境界線&腐った教師&花嫁シリーズ

境界線

腐った教師の方程式

花嫁シリーズ


大人と子供の境界線

こうじま奈月 ファーストスマイル・エンタテインメント 2002年1月17日
ACT.1 清く正しく美しく
ACT.2 子供と子供
ACT.3 大人の事情
ACT.4 子供の事情
ACT.5 special message
辻谷耕史(東城貴文)×伊藤健太郎(平井透)  
山口勝平(良平)、井上和彦(高須)、小杉十郎太(鷹倉刑事)
横尾まり(母)、喜多川拓郎(父)
現役警察官である平井透の、ただいまの悩みの種。それは中学卒業を間近に控えた恋人・従弟である東城貴文。
再会したのは、万引きの罪を着せられた貴文が交番に連れて来られた時。幼い頃は手ひどい悪戯をされ、苦手意識さえ持っていた貴文だが、自分にだけは素を見せてくれ、甘えてもくるのだ。だから、彼を振り払えないで居る。悪いのは、流されてしまう自分なのだ・・と。
その貴文の父親の再婚話が本決まりになり、再婚相手の連れ子である良平が透の交番の周囲をうろちょろするようになった・・・。
私と同い年の辻谷さんが「中学生」で、一回り下の伊藤さんが年上役と言うので、逆転しているから・・・かもしれませんが(大笑)年の差カップルをあまり意識せずに聴くことが出来ました(゜゜)\バキッ☆。
いや、正直な話。このドラマCD好きなんですよ。大人なのに、年下に押し倒されて悩む透。ひょっとしたら、これから彼は大人になっていく過程で、男の自分との関係に悩むかもしれない。後悔するかもしれない・・・
子供扱いされる事に不服なのだけど、実は子供である自分を一番気にしている貴文。自分をまっすぐに受け止めて。拒絶だけはしないで。彼の願いは、好きな人と一緒に居たいと言うだけなのに、それは世間的には許されない。
透と貴文の「そういう時の透は大嫌い」「子供のおまえなんか、嫌いだからな」と語り合うシーンなどは、何回聴いても「良いシーンやなぁ」と思ってしまいます。
絶対に自分は、相手が望む年上にはなれない。子供の自分は良いけど、大人である恋人はいろいろ立場的に悩むこともあるだろうし・・・相手の立場も考えて、家族との同居にOKするシーン。本当に好きなんですよねぇ。
後、ここは絶対に外せない!!と言うお勧めシーンは、鷹倉刑事と新米おまわりだった透との会話のシーンでしょう。
自転車泥棒も捕まえられない。酔っぱらいやおばちゃんのあしらいも上手く出来ない。自分は警察官に向いていないのじゃないか・・と悩む透に、鷹倉が語るシーン。これは、警察官に限らずどの仕事に於いてもそうですよね。その前後のくしゃみやいきなり!のいびきのわざとらしさを差し引いても、小杉さんの名演技が光ります。

本当に好きなドラマなものですから、どこを切ってもお勧めのシーンが出てきてしまいます。実はとっくの昔に3回以上聴いておりまして。意外に感想が書かれたタイトルが少なかった事に気づいて、今回書くことになったわけですが。書く前にもまた3回以上聴いてしまいました。本当に何回聴いても良いんですよねぇ(*^^*)。
スペシャルメッセージにおける「高須巡査への質問」のなんとも言えない「間」や、早口言葉かい!!みたいな良平の目覚ましコールが秀逸ですねぇ(^^)v。

好きと嫌いの境界線

こうじま奈月 ファーストスマイル・エンタテインメント 2002年11月20日 FSCGー85132
ACT,1 大人と子供の恋愛
ACT,2 真夏のパッション
ACT,3 恋の証
ACT,4 未来(いま)の君、過去(まえ)の僕
ACT,5 本気と嘘の境界線
おまけその1
おまけその2
おまけその3
おまけその4
おまけその5
おまけその6
ボーナストラック フリートーク
初回限定封入特典として、ミニドラマ入り
辻谷耕史(東城貴文)×伊藤健太郎(平井透) 
山口勝平(東城良平)、宮田幸季(木ノ原幹)、井上和彦(高須巡査)
平川大輔(保険医)、竹本英史(田茂津)、早川沙希(透の母)
福森加織(講師)、竹島宏(男子中学生)
中学生だった貴文も大学生。そして、交番勤務だった透も晴れて刑事となって忙しい日々を送っている。
思い起こすのは、幼い頃の貴文の事。再会したときの(貴文の)気持ち。
ホモの気持ちなんか、わからへん!!と叫んでいた良平に至っては、東北から転校してきた「みき」ちゃんが気になり高須巡査に語る日々だ。
そんな時、毎日トマトの世話をしに登校していた幹が熱を出して倒れた。保険医の姿を探して、校内を駆け回る良平だった。
他、初回限定特典ドラマは、境界線メンバーによる「桃太郎」と「シンデレラ」の寸劇。
幹役の宮田さんの東北弁にびっくりしました。声優さんって器用と言うか、イントネーションやアクセント、いろいろ研究なさるんでしょうね。本場の東北弁との違いは分かりませんが、九州の人間には十分「東北訛りだぁ」と聞こえましたよ。
しかし。期待したドラマCDなのですが、メインカップルの透と貴文の仲?はあまり進展していないんですよ。二人が出てくるシーンと言えば、過去の回想シーンがメイン。「大人と子供」に於いては、透の視点から描かれた万引き事件が、このCDでは貴文視点で描かれている。
「大人と・・」で「あら?」と思った「わ〜い、透兄ちゃんだぁ」の声のトーンも貴文サイドから聴くことで、あぁなるほどと思ってしまいます。
このドラマCDでのメイン?は、ですから「どこがえぇんや!」と言っていた良平が幹ちゃんにドキドキするシーンだと思いますね。なぁんか、その気持ちが初々しくって。
しかしね・・・。「大人と」に於いて、良平に「あの二人を見てどう思う?」と聞かれ、すんごい「間」を醸し出した高須巡査。彼の「これで気づいていなかったら、余程の朴念仁か何かだ」は、実は演技かなぁ?と思わせるシーンがありました。「みきちゃん」を語る良平に、「好きなんだね」と言うシーンは、大人の洞察力ですもの。この洞察力をもってして、透と貴文のカップルに気づいていないはずはないかも・・・と思ってしまいました。
おまけドラマの桃太郎とシンデレラは、何故か桃太郎侍になったり・・・で、なかなか面白かったですよ。これが初回だけなんてもったいないよねぇ(゜゜)\バキッ☆。

