DOUBLE CALL(ダブルコール)&恋愛操作

ダブルコール

恋愛操作


ダブルコール

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 1998年8月25日 INCDー113
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
結城比呂(堀田聖)、小野健一(秋吉城太郎)、高木渉(風祭礼二郎)
大西健晴(アナウンサー)、榎本温子(えり子)、細井治(解説者)
野球チーム・清水オリオールズのピッチャー堀田聖は、東京メッツの秋吉にだけは、何故かまともな球が投げられない。キャッチャーである塔馬は「お前の目は秋吉さんを愛している目だ」と言うのだった。かつて、自分がそうだったように・・・
堀田に三振をくらったら現役を引退すると言っていた秋吉一家も、オリオールズの優勝旅行先であるハワイに来ていた。「引退旅行」と聞いた堀田は・・・。
上のあらすじには出てきませんが。秋吉さんと堀田をくっつけた塔馬に迫る千堂。ダブルコール自体のメインカップルと言えばやはり塔馬と(石田さん受けでは、かなり珍しい誘い受けの)千堂でしょう・・・。秋吉さんと堀田はキス停まりですからねぇ・・・。
原作では彼らの「目」が良いんですよ。勝負に出る時などの燃える目。あぁ、戦う男達のお話よねぇ・・・と思ってしまうんです。ちなみに、σ(^ ^)が所有している数少ない(売らずに)手元にあるBL漫画です。
ドラマCDの方も、ほぼ手放しで絶賛に値するBL作品だと思います。余分な知識なしに聴いてもOKと言う。ただ、メインカップルの一人千堂は、途中から出てきたんですね>原作では。秋吉の居る所へ行こうとした堀田の足をひっかけて転ばせると言う登場シーンでした。
なので、CDではその前に微妙に出番が増えています。えり子の突撃インタビューやメッツ戦以外では絶好調だと言うシーン。その出方がさりげないものですから、いかにも千堂は最初から漫画にも登場していたような錯覚を覚えさせてくれるんです。
構成と言い、BLとしての出来映え?と言い、本当に大好きなシリーズなのですが。唯一、聞いている時に「え?」と思ったシーン。
オリオールズの優勝をかけた試合。堀田が秋吉から三振を奪うシーンに於いて。
実況担当のアナウンサーが「大きくふりかぶって」と言うんですね。ツーアウト・ランナー一塁の場面なので、(バッターを真剣に打ち取るためなら)ワインドアップからの投球はありえなくはないのですが。ランナーを背負ったピッチャーはセットポジションから投げる事が多いんですよね(簡単に盗塁を許してしまいますから)。堀田が全力投球で勝負するためにセットポジションから投げない事を選んだとしたら。ワインドアップから投げる事に対して、アナウンサーが驚くか、解説者から一言あるか、一塁のランナー走れよ(゜゜)\バキッ☆。二塁or三塁に盗塁したシーンが入っていて欲しかった。(原作では、まだ一巻と言うことでか。投球フォームなどは詳しく描かれておりません。絵的には、確かにふりかぶっているように見えるのですが(^^;、アナウンサーの台詞はないですね)。
野球に詳しくない方からすると、「それが何よ。大したことじゃないじゃない・・」と思われるかもしれません。でも、もし堀田が真っ向勝負!と言う意味で、ワインドアップから投げたのであれば。その辺りの決意をくみ取るような流れを作って欲しかったなぁ・・・。「あぁ、堀田。セットポジションをとりません!その間に、一塁ランナー悠々二塁」だとか、最後の一球の時にランナーは三塁と実況を入れるとか。
そこくらいですかねぇ。



ダブルコールU

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 1999年2月25日 INCDー118
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
高木渉(風祭礼二郎)、鈴村健一(国東洸一)、細井治(波多野)
長谷部浩一(千堂卓人)、鳥海浩輔(ハル)、松本さち(レポーター)

結城比呂(堀田聖)、沢木郁也(安永コーチ)
カップルとなった塔馬と千堂。しかし、2月の沖縄キャンプを前に安永コーチが「時々、千堂の腰の動きがおかしい」と口にする。
千堂の身体に負担をかけているのでは?そう思った塔馬は、キャンプ中一ヶ月の禁欲生活を千堂に宣言するのだが・・・
原作と違って音ならではのドラマで変更があったのは、千堂が塔馬に誘いをかけるシーン。
皆で食事をしている時、原作では千堂が直接、塔馬の股間に足でタッチするのですが。ドラマCDでは、コーヒーに入れるミルクをこぼして手がベタベタになった・・として、舐めるシーンになっています(その前に、千堂はコーヒーはブラックだと言っているのに、砂糖とミルクが原因で女性と別れたと話すシーンがありますので、千堂がわざとミルクを取ってもらってこぼすと言うのが分かるようになっているんです)。そこいらの使い方のうまさが光っています。
千堂役の石田さんの色っぽさ・・・Hシーンでの「このまま」と甘えるシーンの色気は、赤面するほどですし。最後の方で「離さないで」と微笑むシーンなどは、もう「男性ですよね??」と言いたくなるくらいです。
また、千堂がお兄さんに「よっちゃん」と言われている事を知った塔馬の「よ、よっちゃん?ブーッ!似合わねぇ・・・・」と独白する森川さんのシーンも捨てがたいです。
しかし、やはりムードメーカーと言うか。千堂が真ん中のお兄さん=卓人さんに似ているからと、虐めたくなる対象・堀田役の結城さんが光っております(卓人さんを見て、千堂と塔馬が口を揃えて「堀田(さん)に似ている」と言う台詞は本当に楽しいです)。
最初の方の寮でビデオを見るシーンも楽しいのですが、やはり秋吉さんからもらったクマのぬいぐるみを抱きしめて「ん・・・駄目?」と言うシーンは、本当にかなりでかいクマを抱きしめて上目遣いに見ている図が浮かんでくるほどです。また、今回も千堂に騙されて夜中に「ぎゃーーーーー!」と叫ぶ事になる前のシーンが秀逸です。「首」と言いたいのに、くびにならず、く・・・・・・・と声にならない声をあげるシーン。聞いていて涙が出るほど笑ってしまいました。
フリートークでは、ドラがなったり・・・と賑やかだったのですが(大笑)、結城さんだけが一人コメントと言うことは、別録音??それで、この演技たるや、もう素晴らしいの一言ですよね。



