富士見二丁目交響楽団


寒冷前線コンダクター

秋月こお マガジン・マガジン 1995年12月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
勝生真沙子(川島奈津子)、梅津秀行(石田国光(ニコちゃん))

鈴木清信(市山和夫)、浅田葉子(春山朋子/女性団員3/ウェイトレス)
園部啓一(男性団員1/医師)、中村ひろみ(女性団員1)、佐藤彰子(女性団員2)
守村悠希は、富士見二丁目交響楽団のコンマスをしている。富士見に、新たな指揮者がやってくるが。悠希のあこがれの人である川島が、新しい指揮者・桐ノ院と親しくするにつれ、バイオリンの音が最悪になっていく・・。
そんなある夜、このモヤモヤは桐ノ院の音楽才能に対し、そして川島を巡っての嫉妬だと気が付く悠希だったが・・・
富士見二丁目交響楽団の第一弾です。シリーズ作品って、身構えてしまって(聴いたり感想を書く時に)なかなか手が出ないのですが。いつまでも手をこまねいているわけにもいきませんしね(^-^)。

さて。感想の一番最初は「置鮎さん、お疲れ様でしたm(_ _)m」に尽きるでしょう。何しろ、悠希の一人称で進むお話なので、状況(富士見の成り立ちであるとか)や紹介などを含めて、置鮎さんがしゃべっていないシーンはないのでは?と思うくらい出ずっぱり。それなのに、声が裏返るほどのHシーンはあるし。精神的に追いつめられて発狂寸前のわめき声やら、笑い声やら・・。本当にお疲れ様でした・・・ですね。
また、富士見名物?となっている桐ノ院の「スターップ!!」と言う台詞も、「おぉ・・これがあのスターップか・・」と思いながら聴きました。

そして。このドラマCDでの特筆すべき事(点)は、何と言ってもトークCDでしょう。2枚組のCDなのですが。お話は、一枚で終わってしまい。二枚目はまるまるトーク(しかも本編よりも収録時間が長い)なんですね。
そのトークは、他のおまけ的な物に比べるといろいろな話題を聴くことが出来て、おまけの領域を突破しているようにも思うのです。

かつて、私は他のドラマCDで本編よりもトークが長い!としてクレームを書いた事があります。
あれにはクレームをつけて、この富士見には文句をつけないのか?と訊かれたら。富士見シリーズには、クレーム付けません(大笑)と即答しますね。だって、ちゃんと本編が60分以上はありますから。お話としても、守村くんが桐ノ院を認め、(かなり珍しいと思うのですが)女性にプロポーズをしようとしていた男性として描かれている事、その女性にアタックして振られるエピソードまで入っている・・内容に文句がないからです。お話に満足すれば、良いのです。また、このトークは他のシリーズのおまけ的な要素を越えてしまっていまして。ここでしか聞けない話・長尺だからこその突っ込んだお話を繰り広げている事がポイント高いんですよね。これはおまけじゃない!と思ってしまうから、このトークは本編よりも長くても、文句やクレームは付けません(身勝手ですか?)。
今回は、主役のお二人に音響監督の岩浪さんとJUNE編集部の方も参加されていまして。主役のお二人の「声優」に興味を持った時期やアニメのお話やオーディションの事などを詳しく聞くことが出来ます。

なにより、増谷さんがT芝社の技術担当の社員であった事や、ヤマトのデスラー総統になりきったオタク(゜゜)\バキッ☆的な会話を聴くことが出来たり。本編さながらのオーディションのテープを聞くことも出来ますし。銀のレクイエムの一部を(ここでしか聴く事が出来ませんよね)置鮎さんと増谷さんで演じていらしたり。それだけでも、お腹一杯です。