日常と特別の境界線

こうじま奈月 2003年5月
1.日常(ふつう)と特別の境界線
2.おまけ1「もしも」シリーズその1
3.    〃          その2
4.    〃          その3
5.おまけ2「あなたに」
6.フリートーク
辻谷耕史(東城貴文)×伊藤健太郎(平井透)
山口勝平(東城良平)
日常と書いてふつうとルビをつけて下さいませ。これは、始めは雑誌での全員応募の特別バージョンだったものですが、後に一般売りもしたものです。好きと嫌いのドラマCD発売前のおまけ的要素の入ったものですね。
模様替えをしていた透の家に、チェリーのトルテ・ザッハトルテ・いちごのミルフィーユを持って貴文と良平が遊びに来た。懐かしい写真などを見ているうちに、透はある事に気が付くのだった。
他、母方の従妹である人物(これは、聴いている人がドラマに入り込むような感じになっているんですよ)が透の家に就職の挨拶にやってきて、3人と会う・・と言うミニドラマ「あなたに」。交番で出会っていたのが、今と違う立場だったら・・・を描くもしもシリーズなど。
BLをお聞きになったり、読んだりされる方はそれぞれ好みのパターンと言うのがあるのではないでしょうか?例えば、メガネ攻めが好きだとか、強気受けが良いとか(大笑)。逆に苦手なパターンと言うのもあるのでは?と推測します。
正直な話。私は好きなパターンと言うよりも苦手なパターンと言うのがはっきり存在します。アイテムを使う(特におもちゃ関係)事と、言葉攻めが嫌らしい場合。そして年下攻めもどちらかと言うと苦手です。1つや2つくらいの年下なら、許容範囲にはなりますが(大笑)。この作品のように8つも年下攻めだと、もう「うわぁ。ちょっと勘弁」と言う感じなんですよね。中学生がそういう事したい盛りで(ちょっと早いって)と言うのも嫌だし。それに押し倒されてしまう受けは情けなさ過ぎ!と思ってしまうものですから。中学生に押し倒されるって、年上の沽券にかかわるだろうし(男としての体格の差含めた体力だとかプライドだとか)ねぇ。(いや、エンドレスシリーズのように、受けがそれを楽しんでいる場合はOKですが、拒否しているのになだれ込む場合は嫌なんですよ)
ところが。ごく限られたシリーズに於いては、それらの苦手が許容出来ると言う事があります。無敵シリーズでアイテムが出てきても気にならなくなりましたし(゜゜)\バキッ☆、この境界線シリーズだと、逆にその年の差カップルと言う事での聴かせるドラマに仕上がっているので、OKになっちゃうんですね。

このCDのフリートークで、辻谷さんと伊藤さんが寅年生まれである事が判明して、結構ショックでしたねぇ(゜゜)\バキッ☆。
このCDでのお勧めは、やはり「もしもシリーズ」でしょう。交番で再会したのが透と良平だったら・・では、関西弁でまくしたてる良平がOKですし。良平と貴文だったら・・では、大人バージョンの山口さんの声が堪能出来ます。透と貴文の立場が逆で再会していたら・・・と言うパターンが、一番無理なく聞こえたのは、私の耳のせいでしょうか(゜゜)\バキッ☆。
しかしねぇ。書かれた時代が前だったのかしら?今時、レコード店って言わないよねぇ。CDショップだよね(゜゜)\バキッ☆。後、良平の母親が焼いたケーキ。本職になれるんじゃないですか?と思ってしまいました。ミルフィーユってパイ生地で作りますし、タルトってねぇ・・。毎週毎週3つも4つも作る・・・って・・・おいおい。凄い時間がかかると思うんですよ。切り分けて持ってきたのかなぁ・・・ホールのままだったのかなぁ・・・。切り分けて持ってきたと思いたい(大笑)。

腐った教師の方程式

こだか和麻 ムービック 94年1月にCDブック発売
復活盤は98年4月25日発売
1,PROLOG                  
2,城が丘高校・校門付近
3,夢の中(十年前)              
4,城が丘高校・保健室(1)
5,城が丘高校・駐車場            
6,ゲームセンター
7,クラブ ラッシュ(1)             
8,有沢家・玄関前
9,城が丘高校・校舎屋上          
10,城が丘高校・保健室(2)
11,城が丘高校・水飲み場(1)       
12,城が丘高校・剣道場
13,城が丘高校・水飲み場(2)       
14,有沢家・敦の部屋(1)
15,城が丘高校・保健室(3)         
16,城が丘高校・水飲み場(3)
17,有沢家・敦の部屋(2)           
18,公園・池の縁
19,クラブ ラッシュ(2)            
20,クラブ ラッシュ・店前
21,クラブ ラッシュ(3)
檜山修之(有沢敦)、井上和彦(柴田雅美)
岩田光央(稲垣晃司)、堀秀行(萩原透)
岡本麻弥(早瀬由里子)、難波圭一(柴田まさみ)
愛河里花子(6歳の敦)
十年前の初恋?の相手である「まーちゃん」が保険医をしていると言う高校に入学した敦。しかし、まーちゃんは別人になってしまったかのようだった。これがあの優しかったまーちゃん??呆然とする敦の前に、彼のファーストキスを奪った稲垣が現れた。
最近、檜山さん祭りを開催しておりまして。主役クラスのBLだったのに、難波さんや岩田さんばかり聴いていた気がするぞ!と思って聞き直したら。まぁ・・前に書いた感想の短かった事。
自分でも、「そりゃないでしょ」と思ったので、再度書き直す事としました。

さて。登場人物が少ない割には、お話が濃かったなぁ・・・と思います。最後まで聴いて。え?このドラマって登場人物って7人だけだったの?もっと大勢が出てきたように思っていたけど・・・聞き返してみたら、確かに7人ですな状態でした。

初恋の「まーちゃん」を追って、彼が保険医を務める高校に入学したものの(って、入学初日に不良のたまり場のような校門付近を見て、敦がびびるシーンがありますが。彼は、受験する時にこの現状を知らなかったのかしら??普通、視察するとか。受験する前に、自宅からの登校経路だとか、調べるとか・・しないのかしら?不良のたまり場だったとして。進路指導の先生は何も言わなかったのかなぁ??と言うのが、凄く気になっていました)、憧れのまーちゃんは「青春」と書いて「発情期」と読む!!と堂々と言ってしまう人になっていた・・。
この青春と書いて・・・のシーンは、井上さんの熱演もあって。噴き出しましたねぇ(^-^)。
そして、幼稚園と小学校と、苛められていた敦を庇ってくれていた稲垣。偶然同じ高校に入学した稲垣にとっての初恋が敦で。過去に一度したファーストキスよ!再び!!と(ファーストキスが再びって事はないでしょうけど)と、あれこれ画策している。
稲垣役の岩田さんの怪演もあって、熱血!猪突猛進!!の稲垣がパワフルに動き回ってくれました。もう、ナイス過ぎます。