ダブルコールV

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 1999年12月30日 INCDー129
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
森川智之(塔馬巽)×鈴木千尋(風祭蒼一郎)
高木渉(風祭礼二郎)、長嶝高士(風祭多一郎)、岡本嘉子(風祭抄子)
細井治(波多野)、小菅真美(萩野)、若林直美(鶯嬢)
藤田圭宣(レポーター1)
当然、一位指名されるはずと思っていたオリオールズ。しかし、塔馬をドラフトで指名したのはメッツ。その時のドラフト会見のビデオを見ながら、千堂は言う。
「まるでお通夜ですね」と。それもそのはず。夏の甲子園において、一回戦敗退した塔馬。そこには、(現)オリオールズのオーナー風祭礼二郎の兄・蒼一郎との悲恋があったのだ・・。
自分の優柔不断さが、彼を殺してしまったのかもしれない・・。塔馬が語る高校三年の夏の話と、夏祭り編と千堂の誕生日を祝うイブイブ編の番外短編2つを収録したドラマCD3弾。
これを聴いたのは、2002年です。まだ、BLCDもあまり聴いていない時期でしたね。凄いインパクトがあったのですが、え?感想書いていませんでした?状態ですよ。詳しくは覚えていませんが。確か、ダブルコールは3から聴き始めて。で、1と2をまだ買っていなかったので、感想を書かずにそのままになっていたかもしれませんね。
森川さんの慟哭に思いっきりもらい泣きをしてしまいまして。かなり印象に残るお話だったのですが。あぁ・・・感想書いていなかったのねぇ・・・。

冒頭の「記憶は、時間に浄化され美しく色褪せる。今も生々しく残っているのは、むしろ感覚の方だ」と言う塔馬のナレーションが、回想が終わった後にもう一回繰り返されるのですが。確かに、ふとした拍子に、強烈な感覚だけがよみがえってくるって事はありますものね。特に、夏の思い出に直結する感覚って、残っていませんか?
たとえば。プールで遊んだ後の日射しのまぶしさや、身体の気持ちよいけだるさだとか。ヒグラシやツクツクボーシなどの声を背に受けての帰り道の感覚。耳の中に入った水を出すために、寝そべったプールサイドなどの熱さ・・。冬の冷たい登校の手の感覚と言うよりも、夏の午後の思い出って、感覚が強いように思うのですが・・。そういう感覚、ありません??
このCDを聴いたのは、冬の夜中でしたが。今回、何故かその時、部屋の気温がちょっと上昇したような(って、単に自分の体温が上昇しただけかもしれませんが)記憶までよみがえりました。CDって、最初に聴いた時のシチュエーションなどを覚えている事もあったりするんですよね。

やはりね、11トラックの礼二郎から蒼さんが死んだ事を告げられた後の塔馬の声が、心に突き刺さります。
「蒼さん!ね・・どこに隠れてるんです?蒼さん!俺が手を取らなかったから?それとも、あんな情けねぇ試合をしたから怒ってるんでしょ?なぁ、出てきてくれよ。蒼さん!!」
「蒼さ・・ん・・本当に。。蒼さん」
と庭に出て、プラムが庭に落ちているのを見つけて
「果実はね、朽ちる寸前が一番甘くて美味しいんだよ」と言う蒼一郎の言葉を思い出し
「あんなにつややかに甘く薫っていたプラムが、今は地におちて無惨な姿をさらしてる。これは・・彼なのか?違う。これは俺だ。野球を自分の未来を選んだくせに、蒼さんへの思いを断ち切れず、その弱さをさらけ出してしまった俺の姿だ。俺の弱さが、蒼さんを殺したんだ」
しかし、木に結びつけてあった蒼一郎の手紙を見つけて。本当に、慟哭でしたよ。

でも。今回聴いていて。車の中で、当時の話をしていた塔馬の感覚にふと、蒼さんの甘い香りがふわっとよみがえるでしょう?で、鈴木さんの「たっちゃん」と言う声。聴きようによっては、お化けかい?みたいな突っ込みも出来るのですが・・(^^;。夏のホラーじゃないですって・・。化けて出ないと思いますが。

そんな話をしつつも車の中で、あーんな事やこーんな事をしている二人が凄いですよ。まぁ、石田さんは最初と最後にだけ出てH担当だったとおっしゃっていましたが。番外編では、思いっきりラブラブでした(^-^)。
受けたのが、イブイブの千堂バースデイ編。天使の墜ちた夜・・と言うテーマが、鯛焼きの熱い夜に変更となり。「あんたが、キスで声殺したりするから。鯛焼き味のセックスって感じでした。感想、終わり!」もう、ぶすくれてしまった千堂が可愛いんですよぉ。確かに、誕生日の記念になるはずなのにね・・ちょっと鯛焼き味じゃあ・・(大笑)。
ちなみに、コルセーアで森川さんと共演されている鈴木さんの、BL絡み(受け)デビューがこの作品になるそうです。



ダブルコールW 
放物線の彼方1

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 2002年6月25日 INCDー2102
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
結城比呂(堀田聖)、小野健一(秋吉城太郎)、高木渉(風祭礼二郎)
沢木郁也(安永コーチ)、中井和哉(犬崎刀哉)

