ボーイズラブCD「ま」行


MY DEAR WONDER
ワンダーなやつら

秋月こお 小学館(書籍扱い) 1998年2月20日
石田彰(葉山翔太郎)、私市淳(薬王院義継)、子安武人(柳生信ノ介)
小野坂昌也(清瀬征彦)、千葉一伸(安曇龍一)、結城比呂(百合村満)
岩永哲哉(小松原克己)、速水奨(百地蒼舟)、塩沢兼人(百地紅雪)、池田秀一(蓮司)
超人気アイドルグループとして活躍中のワンダー。実は現代の忍者軍団「百地忍群遊撃部隊蒼舟組」が、写真集のロケ地として選んだのが奄美の無人島。
無人のはずが、潜水艦は来るわ・・・島には、秘密基地はあるし・・・
声優さんは超豪華。ごくほのかにラブ要素もあって・・。
だけどねぇ・・原作を知らない人にとっては辛かったですね。どのキャラが、どういう能力があるのか・・・なんて分からないままでしたよ。聞いていると、人数が多いので、本当にごちゃごちゃしてくるんですよ。
一番わかりやすかったのが、結城さんが演じている役と主役の石田さん。その兄上達は分かりやすかったですが・・。

本気(マジ)で欲しけりゃモノにしろ!

深沢梨絵 sony 1997年3月21日 SRCLー3773
ドラマ〜伝心パスワード〜
1.電磁波のいたずら
2.サブリミナルな企み
3.デス・フォー・リボーン
4.IMAGE MUSIC「Stay With Me」(歌:平井堅)
置鮎龍太郎(高岸晃)×岩永哲哉(三紀和彦)
緑川光(本宮成美)、安井邦彦(多田征一郎)、いとうせいこう(烏丸崇史)
ならはしみき(岡部佐和子)、梅津秀行(間昭三)、荒木香恵(小川葉月)
紀藤正樹(医師)、うすいたかやす(信者)、津野田なるみ(信者)、室園丈裕(ロバート・スタイン)

真夏の被害者

青池周 インターコミュニケーションズ 2000年11月25日 INCDー311
森川智之(大倉隆一)×石田彰(中里正志)
真殿光昭(橋本優)×石田彰(中里正志)
岡野浩介(中里直志)、滝沢久美子(母)、中田雅之(会長)
斎藤瑞樹(先輩)、往頼保子(宣伝カー)
渋谷茂(砂神悦郎)、中田和宏(大倉雄一)
親友優と、バイクによる北海道旅行を計画していた正志。ところが、旅行を前に優の態度がおかしくなった。ついには、北海道の旅行には同行出来ないと言う。
優の立てた計画の通りに、意地でバイク旅行をする正志。その北海道で、目を引くリュウに出会ってしまった・・・
これは第一部まで原作で読んでいました。まぁ、原作を読んでいたのも正志を石田さんが演じていらっしゃるから・・だったのですが(大笑)。
いや、これは一部の最後までドラマ化しないと、欲求不満になっちゃいますね。正志を巡る二人。正志の心の揺れ方と、リュウと同じように男として・・・と言うような彼の心の動きなど。。
さて。このドラマCDは二作目が出たのがかなり後になるんですよ。だからもう、気がかりでしたねぇ。ここで終わっちゃうのかい??って。受けの多い石田さんではありますが、この中では徹底的に拒絶しまくるシーン、喉から血が出るのじゃないか?と思ってしまうくらいでした。

真夏の被害者U

青池周 インターコミュニケーションズ 2003年3月28日 INCDー2207
森川智之(大倉隆一)×石田彰(中里正志)
石田彰(中里正志)×
渋谷茂(砂神悦郎)
真殿光昭(橋本優)、岡野浩介(中里直志)、中田和宏(大倉雄一)
橋本涼子(女将)、うすいたかやす(男1)、栗田圭(男2)
小原雅一(男3)、太田勝弘(男4)
北海道で無理矢理自分をモノにしてしまったリュウ。一方、親友優も自分を抱いた。その中で男たる自分の居場所を見失う正志。
彼が助けを求めたのは、リュウの兄雄一の恋人である悦郎だった・・・。
このドラマCDでは、なんと初!!とも言うべき(一応表記的には、石田さん攻めの作品は他にもあるにはありますが)はっきりと攻めている石田さんを聞くことが出来ます。しかも友達の兄ちゃんの恋人(大笑)と。
リハビリでセックスと言うのは、ちょっと良く分かりませんが(苦笑)、いや、この場合にはこういうのもありかな・・と思えてしまいます。しかし、正志の台詞ってやたらと怒鳴るシーンが多いんですよね。感情の起伏も激しいしね・・お疲れ様でしたm(_ _)mと言う一枚です。
でも。やっぱり「せめて、一部の最後までドラマ化して下さい、インターさん」・・・・・