そんな稲垣と一緒に居る事が多く、本当に測ったのでは?と思えるタイミングでいつもいつもお邪魔をしてしまう由里子の岡本さん。由里子は、後に稲垣夫人になりますが。単に腐れ縁でなったのかな?と思っていましたが。
結構、由里子は稲垣の事が好きだったのかしら?などと、今回思い直していました。
屋上でキスする直前に飛び込んでしまい、その代償を「身体で支払ってくれ」と稲垣に言われて、勘違い。いや・・・・普通の一般男子が女性に対して「身体で支払え」と言う場合には、由里子さんの想像は正しいのですが。
それをブチブチと言っているシーンで。ひょっとしたら、稲垣の側に居ると面白い事が起こると言う無意識もあるでしょうが、彼女は稲垣に対して好意は持っているよね・・・と思っておりました。

ひらがなで「まさみ」、その弟が漢字で「雅美と書いてまさよし」・・・どっちも、同じまーちゃんで。漢字の読み方が、まさみでも通用するのだから、いや全く!!こういうふざけた名前をつけた父親は、一体何を考えたんだ?と思ってしまいました。
弟思いの優しいお兄さん。既に、(キスもまだだけど。れっきとした)男の恋人が存在するまーちゃんことまさみさん。難波さんの柔らかいトーンが素敵でした。
彼がまだ、高校の保険医で居たなら。こういうややこしい物語は出来なかったでしょうし。その前に、敦くんは萩原先生に恋してるまーちゃんを見て失恋のショックが大きかったかな?とも想像が出来ます。
でも、萩原先生がまーちゃんに「だから、どうしたいんですか?雅美のしたい事・雅美が幸せになれる事。なんでも雅美を一番に考える・・・それが貴方の悪い癖です。貴方はどうしたいのか?貴方の事、貴方自身の事を一番に考えて下さい」と言い切ってしまうシーンを見たら、叶わないと思うでしょうけど・・。しかし、この萩原先生の台詞に「好きだよ、透くん・・」と言った優しいまーちゃんの台詞は、萩原先生でなくても、胸がバクバクしそうです(大笑)。
この色気?と言うか、天然素材だったら。子供時代のあっくんがメロメロに恋いこがれても仕方はあるまい(大笑)。

そんな泣き虫あっくんの敦は、檜山さんが熱演!!です。聞き直した時に「嘘・・・」と思ったまでのトーンの高さとか細さ。いや、か細いトーンが悪いと言うのではなく、檜山さんだよね?的な裏切られ方をしていました。
このあっくんが、また良く泣くんだなぁ・・・。めそめそグジグジと結構泣くので。彼が、攻めになるとは思えない(大笑)
10年以上も思いつつけた割には、雅美との違いに気が付かず(って、ご近所だったら。大好きなまーちゃんに弟が居た事は知らなかったのでしょうか??)、まさみと雅美の違いを知った後では、雅美が好きになっているし。
この好きになった過程が、今ひとつ弱い気はしますが。きっと雅美のさりげない気配りなどに、惚れたのかな?と思えるようになりました。
しかし、弱々しげなか細いトーンの敦なのですが。思ったよりも、あちこちで叫んでいましたね(^-^)。それが、ちょっと今回意外なポイントとなりました。

腐った教師の方程式 2

こだか和麻 ムービック 96年12月CDブック発売・復活盤は98年11月25日発売
1,城ヶ丘高校・校門前              
2,城ヶ丘高校・保健室
3,飛行機(1)                   
4,ホノルル空港
5,ホテル・玄関前                 
6,ホテル・敦のへや(1)
7,ホテル・ロビー                 
8,ホテル・敦のへや(2)
9,ワイキキビーチ                 
10,おみやげ屋
11,野外バー                   
12,海岸
13,飛行機(2)
檜山修之(有沢敦)、井上和彦(柴田雅美)
岩田光央(稲垣晃司)、堀秀行(萩原透)
岡本麻弥(早瀬由里子)、難波圭一(柴田まさみ)
まさみと透がハワイに旅行。二人きりの予定だったのだが、いつものメンバーが一緒に行く団体旅行になってしまった。まさみはなんとか透と二人きりになって・・と思うのだが、なかなか進展しなくて・・
今回の第一声も、「え?このドラマCDって本当に6人しか登場していませんでしたっけ??」になりました。
まさみさんと透くんのカップルが、全然進展しなくて。その進展しない加減に、うへぇ・・・と、つんのめってしまいます。ほら、期待感で前のめりになってしまって。自分でその加速度を止められずにドボンと落ちてしまうような感覚・・・
まぁ、それが続くと。そのドボン感が逆に快感になってくると言いますか・・この寸止め感も良いよねぇ・・に変換されてしまうから、人間って不思議かも(大笑)。
・・・と言いますか、ここまで奥手なBLって珍しくありません?古い作品だから、規制がかかっていたのかしら?とか、余計な事も考えてしまいますが。それにしても、ここまで進展しないで奥手カップルばっかりの作品は、貴重価値があるわよね!
何しろ、3年・・・まさみさんにして「長いです」と言わせる期間つきあっている恋人同士なのに、キスすらまだなのか?ってくらいの恋人同士・・恋人同士って言えるかどうかも疑問になってきそうですわ(^^;。
何しろ、一目会ったその日その時にいきなり押し倒しました!気持ちに気が付かないで、する事だけはしちゃいました!の行動先行方が多いですのに。下手すると、寄ると触るとそういう事しか考えてません!とか(大笑)1枚のドラマCDの間に、何回やっちゃいました?えーっと3回?うん、少ないねぇ(゜゜)\バキッ☆とかある中で、まともにキスすらしていません!なんて、別の意味で希少価値ですわよ・・・

煮え切らないカップルであるまさみさんと透くん。
透くんは、もの凄く美味しい状態を作ってもらって「ありがとうハワイ!」と感激しているのに。その先、あと一歩先に進めない。進んだなら、滅茶苦茶にしてしまいそうな自分をストップしている。うん・・人間ブルドーザーの彼なら、猪突猛進で突き進むだろうから、自分で自分に規制をかけているのかな?でも、そこがじれったいでしょうねぇ・・と思わせてくれます。
堀さんの柔らかいトーンでの告白シーンと、数学?嘘・・・体育の教師じゃなかったんだ(゜゜)\バキッ☆と思わせる筋肉くんっぽさが素敵です。
また、そんな彼氏を持ってしまったが為に、自分からお膳立てしなくちゃいけないかなぁ・・のまさみさんは難波さん。まさみさんの中性的な優しさと、柔らかさと色気は十二分に出ていました。
こんな恋人を持って、手を出せない透くんって・・・あぁ・・・聴いているこちらまでじれったくなりますね。
だって、言葉の端々に透くんへの秋波は感じられるじゃないですか・・両替に行った透くんを追いかけている所だってそうだし。飛行機の中で酔いつぶれてしまった彼を気遣うところもそうだし。オイルを塗ってあげるね・・もそうですし
一番は、ムード作りをしようとして。部屋に呼び、電気を暗くしよう・・・と言い出すところ。本当は、夜景が綺麗に見えるからと言う理由はとってつけたものなのにねぇ・・
そんなまさみさんの苦悩は、あっくんだけに語られます。何しろ、あっくんはストレートに男性同士だとお付き合いは進展しないのか?とか、キスまでは1年も2年もかかるのか?と訊いてくるんですもの(大笑)。終いには、普通はそんなにかかりません!と言われて。まーちゃん達は普通じゃないの?だしねぇ・・
それに対して「良いんだよ。僕らは僕らで・・」と言いますが。やっぱり、こだわっているのがラストに来て大爆発。普段、大人しい・優しい人を怒らせると怖いんだよねぇ・・・と思わせてくれました。

お兄ちゃんラブの雅美くんは、今回は愛車を廃車にされ。まだ、敦との事は子供にしか見ていない&お兄ちゃんのまさみさんと透くんを邪魔する事はしている状態。まさみさんと二人きりの会話の時と、皆が居る時にまさみさんに話しかける時と。
そして他の人に話しかける会話が、微妙に温度が違うように感じられました。流石は井上さんです!