鈴村健一(国東洸一)、陶山章央(鴻波司)、小菅真美(萩野)
細井治(波多野)、横尾まり(塔馬の母)、うすいたかやす(山岡)
大倉正章(真崎)、たかはし智秋(塔馬(幼年期))、末広矩行(アナウンサー)
新たなシーズンが始まった。あこがれの塔馬に受けてもらえる!と喜ぶ国東だったが、実際の試合で塔馬のリードに納得がいかずに打たれてしまう。それは、塔馬の裏の裏を読むと言うだけではすまされないリードに不安を覚えて、自滅したピッチャー山岡と同じ姿であった。「塔馬のリードは、怖い」
そんな時。同じリーグの球団に再び移籍してきた山岡。高校時代の同級生であった萩野が塔馬付きの記者となった。そして、毎年ホームラン争いを繰り広げる犬崎の「塔馬は怖くない。マークするのは秋吉だけで良い」と言うインタビューを見て「気が付いている奴がいるよ」と独り言の風祭。千堂の不安。様々な思いや事象が交錯するなか、塔馬が山岡の危険球を頭に受けて倒れてしまう・・・。
ダブルコールの原作中でも、長いシリーズとなった「放物線の彼方」の開幕!ですが。お話としては、本当に序盤。いろいろな謎や絡み合った物が提示されているだけの状態なのです。なので、このお話は「超」をつけたいくらいお勧めなのですが。聞こうと思う方はCD4枚を続けて聴く!くらいの覚悟で、聴き始めて下さいね。
何しろ、塔馬の母登場(塔馬の看病に来ているのに。塔馬の見舞いに来たチームメイトに延々と塔馬の父親の自慢話を夢中になって続ける辺り、凄い人ですよねぇ)に、追試仲間だった萩野が、塔馬の番記者となって再登場。また、塔馬に恨みをもっている山岡がパリーグから同じセリーグのチームに移籍され。また、塔馬にあこがれてオリオールズに逆指名をかけた国東。国東を追ってやってきた鴻波の存在。ホームラン王争いを繰り広げる犬崎の意味のある発言。
塔馬と千堂の二人を見守っている堀田と秋吉。もう、いろんな要素が絡み合って。
(私ももちろん、この先の展開は知っていますが)これから、どうなっちゃうんだろう?とか、どう落ち着くんだろう?などと言うのは4巻聴いた後では「ストン」と落ち着く所に見事大団円を迎えるんですねぇ(^-^)。

さて。このドラマの一番の聞き所は、4巻まとめて聴いた時には「あぁ、ちゃんとここから伏線が貼ってあるんだな」と言う事です。が、CDとしてはやはり「ガヤ」でしょう(大笑)。
フリートークで犬崎役の中井さんが「(本役よりも)石田さんと森川さんが電話で会話しているシーンの後ろのTVのアナウンサーが」と発言されていますが。
それを聴いて「あ!!!」と改めて思ってしまったんです。
そうよね。そういう番組が過去にあったはずはないわけで。あくまでも作品のオリジナルの音声になるわけですから、会話の後ろに流れている野球中継もちゃんと録音しているんだ!!当たり前の事ですが。今回、かなり後ろの音にも気をつけて聴いてしまいました。
まぁ、国東の先輩やチームメイトの話を聞くシーンでの会話などは、兼役だと言うのはすぐに分かりますが。言われてみたら、堀田の部屋で堀田と千堂(&塔馬)が会話しているシーンのTVのバラエティ番組なども、あるんですよねぇ。試合が終わった後のロッカールームの弾けっぷり(舌まで入れんの?なんて声が入っていたりしています)なども、皆さんで造り上げているんですねぇ(^-^)。
試合のシーンをやってみたい!と、前の3巻までの時には声優の皆さんおっしゃっていましたが。ガヤがかなり大変みたいです。そりゃそうですよねぇ。何しろ試合ですもの。応援だの野次だの。もう、怒鳴ったりがなったり。その試合も普通の試合だけならともかく、乱闘騒ぎになる試合もあったんですもの。

個人的には、自分の部屋なのに。思いっきりラブラブにいちゃつく塔馬と千堂を見せつけられる(もしくは、塔馬の部屋で。一緒に居ると言うのに、5日ぶりの長いキスを見せつけられた)堀田役の結城さんの「あのぉ・・おれ、居るんだけど」に受けました。
あと。原作では「次の試合、キャッチャーをやってくれ」と言われた千堂が。堀田には、「あれを使いますから」と覚悟を決めたように言った千堂なのに。塔馬のために手入れをしようと思って持ってきた、そのプロテクターを抱きしめて声もなく泣いているシーンがあったんですね。それを聞きながら、堀田も眠れない一夜を過ごすと言うシーンがありまして。それが好きだったのですが。ドラマになった時には、削られていて。自分の中では、追加して聴いていたりしたんですね。あぁ、あのシーンが欲しかったなぁ。



ダブルコール 
放物線の彼方2

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 2002年9月6日 INCDー2104
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
結城比呂(堀田聖)、小野健一(秋吉城太郎)、高木渉(風祭礼二郎)
沢木郁也(安永コーチ)、中井和哉(犬崎刀哉)

鈴村健一(国東洸一)、陶山章央(鴻波司)、鈴木千尋(風祭蒼一郎)
細井治(波多野)、横尾まり(塔馬の母)、大倉正章(真崎)
たかはし智秋(塔馬(幼年期))、川崎恵理子(秋吉藍)、内田大加宏(薬丸)
保村真(解説)
塔馬の代わりにマスクをかぶる事になった千堂。そんな彼が塔馬の見舞いなどで見せた態度に、不審を抱く国東。しかし、その国東にも幼馴染みでいつも側に居てくれた鴻波の存在が。
そして、秋吉の怒鳴り声についに塔馬が目覚めた。
秋吉、塔馬と並んでホームラン王争いを繰り広げる犬崎が、千堂に告げる。「塔馬はホームラン王にはなれない。特定の選手に絞ってデータを見ないとダメなんだ。奴は、秋吉を超える事は絶対にないんだ」と。前の人(秋吉)への気持ちがまだ残っているのか?秋吉の声で目覚めた塔馬に対して、千堂の不安は募る。
あはは。今回、このドラマCDは甲子園球史に残るだろう2006年夏の決勝戦の再試合を見ながら再度(もちろん、最初に聴いたのは到着してすぐです。その時には、まるで気が付かなかったものです)聴いていたのですが。やーっぱり「ふりかぶって」と言うシーンに「こらああ」と叫んでしまっておりました。
実際の野球シーンでは、ランナーが居るシーンでふりかぶって投げるなんてやらないでしょ!!脚本を書いた人は、野球知らなかったのかなぁ?一緒に見ていた家人に「ランナーが居るシーンで、ふりかぶって投げないよね?」と訊いたら。何をバカな事を言っているんだ?と軽蔑のまなざしで見られてしまいましたよ。えぇ。
さて。国東くんが、ランナーを出しているのに振りかぶって投げたと言うワンシーンを除いては、他は満足するお話なんですね。
先ずは、そのおとぼけ(しつこいって)ピッチャー国東くんですが、堀田以外は知らない塔馬と千堂の秘密を嗅ぎ当ててしまいます。こういう所は、妙に勘が働くと言うのか。
結構、千堂と塔馬ってべたべたしているし。国東みたいに冷静に見ていれば、(皆の前でキスをするシーンもあったのですから)もっとチームメイトが気が付いても良いはずなんですが(大笑)。今まで、他のチームメイトが気が付いていないと言う事実の方が凄い(゜゜)\バキッ☆。秘密主義の塔馬のおかげでしょうかねぇ??
その国東の質問に、堀田が「千堂は、塔馬さんの恋人なんだ」とばらしちゃうんですね。そのシーンの堀田の台詞が、また良いんですよ。結城さん、大熱演!!結城さんの堀田は、本当にどんぴしゃりだと思います。ちょっとおっちょこちょいだけど、すぐに人を信じてだまされて(゜゜)\バキッ☆、お人好しで。その上にお節介で優しくて。秋吉からの電話を受けて(この携帯着メロが森のくまさんであるのが、クマ好きな堀田らしくて良いですよねぇ)取り乱したり。登場シーンの全てが、花丸でございました。もちろん、原作でも堀田は(今回も)塔馬と千堂を見守る形で良いシーンが多いのですが。
男同士でしか出来ない恋愛の形。それを口にする堀田もまた、男同士でしか出来ない恋愛を一歩ずつ進んでいるんですものね(^-^)。