マルサのお・と・こ

宮川ゆうこ リーフ出版 2003年7月15日
三木眞一郎(氷室刃)×福山潤(森川晶)
松本保典(本間正樹)、鳥海浩輔(池田裕貴)
西村知道(藤村剛蔵)、高田べん(山崎次長)
斉藤隆史(香山)、田島裕也(客)
森川晶は、税務署の査察官。脱税の容疑がある藤村剛蔵の隠し金を調べるために、剛蔵が経営するホストクラブに潜入捜査をしている。
しかし、香山医師の媚薬によって生じた身体の熱を取るために、新人ホストの教育係でもある氷室に抱かれてしまった。それからは、些細な失敗でも氷室におしおきをされる毎日になってしまった。彼とは、この仕事が終われば会えないと言うのに・・・。
キャストフリートークで福山さんが、「自分の台詞ではないシーンで笑いそうになった」「そこを探して、もう一度聞き直して」と言う旨をおっしゃっていましたが、ぼーっと聴いていてもすぐ分かりますって。いや、あんまり凄い親父ギャグだったので「これは、笑いを取るシーンか?それとも真面目に言っているのか?」と一瞬戸惑いまして(゜゜)\バキッ☆。
イントネーションなどもあるでしょうが、唖然とする位、強烈な笑いのシーンでございました。はい。
あとは「く、くる」と言う台詞が珍しかったですねぇ。「イク」と言う台詞が多い中、逆の「クル」と言うのは、実に面白かったですねぇ(大笑)。

で。内容に関しましては・・・。税務署の職員の方が聴いたら怒るんじゃないかなぁ。自分達の仕事をなめるなぁ!!と。
家捜しをして見つかり、本番ありのショーに出されるに至っては、失笑ものです。火災報知器の鳴る中、社長さん達が行く方向に向かう彼って、ショーに出たままの姿?だとすると、裸で追いかけたと言う事??で、警察や消防署の方が踏み込んできて「助かった」って・・・(大笑)。そういう姿を見られる事は良いのか??
それに、そもそも。いくら脱税の証拠をつかむためとは言え、実際にホストクラブに潜入するかい?で、そこで悪いおじさんにだまされて、薬は飲まされるし、男に抱かれて喜ぶ身体になっちゃうし・・(^^;。ありえないよねぇ。絶対にありえない(大笑)。
それに、先に潜入捜査していた氷室さん。一体どのくらい前から潜入していたら、社長さんの信頼を得るホスト長になっちゃうかなぁ。それに、ある程度の地位にある方が、そこまでしないといけない・・・と言う潜入捜査って。余程、この相手が重要視されていたんでしょうかねぇ(^^;。それとも、素質あったと言う事なんでしょうか??まぁ。確かに素質がおありだったんだとは思いますが。
突っ込みどころ満載のドラマCDです。

どうしてこのドラマCDを買ったのか?内容は知らなかったし、福山さんのお声をちゃんと聞きたかったからなんですね。ワイルド・ロックの告知で、初めてお名前をしげしげと見たわけですが、名前とお声が一致しなかったものですから。今はもう流石に一致しておりますよ。はい(^^;。
こういう突っ込みどころ満載の作品も面白くて良いですよ。永久保存にはなりませんけどね(゜゜)\バキッ☆。