檜山さんは、冒頭から「んふふ・・・まだかなぁ・・もうすぐかなぁ・・」と夢見る乙女状態のハイトーン敦くんです。
しかし・・今回聞き直した時に「え?」と思ったのが。あっちゃんてこんなに行動的な子でしたっけ?
「僕の思いを受け止めてぇ〜!逢いたかったぁ!
「有沢だなんて・・・先生。敦って呼んでも良いんですよ。
「チュ・・ホッペに朝のご挨拶。じゃあ、今度は先生の番。先生もお返し。目を閉じますから、さ、どうぞ。恥ずかしがらないで、さぁ・・
「下校したら、明日まで逢えない。そう思うと胸がキューと苦しくなって。だから、チューします
って。。猛烈アタックしていますけど・・(^^;
でも。夜這いの意味が分からなかったり。初めての飛行機にはしゃいでいたり。カクテルを呑んで酔ってしまったり。子供じゃない!と言いつつ、オイル塗りを通しての透さんのがっかりと、まさみさんの意地悪な発言に気が付かないし・・・(第一、お邪魔でしょうが?)真っ正直に質問していたり。
可愛いトーンの檜山さんを全編を通して聴くことが出来ると言うのは、これっきゃないですよねぇ!!

岩田さんの稲垣は、今回は高所恐怖症シーンが最高でしたねぇ!!
「しかもこれは、飛行機や。下になんにもないんや・・じべたに足ついてへん。何時落ちたかて、おかしない。鉄の固まりが飛ぶなんか、不自然極まりないわ!」のセリフは、飛行機に対する不信感がまるまるあふれていましたねぇ。
BLで、こういうセリフがあるって素晴らしいです!

由里子ちゃんの岡本さんは、今回も男性陣の中にあって輝いていましたねぇ!シャッターチャンスを逃すことなく、引っかき回してくれました。一番はホテルの部屋割りをした後に、女の子を意識してくれたまさみさんに「あぁあぁ・・そういうの全然。だって、ホモばっかりだもの。あ!でもこの組み合わせだと夜這いしなきゃなんないから、面倒ですね」のあけすけな言い方が楽しかったです。今回も、稲垣くんを挑発して、パラセーリングにつきあわせるなどお見事でした(^-^)。


しかし・・・ハワイに行く時には、夕方(夜)前に出発してあちらに到着したら、もの凄い早朝で・・・ホテルにすぐにチェックイン出来なくて、バスに乗せられてあちこち名所を見せられた気がするんですが・・・それに、海外旅行ってわざわざホテルで両替しなくても、日本から両替出来たし・・・逆に日本のお金でもOKと言うお店が多かったような・・トラベラーズチェックみたいなのもありましたよね・・
このお話は、個人ツアーだからかしら?添乗員さんの居ない個人の企画だから、ツアーに参加した私とは違う行動パターンだったのでしょうか??

腐った教師の方程式 3

こだか和麻 ムービック 98年3月CDブック発売・復活盤は99年8月25日発売
1,タイトルコール                   
2,柴田美之来る
3,柴田家の団欒(牡蠣鍋)             
4,目黒の教会
5,美之と晃司と由里子               
6,あっくんとまさよし
7,教会のいま                    
8,鳴り響く鐘
9,それぞれの想い                 
10,記念写真
11,柴田美之去る
檜山修之(有沢敦)、井上和彦(柴田雅美)
難波圭一(柴田まさみ)、岩田光央(稲垣晃司)
岡本麻弥(早瀬由里子)、堀秀行(萩原透)
神谷明(柴田美之)
突然、柴田Wま兄弟(こういう言い方OK?)の父親美之氏が帰国した。まさみと透の交際に怒りまくる美之。
父親に反対されたまさみが家を飛び出した。その向かった先は、家族の想い出が残る古びた教会・・・・
前回聴いた時の感想は、神谷さん!に尽きたのですが。こうして、改めて聴いても。やっぱり、神谷さんがドラマCDに!!しかも、BLにご出演!と言うのは、かなり貴重な作品よねぇ・・・と思ってしまいます。
何しろ、貴方!
私の世代では、アニメのヒーローは全部神谷さんだったのよ!
バビル二世に始まって、ライディーンにゲッターロボに・・って、年齢がばれるから(えーっと・・一応、このサイトを隅々まで見ていただくと。あちらこちらに、年齢がばれるような記載はあります)止めておきますが。もう、列記し始めたら止まりません。
そのくらい、神谷さんはアニメ世界のヒーローにして神!的な存在と言っても過言ではありませんでした。その神谷さんがお父さん役!と言うだけでも凄いのに、ましてやBLなんですよ。もう、それだけで感無量となってしまいます。

これを読んでいただいている方にも、こういう経験はあるのじゃないかしら?
例えば、自分が青春時代とか幼かった頃にデビューしたアイドルや、女優さん(男優さん)が、自分と同じように年齢を重ねて。ふと見たTVドラマで両親役で出演だった・・・なんて時に、「えぇ?あの人がお父さん(お母さん)役なのぉ?」と衝撃を受けた事はあるのじゃないかしら?
そうですねぇ・・例えば、野性の証明の映画でデビューした薬師丸さん(セーラー服の似合うお嬢さんだったのに)が、主人公の母親役で出演していて、年月の流れを感じてしまった・・とか。SMAPの香取くんが、薔薇のない花屋(時事ネタで申し訳ないです・・フジテレビのドラマのタイトルです)でお父さんでびっくりした!とか・・。