一方。フリートークの司会では、ちょっとボロボロ(大笑)だった国東と鴻波のカップル(フリートークでは、鈴村さんと陶山さんのコンビが司会をされています)ですが。鴻波に対してだけ、関西弁になって甘えてしまう国東。その彼を今までもこれからも守ろう(護ろう)とする鴻波のコンビは、ドラマCDの中では美味しいところを持っていったなぁと言う感じでした。
そして、これから波乱を巻き起こす犬崎。彼は今回は、千堂を抱え上げて歩くと言ったシーンがあります。プロテクターを着けている千堂を抱えて歩くんですから、彼の力のほどはかなりのものなんでしょうねぇ。彼と千堂の問題のシーンは、待たれる!!次号というやつで(゜゜)\バキッ☆。



ダブルコールY 
放物線の彼方3

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 2002年10月25日 INCDー2105
中井和哉(犬崎刀哉)×石田彰(千堂頼人)
森川智之(塔馬巽)、結城比呂(堀田聖)
小野健一(秋吉城太郎)、高木渉(風祭礼二郎)

細井治(波多野)、横尾まり(塔馬の母)、大倉正章(真崎)
たかはし智秋(塔馬(幼年期))、内田大加宏(薬丸)、矢口アサミ(慎吾)
橋本昌也(解説)
オールスターズが終わった夜。記憶が混乱している塔馬は、秋吉にキスをしてしまう。その姿にショックを受けた千堂は、暖めてくれる腕を求めて夜の町をさまよい歩き。犬崎が宿泊しているホテルのラウンジに赴く…。
一方、塔馬は母が植え付けた「父のような」野球選手と言う呪縛から逃れるために、奄美へと戻るのだった。
はい。ダブルコールの中では、問題?話題の?千堂浮気のHシーンがあった巻のドラマ化でした。
いやぁ、音になると余計に生々しいと言いますか。BGMも相まって凄い効果を生むものだなぁと感心しました。
千堂と犬崎のシーンは、BGMが違うんですよ。ショッキングな調子の音楽。しかも、漫画(原作)では「ここ」とか「モノ」で、絵で表現されている事が、言葉になって表現される。ドラマになった時に、漫画のシーンと読み比べて聴いたのですが。台詞の順番をずらしたり、付け加える事でより一層の迫力を産んでおりました。この問題シーンで、特筆すべきは。犬崎にいくら促されても、千堂は「良い」とは言わなかった事。原作では、犬崎は千堂に「良いって言ってみろよ」とは言っていないですものね。それに、そこで「良い」なんて千堂に言われたら。これは、かなり嫌ですもの。

でもねぇ。このドラマCDの感想を書くために、聞き直している時に「THE 有頂天ホテル」のDVDを見てしまったものですから。ホテルのお掃除係の方に気の毒だなぁ・・・(^^;と心底思ってしまいました。
千堂と犬崎は、お風呂場では体力勝負で。ベッドルームではワイン(アイテム)を使っているのです。お風呂場は良いとしても(゜゜)\バキッ☆。問題は、ベッドルーム。ワインを使った時の効果音がね、ワインの瓶の1/3か半分はドプドプとこぼれているような音がしているんです。絶対に体内に吸収されたよりも、こぼれた方が多いでしょ(^^;。
とすると、パッドどころではなく、下のマットレス(スプリング)の方までこぼれたと見る方が正しい(大笑)。いや、その前にワインがこぼれたシーツの上で二人は何していたわけで。冷たいとか、べたべたするとかなかったのかなぁ(゜゜)\バキッ☆。で、その上で散々やっちゃった後の片づけをする人。本当に気の毒ですm(_ _)m。
プロ野球選手で、いくら有名人とは言え。あんまりな使い方や汚し方をしていたら、ホテルの方から苦情来ないだろうか?などとも思っていたりしました。

しかし。今回も、お気に入りのシーンの音化がされていなくて(カットされていまして)かなり残念でした。そのシーンとは、千堂が風呂場に居て。そこに千堂を捜した堀田が入ってきて「身体の跡はいつかは消えるるけど。心の傷は癒えないよ。塔馬さんも犬崎もみんな傷ついたよ」と千堂のキスマークや鬱血に涙するシーン。千堂も、その言葉に「すみません」と謝るシーンがあったのですが。見事にカットされて、塔馬の奄美行きのシーンに飛んでおりました。千堂をオールスターの監督推薦にするシーンだとか、そういうシーンも入っていなかったのですが。この堀田と千堂のシーンは、遠征中のホテルに続く良いシーンだと思っていたので、なくて寂しかったです。

