野心家と思われる篦岐宮。 そんな中、身分を隠して遼太郎と接触している那珂川ではあったが。遼太郎の人柄にふれるうち、遼太郎を自分が守ろうと思うようになる・・・と言うお話なんですね>このドラマCDの時点では。 原作を読んでいないので、この後、お話がどう進んでいくのか?那珂川の亡くなったお兄さんや、遼太郎の父親(犬神の師匠)の話、軍部の方々の思惑と遼太郎がそれを受けるのか?謎も残ったままですし、分からない事も山積みではありますが。まぁ、この時点までの総括としては、上にまとめたようなものでしょう(^^;。 それを知らずに聴くと(私がそうなのですが)。浪漫・・・つまりは、埋蔵金だとか古代のロマンに魅せられた男達のお話かな?とか、遺跡に隠されたトラップを解除しながら先に進む、インディ・ジョーンズみたいな冒険活劇かな?とか、遺跡を調査する上でお宝を狙っていた軍部と対立しちゃうのかな?(この辺りは、やっぱりインディ・ジョーンズのナチス軍みたいな感じね)などなどを予想しながら、聞き始める方もいらっしゃるのではないかと思いますが。予想されうる範囲ではないお話の展開に「んーっと」となってしまいます。 しかも。このドラマCDは1巻も2巻も、時系列でドラマが進まない。だから余計に「んーっと」になるのですね。おそらくは、掲載された漫画が過去と現在のエピソードを行ったり来たりしながら、人物を掘り下げていくパターンだとは思うのですが。1巻を聴いて面白くなければ、2巻を買う人が多いとは思えないので(2巻まとめて買うには、コミックなどと違ってCDは値段が高いのですから)、漫画をそのままドラマ仕立てにするのは、どうなのかなぁ?と思ったりします。何を描いて、何を描かないでいるか・・と言うのも大事な要素だとは思うのですよ。そのまんま、人気コミックや小説を音にしただけ・・と言うのじゃ、あまりに芸がない(苦笑)。 また、上に1巻と2巻を通しての内容をまとめてみましたが。主人公は遼太郎なのですが、視点を那珂川においた時の方がわかりやすいんですね。遼太郎の視点でこのドラマCDまでの時点をまとめようとすると、軍部の動きが分かっていない彼では、書けない部分もあるんですよね。そういう意味でも、遼太郎を主人公に据えてお話を描くのなら、もっと漫画の進行とは思い切って違う方向でまとめても良かったかな?などとも思います。そう・・・例えば、那珂川のナレーションによる一人称のドラマにしちゃうとか(゜゜)\バキッ☆。 まぁ、通して何回も聴いているうちには、お話の流れも分かってくるので。そうしたらこっちのものです(大笑)。 呪われた埋蔵金のエピソードでの、羽佐間扮する教祖様の怪しげな呪文。そのいかさま・ペテン師っぽい演技をイキイキと演じられている堀内さん。 そして、自分こそが浪漫の毒に侵されているかもしれない遼太郎の熱き心。そのクールさと熱さの両面を併せ持つ遼太郎が、そこに居るような松本さん。 張り切り盛り(大笑)の青少年、ムードメーカーの伊織。犬神との会話で、遼太郎を第2の父親として慕っている気持ちを見事に印象づけた福山さん。 オープニングだけだった森川さんに、エンディング(しかも1ページだけ)の速水さん。オープニングとエンディングのみの大川さんは、本当にもったいない!!この軍部3人組の活躍が、個人的にももっと聴きたかったです。 志半ばにして倒れた者は、倒れてしまった事よりも先に進めなかった事を悔いていると言い切る那珂川のセリフが、本当に印象的な櫻井さん。今回も、上品なお坊ちゃまの顔がふとした時にかいま見える演技が素晴らしかったです。 そしてそして、個人的に一番受けたのが。詐欺師・犬神の平田さんでした。出番としては、人食い穴の真実のトラックのみ。しかも、遺跡に彼らが入った後での合流なのですから、出番としては決して多くありません。なのに、犬神の存在が一番大きかったです。何よりも、自称が「僕」!!これだけでも、「うわぁ・・うわぁ・・凄く、凄く新鮮!!」とのたうちまわりたくなりますね(大笑)。 そう言えば、平田さん演じる役で「僕」と言う役は私は初めてでして。遺跡で軍人さんの足を銃で撃って、遼太郎を試すシーンなどでの悪人っぷり。その冷静さと僕と言う自称の差が、もうたまりませんでした。平田さんファンは、抑えておきたい一枚になるかもしれませんね(^-^)。 ![]() |
異界繁盛記 ひよこや商店2 |
巣田祐里子 | マリンエンタテインメント | MMCCー4091 | 2006年3月24日 | |||
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DISC2 ボーナストラック1.ファンタジア王国魔法騎士団Jr. ボーナストラック2.キャストテーマトーク |
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福山潤(深川りく)、千葉進歩(壱也)、緑川光(双葉) 高橋広樹(三笠)、石田彰(椎)、森田成一(皐月) 朴ろ美(澪)、釘宮理恵(木花)、山口勝平(サイカ) 中原麻衣(水野一葉)、小林沙苗(果梨)、銀河万丈(聖霊原石) 平井啓二(藤本)、小林庸介(男子生徒)、根本幸多(男子生徒) 山口繭(女子生徒)、板東愛(女子生徒)、近野真昼(女子生徒) 三宅淳一(越後屋店員)、福井信介(越後屋店員) 日比愛子(ネズミバチ)、中尾良平(狼河)、岡田幸子(黒太) |
福山潤(ロビン)、釘宮理恵(ポプリ) 緑川光(カイル)、朴ろ美(トト) 石田彰(シヴァ・ファンタジア)、森田成一(鎧魔精霊) 千葉進歩(カイルのお父さん)、銀河万丈(ナレーション) 根本幸多(先生)、中尾良平(騎士生徒)、小林庸介(騎士生徒) 福井信介(騎士生徒)、平井啓二(騎士生徒)、山口繭(ミチル) 岡田幸子(アイリン)、近野真昼(ロビン幼少期) 板東愛(魔精霊)、日比愛子(カイル幼少期/エヴァ) |
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精霊石から出てきたサイカが宿った招き猫が店内にあるひよこや。そのライバルである越後屋が、日本しかもりくの学校でえげつない営業をする。 越後屋の定例会で、一方的にひよこやの悪口を店員達が言ったものだから、店主であるお嬢様・果梨がひよこやに乗り込んできた。 そして、りくの本当の誕生日。部屋を与えられるりくであったが、その部屋は自分の元居た部屋ではない・・・と思う。そこに、三男の三笠が現れて・・・。自分の過去について知りたいりくは、彼と行動を共にするのだった。他、ファンタジア王国魔法騎士団のお話も音声化! |
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月刊漫画の宿命と申しましょうか?エピソードがあれこれあって、ドラマ化した時には短編の集合体?と言う感じになっちゃうんですよね。 そのため、今回はサイカを巡っての失せ物調べのお話とりくの高校に越後屋が来る話、そして果梨がひよこやに来る話。そして、りくの誕生日を巡ってのりくの過去話。ドラマCD一巻で、りくの「つなぎ」としての能力の事がちらっと出てきていましたが。その「つなぎ能力」に関するお話と、新たな?兄弟・三笠とのお話が集まった感じでした。 まぁ、誕生日以降のお話は、まとまった「りくの能力」と言う観点でのお話だったので、ぶつ切りと言う印象はなかったのですが。ただ、つなぎ能力者が何故「座敷牢」に入っていなくてはいけなかったのか?が、ちょっと分かりませんが・・。そのくらい危険な力だったのでしょうか? そうですねぇ・・。やはり、このドラマCDから出演になった三笠役の高橋さんのクールっぷりが、なかなかナイスでした。勝ち組を狙っての脅し?に対して、一人逃げるかと思いきや。りくを助けに戻ってくる辺りが、ちゃんとお兄ちゃんしていましたね(^-^)。壱也さんの兄貴面に、「そういうとこ、むかつく」と口答えしている辺りが、またいかにも三男坊っぽくて良かったです。次男と三男だと、三男の方がちょっと甘えモードが入っているような・・・個人的見解もありますが。 そして、越後屋の主人?であるお嬢様の果梨さんは、本当に抜け出たようなお嬢様っぽさが、素敵でしたね。営業妨害をしにきているのに、どうしたら営業妨害が出来るか分からない。買った品物には小切手でお金を払っているし。そんなお嬢様を小林さんもナイスでした。 新たに出てきた三笠とお嬢様が活躍?した分、兎になってしまう双葉の人間体での登場シーン、りくの日本での友達である水野さんや藤本君が、1巻に比べると影が薄かったかなぁ・・・。緑川さんは、双葉としての台詞って・・・えーっとDISC1では、サイカのために力を使ってダウンしているりくの所に、薬草を持ってきてあげたシーンだけじゃなかった??双葉役と言うよりもDISC2のカイル役の台詞の方が絶対に多い!と思ったくらいですよ。 他にも、結構笑えるシーンや素敵なシーンがありましたね(^-^)。 最初は、やはりサイカが薬草の葉に故郷を思い出し「草や木、花びら一枚まで覚えている」と語っているので。こちらが勝手に、書いた絵のようなのどかな田園だとか山の中の牧歌的なものを想像していたら。りくにシンクロさせて見せた映像が・・・。あの効果音だと、絶対に誰一人として想像しないような環境なんですよね。それを音だけで聴かせてくれたのが、本当に笑えました。漫画だと、おそらく一こまで片づくと思うのですが。それをあの音にした辺りは、本当に凄い。 森田さんの日本語を喋るシーンの、ちょっと外人訛りが今回もおかしかったです(もっとも、森田さんはDISC2の鎧の魔精霊の方で大いに笑わせていただきました。いやぁ・・あの鎧精霊の声は、思い出すだけで笑えてしまいます)。 そして、お嬢様が来る時にりくが店番をしているわけですが。出かける皆が、りくに言う台詞が「いくらなんでも、15歳の子に言う台詞じゃないし(大笑)」状態なんですよね。 でも。壱也お兄さんにしてみたら(他の椎くん達は、どうか分かりませんが)りく君は、いつまでたってもあの別れた日の幼いりく君に重なっているのかもしれません。 そんな壱也さんを「壱也さん」ではなく、「壱也兄さん!」とりく君が呼んだ7トラック目の最後の方は、感動しました。5年前、自分が異世界である日本に飛ばされた原因になった精霊の原石。5年前は、りくも幼かったし。側に居た壱也さんも十分大人ではなかったから、りく君が飛ばされる事を止めることが出来なかった。 壱也さんが、りく君に対して過保護になってしまうのも、そんな過去があったから。しかし、今度はりくも大きくなっているし。壱也さんも(三笠の力を借りて)りくが飛ばされるのを防ぐことが出来た。 過去を思いだしたりくが、やってきた壱也さんに「壱也お兄さん!」と声をかけた後も、他人行儀な「壱也さん」と言う呼び方をしていますが。最後では、ちゃんとまた「兄さん」と呼べているんですもの(^-^)。 りくが、最後に「5年前には戻る事が出来なかったあの場所に帰ろう」と言う台詞。これが、もう本当に「あぁ・・良かったねぇ」とジーンと来まして。 帰る所がある事。そして、その場所に帰ることが出来る・・その幸せを再認識するのって、素敵な事だと思います。 ![]() |
最遊記 12 BE THERE(後編) |
峰倉かずや | フロンティアワークス | 2003年11月21日 | FCCCー0011 |
関俊彦(玄奘三蔵)、保志総一朗(孫悟空) 平田広明(沙悟浄)、石田彰(猪八戒) 根谷美智子(花喃) 園田恵子(悟浄の母)、加藤亮夫(僧侶) 千田光男(三仏神)、岸祐二(妖怪) 細野雅世、紗川じゅん 笹島かほる(江流)、宮本充(光明三蔵) |
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本編あらすじ せめて愛する人の亡骸だけでも弔いたい・・。八戒は百眼魔王の城に向かっていた。一方、三蔵・悟空・悟浄も八戒を生かすべく後を追う。 しかし、「大量虐殺の罪で三仏神の前に連行された猪悟能は死んだ」と三蔵は悟浄に告げるのだった・・。4人が出会ったエピソードのドラマ化。 オリジナルドラマあらすじ 次の村に行くまでに、食料が底をついてしまいそうだった・・。森を抜ける前に食料を調達しよう!!八戒の提案で淵で釣りをする事になったが・・。 |