そういう感じに近いかしらね?
アイドルはもとより、俳優さんでも声優さんでも、世代交代はあります。
声優さんの場合には。何時しか、応援していたあの方があまりアニメで主役を演じなくなり。脇に回ることが多くなり。そのうち、ディレクターとか音響監督になっていたとか、ナレーションの仕事が多くなっていた・・・と言うのがあります。
TV番組の企画で、あのキャラクターの声はこの人だった!みたいな顔出し企画に引っ張り出される・・・そうした時に、現役を退いて後輩育成に従事されていたとか・・えぇ?知らない間に、そういう事になっていたのぉ?あのキャラクターの声を聴いたのは、つい最近だったよね?と自分の中のつい最近って、何時よ(再放送と言うのもありますから(゜゜)\バキッ☆)・・となる時もありますが。

まさに、この腐った教師の方程式3で神谷さんのお名前を見た時には、うひゃああ!!あの神谷さんがお父さん?ですか?って・・そこに感想が戻ってしまいます。
でも、それじゃあ前に書いたのとあまり差がありませんので。ちゃんと書きますが。

今回の目玉は、萩原先生とあっくん、そしてまさみ&雅美兄弟でしたね(ってほとんど全員じゃん(大笑))。
お話の進行上、稲垣くんと由里子さんは柴田家で飲んだくれて出番が少ないので、仕方ないのですが。
それ以外のキャラには、全員ちゃんと見せ場があったCDでしたね(^-^)。

先ずは、萩原先生。彼は、人間ブルドーザーのシーンに感動しました(大笑)。いや、もう・・塀際の瓦礫を除けて欲しいと言う依頼に、うりゃうりゃ・・・と突進したシーンは、「まるで人間ブルドーザーだな」の台詞を待たずに、同じ事を考えてしまいましたもの。
そのくらい絵が見えましたね。
また、結婚式に参列して。お酒を呑んだことで盛り上がり。大事なまさみさんのお父さんが居ると言うのに、ウェディングドレス姿!とか言い出すし・・・舞い上がっているんでしょうねぇ・・と言うか、周囲が見えてないし・・雅美との間に繰り返された「牡蠣、食うか?」「いや・・・」の応酬が笑えますね。
今回も、教会に入って。キスするチャンスはあったはずなのに。テスタロッサ(直ったのね?)の爆音(大笑)に寸止めされているのが、ちょっと哀れではありました。

次が、あっくん。この子が攻めになるのよぉ??すぐにべそべそ泣いているこの子が攻めかぁ・・・と妙な感動を覚えてしまいますが。
片鱗は見えているかも?この積極的なアプローチは、そういう事かなぁ?
さて、あっくんでは。ダントツで、雅美がまさみの事を「兄さん」と呼んだ事に気が付いて泣き出した事ですね。
他の人も雅美が「兄さん」と呼びかけたのは聴いているはずなのに。今まで「まーちゃん」と呼んでいた雅美の呼びかけの差に気が付いたのが敦だけだった。
しかも、泣けない雅美の代わりにおいおいと泣いている敦。相手の心の中、その傷に気が付いた繊細な心と気配り。この子は、こんなにも観察眼の鋭い子だったのか・・と改めて感動してしまいました。
よくぞ、見抜いたわよねぇ!

そして。鐘が鳴っている間だけキスをしてふっきった雅美と。そんな雅美の気持ちを知っていたまさみ。この兄弟が、鐘撞台で交わす会話は、このCDの中で一番の聴き所ではないかと思います。
今は、BLの作品でも禁忌である兄弟ものもありますが(流石に実の親子は知らないです。義理の親子は聴いたけど(゜゜)\バキッ☆)、この当時はまだ兄弟は禁忌・タブーとして、カップリングはされなかったのかもしれません。
世が世なら、雅美×まさみもあったかもしれませんが。いや・・やっぱり、この作品ではそれはあったら嫌ですよね・・・・
誰よりも大事に思っている兄。そして、愛している弟。
その境界は越えて欲しくありません。背徳の愛ではなく、それを乗り越えていくところに一つの醍醐味があるのですから・・・

最後に、兄弟にふざけた名前!(どちらも、まさみじゃないか・・雅美はまさよしと読むけど。まさみとも読めるんだから!)をつけたお父さんである美之さんについて書きましょう。
まさみの告白に「耳が遠くなってしまった・・・」と逃げをうつものの。何度も繰り返される息子の告白。しかも、愛した妻にそっくりな長男の告白に、気持ちが動転したものの。
少し時間をくれ・・・と言うのは、素晴らしかったです。BLで多いのは、親もあっけらかんと認める交際か、とことん反対するか・・反対していても、何時かは折れるパターンか・・・なのですが。
今回、お父さんの台詞の中に。「二人にとっては、グラウンドを何周もしているかもしれないが。自分は今、やっとスタート地点に立った状態なんだから・・・」だから、時間をくれ・・・と語るところが。あぁ・・真剣に受け止めてくれたからなんだ!と思わせてくれました。
二人を引き裂くための時間稼ぎでもなく、自分の気持ちを整理するためだけの時間が欲しい・・そりゃそうよね。いきなり言われて「OK」と言える親の方がおかしいわい!
しかし。最後には、「お父さん!」と言った後「まさみさんのお父様」と言い直した萩原先生をふっと笑って許すような、拒絶感が消えた美之さんが居ました。ここは、やっぱりベテランの技だったのではないか?と思っています。

腐った教師の方程式 
君は僕の宝物

こだか和麻 マリン・エンタテインメント 2002年8月23日
1,プロローグ                    
2,城ヶ丘高校 保健室にて
3,絡まる関係、こじれる糸            
4,雅美の怒り
5,本当の気持ちを                 
6,君は僕の宝物
7,近づく卒業                    
8,エピローグ
堀秀行(萩原透)×難波圭一(柴田まさみ)
檜山修之(有沢敦)、井上和彦(柴田雅美)
岩田光央(稲垣晃司)、岡本麻弥(早瀬由里子)
田中敦子(笹山瑛子)、神谷明(柴田美之)
まーちゃん目当てで入学した城ヶ丘高校。敦の卒業も近づいた。敦からアプローチはしているものの、雅美はなかなか態度に表さない。一方の奥手カップルである透とまさみ。こちらは、透が酔った勢いで女性をマンションに泊めた事が誤解を生んで大変な状況に。
殴りたい気持ちを寸止めされている・・・と雅美は言いますが、このシリーズは本当に寸止めです。らしきシーンも詳しくないし(゜゜)\バキッ☆
台詞的には、笹山さんがまさみに語る言葉が気に入っています。あとは、まさみが透に謝りに行った時の台詞ですね。「男の僕が恋人ってことで、負担をかけている」「女の人の身体は柔らかくて、良いにおいがして・・女性の身体と比べて・・」云々の台詞は、BLシリーズを通しての片方の不安でもあるんですよね。それに対する透の台詞は、それに対する答えでもありますよね。

腐った教師の方程式 
夢もよう恋もよう

こだか和麻 マリン・エンタテインメント 2002年9月26日
1,プロローグ                
2,卒業
3,雅美の決心               
4,敦の教育実習
5,伝えたい気持ち             
6,柴田家のパーティー
7,夢もよう恋もよう             
8,エピローグ
檜山修之(有沢敦)×井上和彦(柴田雅美)
難波圭一(柴田まさみ)、岩田光央(稲垣晃司)、岡本麻弥(早瀬由里子)
堀秀行(萩原透)、神谷明(柴田美之)