しかしねぇ。原作を最初に読んで。ドラマCDを2回くらい聴いた時には、あまり思わなかったのですが。3回以上聴いていると、「ん?」と思うシーン結構あって。このお話も結構突っ込み出来ますね(大笑)。
先ずは秋吉が堀田に(キスシーンを見た事で)「その、なんともなかったのか?」と訊くシーン。堀田の答えが「大丈夫ですよ。だって、俺、秋吉さんの事信じてるから」なのですが。そういう風に言われちゃったら、フリートークでの結城さんの言葉ではありませんが。じゃあ、千堂は塔馬の事をまるで信じてないみたいですよねぇ。
信じ切る事が出来なかったから、まぁ問題を起こしちゃうわけでしょうけど。そのたった一晩でいきなり、恋人以外の男を作って寝てしまう千堂ってどうよ(゜゜)\バキッ☆などとも思えてしまうんですね。
その堀田は、千堂が帰宅しなかった時。「俺はいつも失ってしまってから、気が付くんだ」と塔馬が落ち込んでいるシーンでも。
「だって、千堂、あんなに塔馬さんの事好きだったじゃない!きっと帰ってくるよ!」と言うのですが。好きだったじゃない…って、何気に過去形(大笑)。あんなに好きなんだもの!とかなら、まだしも。過去形で言っているって事は…と、聞きながら一人で思っておりました。
あとは、風祭が「祖父の遺品の中にあった。君のお父さんがホームランを打ったバットだよ。君が父親の影に気がついたら、渡そうと思っていた」と、何もかもお見通しで渡すシーンがあるのですが。ぱっと聴いただけなら、風祭って塔馬の理解者で、良い人じゃない!塔馬君の事、見守っていたわけね!などと思うのですが。
唯一、ホームランを打ったバットが残っているのなら。普通、そういうのって塔馬くんのお母さんに(ご主人の遺品として)ちゃんと返してあげなさいよ(大笑)。最近、見つかったのかしら??それに、自分のチームの4番バッターでしょ?彼が秋吉=父親の呪縛に囚われている事を知っているのなら、もっと早い段階で指摘してチームの勝利に貢献させるべきじゃないのかなぁ?見守るなんて、えぇい生ぬるい!(゜゜)\バキッ☆。1の時には、彼は既に気がついているわけですから。塔馬がデッドボールを受ける前にちゃーんといろいろしていたら、こんな問題起きなかったわけで。風祭くんって、本当に野球チームのオーナーなわけ?ふと思ってしまいました。
また、塔馬がお母さんに「MVPも取った。ベストグローブ賞も取った!」と詰め寄るシーンでは、そんなに取ったのが分かっているのに。お母さんの一言がないと駄目なんかい!などと言いそうにもなりました。結構大事なシーンだったんですけどねぇ(゜゜)\バキッ☆。

フリートークでは。秋吉役の小野さんが、前回の5の時に老眼を意識した!とおっしゃっていますが。
普通、近視の方は遠くを見るためのメガネをかけています。近くはある程度メガネを外すと見えたりしますので、不自由はないのですが。近視の人にも老眼ってあるんですよ(苦笑)。で、普段かけているメガネが運転するためのメガネだったりすると、本などはメガネでは読みづらくなります。で、近眼の人は見えないと、対象物に顔を近づけてしまう癖があるんですね。小野さんもそうだったみたいで、ますます見えなかった!とおっしゃっていますが。分かる気がしました。私も近眼で、コンタクトを使っていますが。コンタクトは運転のために度を合わせているものですから、読書の時には、疲れるからコンタクトは外しております。先日、職場で本を見ていたら。同僚に「遠いねぇ(大笑)」と言われて憮然としてしまいました(苦笑)。



ダブルコールZ 
放物線の彼方4

緋色れーいち インターコミュニケーションズ 2003年6月27日 INCDー2115
森川智之(塔馬巽)×石田彰(千堂頼人)
結城比呂(堀田聖)、小野健一(秋吉城太郎)、
高木渉(風祭礼二郎)、中井和哉(犬崎刀哉)

細井治(波多野)、横尾まり(塔馬の母)、大倉正章(真崎)
たかはし智秋(塔馬(幼年期))、内田大加宏(薬丸)、小菅真美(萩野)
鳥海浩輔(ハル)、渋谷朋子(塔馬の姉)、高田べん(捕手)
西田紘二(審判)、保村真(解説)
ホームラン王を取った方が、千堂の恋人としての資格を得る。塔馬と犬崎、それぞれの男として・野球選手としてのプライドを賭けての戦いが始まった。
偶然、千堂と犬崎の会話を聞いた萩野から風祭が知る処となり。風祭は千堂に問う。「塔馬の事をどう思っている?」と。自分の心に嘘はつけないと気がつく千堂。
しかし、クロスプレーが元で塔馬がけがをしてしまった!
わはは。試合中継で「だぁかぁらぁ〜〜!このシーンでは振りかぶって投げない!」と今回も叫ばせていただきました(゜゜)\バキッ☆。いや、届いた時に何度か聴いた時にはまるで気にならなかったのですが。一度気になり始めたら、もうどうしようもないですね。中継のアナウンサーが気になって気になって(大笑)。まるで、遙かシリーズで石田さん演じるキャラが「問題ない」をどこで、どのように発言するだろうか?と正の字を書く準備をしながら聴くように(゜゜)\バキッ☆。
今回は、薬丸のアニキがやってくれましたねぇ(大笑)。しかも、9回裏ツーアウト満塁の場面で、ふりかぶって投げてくれました。パスボールでも一点取られたら負け。優勝がかかった一戦、しかもその一球に皆が固唾を飲んで注目していると言う大事なシーンで、思いっきり振りかぶってくれました(大笑)。あと1シーン、「振りかぶって投げました」と中継されるシーンがありますが。そちらは、これを読んで「聴いてみようかな?」と思われた方が実際に探してみて下さい。うふふ。そういう聴き方もあるのよねぇ(って、かなり邪道な聴き方であるのは承知の上ですが)。