特にね・・・増谷さんが海のトリトンが好きで。ヤマトも好きで・・・・と言うお話は、私のアニメ歴にも重なるのです。当時のTVを録音する苦労のお話などは、「そうそう!!そうなのよねぇ」と本当にしみじみと懐かしく思ったりしましたもの。ビデオが普及して、今やHD内蔵のビデオなんて物が出てくると、そんな苦労した時代があったなんて、ご存じない方が増えてくるんでしょうねぇ・・。
でも、その苦労した昔が全て無駄だったとは思わないんですよ(^-^)。と言うのは、海のトリトンやヤマトなどを録音した私たちの世代は、今のようにシナリオがプレゼントされたり・・・なんて事は夢のまた夢でしたから。セリフを覚えて自分たちで再現し、仲間で演じて遊びたい!と思ったなら、増谷さんのように繰り返し繰り返し聞くか、自分でシナリオを書き起こす(大笑)しかなかったのです。
もちろん、繰り返し聞くこともやっていましたが。私はシナリオを文字にして書き起こすと言う作業をやったんですねぇ(今もトリトンは全話分ノートが残っています)。おかげで、右手の親指が腱鞘炎になりまして(゜゜)\バキッ☆、今も骨が変型しています。雨が降る前に痛くなったりもしますが、名誉の負傷(大笑)と言うところでしょう。他人から見たら、無駄な事を・・とか馬鹿な事を・・と思われるかもしれませんけど、当時はそれしかなかったし。無駄もまた人生の一部よ!なんて、開き直っています。
学生時代でしたから、速記術なんて知りませんでした。でも、その耳で聞いた内容を文字にすると言う作業は、今も身に付いた技術?として残っています。仕事柄、講演や講習会などに参加してレポートを作成しなくてはいけないのですが。そのレポート作成の時に、本当に活用されるのです。聞きながら、メモを取る(自分でも時間が経つと読めなくなるような凄い象形文字?と言うか暗号のような文字ですが)のが、あまり苦にならないのです。
講演会のレポートなら、ソミュラのレポートね・・と同僚に評価されるほどの内容になっているのは、その当時の楽しみつつ会得した技術のたまものかもしれませんもの。
もちろん、このホームページで感想を書く時に。大いに役立っています。何が、人生で役に立つか分かりませんよね(大笑)。そう思えば、やっぱり無駄もまた人生よ!

それ以外の感想・・・と言えば。勝生さんですね。置鮎さん演じる悠希のあこがれの女性として登場するのですが。勝生さんで思い出すキャラクターと言えば、ボンキュッボーンの女性フェロモン爆発しているようなキャラクターか、女帝などのいわゆる悪女タイプなどを思い浮かべるのですが。ここでは、悠希の飲み友達っぽい川島さんを好演していらっしゃいます。しかも、この川島さんが、悠希のプロポーズをあっさり断るシーンは、ちっとも嫌みがないんですね。お断りの仕方が上手と言いますか、相手を傷つけない・・・そんなあっさりした感じが素敵でした(^-^)。

D線上のアリア

秋月こお マガジン・マガジン 1996年8月18日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
矢尾一樹(八坂勤)、勝生真沙子(川島奈津子)
梅津秀行(石田国光(ニコちゃん)&守衛)、中村秀利(吉原雅弘&小料理ふじみのおやじ)
石田彰(五十嵐健人)、浅田葉子(春山朋子)
菊池貴子(女性団員1)、菊池いづみ(女性団員2)、梶村ひろこ(女性団員3)
悪夢としか言い様がなかった、あの一夜の事件から3週間。練習の後に食事や珈琲に誘う桐ノ院をさりげにかわし続けていた悠希。
しかし、コントラバスの吉原が栄転で富士見を抜ける事になり、もう一人のコントラバス奏者の八坂を個人特訓する場所を、桐ノ院の部屋に借りる事となった。
音楽の基礎も何も分かっていない八坂に練習をつける悠希は、八坂に襲われかけてしまう・・・。
私が男性に対して「あ、素敵」と言うのと。やはり男性が同じ男性に「あ、良いな」と思う感覚みたいなのは、微妙に違うと言うのは、分かります。
女性の中にも、姉御肌って言いますか、リーダーの素質を持っている人だったり、同性を引きつける魅力のある人が居ます。その場合は、レズとか言う意味ではなく。単にあこがれのお姉様(大笑)みたいな感じです。恋愛感情は抜きであることが多いので、このお話のような男性から好かれる男性と、女性から好かれる女性・・と言うのも、また別になっちゃうんだろうなぁ・・って思います。

今回の悠季君が八坂にまで襲われかけた事件ですが。こういうお話を聞いたり読んだりしていると、男の人に目を付けられて、次から次に同じ男性に襲われてしまう不幸な体質の人って居るんですよね。なんか、男の人を引きつけやすい(^^;と言うか、男の人が魅了されて止まない人物って、どういうんだろう?同じ男性だけど、かまってあげたい!!って思うのかしら?それとも、自分の言いなりになりそう・・って事かしら??
ただ、女性の場合の(同性でも好きになる)姉御肌の女性は、男性に対しても受けの良い人が多いのですが。悠季くんの場合は、これは・・どうなんでしょうねぇ?一応、コンマスをしているくらいですから、女性に嫌われるタイプではないと思うんですけどねぇ・・。