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ドラマCD最遊記の10巻でも思ったのですが。アニメとは違って、制約が少ないからか?原作通りにお話が進みます。 10巻で思ったのは、アニメじゃ実のお姉さんと恋人になる・・と言うのはタブーで。それを揶揄するような清一色のセリフは、NGワードになってしまい、普通に恋人と言う設定になっていました。今回は、本編の方で妖怪に「俺のアニキの目玉だ!」と小瓶を突きつけられた悟能が、自らの手で自らの眼球をえぐり出すと言うシーンがNGだったのだと思います。まぁ、アニメの絵で見せられていたなら、かなり気持ち悪かったと思いますね。 アニメでは、間一髪悟空が「綺麗な目だと思ったのに」とストップをかけたため、目の周囲に傷を付けただけで終わりでしたが。ドラマCDでは、効果音付きでしっかり自傷行為をしてましたもの・・。分かっていても、あのシーンはかなり気持ち悪かったです。悟能は、とっくの昔に痛みは感じていなかったのでしょうか?殴られたシーンでは、かなりうめいていたのですが。自傷行為の時には、痛みすら感じていない静けさが怖かったです。 それを静かに淡々と「あぁ、足りないとおっしゃるんですね」ともう片方にも手をかけようとする悟能・・。石田さんが静かに切れると本当に迫力ある声音になっています。静かに切れると言うのは、正確ではないですね。 八戒と言うキャラの、笑顔で技を繰り出すシーンやさりげなく毒を吐く怖さの一端に通じる気がします。 ただ、アニメでは絵で処理した三蔵の経を唱えるシーン。ドラマCDになったなら、どうなるかな?・・と思っていましたが。三蔵以外のメンバーによる「一切の迷いのない声」と言うモノローグや過去の想い出のシーンになっていて。そこが微妙にちょっと不満でした。絵がなく、音で聴かせるドラマなのですから。別の切り口で三蔵のお経を表現して欲しかったですね。 たとえて言うなら、影の館でミカエルが儀式を行った時。声優さんの発声練習のような声を重ねた事で、荘厳なシーンを演出していましたが。あぁ言う感じの音で出して欲しかったかな? 絵がない分、悟浄の間で喋る事が出来るとおっしゃる平田さんの「悟浄の断髪式」のシーン。ここは、本当に絵が見えてきました。アニメではなく、原作の絵がそのまんま思い出されてきましたね(^-^)。 しかし。古い漫画の話でお若い方には申し訳ないのですが。母親に愛されず、髪を伸ばし続けた悟浄。彼の姿が、三原順さんの「はみだしっ子」シリーズのアンジーに重なってしまいました。アンジーも自分がママになって、もう一度?自分を産むために髪を伸ばしているのだ・・と言うシーンがあったのですが、ふと今回の断髪するシーンにアンジーのセリフが重なって「あぁ、悟浄が神様の所に行く階段でも母親の幻が出てきて、トラウマになっている理由はそれか!」と妙な納得をしてしまいました。。 オリジナルドラマでは。何か得体の知れないものを飲み込んでしまった悟空・・は、まぁ良いんですよ。と言うか、悟空なら得体の知れない物でも、食べられるもの(口に出来るもの)なら何でも消化しそうな気もしていますが。 しかし、かなり気になったのは。最後に電話のベルがなって。電話をとったら「キシャー」と言う音?声が・・。そのまま電話を切っていますが。あの電話は一体どこの電話?ムービックとかフロンティアワークスの電話なのかしら?少なくとも、最遊記の世界には電話は見た事ないですし(大笑)。ドラマの落ちの部分であっただけに、落ちが分からないと辛いですねぇ(^^;。11巻ではなかったオリジナルドラマが復活していたのは、嬉しかったのですけどね。 フリートークでは。自分の役名と名前を名乗るトラックで、保志さんが自分の名前を言った後に首をかしげてしまった事がメインになっています。おかげ?で、予定されていたマイブームなどのお話が聞けないまま時間が来てしまっていたのが気になります。フリートークって時間制限、やっぱりあったのねぇ(大笑)。 ちなみ?に。11巻以降は、江流や光明三蔵法師はアニメ・RELOAD版の声優さんになっています。最遊記でしか聞くことが出来ない成田さんの穏やか?な役である三蔵法師が楽しみだったので、変わってしまって残念でした。 ![]() |
Cafe’吉祥寺で C2
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フロンティアワークス | 2005年1月26日 | FCCSー0013 |
岩永哲哉(栗原太郎)、石田彰(皆川ひふみ)、伊藤健太郎(大久保真希) 森久保祥太郎(徳美秀太)、保志総一朗(一ノ宮純)、大塚明夫(三鷹雄一)、関智一(菜積浩伸) 伊藤瞳子(ゲスト) |
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町内会の行事・草野球の優勝商品に目がくらみ、急遽参加を決めたカフェ吉メンバー達。 しかし、メンバーの誰もが野球のルールも何も知らない。特訓を行う事となったが!! |
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・・・野球に参加する前に、人数が足りないでしょうが(大笑)と真っ先に突っ込みを入れてしまいました。子供野球もあるくらいだから、ルールは簡単だろうし。若いから、町内会のおっさん達には負けないぞ!って、そういう次元じゃないし・・・ Cafe’吉祥寺で・・・は、清潔好きの太郎とゴミ大魔王にして、女の子大好きの真希。そして、見た目とは違って怪力の純、体力バカの秀太と呪術師の皆川に、傭兵上がりでおかま言葉の菜積が織りなすシチュエーションコメディだと思っていましたが。今回の荒唐無稽っぷりと言いますか、お店を離れての野球の設定は無理がかなりあると思ってしまいました。 何しろ、野球ですらないし・・。誰か、一人くらい止めてくれよ・・・と頭を抱えそうになりました(^^;。 あの?一応は常識人であるはずのマスターと太郎くんまでもが、今回は野球のルールを知らないからと言っても。毒が入ったボールやマッハの速度が出るピッチングマシーンだったり(^^;、つま先が触れるだけで逃げ出したり爆発したりするベースなどをスルーさせてしまうなんて・・。 別録音の方もかなりいらしたのじゃないかな?とところどころ思っておりました。なんとなくセリフがかみ合っていないような気がするんですよね。お馴染みのメンバーでも、こういう事ってあるものですかね。 今回も、前回に続いて菜積役の関さんの女子高生風の語尾が楽しめましたが、ちょっとわざとっぽくて、あまり続くと「えーい、止めないか」と思ってしまったり・・。しかし、今回はそれとは別に、ご自身がスネ夫役で出演されている未来の猫型ロボットさんを彷彿とさせる品物の名前を紹介する言葉が、本当に見事でした。 なんですかねぇ。Cafe吉は、一応なんでもあり!のドラマではありましたが、今回はあまり楽しめませんでした。 ただ、たまをうってバッティングと守備の練習を一緒に出来る!として菜積が「私がやりまぁす」と言うのですが。そのうったものがマシンガン(^^;。球を打つではなく、弾を撃ったんですね。同音異義語ですな(大笑)に、妙に「あぁ、これもたまをうつ」だね・・などと思っておりました。 ![]() |
アルスラーン戦記2 王子二人 |
田中芳樹 | 角川書店 | 1989年5月1日 | KCー027 |
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス) 矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム) 池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、佐々木優子(アルフリード)、中尾隆聖(ギスカール) 中原茂(ザンデ)、村松康雄(バフマン)、荒川太郎(敵兵) 大木民夫(ナレーター) |
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蛮族・ルシタニアに侵略されたパルス王国。世継ぎの王太子・アルスラーンは、追撃を逃れて国境へと急ぐ。そこには、ダリューンの叔父・ヴァフリーズの親友・バフマンや、キシュワード達、パルスの将軍が居るからだった。 しかし、山道を急ぐ一行の前にはルシタニアの王弟・ギスカールの影の参謀にして、パルスの正当な王位継承者でもある銀仮面が待ちかまえていた。 |
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古いドラマCDを聞いた時に。「うわぁ、うわぁ・・声優の皆さんのお声が若い!!」と言う感想を書くのは、あまりに芸がないと自分でも思うのですが。 今回も、第一印象と言いますか感想の一番目に来るのが「中原さんが若い!!」(゜゜)\バキッ☆と言う感想なのです。まぁ、14歳のアルスラーンを演じた関さんが若い声を出していらしゃるのは、当然と言いますか、仕方ないとは思うのですが。 1巻で戦死したカーラーンの遺児・ザンデくん役の中原さんは、ヒルメス王子に忠誠を誓って登場しますが。己の信念に基づいた、凄く良い人の声がするのです。好青年!の表現が当てはまるのでは?と思えるくらい、爽やかなイメージなんですね。ただ、武官と言うよりは文官なんですよねぇ>イメージが・・・。ザンデなんて、音の響きからしても悪者っぽい印象の名前なのに、風流を愛していそうな若者の声に聞こえます。 ダリューン卿と刀を交えるシーンなどは、圧倒的に不利な気がしてしまうほどでした。「なかなか互角の良い勝負をしている」ようには聞こえない。鈴置さんのダリューンの迫力に比べたら、一撃で剣がとばされてしまうのではないか?と思えるくらい青二才っぽいんですよね。 そのせい?ではないでしょうが。中原さんがザンデを演じたのは、何故かこの2巻だけで。以降のアルスラーン戦記では、ザンデ役は子安さんになっています。 今回のお話では、はっきりと銀仮面がヒルメス王子である事がばれておりまして。ルシタニアのギスカール殿下やゾット族の族長の娘であるアルフリードなどが登場しています。声はありませんが(当たり前ですが)アルスラーンの鷹であるアズライールも登場しましたし。お話の中核を担うキャラが、続々登場!と言うところです。 しかしねぇ・・・。今回、ちょっと聞きながら突っ込みを入れそうになったのは。 先ずは、アルフリードと一緒に行動しているナルサスのシーン。年齢をアルフリードに訊かれて「26歳」と応えています。アルフリードは、もっと若いかと思っていた・・と言う件でしたが。私は逆に26歳には聞こえなくって(大笑)。いや、大塚芳忠さんが演じているキャラが、普段はどちらかと言うと小父様キャラが多いと言うのもありますが。26歳?え?嘘・・・(゜゜)\バキッ☆ 昔、ガンダムの声優さん達の座談会で。ガルマ役の森さんが、「じゃあ、16歳の声ってどういうの?実際の16歳でも、老けている声の子もいるだろうし」と言うような内容の発言をされていたのが、とても印象に残っています。 確かに、役を演じる上では声優さん達の年齢は、遙かにキャラクターよりも年上になりますよね。だけど、アニメやドラマCDの上では、そのキャラクターの年齢を求められる。でも、じゃあ実際にその年齢の声って、どういうのだろう?と思った時。森さんの「16歳の声って?」に対する明確な答えを私たちは持っていないと思うのです。ただ、なんとなく若者の声。年長者の声・・と耳から聴いた声の高さや雰囲気などで、「いや、その年齢にしては老けているし」とか「おばあさんには聞こえないし」と判断してしまうんですよね。 ですから、今回大塚さんが演じたナルサスが26歳と答えた時に、26歳ならもうちょっと若いよねぇ・・。それに、大塚さんの雰囲気だともっと上(30歳は越えているような気がする)と思った基準は、私だけのものでしかないのでしょう。こういう年齢を答えるシーンや、ボーイズラブのナレーションでよくある「僕、名前・・・。16歳のぴちぴち高校生」などと言う自己紹介などは、そういう年齢だからね!と、とりあえず聴いている人にだめ押しをしておくためかしら。「そういう年齢と言う事になっているから、違うように聞こえても。そこんとこ、よろしく!」なのかなぁ・・と、アルスラーンの世界から離れたところで、ふと思っていました。 声優さん達はどう思っていらっしゃるのかしらね?やりづらい!!と思って演じていらっしゃるのか・・。 そして、エラムとアルスラーンを守って旅を続けるギーヴ。3人が、蛇王ザッハークを封じた山の近くを通りかかった時。1巻の冒頭でナレーターが読み上げた文章・・・これは、パルス王国の伝承か何かなのかもしれませんが・・・をギーヴが言うのですが。そのギーヴの言葉を引き継いでダリューンが登場します。 いや、登場シーンでそういう伝承を言いながら登場って・・。それまで、ずっとアルスラーンの事を心配していたくせに、登場した時にはそういう台詞かい!その前に、言う事はないのか?みたいな(大笑)。ちょっとダリューンのキャラではないような気もしていました(゜゜)\バキッ☆。 ナルサスに求愛?しているアルフリードに、ファランギースが忠告をするシーン。勝生さんの声が、ギーヴに対する時や戦闘でのシーンとは違った優しさに満ちているのに、今回は感動しました。 |
最遊記 DJCD 2 |
峰倉かずや | ムービック | 2000年5月7日 | MACMー1079 |
1.悪夢再び〜解かれた封印〜 2.ハリー=ビックリマンのSE WARS 3.朝までナマシーディー〜保志様の魅力をさぐる〜 4.エンディング〜日はもう、昇らない〜 5.Bonus Track |
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保志総一朗 関俊彦、平田広明、石田彰 草尾毅、皆口裕子、茂呂田かおる |