さて。やっと!長い長い放物線の彼方も大団円を迎えました。石田さんの言葉ではありませんが、雨降って地固まる。本当に収まる所に収まって。犬崎以外は皆ハッピーになったように思います。
塔馬も父親の影から脱出して、恋人を取り戻したし。千堂も塔馬と晴れて同棲?出来るようになりましたし、堀田と秋吉さんはハワイでそれなりに(彼らなりに)進展していましたし。風祭くんも、優勝チームのオーナーにしてもらったし(後日談ですが、この交際?をきっかけに彼はお嫁さんもゲットしますものね(^-^))。
ただ、犬崎くんだけがちょっと可哀相でした。賞品の千堂には、「ホームラン王が取れなくても、塔馬さんの方が好きだ!」と宣告されるわ(^^;、チームは優勝出来ないわ、ホームラン王のタイトルも土壇場で塔馬に取られてしまうし(^^;。
でも、きっと彼は塔馬には敵わないと思いつつ刃向かっていったと思うんですよ。彼に残ったものと言えば、言葉では説明が出来ない驚異の天才・塔馬に立ち向かっていった意地と努力、そしてプライド。その努力や気持ちは、まるで無駄になったと思いたくはありませんが。あの塔馬に本気を出させた相手として、彼は「ダブルコール」の世界で燦然と輝く存在になるのかもしれません。
今回、可哀相だったから犬崎をプッシュするわけではありませんが。犬崎に関しては、追加になった(原作にはない)シーンがあるんですよね。悪夢を見てうなされるシーンを筆頭に、追加シーンの犬崎はどれも素晴らしい(苦笑)。人間的な弱さを含めて、千堂が塔馬よりも先に彼に出会っていたらなぁ…と思わずにはいられませんでした。きっと、真剣に千堂だけを愛してくれていただろうし。野球選手としても、良い選手じゃないですか。バッティングの面では、二年連続でホームラン王争いに参戦するほどの能力を持っているし。守備では、センターから中継なしにバックホームをするほどの強肩。まるで、イ○ロー選手みたいじゃない!!しかも、自分がホームラン王争いで勝つためなら何でも良いと言うわけではなく、あくまでも正々堂々。敬遠なんてして欲しくないと抗議に行くほどのスポーツマン。
天才!と言うよりも、努力によって才能を開花させた(漫画では、堀田の投球に合わせて並大抵ではない練習をしていた!と言うシーンの時に、彼の手には血豆などが出来ており。しかも破れて出血している絵が描かれていて「おぉ!」と思ったものですが、音の世界ではそれは流石に再現出来なかったみたいで。塔馬や千堂のモノローグで「並々ならぬ練習をしたはずだ」と言われている程度です)彼の方が、人間味あふれていますもの。
千堂と河原で会話をするシーンも「良い人」を見せてくれますが。悪夢でうなされるほど、塔馬に脅威を感じていながら。それでも尚頑張ろうとする彼。その彼が、(チームの優勝に、笑顔を見せている千堂を見て)「そんな笑顔も出来るんだ。まぶしいぜ」と去って行くシーンは、もう本当に「千堂?今からでも遅くないから、乗り換えていいのよ!」などと思ってしまうほど(゜゜)\バキッ☆。塔馬フリークの千堂は、今更乗り換えはしないでしょうけどね。
聴けば聴くほど、犬崎を応援してしまいたくなるのってねぇ(大笑)。どうしようもないですな。

しかし。この優勝をかけて争った2チームの監督ってどうなっているんでしょう(大笑)。普通、監督が指示を出して敬遠したりしますよね。で、選手は監督の采配に従うものでしょう?なのに、犬崎は敬遠しようとする薬丸にダッシュして抗議に行くし。敬遠のボールを打たれた薬丸も「塔馬相手に敬遠はしない」などと宣言してしまうんですもの。
これが、塔馬や千堂のオリオールズになると。監督は不在か?と思ってしまうほどです(でも、優勝万歳のコールを取ったのは、ちゃんと監督さんですしねぇ。不在だったわけではないみたいですが)。先ずは、メッツとの試合で守護神・石田(これ、ドラマCDを聴いていて初めて石田と言う選手だったのね(大笑)と気が付きました。漫画でもちゃんと石田選手になっていたのに。音声で気が付くなんて)を乱すために、千堂が単独スチールをかけるシーン。しかも、千堂ってばスチールの時に転んで頬をけがしているし(゜゜)\バキッ☆。ましてや、優勝のかかった一戦では。千堂が堀田に指示を出していたりするんですよねぇ(^^;。「もう一仕事してもらいますよ」なんて。
選手の自主性あふれるチームだったんですかねぇ。

2枚目には、優勝試合の後日談。ハワイでの塔馬×千堂カップルと秋吉・堀田カップルのお話も入っています。こちらの、秋吉・堀田カップルのお話は久しぶりにちょっとコメディ要素の強いダブルコールになりましたね(^-^)。
へとへとにならないと勃たない!と言う秋吉の設定からして、笑えますが。そのため?に自主トレの後に泳ぐ事になった堀田と秋吉。それが功を奏したものの。やり方が分からない(大笑)から気合いでなんとかしよう!と叫ぶシーンは、この二人は当分このままキス止まりね(^^;と思わせてくれました。

このダブルコールの最初のドラマCDの頃は、野球ドラマなのに試合をしていないから、試合をしたい!と出演者の皆さんはおっしゃっていましたが。この放物線の彼方になってからは、ずーっと試合ガヤが大変だったみたいで。ダブコ名物?ガヤで、へとへとになっていたみたいです。中井さんは、声変わっていますよねぇ。オリオールズの万歳!にも参加していらしたみたいですね>中井さんも。
同じ野次やガヤはない!と森川さんもおっしゃっていらっしゃいますので。今度じっくり聞き込む時には、「振りかぶって投げました」ではなく。ガヤや試合の野次や声援をメインに聴いてみたいと思っています。



ダブルコール復刊記念
応募者全員サービスCD

緋色れーいち 海王社 2006年7月30日
1.ダイジェスト
2.CM
3.あいさつセリフ集
4.名セリフ集
森川智之(塔馬巽)、石田彰(千堂頼人)
結城比呂(堀田聖)、小野健一(秋吉城太郎)、中井和哉(犬崎刀哉)
インターコミュニケーションズの協力により、ダブルコールが海王社から復刊された記念の応募者サービス。発送予定が2005年2月下旬となっていたが、延びに延びて2006年8月にようやく到着(奥付は7月の日付です)。
1〜7巻のドラマCDダイジェストや、ラジオCM、あいさつ台詞と名台詞を納めたCD。
これを受け取った時、怒りと言うよりも安堵の方が大きかったですね(^^;。いや、もう届かないのじゃないか?と言う気分になっていましたから。
ダブルコールでは、ゲームが出ると言うので振り込みしたはいいけれど、結局その開発者がドロンしちゃったおかげで、泣き寝入りした事がありまして。え?またダブルコールなの?と言う気持ちにもなりかけていたんですよ。
だもので、当初の期待を裏切る出来だろうが(゜゜)\バキッ☆「散々待ってこれかい!」と言う感想よりも先に「もう、届いただけマシか」と思ってしまいました。