真夜中の弥次さん喜多さん
愛と幻覚のセレナーデ

しりあがり寿 バナナジュースカンパニー 2005年10月21日 BJCAー0017
1.お江戸日本橋     
2.夏の宿
3.小田原と言えばカマボコ ♪箱根と言えば温泉♪
4.トロロと聖剣@丸子橋宿
5.三途の川慕情     
6.岡部の宿はキノコの森
7.夢の終焉、そして。
諏訪部順一(弥次さん)、櫻井孝宏(喜多さん)
谷山紀章(松平空の守)、石田彰(カエル)、皆川純子(奪衣婆)
福山潤(インタビュアー福山潤)、子安武人(バーテン)
中田譲治(岡っ引き)、山本麻里安(旅籠屋のメイド)
赤城進(吉GYU店長)、浅井晴美(アケミ)
佐藤晴男(ラッキー生き太)、中國卓郎(ラッキー死に太)
林沙世里(茶屋のウエイトレス)、江永愛(町娘)
師走のお江戸日本橋。仰向けになって空を見上げていた喜多さんに、弥次さんは一目惚れをしてしまった。
しかし、恋人となった喜多さんは薬依存症。薬売りのカエルを殺してしまった喜多さんを連れて、弥次さんは旅に出る事になる。
「お伊勢参りに行こう。そうすれば、喜多さんの悪い病気も治るにちげぇねぇ!」と。
確か、長瀬くんと中村七之助さん主演で映画になっていたお話でしたよね?
で。ちょんまげをしている世界観(おそらくは江戸時代)なのに、歌あり踊りあり。ポスターを見る限りではオートバイなども登場して。
ぶっ飛んだ映画になっていたらしい(DVDも出ていますが、私は見ていないもので。上映前のTVでのスポット情報でしか知らないので、印象が違っていたらごめんなさいm(_ _)m)・・・それがドラマCDになったわけか・・・くらいの認識だったのです。

お話がシュールと言いますか、あらぁ??でしたので。映画はどうだったのかな?とネットで調べたなら、チョイスされたエピソードが違うみたいですね。そりゃまぁ、空の守の生首が喋るところは、映画ではNGだろうし。喋る以前に、生首の時点でアウトですよね・・。

さてさて。一回聴いたくらいでは、「うーんとぉ」となります。カオス(混沌)と書けば良いのか、シュールな世界と書けば良いのか・・。どっちもよ!と言う感じなのですが。
リアルを求めて旅に出たはずの二人なのに、お話自体はリアルにはほど遠いので(大笑)ボーっと頭を空っぽにして聴くことをお薦めします。妙に(私が良くやるのですが)リアルな舞台を想像したり、台詞を深読みしたりすると・・・失敗します。現に、私は一回目に聴いた時には「このドラマCDの感想は、ちょっと・・どうしましょう?」と思ったくらいですから。

お話は、お江戸を出発した彼らが出会う事件や人々。その旅の途中のお話と言う感じですので、ここでくどくどと書くのは差し控えます・・・と言うか、書きようがない(苦笑)。ただ、その旅は普通ではなく。様々なエピソード満載で、果てはあの世の一歩手前まで移動している・・・と言うことを書いておきましょうか(^-^)。
お話自体のエピソードで気になったのは、空の守のかまぼこ・・・。食べるか?普通(゜゜)\バキッ☆
あとは、キノコの森のカクテルですね。お若い方はご存じないと思いますが。そりゃもう昔の映画で、「マタンゴ」と言うのがありまして。
それをふっと思い出してしまいました。「あぁ、マタンゴや・・」タイトルすら忘れていた過去の記憶が甦ってきましたねぇ・・。え?マタンゴって、今どこから湧いて出た??と聴きながら自分で自分に突っ込みを入れて呆然としてしまいました。

えーっと、一応書いておきますが。いくら管理人でも、マタンゴはリアルタイムでは見ていません(無理です)。子供の頃に、TVで放送されたものを見たことがあるくらいです・・・
ご存じでない方の為に、簡単にお話を書くと。無人島に流れ着いた若い男女。しかし、その島には食料がなく。唯一、極彩色の毒々しいキノコが生えており。それを食べると、キノコ人間になってしまう!!しかも!その話を(精神病院に入れられてしまった唯一の生き残りが語ると言う設定のお話なのですが)してくれた人が・・と言うラストシーン・・・見終わった後も心臓バクバク・・・子供時代に一回しか見ていないと言うのに、ここまで覚えているほどのインパクトがありまして。小学校時代の恐怖映画ナンバーワンと言っても過言ではないほど!と言う過去の話はともあれ。
キノコカクテルで、キノコになりかけた喜多さんが分かる弥次さんの愛!!まさか、ここでアーサー王(エクスカリバー)が出てくるとは思わなかったのですが。あ・・なるほど・・と言う感じでした