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このDJCDは、ラジオで放送したのかどうかは不明ですが。SE WARSは。はっきり言って「訳が分からない」状態でした。サウンドエフェクトと言いながら、保志さんが口で「ザザーン」と波の音を言っているだけだったり(゜゜)\バキッ☆、拍手していたり・・で。途中で聴いているのが苦痛になってきて・・。やっている保志さんは、楽しかったのでしょうか?楽しかったのなら、良いのですが。もし、辛いと思いつつ仕事で片づけてやっていらしたのなら、哀しかっただろうなぁ・・と思いました。 その分、保志さんの魅力をさぐる・・・のトークバトルは、くすくす笑いながら聴かせていただきました。 一番は、時々「馬鹿野郎!ふざけんな!」と切れて叫ぶ関さんでしたね。関さんが「たけちゃん」と草尾さんの事を呼んでいたりするのもかなりツボでした。その草尾さんは、ちょっと喉と言うか声の調子が今ひとつ状態のような気がしましたが、話が逸れそうになった時や皆口さんの意見を聞いたりする進行が、本当にお上手でした。普通なら、田原総一朗役の保志さんがちゃんと進行させないといけないのでしょうが、一番若いからか(当時27歳だったんですね)いっぱいいっぱい・・・と言う感じなんですよね。そういう意味じゃないだろう?発言に関しても、保志さん扮する?田原さんが、良い方向にねじ曲げているし。 今回のトークでも、石田さんから始まった?厚底靴の話が、ここでも取り上げられていましたが。 今回、皆口さんから「厚底ではなく、上げ底」とおっしゃったのがツボでした。それ以降は、厚底と言うよりも上げ底靴と言われ続けていました。厚底靴の発端だったらしい?石田さんは、素で笑っている声が多く入っていて。また、保志さんと初めて逢った時には「男のくせに、可愛らしい奴だな」と思った発言が飛び出していました。これを聴いて妄想したファンもいらっしゃるかなぁ?? しかし。今回もブックレットの写真に感謝です(^-^)。途中で、ネズミのような格好とか、保志さんに石田さんが「鼻をあまり触らない方が良い」と言う言葉があるのですが。 ネズミで、すぐに思い出したのがディズニーの有名なネズミさんだったので。しかも、まさかネズミの着ぐるみを着ているとは思いませんでしたから、ディズニーのイラストプリントなどが入ったトレーナーとか洋服だったのかな?と思っていたのです。見えないDJCDで、ネズミの着ぐるみですか・・・(^^;。あの写真のおかげ?で、その辺りの事情が分かって。聞き直した時には、格好の話になった時に笑いが出てしまいました。 でも、なんだかんだ言っても。保志さんって、皆にいじられて可愛がられているみたいですね(^-^)。 ![]() |
WILD LIFE 2 |
藤崎聖人 | フロンティアワークス | FCCC0052 | 2006年9月22日 |
1.猫のPTA 2.昔話 3.ヤンキーは遠くへ…… 4.5万はいねェ。 5.全力で治すべき”生命” 6.いい獣医 |
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小野坂昌也(岩城鉄生)、斎藤千和(犬)、石田彰(陵刀司) 堀江由衣(瀬能みか)、神谷浩史(鞍智久孝)、中田譲治(高宮澄弘) 小山力也(美坂洋平)、白石涼子(モモの飼い主/ナマケモノ) 植木誠(西沢)、武虎(事務長)、下崎紘史(木村/牛) 中川里江(美坂洋太/モモ)、後藤沙緒里(看護師) |
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患畜だけでなく、飼い主の心も治してこそ獣医として一人前。目の前にあるどんな小さな生き物も、その飼い主も全力で治療しようとする岩城鉄生。 そんな彼は、薬剤名を覚えることは出来なくても。そのハートで、今日も周囲の人間を変えていくのだった・・。 |
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お話としては、大きく三つに分かれると思います。先ずは、猫のモモを巡って同期の鞍智を変えていく話。そして、変わろうとしている鞍智とペンギンの病気を突き止める話。そして、六科に唯一存在する美坂のやる気を引き出すお話・・の三つですね。ただ、最初の二つは鞍智関連なので、大きく分けると2つかもしれませんが。 今回も、猫や牛などの身近な動物から、ナマケモノにペンギンなど動物園でしかお会い出来ないような動物が登場しました。 身近と言いつつ私は金魚や小鳥などを飼っていたいきさつから、あまり猫は得意ではないので、知らない事が多いのですが。今回、モモちゃんの病気の事など、本当に「へぇ・・そんな病気もあるんだ」とびっくりしました。牛の病気に関しては、人間が食肉とするために、牛にもそういう病気が起こっているわけか・・と、ちょっと考えさせられました。結構、身近と言いつつ知らない事は山ほどあるんでしょうねぇ。ま、ペンギンの病気に関しては「はぁ・・・」でした。極寒の地に生息するペンギン。極寒の地には当然カビがないので、カビによる病気に弱い。言われてみたら、とても納得するのですが。獣医さんって凄いですよね。そういう知識も持っていらっしゃるんだ・・。獣医さんは、全ての動物の病気に、皆さんこんなに詳しいのでしょうか??人間のお医者様のように、いろいろ専門とかあって、科が決まってくるのでしょうか?? さて。そんな尊敬すべき獣医さんの割には、今回も鉄生くんは「おバカさん」丸出しのシーンもありました。患畜相手の時や、その飼い主などにはビシッと決めてくれるのですが。普段の知識などでは、本当に勉強した?と思えるくらいです。何しろ、瀬能さんにも「バカだから」と言われていますし(大笑)。 「メス」などと、凄く格好良く(スペインオオヤマネコの)手術の執刀をしているかと思えば、「看護婦さん、アから始まる97円取って」ですもの。また、この手術の介助をしている看護婦さんが、カの86円だとかリの181円と言う指示に何の薬か分かると言うのが凄い!!同じ効果なら、値段の安い薬の方を使おうと言う貧乏性の抜けない鉄生が、薬品名よりも値段を先に覚えてしまった・・と言うエピソードですが。看護婦さんも値段と名前を覚えていたのでしょうか?相手が鉄生くんだったから、値段を覚えなくてはいけなかったとか?? 鉄生くんも、値段覚えるくらいなら、一緒に名前を覚えろよ!などと思ってしまいます。だって、素直に名前を覚えた方が早いって(大笑)。また、PTSDの事をPTAと言っていますし、ペンギンのよたよた歩きの理由を子供達に訊かれて「ヤンキーが入っているから」と答えるくらいですもの。 もっとも、ペンギンの歩き方については。同行していた鞍智さんが、ちゃんと正しい理由を説明していますが。その理由を聴いた鉄生は「じゃあ、ヤンキーは遠くに行こうとしているのか」と見当違いの事を言っている始末。おいおい・・ですよね。 でも、そんな彼はいつも全力投球。本当に熱い奴なんですよね。そのハートから生まれる名台詞は、今回これで決まり!と思いました。ペンギンの飼育係の西沢くんに言う台詞です。 「たとえ不格好でも、奴らと一緒にゆっくり前向いて歩いてりゃ、いつか目指す所まで行けるんじゃないかな?」 その台詞を受けた鞍智さんが、心をつかむ方法が分かった!として、ナマケモノに「僕と一緒にゆっくり明るい未来を目指そう!」と言うシーンになり。ナマケモノでさえ怯えるほどの脅威を放っています(大笑)。いやぁ・・もう、このシーンの鞍智の怖さ(大笑)、もう大受けしました。ナマケモノでなくても、ひきますわな。すり傷で来ているのに、「病いを克服するのは、長く苦しい道のりだけど」なんて言われちゃびびりますって。神谷さんの実に見事な恐怖の笑顔が見えるような演技でございました。実は、同じ頃にクールビューティの大人な役も合わせて聴いていたものですから、このナマケモノと一緒のシーンは、本当に大笑いしつつ「役者さんやなぁ」と思って聴きました。 また、今回も牛に猫にナマケモノなど役者さんが鳴き声だのを演じていらっしゃいました。一番びっくりしたのが、高宮院長役の中田さんが、なんとペンギンの息の演技をした・・とフリートークでおっしゃっていた事。え??あの呼吸音はSEじゃなかったのぉお?ナマケモノは「なまぁ・・なま!?」と誰が聴いても「人間が演じています」状態でしたが。いやぁ、ペンギンの呼吸音ですか(大笑)。 しかし。これから、このドラマCDを聴いてみようかな?と思った方に、ちょっとだけ忠告?をさせていただきたいと思います。 それは、美坂医師が登場するシーンでは。ハエがたかっているんですね。ヘッドフォンだとかイヤホンなどで聴いていますと、ものすごく臨場感がありすぎまして(大笑)。ドラマCDの効果音のハエの羽音だとは分かっていても、私は頭を振ってしまいましたよ。えぇ、あのハエのシーンだけは、ヘッドフォンorイヤホンで聴くのはお勧め出来ないなぁ・・はい。 ![]() |
彩雲国物語 番外編ドラマCD2 |
雪乃紗衣 | ジェネオンエンタテインメント | GNCAー1089 | 2006年11月10日 |
1.ドラマ「静蘭と劉輝」 2.ドラマ「親睦花火大会」 3.風よ(歌・森川智之) 4.おまけボイス「楸瑛と絳攸のモーニングコール!?」 |
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桑島法子(紅秀麗)、関智一(紫劉輝)、緑川光(し 静蘭)*しは外字 森川智之(藍楸瑛)、檜山修之(李絳攸)、池田秀一(紅邵可) 石井康嗣(霄太師)、坂東尚樹(茶太保) 小形満(宋太傅)、仙台エリ(香鈴) |
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「静蘭と劉輝」 静蘭と劉輝は、最近同じ悪夢を見てうなされていた。それは、秀麗が自分ではない人(静蘭にとっては劉輝。劉輝にとっては静蘭)と結婚すると宣言するものだった・・。そんな二人が、昼食を共にする事になったが・・。 「親睦花火大会」 温泉旅行に誘われなかった静蘭が静かに怒っていた。劉輝は、兄の怒りを収めてなおかつ秀麗と親睦を深める計画を好色爺もとい(大笑)霄太師に考えさせるのだが・・・ 他、楸瑛のキャラクターボイスを担当した森川さんによるキャラソンと、楸瑛と絳攸によるモーニングコールを収録した番外編。 |
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二つの短編が、どちらも劉輝と静蘭を中心に展開したので。1の時よりもまとまっている印象を受けました。 さて。冒頭、劉輝の見ている夢での静蘭の「はははは・・・・」と言う高笑いが、先ずは受けました。どうして、こういうシーンで夢に出てくる人達って「青年的ないかにも!の高笑い」をするんでしょうねぇ。この時の緑川さんの高笑いが、20歳代の若者の高笑いで、あまり聴かない声音だった事もあって、「いやぁ、良いなぁ」と言う感じでした。 また、静蘭の夢では。はっきりと「駄目っ子劉輝」だとか「馬鹿殿」だの散々な事を言っておりまして。これは、ひょっとして潜在的にそう思っている?と疑わせるのに十分でした。 番外編になると、途端に劉輝王様が「ば、馬鹿になったぁ!!」と本当に思ってしまうんですよね。 「心弾む楽しい妄想」で一人二役をしているうちに、秀麗の分のセリフを自分の声音で言ってしまったり・・の関さんの一人芝居が、笑えます。策を弄してくれる太師と会話していると、何故か時代劇のお代官様風の笑い声になっていたり・・想像上の世界であるのに、かなり現実的な想像をして「砂が熱い」と言うに至っては、絶対にこの王様は馬鹿かもしれない・・・などと思ってしまいます。それに、まだ「わら人形」を素敵な贈り物だと信じていますし(^^;。 その王様が、静蘭に「秀麗に好きな人はいるのだろうか?」と問いかけようとして「スイカは入っていないのか?」と言ってしまうシーンは、ちょっと素っぽい関さんの声が楽しめます。一瞬、スイカは関さんのアドリブかもしれない?などと思ってしまうくらいです。 それを「普通、お弁当にスイカは入れないのでは」と冷静に答える静蘭の緑川さんが、あまりに冷静なので。この一連のシーンは、アドリブで入ったのか?最初から台本にあったのか?が、ますます分からない。 まぁ、そこに現れた楸瑛と絳攸ですが。弁当を一口もくれなかった・・と嘆く王様に炸裂する絳攸の怒りの声は、いつものパターンでした。しかし、このお弁当&秀麗の結婚話のドタバタに終止符を打ったのが、他ならぬあの方であった!!と言うのが、このお話の良い所でしたね。 そして。番外編1で。どうして、温泉旅行に(秀麗が王妃になっている状態の時には、王様の護身役に昇進していたはずなのに)静蘭が一緒に行かなかったのかな?と、かなり不思議に思っていましたが。その理由がこぉんな所にあろうとは!?でしたね。2のためのネタに、一緒に行かなかったのね!と、お話が始まった瞬間に「そっかぁ!」と膝を叩いたくらいです。 静かににこやかに笑いながら、怒っている!!笑顔で怒っているんだなぁ・・・!と分からせる(いやみったらしいくらいの)静蘭の「いえいえ、お構いなく。それにしても、良かったですねぇ。ご自分達だけ存分に羽を伸ばして、私をおいて温泉に行って、美味しい物を召し上がってゆっくりされて。さぞかし、楽しかったでしょうね」のセリフの最後の「ね」と、続く「おや?劉輝様、どうなされました?顔色が悪いですよ」の最後の悪いですよ・・・の低音で一本調子なところが、もうなんとも言えないくらいです。 そして、なんとか秀麗を親睦を深めたいと思っている劉輝から、相談を受けて「情熱的な燃える男計画」を授けるものの。絶対にうまくいくとは思っていないで、計画を授ける辺り・・。アニメには出てこない、ブラック静蘭降臨です。いやいやブラック静蘭大爆発!!ですね。その静蘭役の緑川さんも、宋将軍との競争では見事に壊れてしまっています。 三爺(大笑)達も、水かけ遊びの時にはアドリブで、楽しんでいらっしゃいました。茶太保のセリフは、この後の彼の最期を思うといろいろと意味深なものがありましたが。 楸瑛と絳攸の二人は、その「黒い」「絶対に敵に回したくない」静蘭を見守っていますが、湖ではその他の方々の状況説明役のようでもありました。このお二人は、今回はモーニングコールがメインのようにも思いますが。一体どなたを起こしていらっしゃるのでしょう?女性を起こしているようですが・・・。でも、枕元であれだけゴチャゴチャと二人が言っていたなら、普通気配だけで起きますがな(大笑)。しかし、「私は女性専門だけど、君の事だったら優しく甘く起こしてあげるよ」と言う台詞に、きゃあ(*^^*)なんて思った方、他にもいらっしゃるのではないかしら? ![]() |