津村まこと(女生徒)、鈴木まひる(女生徒)、中尾友紀(女生徒)
煮え切らないままの敦との関係。敦も教師を志し、教育実習に行くことになったある日。雅美は敦とついに・・・
一方。柴田美之がいつものメンバーをノルウェーに招待する。その本当の目的とは・・・
ようやく・・と言うか、やっと敦と雅美のシーンがあるんですが・・これを期待して聞いたら駄目ですよぉ(大笑)。井上さんの珍しい受けだぁ!!ととーっても楽しみにしていたのですが(大笑)。いや、この腐った教師シリーズはHシーンを楽しみにすると言うよりも、そこに到るまでの経緯だとか人間模様が楽しいんですよね(^-^)。ましてやこのファイナルは、高校生だった敦達も成長しまして。由里子と晃司がくっつくなど時の経過も見せてくれているんです(^-^)。いや、こういう時の経過を見せてくれるドラマって好きです(*^^*)。

花嫁を手に入れろ!!
南の島プロポーズ大作戦〜

森本あき バナナジュースカンパニー BJCAー0011 2005年6月22日
1.さらわれた姫君
2.ここはどこ!?
3.それぞれの恋
4.島での生活
5.幸せの通り道
6.フリートーク
一条和矢(西園寺天王)×千葉進歩(春名椿)
平川大輔(西園寺海王)×緑川光(春名柊)
石川英郎(西園寺地王)×宮田幸季(春名柚)
商店街の一角、春名花店の名物3兄弟。美人として名高い3兄弟は、商店街のお祭りの日。突如、上空に現れたヘリコプターに拉致されてしまい。気がついたら、そこは南の島だった。
顔に似合わぬ口の悪さが、言いしれぬ魅力を持つ春名家長男・椿に言い寄ったのは、油田を掘り当てたと言う西園寺家長男・天王だった。
はい。3人兄弟それぞれが、うまくカップルになる「花嫁」シリーズの第一弾は、長男カップル!と言うよりも。3兄弟のなれそめなども描いたお話になっておりました。そのため。2や3と比べて聴くと、それぞれの長男同士の心の動きや葛藤などはあまり描かれていないんですよね。
とりあえず、カップルになりました!状態までを描いている感じですからね。他の巻に比べると、ちょっとゴージャスさなども物足りないかな?とは思いますが。

しかしねぇ。最初に聴いた時には。この春名家の長男さん・・・一人で空回りしてしまい、挙げ句には南の島特有の蚊によってマラリア?とおどされて。そこでHになだれ込んでしまう。
両親亡き後、二人の弟を育てながら。一生懸命頑張っていたしっかり者だと思っていたのですが。そこでHになだれ込むなんて、何か抜けている?(゜゜)\バキッ☆。
弟たちは、この島での生活(それぞれにラブラブな)をエンジョイしているのに、一人で島を脱出する方法などを模索して。探検に出かけてしまう辺り。弟達の幸せをいつも願っているのなら、脱出しよう!としゃかりきにならないで。もっと他の方向に目を向けたら良いのにねと思っておりました。

声優さんは、ブックレットなどにもメインキャスト以外のお名前がない(最近、他のキャストのお名前がないCDなどがあって。データベースと言う点で、かなり困っているのですが)ものですから、そのままで書かせていただいておりますが。
男性限定?危ない魅力の椿。美人の柊。可愛い柚は、それぞれに千葉さん、緑川さん、宮田さんがぴったりのキャストです。西園寺一家の方も、低音の魅力でくどく天王、優しい王子様の海王。まだまだどう育つか分からない地王をそれぞれ一条さん、平川さん、石川さんが熱演されています。
特に、椿が日本に強制送還された後に迎えに来たシーンの「椿と言う花が欲しい」と求めに来る一条さんの声は、しびれますねぇ。掘り当てたのは、石油ではなく別のものじゃないのか?などと思ってしまいました(大笑)。その一条さんですが。おまけミニCDの方では、柚役の宮田さんの物真似をしているシーンがありまして。もう、思いっきり吹き出してしまいました。よもや!こんなところで、一条さんの「可愛い子ぶりっこ」を聴くことが出来ようとは!いやぁ、あの「柚も手伝うぅ!」は最高でした。

お話的には、いろいろと突っ込みが出来るお話ではあったのですが。3兄弟の出会いと、とりあえず長男カップルのお話を堪能させていただきました。でも、本当に思ってしまいませんか?それぞれに別の人を好きになったから良かったようなものの。もし、同じ人に3人が一目惚れをしていたら。西園寺一家はどうなっていたのでしょう?兄弟間で血の雨降っていましたかね?
リンゴーンと鐘が鳴ったと語っているシーン。あれはオレが好きになった。おまえには年上になる!と口論になりかけて、そこではたと「おまえが好きになったのは?」と気が付くところが素敵でした。

花嫁はいじっぱり
〜王子様のプロポーズ大作戦

森本あき バナナジュースカンパニー BJCAー0032 2006年2月22日
DISC1
1.不機嫌な姫君
2.そばにいなくても
3.今度はお城!?
4.伝わる想い
5.おとぎ話のつづき
DISC2
1.番外編「酔っぱらいの花嫁たち」
2.フリートーク
平川大輔(西園寺海王)×緑川光(春名柊)
一条和矢(西園寺天王)×千葉進歩(春名椿)
石川英郎(西園寺地王)×宮田幸季(春名柚)

小林麻由子(悦子)、最上嗣生(男)、鶴岡聡(使用人)
世界的大富豪・西園寺の3兄弟にそれぞれ求愛された、春名家3兄弟。長男の椿は、天王と。三男の柚は地王とラブラブな生活を送っていた。
しかし、次男カップルである柊と海王は・・。美人で知られる柊が「僕と寝たからと言って、自分のものにしたと思わないで!」と海王に別れの言葉を投げつけた・・・
ごめんなさい・・・私、こういう意地っ張りで別れを予感して先走って行動した挙げ句、自分に素直になれないで居る主人公って苦手なんです。もどかしくってしょうがない。BLの場合には、相手の事を思って(男同士だから・・と)そういう行動に走る人がいますが(って、最近聴いた中では。男性と女性のカップルでもありましたね。男の方が美人薄命(゜゜)\バキッ☆の不治の病に冒されているために、相手を思って振ってしまうパターン。・・・がーーーーー!!と地団駄を踏みたくなるんですよ(^^;。お互いに生きているからって、幸せなカップルになれるとは限らないのに。まぁ、それがドラマだから仕方ないんですけど)聴いているとそれらの思い遣りやら行動自体が不毛に終わっている事が多いだけに、ドラマの中に殴り込みをかけたくなります(^^;。
あーー!!!もう、どうして素直にならないの?素直に恋人の胸に飛び込んでいきなさいよ!!と横っ面をひっぱたきたくなるほど苦手なんですねぇ・・(゜゜)\バキッ☆。
柊くんは柊くんで一夏のバカンスとして海王との恋をとらえて自分の思いを殺して、相手にも酷いことを言ってしまうのでしょうが。言ったことで、相手を傷つけるし。自分も傷つけるし。何も良いことなんてないのに。とため息をつきたくなってしまいます。
その柊くんに振り回されて。おたおたする海王くんも海王くんです。冒頭のお兄さんである天王と椿カップルに泣きつきに行くシーンでは、情けないを通り越して痴話げんかを人に言うな!と思ってしまいましたよ。その情けなさがたまらない魅力と言えば、言えなくはないのですが(どっちよ(大笑))。