いや。本当に今回は、前回の誤解による強姦事件(゜゜)\バキッ☆に続けて、大いなる勘違い野郎に襲われかけるなんて・・・本当に悲劇としか言いようがありません。
そんな、悲劇の守村くん役は、今回もナレーションによる説明や叫んだり泣いたりと、お疲れ様でした・・の置鮎さん。野獣の法則(゜゜)\バキッ☆の桐ノ院の下敷きにされて、感じてしまって泣き出してしまうシーンのナレーション・・「僕の中のメス・・」と言う表現が、ちょっと気の毒でm(_ _)m。
大いなる勘違い野郎(゜゜)\バキッ☆の、八坂には矢尾さんでしたが。この八坂VS守村のシーンは、いやぁ・・本当に迫力ありまくりの怖さがありました。
「ほら、俺のズッキーニだよ」のシーンは、迫力ありすぎ。今まで、いろんな強姦シーンを聞いてきましたが。怖さと迫力では、トップ1になるかもしれません。これが、未遂で終わって本当に良かった・・。だって・・もしも・・最後までいっていたら・・考えるだけで、守村くんが可哀想です。
この八坂と、守村くんのレッスン風景は。八坂にあまりに音楽の知識がないのが、聞いている私にも分かるものですから(音楽の知識だけではなく、そのいい加減な態度ややる気のなさまでもが)それで、体臭がひどかったら・・なんかもう最悪!!と思ってしまいました。

「守村悠季は、私のバイオリニストだ!」で蹴り込み(手は、指揮者にとって大事なものだから。手は使わないとして、足だけで八坂をのしてしまったので、殴り込みならぬ蹴り込み・・(^^;)した桐ノ院役には、増谷さん。増谷さんと置鮎さんは、第一弾で好評だった!と言うことで、アフレコ終了した後も、おまけトークにご出演。
おまけトークは、今回は同期の声優さんや、仲良くしている声優さんと言うお話や、初めての役などについてのお話、そしてブックレットに掲載されている漫画や、秋月さんの小説の一部を抜粋しての演技・・しかも、今回は短いシーンだったので、お二人それぞれ役を交代しての生アフレコでした。
そして、ちょっとDJ風に1巻のアンケート葉書を読むと言う企画がありました。
前回のアンケート葉書を丁寧に読んでいらっしゃるのに、あぁ・・ちゃんと読んでいただいているんだ・・と言う思いと、感想は褒めまくらないと駄目?と言う疑問がちょっと残ってしまいました。そりゃね、一生懸命にやっていらっしゃるのですから、それをけなされて嬉しい人はいないとは思いますが。いろんな意見があるわけですから、中には全てを肯定する事が出来ない人が居ても、それは仕方ないでしょう。・・・って、じゃあ自分がこうして書いているホームページを一方的にけなされたら、怒ると思いますけど。

全部が全部イエスマンで、褒めまくりしなくちゃ駄目なのかしら?全て良かったです。何もかもブラボーでした!!って感想なら、そりゃ書く方も気が楽です。褒めれば良いんだもの。
気分だけじゃなく更新作業だって楽よ(大笑)。どこが、どう面白かったのか。どこが面白くなかったのか・・・を言葉を選びながら書くから、大変なのですもの(大笑)。
面白さが分からなかった・・と言う意見があって。自分は、その意見も分からなくはない・・と書く場合。100%面白くて素晴らしい作品とは思えなかった意見は分かると言うだけで、私個人がその作品全てを否定しているわけではありません。でも、そういう意見や考え方が分かると言う時点で、私も否定派に入るのかもしれません。
いろんな意見があって、それを柔軟に受け止める事が出来る事が大事じゃないかな?って思います。ただ、あまりにも深くその作品に関わっている場合や、愛してしまった場合には、否定的な意見は許されなくなってしまうのかもしれませんね。

このCDが発売された当時に比べて、今はネットで自由な発言が飛び交っています。ホームページではなく、ブログとして感想を書いている場合には、ホームページよりも気楽と言うか、もっと簡単に発信が出来るわけですから、アンケートの比じゃないですよね>意見の種類も、肯定の数も否定の数も。
増谷さんも置鮎さんも、ネットをされていらっしゃるでしょうから。自分の作品に対する否定的な意見なども、一杯目にしてしまって、哀しく思われていらっしゃるでしょうか?それとも「なんてひどい事を書くんだ!」と憤っていらっしゃるでしょうか??