Saint Beast ドラマCD2 OMEN〜予兆〜 |
有栖川ケイ | フロンティアワークス | 2003年8月22日 | FCCM0002 |
森川智之(青龍のゴウ)、櫻井孝宏(玄武のシン) 宮田幸季(朱雀のレイ)、吉野裕行(白虎のガイ) 石田彰(麒麟のユダ)、緑川光(鳳凰のルカ) 杉田智和(流星のキラ)、鈴村健一(風牙のマヤ) 鳥海浩輔(シヴァ)、平田広明(金狼のカムイ) 金丸淳一(ゼウス&ナレーション)、坂口候一(魔物) |
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シンに対する嫉妬から、暗黒の森の魔物を呼び出してしまったシヴァは、もし自分の醜い心をユダに知られてしまったなら・・と恐れおののいていた。一方、地上の動物たちを治める能力を新たにゼウスによって授けられた6人であったが。ユダは、ゼウスから天界に背くカムイの一族を滅ぼすように命じられる。治めるべき生命体を自分たちの手で、滅ぼす事に苦悩するユダ。 その頃、地上に降りたキラとマヤの兄弟は、そのカムイと親しくなるのだった・・。 |
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いやぁ・・今回もやっぱり深読みして下さい!語録が満載でした。やっぱり、シンとユダ。そして、レイとルカの二組はわざとでしょう?状態でして。 何しろ「貴方が、貴方が治してくれたじゃありませんか」とか「ぼくは貴方の方が心配でした」ですから。そういうセリフだけ取り出して書いているように見えるかもしれませんが。そうじゃあないんですよねぇ。 シヴァがユダとシンの仲良しっぷりに暴走している事自体が、「あらら」ネタですもの。Saint Beastでは、思いっきり801だと銘打ったドラマCDもありましたが。あのCDの時には、ユダとルカは敵同士になっている設定だからか?出てきませんでしたもの。もし、あの801ドラマCDにユダとルカが参加していたらなぁ・・と、ふと遠くを見てしまいました。 しかし。今回のネタ?は、やはり金狼のカムイでしょうね。満月の時だけ人間の姿になる事が出来る、強い信念の持ち主・カムイ。 何しろ、カムイの声は平田さんですから。その平田さんがゼウスの命令でやってきたユダと戦うシーンなどは、もう「八戒対悟浄!!」ですもの。お話の都合上、八戒が勝ちました・・あ、違った(゜゜)\バキッ☆。 でも。どうしても戦わなくてはいけないように見えなかったのですが。しかも、それが秘技なんてものを繰り出して戦うとは・・。少女漫画の世界に、いきなり少年漫画の世界が入ってきたような違和感がありまして(確かに、天使達は皆必殺技もとい、秘技をお持ちなのですが。音だけの世界で秘技なんて言われると)、笑ってしまうのよねぇ・・。 でも。名前に冠がないシヴァくんは、本当に救いがたいですよね。自分の殻だけに閉じこもってしまって、周囲からわざと孤立するようになってしまう。しかも、この子の場合は(バカと言うか、出来の悪い子供を見ているような気持ちになりますよね)タイミングにも見放されています。ユダの忠告に従って、シンに詫びを入れようとするのに。そこにわざとかい!?と言うタイミングでルカがやってきて、シヴァは結局言えなくなってしまう。しかも、ルカはユダからの伝言を届けに来ているんですもの。ここまで、不幸の連鎖が続くとねぇ・・本当にたまらないですね。 ![]() |
AIR 6巻
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ビジュアルアーツ | ジェネオンエンタテインメント | FCCPー0014 | 2005年10月21日 | |||
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柚木涼香(遠野美凪)、緑川光(国崎往人) 田村ゆかり(みちる)、冬馬由美(霧島聖) 永島由子(往人の母)、山本百合子(美凪の母) |
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美凪を自宅に送っていった往人は、美凪の母が彼女の事を「みちる」と呼ぶのに驚く。その夜から、美凪が往人とみちるの前に姿を現さなくなった。心配した往人が、自宅を訪れると母親が言う「私には、娘は居ません」と。 母親が、夢から覚めた時。夢のかけらであるみちるを演じてきた美凪は、今更美凪に戻れないと言う。しかし、そんな美凪も夢を見ているのだ・・美凪自身も夢から覚めなければいけない・・とみちるは言うのだった。 |
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美凪編のお話では、往人の探し求める翼を持つ少女は、翼を持つ神様のような存在です。 1と4は観鈴こそが翼を持つ少女であり、2と5の佳乃ちゃんは空に行く少女でしたが。この3と6では、美凪ではなくみちるが翼を持つ少女の関係者でしたね。 しかし。このお話(美凪編)は、あまり深く考えない方が良いドラマなのかもしれない・・と思ってしまいました(^^;・・・。1〜6の中では、美凪編が一番「DREAM」と言う言葉がぴったりのお話で。結構、ドキドキしたし、面白く聴いたんですよ。美凪の家でご飯を食べるシーンは、「あぁ、良かったねぇ。みちるにとっても、お母さんにとっても」とかなりジーンときましたし。 でも、3から続く謎解き編としては、今ひとつだったかな?と。 いや、だってみちるが夢のかけらで、実は・・・と言うのなら。彼女は幻であったのか?皆に姿は見えているし。ご飯も食べているし(大笑)。みちるは、じゃあ美凪と往人、美凪の母親以外には姿は認識されてないのか?だとしたら、美凪が彼女と遊んでいるシーンは・・・他人から見たらどうなっていたのかな?とか、いろいろ考えてしまうんですよね。 最後のシーンに、おそらくは父親の再婚相手の娘さんだと思われる少女が「みちる」と名乗っていますが。お父さんは、再婚した相手との間に出来た娘に(前妻と別れるきっかけになった娘の名前を)付けたのか?とか、そういう事まで考えてしまいましたねぇ(^^;。 他にも、美凪のお母さんは夢から覚めた時に、「あなた誰?」とまで言っているのに。美凪が戻ってきたなら、ちゃんと娘と認識して生活しているし。食事会のシーンでは、ハンバーグの作り方を美凪に教えたのは自分だ・・なんて言っているし。このお母さんの病気とその治り方?が、もう本当に分からない。そんなに簡単なものなの??3の冒頭のシーンが、6の中でも出てきますが。それを考えると、あのシーンはまだ美凪が幼い頃のお話。その時点からずっとお母さんは夢を見ていたのだとしたら、そんないきなり治る??で、記憶が混在したとしても、その展開はありかい?みたいな突っ込みを入れそうになりましたし(^^;。 また、謎の存在であるみちる。彼女は、美凪の○と言うよりも、精神的には超越した存在だからか?お姉さん的な存在感があるんですよね。自分はいつかは消えていなくなるのだ・・と知っているからこそ、往人に任せようとしたり。美凪とその母親の幸せを願って止まないし。幼いのか、何なのかが分からない。 ふと、みちるは往人が美凪ルートに入った(と勝手に思っていますが)きっかけとなるシャボン玉そのものだったのかもしれない・・と思っておりました。翼を持つ少女が流した涙。空にふんわりと漂う光を通す存在。実体がありながら、その存在は固形としての物ではなく、あくまでも幻影のようなもの。シャボン玉こそが、みちるであると。だからこそ、今時の子供は遊ぶかどうか分からない儚いシャボン玉が、このドラマには繰り返し何カ所にも出てくるのかもしれないな・・と。 2と5を聴いた後だったものですから、往人が美凪の側に(この町に)残らずに旅に出るラストシーンは、ちょっと意外でした。おぉ・・・・行ってしまうかよ・・。翼を持つ少女が観鈴で、往人は・・になっちゃうのだとすると、彼は美凪とは結ばれないのになぁ・・みたいな気持ちが出てしまって。みちるが、父親の(再婚相手との)娘として転生しているのかどうかは分かりませんが、出来たら「美凪と往人が結ばれて、二人の子供に生まれてきた」ラストになって欲しかったかなぁ・・。美凪とみちると往人の絆・3人で一緒に歩くシーンが印象に残って良かっただけに、なんだかなぁ・・・でした。 ところで。このCDを聴いた人は、おそらく私と同じような感想を持つかもしれないのですが。シャボン玉って、そんなに難しい遊びでしたっけ? 小さな子供なら、息を吐き出す勢いがつかめないかもしれませんが。大人の往人が失敗して「石けん水が目に入った。侮れない」と何回も喚いているんです。みちるに至っては、(みちるは幼女の設定だから、仕方ないかもしれませんが)何回も何回も「はぶっ(もしくはふぁぶ)」と言う奇声?をあげています。「はぶっ」だけ聴いていると、口の中に石けん水が逆流した?入った?と思わせてしまうんですね。顔にかかった程度のリアクションには聞こえなくって・・・(^^;。もっと他のリアクションの声が欲しかったかなぁ?自分が、じゃあ音声だけでシャボン玉に失敗するシーンを演じてみろ!と言われたら、困るとは思うのですけどm(_ _)m。 ![]() |
レジェンド・オブ・クリスタニア
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水野良 | ビクターエンタテインメント | 1994年4月21日 |
8.レードン〜Eternal Quest〜(歌/石田彰) | |||
石田さんの歌を聴く前には、何故か凄く力が入ってしまうんですよね。「さぁ、聴くぞぉ!!」みたいな(苦笑)。歌は苦手だ!として、その苦手意識のままに歌ってはいないだろうか?仕事として、仕方なく嫌々歌ってはいないだろうか?など、妙な先入観があって聴く事になるからではないか?と、思うのですが。 しかし、この歌は今まで聴いた石田さんの歌の中で、一番良かった・・。歌って、聴く人間の気持ち(精神状態と言いますか)などにももの凄く左右されるところはあると思うのですが、そういう私個人の心理状態を抜きにしても悪くはなかったです。一番好きな歌になるかもしれません(^-^)。 今回、実は職場関連で凄く落ち込む事がありました。おそらくその場に遭遇した人なら10人中10人が私と同じ対応をするだろう・・と言うような事に巻き込まれてしまって。 時間が経てば、「そういう事もあったね」と言えるようにはなると思うのですが。それでも、こんなに泣いたのは久しぶり?と思えるくらい。おそらく職場では初の号泣状態で。ショックもあったし、自分のふがいなさやら未熟さやら、同僚に対する不信感やら上司に対する不満やら、もういろいろな事がミックスになってしまい、自分の感情を自分でコントロールする事が出来ない状態に陥ってしまった・・と言うのが正直なところです。 ですから、途中からは何が悲しいと言うわけではなく、とにかく涙が止まらない。。どうしたら、涙が止まるのかが分からない状態にまで陥ってしまいまして。 大人(苦笑)ですから、翌日からも仕事はありますし。泣きはらした目で行くわけにはいかない。でも、何を聴いても見ても面白くない。つまらない。ニュースを見ても、今回の事を思い出して比べてしまう。どうしてなんだろう?どうして、こうなったのだろう?の堂々巡りばかりで。 これじゃあいけない!何か、楽しい事をしよう!そうだ、石田さんの歌が入ったこのアルバムを聴こう!と言う気持ちになるのに、一週間以上かかりました。 そんな中、聴いていて。何回も何回も聴くうちに、頬がまた濡れている事に気が付きました。 まだ精神的には立ち直ってはいなかったのでしょうか?大好きな石田さんのお声を聴いていて、何故泣く?自分!・・・しばし、聞きながらそのまま涙を流したままにしているうちに。ずっと胸の中にしこりのように固まっていた黒い物が、(完全には消えてはいませんが)小さくなっているのに気が付いたのです。 歌詞としては、クリスタニアのお話の主人公・レードンの決意を歌ったもので、骸になろうとも君の想いが届かない大地の果てに行く事になろうとも、僕は旅立つ!と言うような内容の歌なのですが。 その若者らしい艶のある豊かな声、そして素直さが響いてくるような歌声で。まさに、歌声いえ、声に癒されているのだ・・と気が付きました。 マ王のCDでも、お芝居やトークの声に、ただただぼーっと「あぁ、良い声や」と聞き惚れてしまって、内容を聞いていなかったと言う事がありましたが。今回は、本当にα波がてんこ盛りだったなぁ・・と思っています。 昔、落ち込んだ時にはとことん暗い中島みゆきの失恋ソングを延々と聞いた事などがありますが。今は、余計に滅入るから駄目ですね。今の私の一番の癒しは、ひょっとしたら石田さんのお声を聴くことになっているのかも?とそう思っています。 ところで、このアルバムのブックレットに載っている石田さんって、凄く痩せていらっしゃるんですね。髪の毛も中途半端に長いし。うん、今のふっくらとした石田さんの方が私は好きだな。ここまで痩せていると、骨皮さんのようで倒れそうだもの・・。 *今回、別館の感想も(CDにこの曲しか入っていませんので)全く同じ内容になっていますm(_ _)m。 |
好きなものは好きだからしょうがない!!