このドラマCDは、平川さんと緑川さんのカップルを聴きたかったんですねぇ(^-^)。いや、私立翔瑛学園男子高等部も兄弟限定!!でも、絡みはなかったですからね。物足りなくて(゜゜)\バキッ☆。
兄弟限定!で、平川さんのお声に惚れまして(それ以前。境界線シリーズで、怪しい保険医の時から気になってはいたのですが)。その後、ビッグガンを・・で、怪しい外国人を演じていた平川さんの攻めは悪くない!!と思って、絡みのあるCDを探していたんです。そういう時にたまたま、3兄弟がそれぞれにカップルというこのシリーズで、私立翔瑛学園でも兄弟限定!でも絡みがなかった緑川さんとの絡みがあると知りまして。そのシチュエーションも気になりましたし、平川さんの攻めを本格的に一度聴いてみたい。しかも、相手が受けクイーン(゜゜)\バキッ☆の緑川さんなら、言うことないじゃないですか・・(^^;。
それで、購入検討となったタイトルなのですが。聴き終えて。いやぁ・・2巻では柊くんの性格以外は、満足でしたね。

平川さんってば、「ごはんを食べよう」の小杉さんに匹敵するとも劣らない(゜゜)\バキッ☆へたれ攻めではないか?と思ってしまいました。
柊が、最後には素直になって甘えてくるから良いようなものの。美人受けVS情けない攻め・・と言うパターンは、ごはんシリーズを彷彿とさせてくれました。その情けない白馬の王子様が、本当にぴったりなんです。
1のフリートークの時にも、石川さんから「平川くんは、存在自体が最高!」と言われていますが。格好良いのに、情けない。でも、相手を思って優しい攻め。それがこんなにも似合うなんて!!平川さん、サイコーです!
海王くんが「ごめんね、ごめんね」と言うだけで「もう、仕方ないんだから」などと思ってしまいます。
個人的には、ブックレット書き下ろしの「酔っぱらいの花嫁たち」がDISC2に収録されていましたが。あの文中の「神よ、いま、あなたはぼくを試しているのでしょうか?どこまで我慢できるのか、と、どこかでおもしろがっておられるのでしょうか?」などの独り言部分を平川さんのモノローグで聴きたかったですね!!
「あのね、こんなの…。我慢できるかーっ!」なんて、平川ボイスで絶叫されたら、絶対に私はしばらく立ち直れないくらいノックアウトされていたはずです。
そして、次なる個人的平川さん目標は、受けを聴いてみたいと・・えぇ。

一方。受けの緑川さんは、モノローグ含めて、意地っ張りのくせに不安な柊を見事に演じて下さいました。好きだから、不安。好きだから、相手を試したかった。本当に、自分で良いのか?こんな自分でも、本当に良いの?と直接訊きたいくせに、口に出すのは憎まれ口ばかり。相手に嫌われるような事ばかり言って、逆に相手に問いかけている・・・ともすれば、嫌な奴になりがちな高慢ちきな美人キャラクターを、不安に揺れる寂しがり屋さんとして聴かせてくれました。柊くんの性格は、好みではありませんでしたが。
私は、本編と言うよりも。番外編の甘え上戸(って、あるのか?)の「ちゅうして」が、ツボでしたねぇ。緑川さんは、今まで南原作品での可愛らしい受けを嫌と言うほど聴いてきたと思っていましたが。この「ちゅうして」は、超絶!!と言っていいほど悪魔的に可愛かった(柊のキャラ的には、天使的と言うよりも小悪魔的を通り越して、悪魔的です(大笑))。緑川さんの本編での気に入ったセリフは、柚相手にギューッとした後で「兄ちゃん、もう少し頑張る」と言うシーンでした。本物で癒し系の柚ちゃん相手だと、柊も兄ちゃんなんですよね。

さて。今回メインのお二人以外では。やはり、柚は馬鹿ではなく(゜゜)\バキッ☆意外に賢いところもあったんだ!!と言う驚きに尽きます(大笑)。ポヤヤン天然癒し系のキャラですと、全てに疎くて可愛いだけと言うイメージがありますが。兄ちゃんズが、連れてこられた地方の見当もつかなかった時に「ドイツだよ」とサクサク論理的に話してくれるシーンは、本当にびっくりでした。その前のシーンで、(柊がほしがっているものを訊かれて)レシピの単語を覚えていなくて「ピアノだかパナマ帽だとか、ピとかプのつく言葉」と答えた人物と同一人物には見えませんもの。
また、海王にいろいろと邪魔されたり。椿に殴られたりした天王役の一条さんは、ちょい投げやりな言い方が素敵でした。
椿役の千葉さんでは、今回は弟達を思って、海王や地王に釘をさしたり天王を殴ったりするシーンが、長男していて好きでした。番外編の酔っぱらいもお気に入りです。
柚役の宮田さんは、やはり柚はそんなに馬鹿じゃない!とむくれるシーンが可愛かったです。地王の石川さんは、兄ちゃんズに内緒で電話をかけてきたシーンが、秀逸でしょうか・・。

花嫁にくびったけ
〜王子様の変身大作戦

森本あき バナナジュースカンパニー BJCAー0047 2006年6月22日
DISC1
1.花嫁は逃亡中!
2.日本人ならカツ丼
3.素直になれなくて
4.恋を育てる距離
5.百万ドルの夜景
DISC2
1.番外編「乱れる花嫁たち」
2.フリートーク
石川英郎(西園寺地王)×宮田幸季(春名柚)
一条和矢(西園寺天王)×千葉進歩(春名椿)
平川大輔(西園寺海王)×緑川光(春名柊)