ところで。この作品のタイトル「D線上のアリア」・・・間違っているよね・・確かG線上のアリアだったよねぇ・・と思っていたら。DEADのDだったんですね・・(^^;。・・ちゃんと表紙を見ていませんでしたm(_ _)m。

さまよえるバイオリニスト

秋月こお マガジン・マガジン 1997年8月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
勝生真沙子(川島奈津子)、梅津秀行(石田国光/おまわりさん)
石田彰(五十嵐健人)、永野宏一(市山和夫/不動産屋)
中井和哉(尾山/ホテルフロント)、伊崎寿克(菊池/貝塚隆(オーボエ))
江原正士(桐ノ院の叔父)、村上はるみ(川島の母/おばさん)、加藤優子(女性団員/ウェートレス)
ちょっと早めの盆休み(帰省)から、アパートに戻ってきた悠季は驚いた。自分が住んでいたアパートが影も形もなくなっていたからだ。
しかも、身分を証明出来るものもなく、盆休みと土日が重なって銀行は休み。行くあてがない悠希は、葛藤の後。桐ノ院のアパートへと・・・。
原作は、ここまで読んでおりました。
あれ?悠希は、まだこの時点では桐ノ院の事を意識しつつも、清い交際で・・と言う事に固執していて。
第二部などのラブラブ熱々バカップル(゜゜)\バキッ☆になるのは、まだ先でしたっけ?と思って聴いていました。

悠希のモノローグで進行するのもありまして。ほとんど置鮎さんの(ちょっと高音、早口の)モノローグだらけです。状況説明、心情説明に台詞・・・・いやぁ、もう本当にお疲れ様でしたm(_ _)mと頭が下がる思いです。
でもね・・この後の展開を知っていると言うのもありますが。いい加減、しつこい!!と思ってしまいました(大笑)。あ、置鮎さんのモノローグがしつこい!と言うわけではなく。悠希のモノローグで、似た部分が結構あったものですから。
そのフレーズと言うか、その気持ちや思う所は分かったから。強姦シーンも、もう良いから・・・と言う感じなんですね。はい、回想はもう良いから、話進めなさいね・・みたいな(苦笑)。

だって、悠希は桐ノ院が、かなりの激情を持て余し。自分(悠希)の望む通りの、清らかな友人として振る舞ってはいるけれど、それはかなりの意志の力を総動員させている事をここで知ってしまうわけです。
なのに、「桐ノ院・・君って良いヤツだね。でも、僕はそういう関係には絶対にならないよ」と言うような、似たフレーズがモノローグの中に何回も出てくると。
でもねぇ・・君は結局、惚れて惚れられてのラブラブになっちゃうんだよぉ・・・となるわけで(大笑)。
彼が桐ノ院に意地悪めいた「一緒に寝れば良いじゃないか」などの強がる台詞や、タンホイザーの音楽にびびったり、同じベッドに寝る事になって、バクバクして眠れない時の気持ちなどが丁寧に描かれていると。
あぁ、もう!!となってしまってました。
うーん・・・心情を丁寧に描くと言うのは、好きなはずだったのだけどなぁ・・。今回は、聴いていて。結構イライラしたのは、何なんでしょう?

さて。このお話自体は夏のお話なのですが。今回、凄い偶然がありました。
後半、「会場を借りて、コンサートを行う」予定の日付が、11月27日と出てきますが。このCDを感想の為に聞き直していたのが、丁度11月27日。
「なんだ、今日じゃない・・・」(大笑)。
参ったなぁ・・夏の話を冬に聴くのか・・と思っていた矢先でしたので(日付までは覚えていませんでしたし)。こういう偶然もあるんだなと、妙にニコニコしてしまいました。

本編では、八坂に続いて悠希にちょこっとちょっかいを出す大学生・尾山を中井さんが演じていらっしゃいますが。
中井さんでは、尾山役よりもホテルのフロントの係の方が格好良かったです。お客様・・・と言いつつ、迷惑がっているのが分かりますし。酔っぱらっている尾山君よりも、かっちりとした感じの声音が、とっても良かった!!
五十嵐くんの石田さんは。本編ディスクでは、尾山のしでかした行為に、泣いて謝るシーンが秀逸でした。ちょっと調子の良い守村の後輩で、憎めないのですが。
彼が、尾山の事をわびてすすり泣くシーンは、いやぁ・・・石田さん、まさに芸術ですよ(^-^)。
でも、石田さんではおまけディスクで大活躍?です。自己紹介の時の可愛らしいお声やら、岩浪さんに「可愛い」と言われる笑い声やら、食べ物の事・デビュー作について・部活動・お酒について語っているコーナーなども聴き応えがありました。
シブヤで5時の漫画を演じた時の鼻息やら・・石田さんのファンは、本編よりもおまけディスクで楽しめる事請け合いです。