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つたえゆず&沢城利穂 | マリン・エンタテインメント | 2004年6月25日 | MMCCー3044 |
緑川光(羽柴空)×保志総一朗(藤守直) | ||||
子安武人(夜)、山口勝平(らん)、三木眞一郎(水都真一朗) 石田彰(七海)、千葉進歩(本城祭)、阪口大助(佐倉広夢) 私市淳(市川学)、置鮎龍太郎(永瀬芥)、小杉十郎太(相沢) 結城比呂(クリス)、上田祐司(浅香奏司・梅谷)、野島健児(羽野義広) 飛田展男(中原桐人)、森川智之(湖月綾野)、高城元気(椎名廉) 宮田幸季(青)、櫻井孝宏(北村風太)、山崎みちる(香野) |
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直と真一朗が、空達の前に姿を現した。真一朗は、七海がなんとかする!と頑張っているが。 直は、自分の意志で相沢に協力しているのだ。「青をちょうだい」なんて言う直に、もう誰一人大事な人を渡すものか!と思う空であったが、青が空に無断で直と逢っている事が分かる・・。 そして、深夜の学校を舞台に直に飲まされた薬の解毒剤を求めて、追いかけっこが始まった・・・好きしょゲーム完結編のトゥルールートの後編。 |
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実は。届いた時に上下巻、全4枚を一気に聴いたのですが。ゲームであったHシーンが見事なまでに削られていまして。まぁ・・RAINなどでも削ってあったので、そちらは予想していた事ではありましたが。 問題は、トゥルーエンドに至るゲームのお話を音声化した先のriseとこのfallの4枚を聞いている時、私の中に凄く違和感があったのです。 熱演していらっしゃる声優さんには申し訳ないし、あの複雑怪奇なストーリー(分岐して、別のルートを通る事で見えてくる真実などもあるわけで)をよくまとめたなぁ・・と言う感想は持つのですが。何か、違和感だけが強く感じられてしまうものですから。感想を書くのが、とても遅くなってしまいました。 今回、何度も聞き直しをしているうちに。シナリオを読み、選択肢を選ぶ形式のアドベンチャーゲームを音にしたからか・・と、気が付きました。 何しろ、とりあえずゲームではユーザー(つまりは空)がどちらに行きたいかを選ぶ事で、道が開けてきたり決まったルートに入ってしまったり(バッドエンドなど)しますが。ドラマCDの場合は、空くんが自分で道を選び。そこで見た物や聴いた物を彼が判断して、お話が進む・・当たり前ではありますが。強制的な視点と考え方で進行してしまう事への違和感なのかな?と。 いや、そうじゃないし・・と聴いている人に思わせない勢いで進むんですね。直くんの事や、七海ちゃんに依頼されたカードの事についても、空くんが忘れていたらそのままになっているし。「だから!目の前の事だけに囚われているんじゃないよ!」と思っても、空くんが目の前の事だけに一生懸命になっていたら、他の事には触れる事もなくお話は進むわけで。また、屋上などのシーンで。場所の広さや距離感が分からないことがあるんですね。最初は、椎名くんを殺そうとしていた真一朗さんが、そこに現れた七海の姿に困惑してしまう。でも、次のシーンでは七海を絞め殺そうとまでしている・・。え?今、屋上に上がってきたばかりの七海ちゃんなのに。椎名くんを手放して、七海ちゃんの所に何時の間に移動したんだろう?などの疑問が、あちこちで芽生えてしまうんですね。 そういうノンストップ状態にてんこ盛りになっている事柄に、振り回される不快感と違和感だったかな・・と。 しかし。やっと、空と直。そして、兄ちゃんと七海ちゃん皆にとっての長い長い戦いに、終止符が打たれてハッピーエンドになりました。 まだまだいくつも問題は残っているでしょうが、とりあえず良かったね(^-^)と言う終わり方になりました。 オールキャストですから、出番がワンシーンだった人もいらっしゃいまして。その分、兼ね役で張り切っていらっしゃったりするのが、分かるんですよねぇ・・。飛田さんや置鮎さんは、自分の持ち役以外でも活躍されていましたね(^-^)。しかし、今回。真一朗役の三木さんと相沢役の小杉さんは、背筋が凍るような悪役を演じて下さいました。 特に、DISC1の真一朗が空を追いかけるシーン。私、ホラー映画は苦手なので、余計に怖かったのですが。狂気のままに空を追いかけようとする真一朗さんのシーン・・・まるで、ジェイソンがチェーンソーを振り回して追いかけてくるような恐怖感がありました。聞きながら、後ろを見るのが怖かったです(;_;)・・。迫真!ですよねぇ。 小杉さんは、ラスボスでした>まさに。倒しても倒しても、倒れない悪役。RPGのラスボス並みの強さを誇っていました。真一朗に対する歪んだ愛情が、彼を変えてしまったのでしょうか?その思いの強さが、逆に哀れでしたね。 ところで。原作を読んだ時にも、ゲームをプレイした時にも思ったのですが。どうして、空と直の二人だけに全壊してしまった校舎などの費用が請求されてきたのでしょうね? いや・・請求されるって事は、彼らが壊した事を周囲の人が分かっているって事ですよね。校舎を壊したのは、二人だけの責任じゃないはずで。どちらかと言うと、爆薬を仕掛けた相沢や、彼の息子である永瀬くん辺りに請求書が行っても良いと思うのですけどねぇ・・。それに、校舎を丸ごと壊したなら。請求書以前に、警察だとかマスコミを含めて、大変な事になっているのでは??とはなはだ疑問でした。 あと・・余談になりますが。感想を書いたタイトルに関しては、興味を持った方が購入の参考になれば・・と思い、Amazonや楽天のアフィリエイト画像を貼るようにしているのですが。好きしょ!!シリーズは、Amazonでは扱っていないんですね?>2007年2月現在。楽天のボーイズラブを扱う中央書店でも、好きしょ!タイトルがないんですよ。え??今、好きしょ!!って扱っているお店って、少ないのですか?? Amazonでは、書籍は検索出来ましたが。ドラマCDは扱っていなくて。今回、それがかなりショックと言うかびっくりしました。 |
ちんつぶ2 |
大和名瀬 | ムービック | 2007年1月26日 | MACYー2133 |
1.「感じるひと」の巻 2.「岩淵の憂鬱」の巻 3.「恐怖、心霊スペシャル ブリーフの隙間から家政婦は見た!謎の白装束の女は、恨みかはたまた怨念か・・・」の巻 4.「ちんこのメガネ」の巻 5.「ナーバス神谷とにぶちん岩淵」の巻 6.「愛さえあれば・・・」の巻 |
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宮田幸季(綾瀬)、置鮎龍太郎(取手) 櫻井孝宏(神谷)、遊佐浩二(岩淵) |
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小野大輔(広尾)、星野充昭(PTA会長)、洞内愛(広尾(小学生時代)) 小橋知子(広尾の母親)、松下こみな(司書)、高津純一(司会) 波多野渉(生徒)、柿原徹也(生徒)、立花慎之介(生徒)、多賀根剛(生徒) |
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修学旅行の事故で、生き霊?となった取手は愛する綾瀬のCHINKOにとりついた。また、事故のショックで犬猿の仲であった遊び人の神谷と優等生の岩淵のCHINKOが、それぞれ入れ替わってしまった。 あれから、何ヶ月。普通ではない生活にも慣れてきた頃。図書委員の先輩・広尾が綾瀬を見て、生き霊にとりつかれている事を見抜くのだった・・。 他、岩淵の神谷に対する思いをメインにした短編など、話題のコメディドラマ化第二弾!! |
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まさかねぇ・・このタイトルに第二弾が出るとは思ってもいませんでした。設定が設定でしょ?第一弾のCDが出た時にも、かなりぶっ飛びましたけど。 今回も、大笑いしながら聴かせていただきました。ウォーキングの時に聴いていたのですが。噴き出すシーンがある時に限って、すれ違う人に出くわすんですよねぇ(^^;。いや、本当に困った(大笑)。 BLと言うジャンル自体、メガネの巨乳娘っ子が出るアニメ並み?(゜゜)\バキッ☆に、ありえねぇお話です。実際に自分の周囲の人物などを当てはめて考えたくはありません。これだけ毎月、CDを買って。それなり?に本も読んでは居ますが、タイムスリップやロボットものなどと同じくらい「空想」の世界と割り切って聴いたり読んだりしています。つまりは、きっぱりくっきりと自分の現実世界から切り離して居るからこそ楽しめる世界なんです。 まぁ、たまには感想を書く時に、現実に近い設定のお話ですと「こういう設定はないでしょ」と内容に突っ込みも入れますが。 このちんつぶほど、現実から逃避した・・と言いますか、設定がぶっ飛ぶと。もう笑って聴くのが一番!!と言う気になってくるから不思議なんですよね(自分でも矛盾してると思いますが、あまりにありえない!!設定だと逆に突き抜けてしまって、まぁ・・いっか!!になっちゃうんです)。 何しろ、分身が入れ替わると言う設定だけでも「え?」なのに、そこにもってきて分身はちゃんと一個の人格?を持って喋っているし。メガネをかけているし(大笑)、TVを見て眠れないと言うし。こらこら・・ですよね。 さて。今回は、綾瀬と取手のバカップルはもう出来上がっているからか、あまり出番はなく(大笑)。もっぱら、岩淵から神谷に対するお話だったように思います。 なぁんだ。岩淵って神谷の事が入学以来好きだったんじゃないよ・・。CHINKOが交替してしまった事がきっかけで、お互いにもっと知り合えて良かったじゃない・・と思ってしまいます。 過去の事を思い出すシーンで、ラーメンに餃子をプラスした料金が750円。値段を確かめるほどに混乱していた・・と言う辺りは、岩淵くんの純情むっつりスケベっぷりに、もしも事故がなく、神谷との接点が持てないままに過ごしていたら、彼はどうなったかな?などと思ってしまいました。 宮田さんと置鮎さんの「取手くん、つんつくつん」「あーやせ。スリスリ」だの、もう二人で好きにして下さい・・のバカップルは健在。 それに、「お手」を覚えた(大笑)神谷分身と洋服で着飾らせた事があるのか??の岩淵本体。そして、少女趣味?でムードを大事にする神谷本体と、メガネを落としてさぁ大変!の岩淵分身も、かなりラブラブになってきているようです。 この作品は、BLと銘打っていますが、本番はないままにストーリーは進みます。本番もキスもないから、ドラマCDか?と言われると。ドラマCDとして扱うのはやっぱり無理(^^;。BLの中の異端児ではありますが。 しかし、かなり際どい危ないセリフはてんこ盛り。「愛さえあれば・・・」の本体同士の会話などは、その典型的なものでしょう。今までにも、好きしょのラジオや僕の初恋を・・で「それっぽいシーンに見せかけて、実はそうじゃなかった」と言うシーンは存在しましたが。ここまで危ないシーンも初めてかな?(そう言えば。僕の初恋もこのちんつぶ2の本体同士の会話も、シチュエーションは一緒なのね)それを、分かっていて遊佐さんと櫻井さんがわざと?と思えるくらいに一生懸命演じていらっしゃいます。 前作では、3人と3本(゜゜)\バキッ☆が一緒に会話するシーンでは、神谷本体である櫻井さんが「誰が喋っているかわかんねぇ」と2回くらい言っていますが。今回は、本体と分身との人格?の差がかなり際だってきておりまして。一緒に喋っていても、今誰が(本体か分身か)話しているかが分かるんですね。 本体よりもかなり可愛い奴になってきている神谷分身と、このメンバーの中では一応常識人で、突っ込み担当の神谷本体を櫻井さんが見事に演じ分けています。岩淵の憂鬱のトラックでの、分身が岩淵本体に「ぶーぶーぶー」とブーイングをしているシーンに続いての、神谷本体の「泊まっていけって言ってくれたら良いのに」とブーイングをする「ぶーぶーぶー」などは、もう本当に何回聴いても頭が下がります。 どちらも生真面目な岩淵なのですが。本体の一生懸命さと分身のちょっと冷静さのほんのり違う岩淵を演じた遊佐さん。後学の為にラーメンの匂いを嗅ぎたいなどは、大笑いしました。最近、いろんなパターンの役を聴きますが。こういう優等生も良いよね(^-^)。 置鮎さんは、生き霊として葬られそうになった時のシーンがお気に入りです。綾瀬くんが、どんなに無茶な事を言っていても「それが、綾瀬の魅力だ」と言い切れる馬鹿っぷりが素敵でした。 宮田さんは・・・天然だけど。その天然故に「こいつ、本気で言ってるだろ?」のさじ加減が本当にお上手です。