キャストは。・・・上にも書きましたが。旅の途中で道連れになったり出会ったり・・・なので、1トラックor1エピソードしか登場しない人々ばかりなんです。その1トラックor1エピソードにしか登場しない人々に、豪華でしたね!
一番「あぁ、勿体ない!」と思ったのが、箱根の宿のインタビュアー福山さん。そこだけ!なんですよ(ガヤは省く)。自分で自分の名前のキャラを演じると言うのは、どういう感じだったのかしら?
でも、このインタビュアーは原作には出てくるのかしら??まさかね・・。
そして、大笑いさせていただいたのが。中田さんの岡っ引き。棒っきれが弟??と言う岡っ引きで、「ヒロシです」とアドリブを入れていらっしゃいます。その言い方が、渋い声のまんまで。
思わずスポットライトが見えましたよ。

顔は悪いけど、良い人!の奪衣婆の皆川さんと、怪しい蝶入りのカクテルを作るバーテンの子安さんは。アニメのマイキャラ(苦笑)を連想させる台詞と笑いが入っていて。思わず吹いてしまいました。
(テニスの王子様は放送がありませんが。リョーマくんの名台詞が「まだまだだね」ってのは他所で聴いたことがありますから。あと、ケロロ軍曹におけるクルルさんの笑いは、ドラマCDを聴かせていただいたので・・・・)

即興の歌も決まっていた谷山さんと、攻める対象は櫻井さんが多くないですか?の石田さん(゜゜)\バキッ☆(誤解を招くかもしれませんが。はっきり攻め!ではなく、身体で支払えと言うシーンに妄想しただけです>管理人が)は、あの世のトラックでも見せ場があり。行きずりのキャラの中では、まだ優遇されていたかな?などと思って聴いていました。
いやもう、あの爽やかな若様やゲロゲロの石田さん・・。このキャスティングって、誰がお決めになった事かしらね?

そしてそして!このドラマCDを語る時。絶対に外すことが出来ないのが、主役のお二人です(外すつもりはないけど)。
櫻井さんの可愛い喜多さん。金髪で、薬中毒で。中毒発作が出て、暴れ始めるシーンは迫力なのに。全体的に可愛い!!が来ます。純粋で真っ直ぐ。空っぽになった自分に、弥次さんが一杯になったからだよ・・と語る愛。そして、人面瘡として弥次さんに現れた時のオネエ言葉。ほわーっとしているかと思えば、プリクラを撮る時の「ニャン」の可愛さと来たら、ちょっと凶悪じゃありません??
そして。このお話の中では、一番の常識人だろう弥次さん役の諏訪部さん。今までは、スカしたヤツとか。まったりと色気あふれる役のイメージもありまして。ちゃきちゃきの江戸っ子でい!!と言う印象はなかったのですが。弥次さんの口癖のような「てやんでぃ!」の威勢の良さと来たら!最高でした。人面瘡の弥次さんと、偽物弥次さんと、本物弥次さんと・・一人3役のようなものでしたが。その3役の差もまたお見事。個人的には、うその偽物弥次さんも喜多さんへの愛を持っていたわけで。あの偽物ウソ弥次さんが消えるシーンは、切なかったですね・・。本物の弥次さんに吸収されて一つになるとかあったら良かったなぁ・・・と。

全体的には、純愛のお話で。一番好きな台詞は・・と訊かれたなら。「(弥次さんで)一杯になったからだよ」でしょうか?
絡みは、はっきりとはしていなくて。弥次さんのモノローグで、旅籠に泊まった時に「頑張った」みたいなものがあったくらいです。BLのくくりに入れて良い物かどうか・・。ちょっとだけ迷ったのですが。純愛だから、シーンがなくても良いか・・と思った次第です。