実は私は、2005年夏に海王社に電話をかけて(えぇ。連絡先の住所しかなかったので、電話番号は104で訊きました)訊いた事があるんですよ。どうなっているのか?と。その関係で、帯を見える所(ホームページがないものですから、確認するとしたら雑誌を見るか電話で直接!しかないでしょう?)に残しておいたんです。その帯によりますと「特製ミニBOOK&特別編集CD」応募者全員サービス!とあり、描き下ろし漫画&秘蔵声優インタビュー&バラエティCDと書いてありました。
で、勘違いしていたんですね。秘蔵声優インタビューは、CDの中に入ってくるのか?と(苦笑)。収録の時か、それともこの復刊記念で特別にインタビューされた音声が入って来るのか?と思っての応募だったわけですが、インタビューの方は、ミニBOOKに入っていたんです(大笑)。
語句の切り方と言うか、区切りの問題でしたねぇ。うんうん。確かに帯に書かれた内容は、間違っていなかったぞ(苦笑)。
でもね、こういうCDで「あいさつセリフ集」と来たら、ちゃんとした「おはよう」だの「おやすみ」などなどで新規録音!と思うじゃないですか?そうしましたら、思いっきりドラマの中に入っている「目覚めて!」だの言う言葉だけを抽出したトラックでして。本当にドラマの中のセリフのそこの部分だけを切り取ってきた「あいさつセリフ集」だったんです。これにはびっくりしましたねぇ。切り取っているので、BGMだとか効果音が微妙に残っていて、凄く変な気分でしたよ。え??こう来るか?とすら思ってしまいました。

これが、もし。当初の予定通りの時期に届いていたら。「ま、応募から発送までそんなに時間もなかったし、こういう物か」で終わっていたと思うんですよ。なんだかねぇ、ダブルコール自体は好きなドラマCDでしたし。原作も好きだっただけに、今回のこの遅延はもの凄くマイナスイメージになってしまいました(ゲームは、もはや原作などから離れた世界ですから。マイナスではなかったんですけどね)。

恋愛操作

蓮川愛 リブレ出版 CELー006 2007年5月30日
1.挑発
2.空気
3.キス
4.動揺
5.素直に
6.戸惑い
7.プライド
8.甘い想い
9.TALK
小西克幸(奥村喬)×成田剣(山代啓)
神谷浩史(式浩介)、石川英郎(鷹宮信仁)、下野紘(吉野亜澄)

松下こみな(杉本)、奈良徹(梶)
本村たまき(真子)、桃良平(クローク)
数多くのレストランを経営している「JIRI」が、杉本ライフデザインのインテリアデザイナー山代に仕事を依頼してきた。
初顔合わせで、山代が出会ったオーナーの奥村は、気障な男だった・・。
山代は、今までとは勝手の違う奥村が気になりつつも、素直になれなくて・・
このCDを購入したのは。成田さんの大人受けが聴きたかった!と言う一点につきます。
と言うのも、成田さんで受けのドラマCDって「お嫁においでよ!」とか「オヤジ拾いました」くらいかな?あまり数が多くないのもありますが、クールビューティな受けって聴いた事がなくて(お嫁においでよ!は高校生でしたし。オヤジ・・・の方は、大人受けは大人受けですが。多少小父さんっぽくて(大笑))。
で、あちこちのサイトさんで「待ちに待った成田さんのクールビューティな受け」作品になるらしい!と言うのを知りまして。ほほう・・それは楽しみですね(^-^)というわけで・・。

ですから、お話の設定をまるで知らずに、到着すぐに聴きましたら。当直明けで聴いたのもありますが、途中で寝てしまったんですね。で、Hシーン以外で目が覚めて聴いたのが「フリートーク」(゜゜)\バキッ☆。
途中、小西さん演じる奥村はどうしてこんなにまったりとしたしゃべり方になっているのかな?山代くんを相手に、包み込むようなしゃべり方だよねぇ・・と思っていたんですよ。
「朝食は食べなさい」とか言っているし、「洋服なども好きなのを着ていきなさい」・・って、ちょっと命令形だし。なんなんだろうねぇ・・と思っていたら。
なんと、トークの時に奥村の方が年上と言うのが分かりまして。実年齢で行くと、成田さんと小西さんの年齢と演じたキャラクターが逆転していた!と言う話が飛び出していまして。
え??じゃあ、小西さんが演じた奥村と成田さんが演じた山代は、同い年くらいじゃなくて。奥村さんが年上??しかも、かなり歳の差あり??とそこで初めて年齢設定を知ったんです。
ブックレットは見ていた(キャラ説明は読んでいました)のに、そこには何も年齢については触れていなかったので。こりゃもう、私が寝ていた途中にそういう説明でもあった??と思っていたら。

本編のどこにも、二人の年齢設定については触れていないんですね(大笑)。このキャストを決めた方って、まぁ・・かなりのチャレンジャーでしたか?と思いましたねぇ。
いや、別に30歳の人が40歳を演じて悪いわけでもないし。40歳の人が30歳を演じて悪いわけでもありません。でも、小西さんと成田さんと知っていて、二人の年齢が逆になっていると思って聴き始める人はいないわけで。せいぜい、同じ歳くらいかな?って思っていたら・・。ははは・・・。
でも、お二人とも果敢に演じて下さっていたと思います。
特に、成田さんの奮闘ぶりは、しっかりと私の記憶に刻まれましたよ。
ちょっと鼻っ柱が強くて、奥村の誘いや甘い言葉にもすぐにうっとりしないどころか、奥村を自分にメロメロにさせてやる!と逆に大人の恋を仕掛けようとする山代。
そんな彼の「見てやる、見てみたい!」と独り言を言っておきながら、自分の言葉に慌てるシーン。奥村の電話に、パニックを起こしたり憤慨したりする息づかい。キスされて、本当は動揺しているのに「奥村さんって、もっとキスが上手いかと思ってたけど・・・・。キスとパスタ、ごちそうさまでした」と応じるセリフなどは、凄く強がっていますよね。その後に、キスが足にまで来ているのにねぇ(大笑)。
山代を表現するのは、奥村の甥であり秘書を務める式の「あぁ言うプライドが月まで届いてそうな人」と言う人物評価がぴったりです。
また、この式くんと言う青年が。実に良く人を見ているんですよねぇ!!神谷さんの前に出すぎない好感度の高い式くんです。