「刮目して」や陰険を間違って言ったり、ピアスに興味を持ったりするシーンでは。おそらく本気で言っているだけに、こいつ怖いかも・・でも、可愛いから許されてる??のギリギリの線引きがお見事です。いや、これが宮田ボイスで言われなかったなら。無垢じゃない!と思いますもの。自分で声に出して言ってみたら、よーく分かりますよ(大笑)。すんごく嘘くさいと言うか、こいつは単なる馬鹿だと思うこと間違いなしです。それを無垢で純なキャラだからだね・・と聴かせてくれるのは、宮田さん以外にはいらっしゃらないような気がします。 ゲスト?キャラには、広尾先輩が出てきておりまして。トイレにいきなり入ってきて写真を撮ろうとするなんて、彼もちょっと普通ではありませんが(大笑)。 人にない力を持っているが故に、孤独である彼。彼の力は本物だと分かるし。自分たちも普通じゃないから、彼の苦悩を分かり合える3人と3本。いつか、広尾先輩に本当の事を話して、協力してもらえる日が来るでしょうか?その先輩を小野さんが熱演していました。あの呪文と言うかお祓いの言葉は、かなり無茶苦茶でアドリブだったのかなぁ?と想像しますが。神谷と岩淵の会話の向こうの声を聴きながら笑っておりました。 前回の取手弟は、今回は登場なしでしたが。取手本体の身体はどうなっているんでしょうねぇ??きっと、第三弾が出たなら。無茶な話を・・と言いつつ、笑いながら聴くのだろうと思います。・・・でも、分身が顔を覗かせて会話をするシーンって、ピョンと言うような擬音などもついていたりするのですが。ファスナーを開けて。社会の窓から覗かせているのかなぁ・・・メガネを探すシーンで、ふんふんと臭いで探すシーンがありましたが。それを想像すると(するなよ(大笑))往来で探しているわけで・・うわぁ・・・いくらなんでも、それは拙い。わいせつ物陳列罪になっちゃいますねぇ。それをおおっぴらにやっているトイレ。確かに、他の男子生徒が気の毒になってきますよね(^^;。 しかし・・このCDの中に一体何回「CHINKO」と言う単語が出てくるでしょうか??分身である岩淵と神谷のそれを呼ぶ時に「神谷ち○こ」「いわぶちん○」と言うのは、まぁ・・一種の固有名詞(゜゜)\バキッ☆だからともかくとしても。宮田さんに置鮎さん、櫻井さん、遊佐さんの美声メンバーの口から「CHINKO」「CHINKO」と連呼されると、もうそれだけで「うきゃあああ」と言いたくなってしまいます。1と2の登場?回数を調べようと、今回続けて何回も聴いたのですが。その多さに(1では岸尾さん演じる弟くんが連呼しますしね)途中で諦めました(大笑)。そのくらい多いんですよ(^^;。 ![]() |
コイ茶のお作法2 |
桜城やや | ムービック | 2005年2月26日 | MACYー2319 | |||
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成田剣(蓮根一真)×高橋広樹(徳丸円) | |||||||
津久井教生(志村啓吾)×森川智之(常磐水晶) 倉田雅世(徳丸和)、志村知幸(舟渡豪) 堀内賢雄(清水直比佐) 奥田啓人(蓮根の父)、多緒都(蓮根の母) 河本邦弘(男子生徒)、野島裕史(男子生徒) 細野雅世(女子生徒)、寺田はるひ(教師) |
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徳丸の尊敬する先輩・舟渡豪が、海外留学から帰ってきた。ライバル?の出現と茶道の家元としての道が最初から敷かれている自分の将来を考えた時、蓮根の心に波が起こる。 一方、妹から蓮根の事を聴かれた徳丸は、つい口を滑らせて自分たちの関係を暴露してしまう。そんな徳丸も、自分だけが将来を見据えていない事に気が付いて・・。 |
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高校生と言いながら、ちょっとオヤジモード全開になる蓮根さんが素敵でした。いやぁ、もう成田さんのニヤリ系蓮根は、数あるBLでの攻めの中でも似合いじゃないか?と思います。成田さんのBLでの攻めと言えば、どうしてもどうしても、あの変態(大笑)の生徒会長を思い出してしまうのですが。ここでは、変態の要素は影を潜めておりまして。変態と言うよりもオヤジ(大笑)(゜゜)\バキッ☆。 徳丸に対する時の台詞と、若宗匠としての台詞の差も、本当にお見事。徳丸と一緒に日曜を過ごすため?に、それまでは断っていた常磐のアダルト書籍の処分に誘うシーンは、徳丸に餌を与えたくはないものの(大笑)、かと言って豪先輩に徳丸を取られたくはない微妙な間が好きです。 後半、自分の将来に迷った後。茶室で、豪に「かまいませんよ。俺もあなたと一度話してみたかったんでね。何か?」と答えたシーンは、もう迷いがない事が絵などなくとも分かるほどの切れがありました。 「だったら、逢わずにいられないような良い男になってみせる。あんた以上に惚れこまれるようにね」と宣言した時には、蓮根くんって既にえぇ男やなぁ!!と思いましたもの。 また、高橋さんの徳丸くんは「豪先輩にばれてしまった!」後のシーンと、蓮根との事を悩んで豪先輩に「たとえになっていない」たとえ話をするシーンが好きでしたねぇ。頭ぐるぐるして、どうしたら良いのか分からない徳丸が浮かびましたもの。 しかし、一番「おぉ」と思ったのは、ポヤヤンとしている常磐役森川さんの、滅多に聞く事が出来ないだろうゆったりした、脱力系の台詞回しでしょうね。キスしたのを見られて「見苦しいものを見せて、ごめん」や「男心も複雑だな」なんて台詞は、笑えました。そんな常磐と志村のシーンは(息だけで詳しくもないのですが)、若者二人のシーンに比べると、けだるさやアダルトっぽさが満開でした。 その常磐が、蓮根と出逢って「混ぜすぎた絵の具みたい」と言うシーンが好きでした。絵描きさんらしいたとえで、しかもちゃんと相手を見ている大人の余裕で、今回のドラマCDで本編の一番のお気に入りのシーンです。 本編では・・・と断ったのは。実は、おまけCMの徳丸と蓮根の会話。 「茶柱が沈んだ」「茶柱って、抹茶に茶柱があるわけねぇだろ?」 「不吉な影が」「おまえの顔が写ってるんだよ」 「茶筅が折れた」「折るな」 「懐紙にしみが」「いい加減にしろ!」などのポンポンと軽く交わされるやりとりが、一番気に入ってしまったものですから(゜゜)\バキッ☆。 本編よりもおまけCMを気に入るとは、自分でもへそ曲がりだとは思いますが。だって、こちらのボケと突っ込みの方が楽しかったのですもの・・。 ただ。1トラック目の「と言うわけで、今に至る」と現状説明をした後の徳丸くんの喘ぎが、最初は喘ぎに聞こえなくて。くすぐったくて笑っているか何か?かと思ったくらいです。わざとかもしれませんが。最初は触れられているのがくすぐったいのかな?と思ってしまったのでした。 ![]() |
ストロベリー・デカダン U |
本橋馨子 | インターコミュニケーションズ | JLCDーS003ー2 | 1997年3月28日 |
子安武人(尾花沢兼次)×三木眞一郎(小暮太郎) | ||||
塩沢兼人(尾花沢政嗣)、横尾まり(尾花沢伊楚子) 矢島晶子(小暮茂)、山崎たくみ(山科英秋) 中田雅之(医者)、柳沢栄治(教授) |
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愛する妻を失った小暮太郎は、胃潰瘍で手術をした後、一粒種の息子・茂と暮らしていた。幼い頃から兄弟のように過ごした従兄弟の尾花沢兼次(花ちゃん)が、自分が忌み嫌うホモだと知ってショックを受けるが、お互いに相思相愛の仲であった事を知り、茂と3人一緒に穏やかな日々を送る。しかし、病魔が太郎の身体をむしばみ始めて・・・。 | ||||
三木さんが、BL裏話で「泣けた!」とおっしゃっていて気になったタイトルです。1が、私好みの「BL要素はあるけど、ライトテイストでコメディタッチの作品」だった事から、何が泣けるのかな?と思っていました。1では、笑いすぎて涙がちょっとにじみましたが・・・そういう泣くじゃないですわな・・(^^;。いやいや・・・本当に泣かされました。泣けましたねぇ!! 1と2では、別作品?1の路線からして、2の急展開は詐欺じゃないか??と思ってしまうくらい、同じ人物が出てくるものの雰囲気さえ違ってしまっております。 実は、1と2は続けて聴いたのですが。動物と子供には勝てないと言いますか、いやぁ・・もう、矢島さんの演技に涙なしには聴けなくて。何度聞いても、泣いてしまうんですね。ですので、感想を書くのが遅くなった・・と言う次第です。今回感想を書こうと思い立ったのですが。そういうシーンだと分かっていて、また泣いてしまいまして。ウォーキングの途中で聴いていましたが、涙でメガネが曇ってしまい・・・いやぁ・・悲惨でした。前が見えなくなってしばらく立ち止まりましたもの(ちんつぶ2や恋する暴君では、噴き出して笑ってしまってすれ違う人に奇異の目で見られましたし。ストロベリー・デカダン2では泣いてしまい・・。ウォーキングの時に聴くなよ・・と思いますが。こればっかりは仕方ないですよね。ところで、アメリカで携帯機器の音楽などを聞いたり、電話を操作しながら歩く事を禁止する条例を提出した議員が居る・・として、ニュースになってましたが。まぁ、普通に見たら外の音が聞こえずに事故の元になる!とか、他人から見たらおかしな対象でしょうから、気持ちは分かりますが。私個人は、イヤホンをつけていても、車や横断歩道の音などが聞こえないようなボリュームにはしていません。ポケットから何かが落ちた音くらいは分かる程度にしています。おかげ?で、車の通る音でMDなどの音が聞こえない事もしばしばですよ(゜゜)\バキッ☆)。 さて。最初聴いた時には、直接的なシーンがないのは、作成年月日が古いからかな?と思っておりました。昔の作品って、効果音も控えめだったり(苦笑)ぼかして描いている作品も結構ありますからね。 しかし、97年の作品ですから、描こうと思えばもっと描写を濃くする事も出来たはずですが(何しろ、インターさんの96年のタイトルにはあのラ・ヴィアン・ローズがあるのですから)この作品では、子安さんのモノローグで「結ばれた」とあるだけ。兼次くんのお初(゜゜)\バキッ☆のシーンも、会話の中でそれと分かるようになっている状態です。 きっとこの作品にとっては、いわゆるお楽しみシーンはおまけ以下。花ちゃんと太郎ちゃんの哀しいまでの愛と、二人の葛藤、逝く者・残された者達の絆を描く作品だったからでしょう。 まぁ・・1のテイストを残している・・と言えば、兼次くんの「バックバージン」の告白に「僕、頑張る!」と応える太郎ちゃんのシーンや、教師のくせに「滝のように」だの「愛撫を漢字で書けない」と言う山科先生のシーン、そして紅茶に砂糖を12個も入れる太郎と茂親子のシーン(あんた達は、どこぞの宣教師かい!?と突っ込みを入れそうになりました(゜゜)\バキッ☆・・・ここは、トリブラをご存じない方は飛ばして下さい)くらいでしょうか? でも。いくらお話が急展開して悲劇に一直線になるから・・と言って、最初の方は怒濤のように変わる場面が辛かったです・・。場面と気持ちが飛びすぎるくらい飛ぶんですよね。花ちゃんが男と一緒に居るのを見つけたシーンだったり、胃を手術した後の定期検診の太郎ちゃんの訴え・・前回に病気の「び」の字もなかっただけに、お医者様にありえないだろう症状(「心臓に爪を立てられたみたいに息苦しくて、嘔吐と眩暈と激しい頭痛のうえに、手足がちぎれそうに痛いんです」)を一気に訴えるシーンは「は?」でしたもの。太郎ちゃんが手術をしたと言う説明のためのシーンだとは思いますが、唐突に場面が変わってしまうので、原作を知らない者にはきつかったですねぇ・・。 それに、花ちゃんのカミングアウトに(ここの「確かに私は男が好きだ、大好きだ」と言う子安さんのセリフは、真剣に言っているだけに笑えましたけど)「出て行ってくれ!」と言った太郎くんなのに。見合いを進められて「好きな人か・・」と独り言で「僕が好きなのは、花ちゃん」と言い出すに至っては「ホモは嫌いなのじゃなかったのかい??」と突っ込みを入れましたもの。 また、海岸の小暮家に戻った時に奥様の亡霊を見て半狂乱になるシーンも、唐突すぎてびっくりしましたし・・。 良いセリフも各所にちりばめられています。太郎が、車道に飛び出して兼次と再会?し、久しぶりに会話をするシーンに於いての「心を動かすものは、心じゃないのかい?」と言う兼次の問いかけは、本当に心にしみいるようです。 そして、病気が再発して覚悟を決めた後のシーンは、ハンカチを持ってお聞き下さい!と言うほど良いシーンの連発です。病室でのシーンや、動物園に行くシーン、そして最後の時を迎えた二人きりのシーン。そして、出棺に際して号泣する茂くん・・・。