真綿の王国

南野ましろ インターコミュニケーションズ 2003年1月31日
子安武人(殿上徹太)×山口勝平(麦太/うさ麦太)
置鮎龍太郎(岩近龍之介)、折笠愛(殿上雄太)
高野直子(田中)、早水りさ(徹太(少年))、桃森すもも(女の子)、栗田圭(学生)
うさぎのぬいぐるみ・麦太は、どういう奇跡か?!人間に変身する事が出来る。その事実を知っているのは、持ち主である徹太と徹太の弟、雄太。そして、アパートの隣人の龍之介だけであった。
「徹太の幸せはオレの幸せなんや」麦太は今日も綿の頭で考える・・・
もう、凄く可愛いドラマCDです。山口さんのぬいぐるみバージョンのうさ麦太と、人間に変身した麦太の使い分け。そして、「よう分からんのよ」の言い回し。聴いていて、思わずじたばたじたばたと身もだえしてしまいました(大笑)。いや、本当に可愛すぎますって。三白眼で愛想のない徹太の怖がられシーンも凄かったですが、やっぱりメインは可愛い麦太だと思います。

みずき先生気をつけて

井村仁美 オークラ出版 1997年8月18日
小杉十郎太(海堂司)×緑川光(阪永瑞樹)
子安武人(鳳来寺達郎)、岡野浩介(榊原宏明)、古澤徹(羽田裄雅)
松井菜桜子(中澤茉利香)、藤本譲(校長)、山崎たくみ(山形)
童顔で小柄な阪永瑞樹。就職難のこのご時世、仕事にありつけたのは良いものの、お坊ちゃんの男子校。生徒会顧問となった彼は、会計報告に不審な点を見つけるが、生徒会長である海棠にその事を問いただせないでいた。それは、海棠に押し倒された後なのに、その海棠が会計役員の榊原とキスしているシーンを目撃してしまったからだった。
年下攻めなんですよね(大笑)。二人の設定が、高校生と教師でありながら、体格的に逆転していると言うのがあるせいでしょうか?声を聴いているだけでは、小杉さんの高校生と、緑川さんの教師役は違和感はありませんでした。台詞の中にも「いかにも年上」を意識させるような「止めろ!」と命令口調になるところもありますからね(^^)v。
さて。脇役ではありますが、校長先生がね、良いんですよ。いかにも小心者と言うか、野心家なのだけど、自分の所に問題が回ってくるのは困る。なんとか下の段階で阻止してしまいたい!下に責任を押しつけたくて堪らないと言うのが見え見えな校長先生。実際、いそうだなぁ・・(゜゜)\バキッ☆みたいな人物像で、流石、藤本さんだと感服しながら聴いておりました。純真そうに見えて、実は下心ありあり(大笑)の榊原役の岡野さんも、はまっておりましたね(^-^)。

水に眠る

可南さらさ インターコミュニケーションズ INCDー2166 2007年3月25日
小西克幸(久住廉)×檜山修之(上原尚哉)
白熊寛嗣(藤田)、高橋まゆこ(上原結花)
北村梓(久住重子)、奈良徹(久住の同期)
空調システムの会社に勤める上原尚哉。とある病院で、営業の仕事をしている時に偶然再会したのは、高校の同級生・久住廉だった。
尚哉はとある理由から、駆け落ちの約束していた久住を裏切った過去があった。そんな負い目のある尚哉に、久住は償いをしろ・・・と持ちかけた。
2007年3月に購入したCDの中で、最高!!に良かったCDです。なんか、久しぶりに単発で良いお話に出会えたなぁ・・としみじみ思ってしまうほどでした。
ま、高校3年の同級生が9年ぶりに再会したのですから、27歳か?うん、BLにしては結構年齢設定が上と言うのは、おいといて(って、突っ込みを入れたのは自分ですが(大笑))。

再会したシーンから始まって、尚哉が久住を裏切って約束の場所に行かず、行方をくらませてしまった事。高3の夏の夜のプールの想い出。
そして、久住との会話で「500万の金に釣られて」尚哉が久住を裏切ったことが、次々と分かります。もともと人に対して無愛想だった久住が、以来心を閉ざして生きてきたであろう事。借金と仕事と二重の意味で尚哉を縛ろうとしている事が、テンポ良く語られていきます。
その暗いまでの情念を持つ久住を、小西さんが熱演されています。彼は、本当に傷ついていたんだろうなぁ・・と思わせるセリフの数々。回想で入る高校時代の情熱的な彼のセリフと、現在の鬱屈したセリフの温度差。ただ、現在の鬱屈した中にも、本当は尚哉の事が忘れられずに来た彼が、もっと優しくしてやりたい!!と思っている気持ちが噴き出してきているのが凄いです。端々に、久住の優しさがにじんでいるんです。あぁ、彼に高校時代のような素直な気持ちで、笑って欲しい!と聴いている私が、思ってしまうほど。
小西さんで、凄い!!と思ってしまうのは。尚哉の妹が訪ねてきた後。自宅マンションでウィスキーをあおっているシーン。うわぁ・・酒臭い・・と思ってしまう息の吐き方をされているのです。後は、良く眠っているシーンの寝息!息を褒めるってのも、どうかとは思いますが、本当に上手いんですよ。花丸ものです。