BLでのお楽しみ?Hシーンは、あまり詳しくはありません。フェードアウトする感じで2回。前後のシーンで、あったな・・と言うのが一回です。しかし、そのフェードアウトする2回のうち、一回目の分は。成田さんの受けの色気に、おぉっと!!でした。
5トラック目の「俺が言いたいから言います。貴方を愛してる」から始まる初めてのシーン。
自分がリードしようとして、なかなか上手く行かない山代なのに、「私にも我慢の限界があるからね」と言って、リードを始める奥村。
そこでの「良いね。嫌らしい顔だ」と奥村に揶揄されて「貴方が、そんな目で見るから・・・だ」
ここの「見るから」と「だ」の間と、「だぁ」の半音上がった伸びた声が、なんとも言い難い色っぽさなんですよ。いや、奥村でなくても妙に可愛い山代を聴くことが出来たのは、成田さんの頑張りではないか!と思っております。

それにしても。ラブラブになっても、「似たもの同士」と言う奥村に「違いますよ。お似合いって言うんですよ」と言い換えてしまう山代。
本当にもう、この二人はきっとイニシアチブをどちらが取るか?みたいな駆け引きを、今後も続けていくんでしょうね(^^;。

元々は、別の作品の脇役だったとブックレットに載っていますが。おそらくは、山代の友人で家具デザイナー(椅子制作)の鷹宮@石川さんと、学生さんの亜澄くん@下野さんカップルが、メインカップルだったのじゃないかしらね?
きっと、鷹宮と亜澄くんの恋路にあれこれ文句をつけ、亜澄くんを苛める鷹宮の友人として出ていた山代。彼をメインに書いてみたのが、この恋愛操作じゃないのかな?と思うのですが。。。どうなんでしょう?
きっと、鷹宮と亜澄くんの方では。山代は男同士の恋を認めようとしないキャラなのかもしれませんね(^-^)。で、きっと奥村と出会って、恋をした彼は、鷹宮と亜澄くんも渋々認める方向に行くかなぁ?みたいな(大笑)

恋愛操作

蓮川愛 リブレ出版 CELー014 2008年6月25日
1.年下のバーテンダー
2.本当に本気で好きな人
3.臆病な大人たち
4.心を隠さないで
5.TALK
小西克幸(奥村喬)×成田剣(山代啓)
杉田智和(笹谷薙)、神谷浩史(式浩介)
石川英郎(鷹宮信仁)、下野紘(吉野亜澄)

松下こみな(杉本)、奈良徹(梶)、岩村琴美(真子)
山木かおり(石川)、御園行洋(支配人)

恋愛操作 

蓮川愛 リブレ出版 CELー033 2010年3月31日
1.年下で生意気な彼
2.特別なカクテル
3.俺に抱かれてみる?
4.束縛してやる
5.朝食は冷めないうちに
6.TALK
杉田智和(笹谷薙)×岸尾だいすけ(一ノ瀬恵)
小西克幸(奥村喬)×成田剣(山代啓)

神谷浩史(式浩介)
古澤徹(岡本)、御園行洋(支配人)
林和良(上司)、川島悠美(受付)、佐久間麻未(客)

LOVER’S CHAIR

蓮川愛 リブレ出版 2007年10月到着
恋愛操作ドラマCD 全員サービス
成田剣(山代啓)、小西克幸(奥村喬)
石川英郎(鷹宮信仁)×下野紘(吉野亜澄)


奈良徹(同級生)
大学生の吉野亜澄の恋人は、家具デザイナーの鷹宮だ。
デザイナーの山代は亜澄と出逢ってからの鷹宮の作品が良くなった事を認めつつも、亜澄に言い放つ。
「あいつにとっても、大事な時期なんだから・・分かるよね?」
恋愛操作自体が、本当はこちらの鷹宮×亜澄くんカップルの「あなたの隣に座らせて」のスピンオフ作品らしいと言う話は聞いていましたので。その場合、これは恋愛操作のスピンオフ作品と言うべきなのか?本家本元のサイドストーリーと言うべきなのか??まぁ・・個人的には、あなたの・・はどうでも良いいえいえ・・持っていないし。買う予定もないので。恋愛操作の前段階のお話と言う感じで聞かせてもらいました。だって、恋愛操作のCDとコミックを買っての全員サービスなんですもの。

それはさておき。
まだ、奥村とどうにもなっていない(大笑)時期の山代なので。親友が男とつきあう事をとても嫌がっています。
また、自分が鷹宮を変えてやりたかったのに、それをしたのが亜澄だと言うジェラシーからも、鷹宮にではなく亜澄に嫌がらせのような事を言って別れさせようとしています。
その気持ちは痛いほど分かる!!うん、君はノーマルだったんだねぇ。あっさり変わってしまったのは残念だったけど。肯定するよりも、やっぱり普通は否定して、別れさせようとしますもの。
世間はそこまで、同性同士のカップルに寛容じゃないと思うし。だから、有名になりつつあるデザイナーだったら。スキャンダルは御法度だよね。でもねぇ・・・やっぱり、後の展開を知っていると。
「自分だって、男とつきあうんじゃないか・・」とか「どうして、知り合いがみーんなそういう嗜好で、認め合うわけ?」になっちゃうんですけど。不思議よね。嫌悪感を持って、つきあいをやめるとか、遠ざかる人っていなくて。触発されるわけじゃないだろうけど、別の人とカップルになっちゃいました!って。どういう世界なんだか?

それはさておき。クールにさらっと嫌みを言える山代くんを成田さんが実にスマートに演じて下さいました。
また、小西さんは恋愛操作で聞いた時よりも声に深みがあるような・・こちらがそういう年齢だと意識して聞いたせいもありますか?
石川さんは、あまり動じないしっかりとした年上の恋人で。でも、どうして亜澄くんをパートナーに選んだのかが、今ひとつ分かりませんでした(^^;。
下野さんは、若い盛りのやりたい盛り(゜゜)\バキッ☆の大学生を熱演。可愛い顔してババンバン(゜゜)\バキッ☆な軽さと信念が絶妙でした。
まぁ・・全員サービスの20分くらいのCDですが。しっかりと801シーンまで入っていたのは、サービス満点と言えましょう。

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