そして。お疲れ様でしたの置鮎さん・・。無理矢理に入った回想での絡みよりも、モノローグでの結構直接的な単語に「どひゃあああ」と思っておりました。
増谷さんは、事或る毎に「オヤジが入ってます」などと指摘されていましたね。本編や、おまけディスクでの「シブヤで5時」ではそう思いませんでしたが。
最後の最後「おやすみなさい・キス」のキスが・・凄くオヤジとなってました(^^;。

コンサートはお好き?

秋月こお マガジン・マガジン 1998年6月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
勝生真沙子(川島奈津子)、中村大樹(飯田宏)
梅津秀行(石田国光/教頭先生)、石田彰(五十嵐健人)
永野広一(市山和夫/先生)、浅田葉子(春山朋子)
西村朋紘(延原好一)、熊谷ニーナ(内海恵子/電話の声)
宗矢樹頼(後藤勇二)、河野智之(小谷道雄)、熊谷正行(橋爪)
11月の終わりに、待望のコンサートを開く事になった富士見二丁目交響楽団。しかし、桐ノ院が練習中に「皆さんの音が聞こえない!!」と指揮をストップしてしまう。
それ以降、桐ノ院の様子がおかしくなり。ただの棒振り人形と化してしまったのだ・・・。
あぁ、長かったぁ!!と言うのが、感想の一番です(^-^)。
やっと、守村くんと桐ノ院が相思相愛になりました!の富士見シリーズ第4弾です。

BL作品では、攻めが相手の事を好きで好きでたまらなくて、無理矢理!と言う状態で始まる作品が結構あります。しかし、一枚のCDで受けが攻めの事を好きになるお話だと「どうして?」と思ってしまいます。
何しろ、そういう事をしてしまった相手なら。とことん許せない!とか、顔を見るのも嫌だ!と言う状態になると思うのです。
でも、大抵のお話で、許してしまう・・と言うよりも。その相手を好きになって、恋人同士になりました、チャンチャン・・・のパターンが多いと思います。
攻めの一途な純情にほだされてしまうのか。ふとした弾みで、愛情に気が付いてしまった!などなどはあるのでしょうが。ここいらは、原作を読んでいないのでハッキリしない事は多いのですが。それらの感情の流れが分からないままに、ドラマCDが終わる頃には、「僕も君が好きだよ」になっちゃうんですよねぇ!!
それやったら、あんた(受け)は最初から彼の事が好きやったんとちゃうの?(何故か、大阪弁っぽい突っ込みになりますな)と思っている間に、ラブラブのH突入と言う事になってしまいます(大笑)。

ところが、この富士見では。
勘違いによる強姦(^^;で始まった桐ノ院と悠希の関係が(ほだされたにしても)細かく描いてあるので、違和感がなく悠希が受け入れるに至るまでを聴くことが出来ます。
まぁ・・今ではありえない作りなんですよね。小説一冊をドラマCD一枚にするのではなく、心理描写(モノローグ)をそのまんま・・と言って良いほどきちんと音にしているのですもの。この話、読んだよなぁ・・でも、このタイトルの文庫は買ってないぞと思っていたなら。なんと、さまよえるバイオリニストのタイトル文庫の中に入っているお話で。つまりは、3のさまよえる・・・とこのコンサートは一冊の文庫に収録されている中短編をそれぞれ、CD一枚(こちらのコンサートは、1,5枚)で描いてくれているのです。
そりゃ、とーっても懇切丁寧に描いてあるのは当然!でしょうな・・
その分、3の時には。ジリジリとしか進まない関係に、ちょっとだけイライラしてしまったのですが(苦笑)、ワガママですね>私(^^;。
で、その待ちに待った(゜゜)\バキッ☆801シーンが、フェードアウトと言うか・・今のBLだったら「待たせて、焦らせてこれだけかい?」って言いそうになるくらい短くて(大笑)。ちっ!つまらん(゜゜)\バキッ☆