自らの選択で、良かれと思って一方的に裏切ったものの。彼への想いを封じなくてはならないのなら、二度と恋などしない!と誓った尚哉。妹から贈られたと言うだけで大事にしていたわけではなさそうな、皮の手帳。冒頭のシーンの藤田との会話の最中に出てきた手帳が、後のシーンで重要な小道具として再登場した時には、背筋に来るものがありました。
そんな、切ない思いを大事にしていた尚哉を演じていらっしゃたのが、叫びの帝王(大笑)檜山さん。
なんと、檜山さんはこのCDでは叫んでいないんですね。唯一の叫びは、手帳の中に入れていたとある品が風で飛ばされてしまって、大あわてになるシーンだけ。むしろ、フリートークの方が声は出ています状態なんですね。
そう・・。尚哉もそして久住も、あまり感情的に叫んだり怒鳴ったりはしないキャラなんですよ・・。ちょっと、静かめと言いますか。内向的に悩むタイプ。まぁ、違う言葉で表現するなら「ウジウジと過ぎてしまった事をいつまでも根に持ってor忘れずに、悩んで苦しんでいるタイプ」になるのですが・・って、言葉を換えると身も蓋もないと言うか・・(大笑)。
ただ、そんな二人でも高校時代の内向きな性格と、今現在の様々な物が重なり合っての内向的な感じは違うんですね。単に口べたなだけだろう久住と、明るく振る舞おうとしている尚哉の葛藤が微妙ににじむ高校時代。そして、裏切られたと思ってより一層暗さを増した久住の迫力と、過去に囚われてはっきり言い出せない尚哉の暗さ。

そんな久住と尚哉の801シーンは、あまり多くはありません。
高校の時の一度きりのシーンと、尚哉の回想での「昨夜」の1シーン。そして、再会して2ヶ月過ぎたお泊まりした翌朝のシーンのみです。
え?3回もあれば、多いじゃないよ・・と思われるかもしれませんが。高校の時と昨夜の回想は、本当におまけ?と言うか昨今のBLCDを聴いている身としては、数に入れたくないくらい短いんですな。だから、まぁ801シーンと言えるのは、お泊まりした翌朝のシーンだけです。
小西さんと檜山さんの初の絡みは、「あぁ・・!!もっと、もっと聴かせて!」と思ってしまいましたねぇ。凄く大人の色気があって、あれだけってのが勿体ない!!
小西さんの優しさを隠した鬼畜っぽい攻めや舌打ちも良いですが。やっぱり、檜山さんの耐え系の息づかいですよ。今、何をされているのかが分かるってのは、凄すぎます。しかも、はっきり「良い」と声に出して言えずに耐えている・・・自分の中の波をやり過ごすかのような荒い息の吐き方!もう、絶品でした。どうして檜山さんに受けが少ないのか?と、またしてもこのCDで悩んでしまいましたよ。元気!叫び!系のイメージが強い方なので、どちらかと言うと攻めが多いのは分かるのですが。こんなにお上手なんですもの。あぁ、勿体ないなぁ・・。