ペンギンの子供と同じだからと、兼次に語る茂くんのシーンなど、もう涙ボロボロですよ。 今回、時期的なものもあるとは思いますが(2007年2月)、私は2006年の紅白で話題になった「千の風になって」のシングルCDを購入して聴いた直後でもあったんですよね。その影響も大きいとは思いますが、ラスト近くの太郎ちゃんが花ちゃんに「心を残して逝くから」以降のシーンは、頭の中に「私の〜♪」とリフレインで歌が鳴り響いておりました。まさに、あのヒット曲の仲間入りを果たした曲と同じメッセージをくれたドラマCDだと思います。 1の時の強烈なほどの印象を与えて下さった塩沢さんと横尾さんによる尾花沢夫妻は、今回はあまり出番がありませんでした。女傑?と思わせたお母様の出番を楽しみにしていたのですが、横尾さんの出番は太郎ちゃんに見合いを進めるシーンと、お葬式のシーンだけでしたもの。寂しかったですねぇ・・。 塩沢さんのお父様は、病気と闘う二人の支えになるべく奔走しておりましたし。結婚式での「どちらが新郎でどちらが新婦なのか?」と言うお茶目?な問いかけなど、父上!!でした。このお父様だから、二人を支えることが出来たと思うくらい大きな存在感を示して下さいました。 三木さんと子安さんのカップルは、まさに無敵!でした。病を経たからか、その神を思わせるような心の広さを感じさせる三木さんの静かな声音。最後のシーンでは、本当に具合が悪くなったように聞こえてしまいます。ブックレットには、本当に具合が悪くなる事・・などと回答していらっしゃいましたが。覚悟を決めた強さを声だけで表現されていました。 また、子安さんの見守ろうとする強さも聞き応えがありました。 いきなり登場した、山科役の山崎さん。「くっされ外道!!」のシーンでは、唾が飛んでいるのが見える気がするほど迫力あるシーンで。山科さんは真剣なんでしょうけど「一字一句違えずに読んで下さい」などは、何故かちょっと笑いそうになるほどでした。その山科が、太郎によって生まれ変わったシーンとの差が見事でした。 そして、今回。何より泣かされたのは、やはり矢島さんの茂くんでしたね。あの出棺のシーンでの「良い子になるから!」に続けての「もう、泣いても良いですか?」は、何度聞いても「あううう」です。 1ではポヤヤンとしたお嬢様を演じ、最後のシーンでは赤ちゃんの茂くん。2になっては小学生になるまでの茂くんを演じたその幅広さ。(感想を書く対象が、どうしてもBLなどが多いものですから、男性を褒める機会は多いのですが)あまり女性の方を褒める機会は少ないのですが。このストロベリー・デカダン2の魅力の一つは、矢島さんにあると言っても過言ではないでしょう。 ・・・でも、お父ちゃま・・と父親の事を呼ぶのに、伯父の事は「おいちゃん」と言う落差が、なかなか馴染めませんでした。「おじちゃま」なら良かったのにねぇ・・。おいちゃんと言う台詞を聴くと、柴又の四角い顔の香具師さんを思い出してしまうんですよ・・あんまりですか?・・・ところで、このお話のタイトルであるストロベリー・デカダンって、どういう意味なのか・・聴いていてあまり分からなかったのですが。ご存じの方はいらっしゃいますか? |
コルセーアU |
水壬楓子 | サイバーフェイズ | CPCDー1040 | 2004年12月20日 | |||
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森川智之(アヤース)×鈴木千尋(カナーレ) | |||||||
三木眞一郎(セサーム)、子安武人(ヤーニ) 鳥海浩輔(ユーグ)、岸尾大輔(レティ) 堀江由衣(アウラ)、内川藍維(カタリーナ) 吉野裕行(シロッコ)、土屋利秀(シハーブ) 高田べん(コンラード)、飯田浩志(マンスール)、小原雅一(海賊) 福圓美里(カナーレ(子供時代))、川崎恵理子(ユーグ(子供時代)) |
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コルラダンにさらわれたプレヴェーサの姫・アウラを救出するため。カナーレは、ピサールの手を借りようと提案する。 その使者には、国の重要人物であるセサームを暗殺したカナーレ自身がふさわしいと。 カナーレの血塗られた過去と、思い出。兄・ユーグとの確執がここに明らかになる。 |
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2枚組。しかも、お話的には1から続いていますので、3枚組の感覚ですね(^-^)。それでも「長い」と感じさせませんでした。 この作品は、実は(あまり原作などを読まない私は)BLの感想を書いてあるサイトさんで、褒めてあった事(べた褒め状態。その年のベストドラマに選んだ方が多かったほど)で知った作品です。一カ所だけではなくあちこちのサイトさんで褒めてありまして。しかも、3と4の続編タイトルの発売の時には、掲示板などで盛り上がっていたので気になったのです。 一カ所だけなら、書いている方の好みがありますし・・・って、まぁ自分の好みに近い方のサイトで、褒めてある作品はあまり外れがないので。或る程度信用してしまうんですよね(^-^)。実は、私も自分のこの感想などが、読んで下さった方が「あそこで褒めてあるから、大丈夫」と思っていただけると、本当に嬉しいので。それを目指しております(嫌いをはっきりと書かないようにはしていますので、そこはかとなく嫌いは感じていただけると嬉しいです)。 こういう良い作品に出会えるから、感想を書いているレビューホームページやブログさんのネットサーフィンは止められません。この作品の感想を書いていた全ての方に、感謝したい気持ちですm(_ _)m。 さて。1巻の時には、中世地中海のイメージのある作品だな?と思ったので。聞き始めた時に、地中海の地図を頭に浮かべたのですが。やはり、地理的な事、宗教を含むお国事情が分からなくて。 ブックレットに地図や国の宗教や小説特有の固有名詞(媚薬や、暗殺集団の名前)などの基本設定が載っていたら良かったのですが。ミニストーリーはあっても、初めてこの世界に接する者には不親切かな?と思うほど、固有名詞に説明がなくポンポンとお話が進んだものですから、1巻の途中で原作を買いに走りました。この2巻で出てくるセサーム様なんて、いきなり名前だけ出てきましたしねぇ。 おかげ?で、このお話を聞く時には、私には珍しく原作を読んだ状態で聞くことが出来、上手くまとめているなぁ・・と言うのが、一番に来ました。 DISC2枚組なのですが、1枚目はピサールでの、セサーム様とのやりとりをメインに。2枚目は兄・ユーグとのやりとりがメインにまとめてありまして、2枚組でストーリーは繋がってはいるけど、きっぱりと別れているので、微妙に違うお話が楽しめました。ドラマCD1タイトルで、二度美味しい(^-^)と言う感じですね。 しかも、1枚目のセサーム様のお話は、原作では短編で紹介されたものなども上手に収められていて。セサーム様との愛情たっぷりの過去が、本当に細やかに描かれています。そのまとめ方は、最初からこういうお話だったように見えるほどです。 このセサーム様を三木さんが、本当に大人の余裕と静けさで演じて下さいました。 原作でも好きなシーンで、カナーレの目を海や空の青に喩え。いつも声を殺して泣くカナーレに「声を殺して泣いてはいけないよ。おまえの瞳に映る私を見るのが好きなのに、おまえがいつも泣いてばかり居るから、私が溺れてしまうよ」と言うような台詞があるのですが。文章で読んでも「うわぁお」と赤面するほどの気障なセリフを三木さんのセサーム様がおっしゃると、涙の海で溺れる姿が見えましたし。溺れているのは、瞳の海ではなく、カナーレ自身に溺れているのかも・・と思わせてくれるほど、深読みが出来るんですよね(^-^)。 また、この大人なセサーム様と腹芸(あ、おへその回りに顔を描いて踊るものじゃあありません・・って、誰もそんな事思いませんわねm(_ _)m)が苦手な森川さん演じる海賊のアヤース。この二人が会話をするシーンの凄さ。 原作でも、セサーム様は「自分だけが知っているのは不公平だ」として、アヤースと会話していますが。実際には、アヤースにはまだ知らせていない事実があるんですね>前の晩に、カナーレはセサーム様に抱かれていないと言う事実を。そこは、微妙にはぐらかしてアヤースに弁解もしていないし、否定もしていない。「全部の手駒を見せるつもりはない」頭脳派のセサーム様(気づかれました?様が付いているのは、セサーム様だけです(大笑)。いや、様を自然に付けたくなるんですよ)と、そんな小細工などしなくても良いアヤース。この二人の会話は、原作よりも緊迫感がありましたねぇ。原作を越えていたと私は思います。 しかも!!トークを聴く限りでは、三木さんは別録音だったのでしょうか?もし、このシーンで三木さんと森川さんは相対していないのなら!凄すぎる・・としか書きようがないですね。 今回のもう一人の大人(大笑)の子安さんも、低音で静かに決めてくれました。原作では、子安さん演じるヤーニと三木さんのセサーム様は・・・・・・の関係を結ぶ事になります。今回のお話からは逸れてしまうので、収録はされていないエピソードになりますが。出来る事なら、この二人のシーンも希望しちゃいますね!! 繊細で、美人さん。しかも、盲目だけど凄腕の暗殺者たるカナーレは、鈴木さん以外の方はもう思い浮かびません。ゆったりと喋るカナーレのテンポは、鈴木さん本来のスピードとは違うため。トークの時には、鈴木さんは多少はっちゃけておりまして。「しゅたっ!」とあちこちの現場に、レポーターとして活躍していらっしゃいました。他の方に「ちーちゃん、速い」と言われるほどでしたね。 そんなカナーレのお兄ちゃんは、凄味を見せて鳥海さんが熱演していらっしゃいました。本当は、家族を崩壊させたきっかけとなったカナーレを憎んでいたのではなく。カナーレの色香に、自分も下働きの男のように劣情を抱いてしまうかもしれない事への不安感。そこから逃げ出すために、カナーレを憎もうとした悲しい兄。そんな気持ちが、ユーグくんの食いしばるようなモノローグに現れておりました。 そんな家族に愛されなかったカナーレですが。原作でもとっておきのシーンで、アヤースに言われて涙します。船に戻ろう!となったシーンでは、本当に拍手喝采したくなりましたもの。 そんな百点満点のドラマCDではあるのですが。三つほど文句?を付けるなら。 アヤースが、ユーグの側に置いておくのはこれだけあれば十分・・として、カナーレの髪の毛を切るシーンが、ちょっと分かりづらかったです・・・。 あとは。館が崩壊するほどの火事が起こっているわけですよね?船の上から、その煙が見えるくらいですから>そもそも、館は砦と言うか要塞だったわけですから。その館が燃えている側で、カナーレとユーグは決闘をしています。なのに、その時の効果音が。たき火でもしていますか?状態なんですよ。 お屋敷が業火に包まれているのなら、もっと風が巻き起こったりするでしょうし。あんなパチパチ言う程度の炎などではないはずです。火事は下火になって、その館の庭で対峙している割には緊迫感のない効果音だなぁ・・と。 また、ユーグはわざわざ意地悪でカナーレを西の塔に幽閉しますが。西の塔に連行しろ!と言った時のカナーレの反応が何もなかった事。声としては、出さなかったでしょうし。そこで「はっ」なんて反応は、とってつけたような感じになるかもしれませんが。そこがね、ちょっと弱かったかなぁ・・と。 ただ、文句が細かい点に付けたくなるくらい、良いドラマCDだった事は間違いないですね(^-^)。 ![]() |
ミス・キャスト2 隠し撮り |
伊郷ルウ | ファーストスマイル・エンタテインメント | 2001年11月21日 | FSCAー10197 |
1:覆面モデル 2:逢瀬 3:ゴシップ 4:脅迫 5:交渉 6:嫉妬 7:Free Talk |
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花田光(真木村慎一)×石田彰(立花和樹) | ||||
井上和彦(深沢優治)、子安武人(アンドレイ・早見) 小杉十郎太(安藤岩男)、千葉進歩(田代浩志)、立木文彦(木暮政志) 山野井仁(今西隼人)、梅津秀行(元木雅弘) 堀越真己(岡野彩子)、堀川仁(波川) |
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ヴィラ出版の「スキャンダル」は、売れに売れた。雑誌で、覆面モデルを探せ!と言う企画が出るほど、深沢と一緒に写っているモデルの正体に関心が集まっていた。 そんなドタバタの中、真木村とは電話での会話だけで会えない日が続いた和樹は、情緒不安定になってしまう。 そして、真木村と一緒に仕事をした雑誌編集者の元木が、和樹の存在を知る。深沢や真木村と一緒の所を撮られてしまった和樹は、ゴシップカメラマンの安藤に脅迫されて・・・。 |