苦悩を秘めた桐ノ院の増谷さん、お疲れ様でした!「ひらけゴマ!!」の朗々たる声は、絶対に近所迷惑だと思います。
・・と言うか、あの苦情の電話をかけて来た人と、悠希とのトラブルは今後大丈夫なんでしょうか?と言う前に、この奥さんは何故に悠希の自宅の電話番号を知っていたのかしらねぇ?しかも、まだ引っ越して時間は経っていないと思われるのに(大笑)
大家さん?それとも、仲介の不動産やさん??今なら、個人情報保護とか言ってそちらが逆に問題ですよね

そして、置鮎さん。トークの時にはまだモノローグ(ナレーション)部分の録音が終わっていなかったみたいで・・。これからが本番?と言う本当に今回もお疲れ様でした!となりました。

JUNEさんのドラマCDでは、結構有名なクラッシック曲を使ってくれている事が多いのですが。富士見が練習をしている時の音と、M響楽団の人たちが加わっての音、そしてサラリーをつぎ込んだ悠希のバイオリンと、桐ノ院によってもたらされたアマーティの写しのバイオリンの音の差などが、本当に「あぁ!!」と思えるくらいに差がありまして。そういう細かい演出、本当に嬉しくなります。

1〜3では、まるまる1枚を使ってのトークだったのに対し。このCDでは、なんと本編が長くなりまして。トークはそこまで長い時間ではありません。トークにご出演は、置鮎さんと増谷さん、そして勝生さんとなっています。
でも、このトークでは前作?3の感想の葉書ではなく、野性のアマデウスの感想の葉書を読んでいらしたので。あぁ・・3と4の間に番外編が来るのか・・・先に、そっちを聴けば良かった?と妙ま事を考えておりましたm(_ _)m。

赤い靴ワルツ

秋月こお マガジン・マガジン 1998年11月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
勝生真沙子(川島奈津子/フジミのおかみ)、中村大樹(飯田宏)
梅津秀行(石田国光/PTA会長)、石田彰(五十嵐健人/男子生徒3)
中村秀利(フジミのおやじ/校長)、小林優子(水野綾子/母親B)
酒井哲也(山下部長/男子生徒2)、嶋村薫(高坂副部長/女性2)
安藤ありさ(母親A/女生徒3)、ねずみ(放送部員/男子生徒1)
白倉麻子(女生徒1)、辻香織(女生徒2/司会)、小田木美恵(女性1/スピーカーの声)

マンハッタン・ソナタ

秋月こお マガジン・マガジン 1999年3月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季/店の男C)
矢尾一樹(生島高嶺/店の男D)、辻村真人(「音壺」のマスター)
山口隆行(ウェイター)、園部啓一(店の男A/医者)
伊崎寿克(店の男B/客2)、宇垣秀成(店の男E/客1)
ねずみ(店の男F/運転手)、菊池いづみ(患者)
加藤優子(女優A)、菊池祥子(女優B)
(安田役/菊池としか書かれていませんが、どちらの菊池さんでしょう?)

リサイタル狂騒曲

秋月こお マガジン・マガジン 1999年7月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
矢尾一樹(生島高嶺)、勝生真沙子(川島奈津子)、梅津秀行(石田国光)
石田彰(五十嵐健人)、永野広一(市山和夫/先生(男)/観客3)
中村秀利(フジミのおやじ/団員1)、浅田葉子(春山朋子/アナウンス嬢)
福島おりね(奥さん/第二ヴァイオリン/観客1)、平野俊隆(団員2/観客2)
加藤優子(団員3)、榎本温子(団員4/鈴木)、多緒都(団員5/先生(女))

外伝 野生のアマデウス

秋月こお マガジン・マガジン 1998年2月1日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季/厨房スタッフ)
矢尾一樹(生島高嶺)×山口勝平(八十川空也)
辻村真人(「音壺」のマスター/質屋のオヤジ)、辻香織(場内アナ)

パロディ篇 富士見ハイランドへみんなで行こう!