セリフを思い出すだけでも、ドキドキする801シーンってのも久しぶりですが。ちょっと(いや、かなり!)残念だったのは。二人のそういうシーンは、両思いになってからはないんです。
本当はお互いに遠回りをしていただけで、ずっと両思いではありますが。ただ、久住は気持ちを持て余して尚哉を抱いていますし。尚哉は償いのために抱かれている。
お金シリーズで、自分から抱いて欲しいと言ってからのシーンが、本当に幸せに満ちていて「あぁ・・良かったねぇ」と思ったものですが。蛇足でも良いから、久住と尚哉の幸せなそういうシーンが聴きたかったなぁ・・。あれだけ、濃厚な素敵なシーンを演じられたお二人ですもの。ラブラブ(大笑)のシーンだったら、どうなっただろう??入っていたとしたら、蛇足と思ったでしょうが(って、私本当に天の邪鬼ですね)。
ただ・・そのシーンに入る時。「するの?・・だって、朝の6時だよ」には、ちょっと噴き出してしまいました。いや・・男の方って、朝は何もしなくても元気だったりするじゃないですか?>生理的に(大笑)。だから、なんかちょっと笑えてしまいまして。ごめんねぇ・・何か妙にツボに入ってしまったの(^^;。

フリートークでは、少ない出演者の中から、主役のお二人と尚哉の上司である藤田役の白熊さんが出ていらっしゃいますが。写真でも、分厚いジャケットを着ているなぁ・・と思った白熊さん。お若いのに、なんとかなりの寒がりさん。初のフリートークで固まっていらっしゃるのが、とても好感が持てました。
慣れていらっしゃる?小西さんと檜山さんは、選挙事務所じゃないんだから!みたいな会話や、暴露しなければ分からない失敗談を語ったり・・。本当に、声優さんってそういう失敗ネタをトークで正直に暴露されていますよね。それが楽しみと言えば楽しみですが。本編では弾けていなかった檜山さんが、本領発揮!?と声を出していらっしゃるのが聞き所でした。

そして。いつも、インターコミュニケーションズさんのCDでは。効果音や音楽を褒めていますが。このCDでも、夏の夕暮れやプールサイドの移動の水をしたたらせた足音、そしておそらくは古いな・・とすぐに分かる自転車がライトを点灯させて走っている効果音。あの音だけで、あぁ時間帯はライトを点けないといけないくらい暗いんだな・・って分かるんですもの。
そして、過去のシーンなどに入るギターを使ったBGM。昔流行ったフォークソングを思わせるような(タイトルを挙げるとしたら、神田川や22才の別れなど)音楽が、もう場面にぴったりで。涙が出そうなほどでした。
いやぁ・・本当に良いドラマを聴かせていただきました。
ちなみに・・このCDを聴いてから、原作も読んでみたいな!と思って地元の本屋に注文を出したのですが。版元も売り切れて在庫がないと返事が来まして。Amazonや楽天などの本屋さんでも入荷待ち状態でした。聴く前に検索した時には、在庫がありましたから。私と同じような「原作を読みたい」と思った方が多かったのだろうか?と、ふと思ってしまいました。2007年4月、リーフさんが倒産してしまい。雨後の筍のように濫発されてきた感のあるBLも淘汰の時代を迎えようとしているのかもしれませんが。こうして、良質な作品なら。CDから原作へ・・と言う(普通は、原作からCDは多いでしょうが)流れも起きるのだ・・と、そういう事も考えてしまいました。

乱れそめにし

こだか和麻(脚本・吉原理恵子) 同人 2006年8月11日
星野貴紀(蒼月)×伊藤健太郎(志郎)
吉野裕行(才蔵)×高城元気(藤丸)、遊佐浩二(蓮華)
松浦チエ(藤丸(幼少時代))、鈴木真仁(才蔵(幼少時代))
岩崎征実(重勝)、小形満(源造)、長浜麻里子(霞乃)
石川夕香、大畑伸太郎、加瀬康之、川原慶久、くればやしたくみ
佐々木大輔、鈴木考太、園部好徳、高口公介、前田剛、山中真尋
深紅の髪を持つ志郎は、人を斬ることに快感を覚える性質であった。暴れ者の彼は鬼子として、廃嫡される事となり。寺へ行く途中。
追いかけてきた弟・藤丸と共に山賊・土蜘蛛に拉致されてしまう。そして、弟の身の安全のために、山賊の一員となって蒼月に抱かれる生活を送ることとなるが・・。
この作品は、お友達がゲットしてくれたにもかかわらず。なんとな〜く、聴いていなかった(この理由もなしに、なんとな〜く聴いてない作品は、かなりあります。手元にある事で、安心・満足しているのかもしれません)作品になります。
ところが、原作の漫画が文庫として(書き下ろしを含めて)刊行されているのに気が付いて、手に取ったなら。
もう、これは聴くしかない!!作品になったのですが・・・終わり方に不満が残る作品になってしまいました。