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ミス・キャストシリーズを通しての悪人?と言いますか、敵役の元木さんがついに登場!!しかも、出逢った瞬間に和樹を覆面モデルと見抜いていたりします。元木が、覆面モデルの正体にこだわってこだわって、後々ずーーっと追いかけ回す事になるのは、皆さんご承知だとは思いますが。何が元木をそうさせたのでしょうか? あら?元木って、この2巻からの登場でしたっけ?と思ったくらい、凄く自然に登場しています(元木役の梅津さんが、前回は・・と言った後に「あ、自分は2巻からの登場だった!」と言うくらい違和感ないんですね。そこに彼が居る事が)。登場シーンでは、後々のねちっこさなどかけらも見せないくらいなんですよね。 思うに、和樹と出会った瞬間、元木は和樹に惚れたのかもしれませんね。だからこそ、別の形で追いかける事になるのかもしれない・・。 1では、ごく普通の会社員だった和樹くんが、少しずつ真木村先生の感化を受けて「乙女」になってきています。逢えない日が続くと、それだけで泣くし。過去の恋人に嫉妬して、泣きますしねぇ・・。「お金」シリーズの綾瀬くんに相当するのではないか?と思えるくらいに、あちこちでめそめそめそめそ泣いています。これが、石田さん演じるキャラでなかったら(大笑)「えーい、鬱陶しい!」とその時点で聴かないと思うんですよ。 安藤をつぶすために動いた真木村先生。それによって、職を失ってしまった安藤くんが逆襲に出るのですが。その安藤さんもまた、和樹の魅力に翻弄されてしまうんですね。 安藤は、いやな奴かもしれませんが。一流とは言い難いカメラマンの彼には、そういう生活方法しかないんですよね。ちょっと気の毒でしたね・・。 でも。今月は、他にもいろいろなBLの作品を聴きましたが(感想をアップした作品以外にも)改めて石田さんの受けの上手さ!に脱帽しておりました。Hシーンの石田さんは、超絶色っぽいですが。この2巻では、「ううん」と恋人に言うシーンでの色っぽさに、撃墜されてしまいましたねぇ・・。 考えてもみて下さい!!二十歳過ぎて、大の男が泣いて、しかも「ううん」ですよ。「ううん」と首を横に振って甘えているんです。自分の周囲の二十歳以上の男性が、もしも「ううん」なんて首を横に振ろうものなら「えーい、やめんか!気持ちの悪い」と一蹴してしまうところですが。乙女化している和樹くんのこのシーンは、普通に聴けてしまう。そのくらい凄い。 こういう可愛らしさが、もし自分にあれば・・と考えかけて。自分で「無理だし、不可能」と駄目だししてしまいました。 ![]() |
スレイヴァーズ・ラヴァ(後編) |
華藤えれな | インターコミュニケーションズ | 2005年6月20日 | INCDー2223 |
森川智之(冴木鷹成)×櫻井孝宏(倉橋柊一) | ||||
有本欽隆(高嶋)、喜多川拓郎(倉橋元専務) 沢谷有梨(川奈萌)、間島淳司(高田) 宝亀克寿(スタンレー) 神谷浩史(早瀬義弘)、堀内賢雄(若宮法顕) |
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父親をだまして、自分が社長になるよう仕組んだ冴木。彼を男として認めようと思っていた矢先の真実に、柊一は深く傷つく。 一方、スタンレー社との契約の当日。柊一は叔父の手下に拉致されてしまい、競争相手である高嶋の手に落ちた。そこに、冴木が乗った車が事故に遭ったと言うニュースが入った・・・ |
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一番最初の感想は、櫻井さんの声がいつもと違うこと。喉の調子が悪かったのかな?と思わせるくらい、かすれて聞こえるんです。ただ、このお話に於いては。薬を使われていたりしますから、そのかすれっぷりも情景を現すのに丁度良かったは良かったのですが。ヘッドフォン(イヤホン)で聴いていると、普段とは違う微妙な声の質の差が、感じられてしまうので。喉、大事にして下さいね・・と思ってしまいます。 じれったくなるほど、お互いに意地っ張りと言いますか。気持ちがすっきりとかみ合わない二人ですが。事件を通じて、少し距離が縮まってくれていたら・・と思います。 しかし。お父様も認めるほど、柊一くんは周囲を浄化する力の持ち主だったんだなぁ・・と思っておりました。冴木の回想で、お父様が出ていらっしゃるので。あら?キャスト表にはお父様はいらっしゃらないわ・・と思っていたら。何の事はありません。(前編で、父を彷彿とさせるとして紹介された)高嶋さんを演じているのが、お父様と同じ方だった(大笑)。有本さんが、お父様と助平の高嶋さんの二役を演じていらしたわけですな(^^;。 本当に好きな作品の一つなのですが。気になったのは、薬を使われた柊一さんが助けに来た冴木に抱かれるシーンの前。 僕はお前と逢った・・と何かを言いかけて、そのままになっているんですね。そのセリフの続きが聴きたかったのに・・。と言うか、気になって仕方ないんですが。 |
キレパパ。2 |
高城リョウ | インターコミュニケーションズ | 2005年5月5日 |
櫻井孝宏(榊俊介)×緑川光(鷹司千里) | |||
諏訪部順一(二条翔)×宮田幸季(鷹司里樹) 杉田智和(船場真)、宮島史年(男性司会者)、藁谷麻美(女性司会者) 大畑伸太郎(男子生徒)、升望(女子生徒) 中原茂(蓮音奨) |
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一人息子・里樹溺愛のパパ・鷹司千里は、息子の同級生にして敬愛する推理小説家である榊俊介と恋人同士。 しかし、俊介が書いているシリーズの映画化の話を断っていると知った千里は、自分と逢っているからだ・・と思い「忙しいから」と理由を付けて逢わないようにするのだった。 |
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そうですねぇ。結構突っ込み所満載のドラマなんですよね。一番は、20歳年の差がある中年のオヤジが(大笑)高校生の制服を着て違和感なく学校に潜り込む事・・に尽きますね。いくら綺麗なパパさんでも、制服着るのはちょっと・・・あり??と気になりました。しかも、その姿を見て同級生や蓮音さんは高校生と思ってしまうのですもの。ふと、自分の周囲のその年齢の人を思い浮かべて「絶対に無理・・。高校生には化けられないでしょ」と思っておりました。綺麗なパパさんまでは許すとしても(゜゜)\バキッ☆、高校生に化けるのは無理でしょうが(^^;。 でも、まぁ・・それを言っていたら。自分の親父と同年代の男性を愛せる俊介くん・・・や、自分で「はっきり言って犯罪」と断言する千里さんも「ありえねー!」のドラマになっちゃうんですけどね。そもそも、30代半ばの男性と現役高校生のカップルが存在するBL自体がおかしい・・になっちゃいますけど(゜゜)\バキッ☆。 そういう年齢差の事はさておいて。息子と同じ年ではあるが、同じ作家として尊敬の域に達する俊介に一歩でも近づきたいと願う千里。大人である千里に、少しでも似合う存在になりたい俊介の微妙な気持ちがすれ違うのがポイントのドラマでしょう。 しかも!この千里と言うお父様は、綺麗で切れやすい割に素晴らしく鈍感(大笑)。 自分の感情に忠実に行動を起こすから、ためる事が出来ずに切れてしまうのかもしれませんね。 何しろ、あこがれの人と言うだけでメロメロになったり。過労で倒れた恋人から求められたら、Hをしてしまうのは・・少し問題のような気もしますが、それもこれも千里パパが自分の感情に素直に行動している事の証明ではないかと思います。 鈍いから気が付かない。自分の考えや思いこみだけで動いて切れている。彼が、もっと周囲に目を配って。里樹狙いなのかどうなのか?くらい判別すれば、少しは穏やかに過ごせると思うんですよね。 そもそも、里樹は翔と言う恋人が居るのだから、他の男が言い寄ってきても(周囲の男が言い寄るのもどうかとは思いますが。BLの世界って、みーんなが皆そういう嗜好の持ち主なんですよねぇ(^^;。下手すると、全生徒が皆そういう嗜好になっているかも?と思えるくらい、そういう関係者ばっかりなんですよね)放っておけばいいものを。それをいちいち「おまえらなんかに、里樹は渡さない!」と叫ぶから大変なのであって。それに、自分が俊介くんと出来ちゃっているのに、里樹の恋路は認めていない・・。それもどうかと思うんですけどねぇ。 まぁ、自分に寄せられた蓮音の好意などに、まったく疎いと言うのは仕方ないとしても(気が付かないのなら、仕方ないですよね。自分と里樹中心の今までの考え方をすぐには変えられないだけでしょうから)俊介のメッセージを他人にあてた物だと勘違いするシーンは、「あなたは何を聴いているんだろうねぇ?」と言いたくなりました。 TVの中の俊介が、はっきり「千里さん!」と言う前に息子の里樹に「誰がどう聴いても、パパ宛だと思うけど」と言わしめるほどなのです。 こんなに鈍くて、それでもなんとか世間を渡ってきているこのお父様に先ずは乾杯。 今回も冒頭から切れておりましたが、一番切れていたのは、TVに出ていた俊介を見て、夕飯の支度の途中でTVに夢中になるシーンではないかしら?仕事とは分かっていても、女性司会者に激しく怒りを覚えて「ガルルルルルル・・・・」と唸り、手にした包丁でソファを滅多切りにしているシーンの迫力たるや、鷹司家のソファの姿を思い浮かべて涙が出そうになりました。そう安いものでもないのよ>家具(^^;。 もう、あのTVを見ながらの唸っているシーンは緑川さんご苦労様でした。おまけに?Hシーンでも叫ぶし、「悶絶格好いい!!」と妄想の中で、もだえたり。かなり喜怒哀楽の激しい役だけに大変だったでしょう(^^;。普段、あまり怒らないから・・とトークでも語っていらっしゃいますが。ここまで・・とはいかないまでも、たまには発散するのも良いかもしれませんよ。 あ、そっか。役で発散するから普段にストレスや怒りが貯まらないのかも(^^;。 そんな中、「逢わないと逢えないじゃ、かなり違う」と気が付くシーンは、かなりジーンとしてしまいました。 また、翔くんとカップルでありながら。パパと俊介の事には疎い里樹くん。知っていて知らないふりをしているのか、本当に気が付いていないのか?パパがどう溺愛したなら、こんな純粋培養のような子が育つのやら・・です。パパの妨害のおかげ?で、翔くんは夜這いをしなくてはいけないのですし、折角逢ってもすぐに(翔くんが)追い返されてしまうのですから、もっと「パパったら!」と不快になったりぐれたりしても良いのかもしれないのに。里樹くんは、あまりお父様を恨んだり妨害をいやがってはいないように聞こえるんですよね。しかも、父親が学校に入れるように・・と制服を手配してくれたり。父と友人の恋の橋渡しをしてくれるほど可愛い息子なんですもの(ちょっとは嫌がっても良いのにねぇ)。この父にしてこの子ありかもしれませんが、宮田さんが演じると、天然で裏心などなしに、知らないだろう里樹くんに聞こえてしまいますね。 今回、鈍い恋人に邪魔な男を近づけまいとして嫉妬で切れるシーンがあった櫻井さんもお疲れ様でした。ラストの「次の作品の構想が浮かびましたよ・・」と語るシーンなどのブラックぶりは、本当に見事です。 このお話のおじゃまキャラ?は、画家の蓮音さん。蓮音の初恋の人が、千里ではないか?くらいのぼかし方で今回は終わっています。おそらく、十中八九は千里だと読者(聴者)に思わせる終わり方ではありますが。 この蓮音を演じた中原さんが、淡々と攻めています。このクールに攻める中原さんと言うのが、実にツボでしたねぇ。トーン的には青の軌跡シリーズなどのカイのトーンではあるのですが、そのままで大人な攻めなんですね。あれ?中原さんで攻めって、あまり聴いた事がないような気がしますが・・えーっと??と、手持ちのCDを調べてみましたら。私は見事?なまでに中原さんご出演のBLで攻めは持っていない事が判明しました。青の軌跡があったから、BLでお声を聴いたと思っていましたが。そうかぁ・・これが初の攻め未遂(゜゜)\バキッ☆だったのかぁ(大笑)。今度、中原さん攻めのタイトルを探して聴いてみましょうかね。いや、結構いけますね。 この蓮音との会話の途中で、千里が「へ?」「は?」など合いの手をはさむシーンは、かなり笑わせていただきました。 ![]() |
*多く感じますが。実際には、聴いてみて「あ、これ一枚のCDとしてカウントしよう!」と思ったミス・キャストのトークだとかアルスラーンのスペシャルパックに入っていたおまけCD、雑誌付録も枚数に入っております。
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