秋月こお マガジン・マガジン 2001年5月25日
増谷康紀(桐ノ院圭/地獄のコンダクター/ナレーター)×置鮎龍太郎(守村悠季)
矢尾一樹(生島高嶺/八坂勤)×山口勝平(八十川空也)
井上喜久子(桐院小夜子)、梅津秀行(石田国光)、石田彰(五十嵐健人)
勝生真沙子(川島奈津子)、浅田葉子(春山朋子)、中村大樹(飯田宏/オオカミ男)
西村朋紘(延原好一)、菊池祥子(コンピューター音声/ウェイトレス)
白倉麻子(係員 ティー・カップ/お化け)、田中完(係員 いかだ/運転手)
ピーターパンの演奏をきっかけに、ネズミーランドでフック船長の帽子を買いに行こうか?となった悠希と圭。何事にも完璧なエスコートを望む圭は、あれやこれやと調べていたが。その計画が空に伝わり。
その話が楽団に広まった事から、なんと楽団のメンバー全員で富士見町に出来た遊園地に行く事となってしまった。
個人的な話ではありますが。このパロディは、証言篇と合わせて。石田さんにはまり始めた頃、多分CDの発売直後には購入していたのではないか?と思います。
到着すぐに聴いたのですが。一部も二部も持っていなかった事。原作は1巻しか読めていなかったので(って、未だに2巻までしか読めていません。・・・だって近所の書店にはないんですもの)内容はともかく、パロディ部分が面白いなぁ!と笑って聴いておりました。
そして、このCDのおかげで。私は漢字検定の存在を知りまして。丁度、仕事も中堅として行き詰まり。看護師として・・・ではなく、一人の人間として何か他でも通用する資格が欲しい!と思っていた時だったので。
ほほう?とばかりに、漢字検定の参考書を買いあさったものです。
おかげで、職場だけではない自分を見つめる良いきっかけ作りとなってくれました(^-^)。そういう意味でも、このCDには感謝です。
そう・・・・3級・準2級と2級を受験するきっかけを作ってくれたのが、このCDです。ただ、増谷さんがトークでも語っていらっしゃるように。準1級から上は、とんでもなく漢字数が増えることと、読めるけど書けない!!文字が多くて。2級を取った後、勉強時間が不足していまして、受験にチャレンジ出来ておりません。。。まぁ、またゆっくりと時間のある時に・・

その漢字検定の話が出てくるトークパートでは、音響監督の岩浪さんが。仕事が詰まっていたのか、一種のランナーズハイ状態となっていまして・・他のCDの時よりも、思いっきり下ネタに走っているように思いました。
増谷さんもさらっと、マスター・・・とかます○きとあだ名があった話などを良いお声で語っていますし。梅津さんや山口さんも語る語る・・あじゃまぁ!!
山口さんは、何しろデビュー当時の学生っぽさが抜けていない青年!のイメージが強かった事と、今もその時の風貌とあまり変わっていらっしゃらないものですから。20歳前後の若者!として見ている自分がいるのでしょうね・・梅津さんや岩浪さんが、下ネタを語っていても、「こんの助平オヤジが!」と思っておしまいですが(苦笑)。山口さんが下ネタ関連を言っていると、あたふたしておりました。

このトークを聴くと。本編ドラマでの笑いを噛み殺した演技や、テイクツーをやっているか?の疑問が解けます。
・・・なんと!このCDは、ほとんど一発勝負だったようです。
そのために、このシーンからやり直しね・・と同じ台詞を繰り返していたりされているんですねぇ(^-^)。

また、パロディ篇と言うことでか。キャストの他番組?の役を意識した台詞があちこちに散りばめられていたりしました。
最初にあれ?と気が付いたのが、浅田さんの「惑星を育成しなくちゃ」の台詞でした。アンジェリークや・・・・と思っていたら。そうでした。第二代のアンジェは彼女だったんでした(大笑)。
ネオロマンスのヒロインって、あまり声がないからねぇ・・忘れていましたわ。
他にも、山口さんの犬夜叉にかけての「お座りっ!!」や、石田さんの最遊記ネタ。増谷さんの未来日記に、勝生さんのセーラームーンネタ・・いやぁ、こういうお遊びって楽しいですよね。
どこで、どの方の持ち役やネタが出てくるだろう?ってワクワクしつつ、何個分かるか?にチャレンジしてみたり・・って、それってオタク度を測るようなものじゃない(大笑)。
でも、いくらパロディだからと言って。矢尾さんの喉の調子が悪かったのを逆手にとっての「ずっと並んでいるような気がする・・」「オレの喉に気を遣っているんだろう」と言うのは、シナリオでしょうか?それとも、アドリブ??
トークでも、矢尾さんは別録音であった事がはっきりしていますし。そこまで調子が悪かったのかしら?と気になっていました。