赤城進(公彦)、佐々木大輔(ホテルマン)
鶴岡聡(運転手)、すずき紀子(おばさん)
超がつくほどの金持ちである西園寺3兄弟と、花屋の春名3兄弟。それぞれに、カップルとなって久しいのだが。突然、三男カップルが喧嘩をしてしまう。
地王に抱かれたい柚と、柚を大事にしたい地王。大人のキスを巡っての喧嘩は、春名3兄弟が実家に帰る大騒ぎとなってしまう・・・。
はい!3兄弟がそれぞれ、長男・次男・三男と上手くカップリングする「花嫁」シリーズ第三弾は、お約束?の三男編となりました。
あぁ・・花嫁シリーズの集大成だな?と思わせるような、前の巻のセリフがチラッと出てくるシーンがあったり。柚も大人になったわけで・・・これで、晴れて花嫁シリーズが完結したわけですが。
うーん・・・。地王と柚のカップルがどうの・・とか、やっとHシーンがありました!と言う事よりも。聴いていると、カツ丼が食べたくなるドラマCDなんですよねぇ・・・(大笑)。

このCDを聴いていたのが、職場で夜中に・・だったのですが。いやぁ・・・。もう、お腹がなってたまりませんでした。
2トラック目の柚が、お腹がすいた・・と言うシーン。
何が食べたい?と訊かれて、即答で「カツ丼!」と答える辺り。柚ちゃん・・・若い(大笑)。そりゃまだ中学3年生と言う設定ですから、育ち盛りで食べ盛りではありますが。しかも、この子ってば丼をお代わりしているんですよね。

「柚は、揚げたてのトンカツにシャクシャクのタマネギとトロトロ卵を絡めたカツ丼と、熱々のみそ汁と漬け物が食べたいな。カツ丼を食べている時って、日本人に生まれてきて良かったと思わない?」
・・・この宮田さんの柚ちゃんのセリフ・・。そして聞こえてくる天ぷら油の音・・。いやぁ・・もう、堪りませんよ。聴いているだけで、口の中に唾液がじわーっと(大笑)。
これを夜中に聴くなんて!西洋骨董洋菓子店のケーキの時にも、うわぁ・・お腹が空いた!って甘いケーキが食べたくなりますが。あちらは、あんなに流暢におケーキ様の解説があっても、目の前に画像が浮かんでこないでしょ?まぁ・・大体のケーキ像は浮かびますが、このカツ丼像には及ばない・・。
昼に、今夜のメニューは何にしようかなぁ?って考えている時には良いんですよ?でも、夜中は辛いですねぇ・・。
こんな見事な描写をしてくれた宮田さんは、いかにも子供!受けの少年っぽい声では、久しぶりに聴いたかな?と言う印象でした。
最初は純真無垢な少年役が多く、逆にマ王の村田くんのような策士の方が好みだな・・と思ってはいましたけど。でも、たまにこういう少年!の役があると、「うん、この高音を活かさない手はないよねぇ」などと思ってしまうのですから、つくづく私って天の邪鬼ですね。
自分に自信がないから、Hをして欲しいと思ってしまう柚。でも、その行為がどういうものであるか・・の具体的な事は知らない(知っているのも嫌だけど)。
そんな柚を大事に思っている地王は、アニキ!の石川さん。ちょっと威勢の良い、それでいてヘタレなところもあって・・・の微妙なさじ加減が、本当にお見事です。トークでは、3作とも「平川くんが最高!」とずっとおっしゃっているのですが・・。一体何があったのでしょう??
「悪魔じゃなくて、小悪魔って言ってくれる?」と言ってのけ、世界征服を考えているらしい柊くんは、本当に小悪魔的な魅力を振りまいて下さった緑川さんです。海王が好きだけど、柚の方を優先してしまう悪魔っぷりが堪りません。
男にもてる系統の美人顔の長兄・椿さんは、顔に似合わずちょっと口が悪いのですが。千葉さんだと、キャラの絵からは想像が出来ないべらんめぇ?調の椿ちゃん語録が、何故かぴったり。
大事な柚が手元を離れていく、ちょっと淋しいお兄ちゃんが印象的でした。
椿さんのお相手である、天王の一条さん。
一条さんは、無駄なまでにフェロモン垂れ流しのお声で。3部作が終わって、もし兄弟を入れ替えてカップリングになったら?の話題に、柚は嫌かもしれない・・と答えていましたが・・。おいおい・・・(^^;。
小悪魔と言うより、女王様じゃないか?の柊のお相手には、白馬の王子様の海王くん。海王役の平川さんは、この作品ではちょっと情けないヘタレ攻めっぷりが素敵です。声のトーンが優しいからでしょうねぇ・・。小悪魔の柊くんを包み込んであげられるのは、彼しか居ないか・・と思います。これじゃあ、3兄弟を入れ替えてのカップリングは無理ですがな・・・。。

1枚目のディスクでは、思いっきりお腹が空きましたが。2枚目では、西園寺兄弟が語る睦言の自慢話と声優さん達のトークが楽しかったですね(^-^)。
特に、睦言話では。兄弟に対する見栄もあって、かなり脚色が施されているようで。しかも、聴かれたら拙いでしょ・・と言う落ちまで見えてしまうのに、それがまた楽しい。
後日談は不要かな?と思える出来のお話になっていたと思います。上手く完結している感じですよね(^-^)。

花嫁にくびったけ
〜王子様の変身大作戦〜フリートークCD

森本あき 中央書店コミコミオリジナル特典 2006年6月22日
一条和矢(西園寺天王)×千葉進歩(春名椿)
平川大輔(西園寺海王)×緑川光(春名柊)
石川英郎(西園寺地王)×宮田幸季(春名柚)
長男カップル、次男カップル、そして三男カップルの3組に分かれて。
「首ったけになりそうなもの。首ったけになっているもの」について。そして、西園寺家の4男だったら何をしたいか?どう思うか?、最後にファンへのメッセージとプロポーズを・・・と言うお題について語り合うトークですが・・・

答えるカップリングと言うか、組み合わせで同じ質問なのに、こうも違うものなんだなぁ・・と言うのが第一感想ですね。
何しろ、千葉さんと一条さんの長男カップルはあまり真面目?に答えていない感じなんですもの。トークに不慣れと言うわけではないでしょうが、内輪で楽しそうにお互いの事と突っ込んだり語ったり・・・で、聞き終わった後に「えーっと・・何を答えていらっしゃいましたっけ?」と言う感じなんですよ。
まぁ。一条さんがオンラインゲームに夢中になっている事や、千葉さんがパチンコが好き?らしいと言うのは分かったのですが。

トークとして、一番真面目に答えていたのが、次男カップルでしたね。お人柄などもあるのかしら?
緑川さんに一生懸命ついて行こうとしている平川さん。緑川さんも、また真面目に一生懸命なお答えをなさっています。
へぇ??と思ったのが、緑川さんが今一番首ったけになっている物・・・と言うお題で「ラリマー」と言う石のお話でした。そんな石があったのか・・・と、今回このトークを聴いて調べてみたら。綺麗な淡い緑色や青の石なんですね。癒しの石と書かれているサイトさんが多かったようです。存在自体を知らなかった(^^;。
思いがけずに、石の勉強をしてしまいましたm(_ _)m。

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