一番の突っ込みは、無人島のようなものがあったり。巨大観覧車があるし、オバケ屋敷にコーヒーカップ・・設備もかなり充実していますし、なんと言ってもバーチャルワールドを体験出来る館・・って凄くないですか?見せるだけではなく、体験型のコンピューター・・本家本元のディズニーランドも真っ青な遊園地なんですが・・・
それだけの設備と敷地を持つ遊園地が同じ町内にあるなら、何もディズニーランドに行かなくても良いように思います。富士見町って、凄いですねぇ!!交響楽団はあるし、こんな遊園地まであるんだもの。
羨ましいったらありゃしない(大笑)。
まぁ、大人の事情で。ディズニーランドならぬネズミーランドに行った事には出来なかったのかしらね?と思っておりました(大笑)。

BL作品ではありましたが、キスシーンくらいで。そちらのシーンがなかったですが・・こういうお遊びなら大歓迎ですわ(^-^)。

証言編 
真面目コン・マスはコンダクターの夢を見るか

秋月こお マガジン・マガジン 2002年1月31日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
石田彰(五十嵐健人)、中村大樹(飯田宏)、西村朋紘(延原好一)
梅津秀行(石田国光/駅アナウンス)、浅田葉子(春山朋子/ホールアナウンス)
熊谷ニーナ(内海恵子/江藤 長男)、悠渚佳代(平井千鶴子)
久保さゆり(清水恭子/江藤 三男)、城雅子(鈴木孝子)
神田理江(新田久美子/江藤 次男)、中村秀利(ふじみのおやじさん)
藤原啓治(ママ/高田理事長)、飛田展男(マリア)、鈴木千尋(ベティ)

富士見二丁目交響楽団 第二部
桐ノ院圭はかく語りき(二部前半)

秋月こお マガジン・マガジン JCDー000701 2000年8月
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
石田彰(五十嵐健人)、勝生真沙子(川島奈津子)、藤原啓治(芳野和弘)
梅津秀行(石田国光)、浅田葉子(春山朋子)、中村大樹(飯田弘)

富士見二丁目交響楽団 第二部
悠季のためのパヴァーヌ(二部後半)

秋月こお マガジン・マガジン JCDー000901 2000年9月
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
高野麗(三条薫子)、井上喜久子(桐院小夜子)
石田彰(五十嵐健人)、勝生真沙子(川島奈津子)、藤原啓治(芳野和弘)
梅津秀行(石田国光)、浅田葉子(春山朋子)

平野俊隆(長谷川修一)、久保さゆり(清水恭子)、比嘉久実子(石田夫人)

富士見二丁目交響楽団 第二部
八月十二日(晴れ)(二部外伝)

秋月こお マガジン・マガジン JCDー020922 2002年9月30日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
石田彰(五十嵐健人)、中村大樹(飯田弘)、勝生真沙子(川島奈津子)
梅津秀行(石田国光)、浅田葉子(春山朋子・瀬川)、悠渚佳代(平井千鶴子)
久保さゆり(清水恭子・小田川)、永野広一(市山和夫)、平野俊隆(長谷川修一)
飛田展男(米沢英男・マリア)、藤原啓治(ももこ・貝塚)、鈴木千尋(ベティ・和田)

富士見二丁目交響楽団 第二部
ファンキーモンキーギャングS
(二部外伝)

秋月こお マガジン・マガジン JCDー040525 2004年5月28日
増谷康紀(桐ノ院圭)×置鮎龍太郎(守村悠季)
矢尾一樹(生島高嶺)、山口勝平(八十川空也・マスター)
宮田幸季(遠藤義男)、星野充昭(小谷道雄・不良B)
中村秀利(おやじさん・不良C)、多緒都(おかみさん)、高橋良吉(不良A)

富士見二丁目交響楽団 
ロング・アゴー

秋月こお 日本コロムビア 2000年6月21日 COCXー30969
1.Je te veux
2.こわい話 悠季編
3.二月十一日
4.男の闘い
5.ツィガーヌ
こわい話 悠季編
保志総一朗(守村悠季)
神奈延年(シロタユキオ)
男の闘い
成田剣(桐ノ院圭)、遊佐浩二(スティーブン・ブラウニー)
鈴木英一郎(生島高嶺)、中山真奈美(ロージー/チケット売りの女)
江川央生(JB)、石川ひろあき(ブラウニーの友人達)
田中総一郎(ブラウニーの友人達)、松尾貴司(ブラウニーの友人達)

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