同人発行ですが、2枚組でかなり重厚な作品となっています。原作がこだかさんで。シナリオを書いたのが吉原さん・・とくれば、BL界重鎮二人のタッグマッチ!とも言うべき作品です。
原作を読んだからこそ言える事かもしれませんが、経緯を大事にする吉原さんらしいシナリオ展開だな・・・と言う事と。補足してある台詞に無駄がないと言うこと。そして、なんと言っても原作の魅力!これですね。
二組の兄弟(片方は、親子?でも、きっと戸籍上(あればの話)では兄弟になりますね)を軸に、流される事なく己を保つ志郎と蒼月を愛して止まない蓮華の確執。汚されながらも一輪の百合のごとく咲いた藤丸と、大事に思うが故に葛藤の大きかった才蔵・・。
彼らの人間ドラマとも言うべき作品です。

蒼月役の星野さんは、他にもいろいろ作品はあるのに。私個人は、この作品で初めて向き合った方ではないでしょうか?おぉ。。。男臭くて、でも深みと渋みのある声は、原作を読んだまんまでした。
藤丸役の高城さんは、ファンの方には申し訳ないのですが・・STAMP OUTの司会進行をされていた時に、妙に腹立たしくなってしまいまして。以来、苦手な方のお一人です。声を聴くだけで、思い出してムカーッっとすると言いますか、役とは関係のない部分で、なんだかなぁ・・・でした。ですから、一回目に聴いた時には藤丸が出てくるだけで「このカマトト(失礼、言葉が汚いですね)がっ!」となっていました。
感想の為に聞き直した今回は、正直絡みシーンにあまり色気は感じませんでしたが(゜゜)\バキッ☆。それらのシーンに被ってのモノローグには、そこまで嫌悪は感じませんでした。でも、なんだかね・・尺に合わせて本を読んでいるだけ?と言う感じも多少は残ってしまいました。

藤丸のお相手の才蔵役の吉野さん。再三書いていますが、ESCAPEの委員長の時は苦手なのよ!Saint Beastのガイも苦手なの!!でも、この才蔵は本当に花丸付けたくなるくらい、良かった!!吉野さん、このトーンでずーっと演じて下さらないかなぁ(無理って・・)。蒼月と向き合った時の皮肉ともとれる言葉や、登場人物の中でこの子が一番真実を見抜いていたんだなぁ・・・と思える台詞の数々は、このCDにとって無くてはならない屋台骨!!とでも言うべきものでした。

蓮華の遊佐さん!!いやぁ・・もう、脱帽です。男だけど、その見かけは女形。そして、きっと心の中も女そのもの。
彼(と言うよりも、彼女と書きたくなってしまいます)が、乱れそめにしの登場人物の中では、一番業が深いかもしれません。蒼月を愛して、愛して、愛し抜いてしまった蓮華。
蒼月が、見た瞬間から惹かれずにはいられなかった志郎を、その本能故に排除しようとし。ことある毎に、一方的に火花を散らしてしまう。
蓮華の悲劇は、策士策に溺れると言う言葉がぴったりします。自分にあった寵愛が奪われてしまう。だからこそ、志郎と藤丸の兄弟を憎む事と、敢えて下に見ることで自身を保って居た彼女・・。あ、違う彼です(^^;・・・しかし。その小賢しさは蒼月(でなくても気が付きますわな・・蓮華だけが、気が付かないと思っているのですね)の感情を逆撫でして、逆に自分を追い込んでしまう。
見かけは美しいものの、その仮面の下には腐臭すら漂わせるかもしれないほどの悋気と、愛の深さと同じだけの憎しみ。まるで、新しい愛人が第一夫人にのし上がるのを恐れた美貌の第二夫人が(第一ではないところが、微妙)あれこれ画策している姿を連想してしまいます。
そんな蓮華を遊佐さんが、まさに熱演!好演!!怪演(大笑)!!です。

そして、志郎役の伊藤さんは、熱演以外の言葉が浮かびません。
冒頭のまだ幼さの残る志郎と、10年くらい経過した後の志郎の演じ分け。青臭さも幼さも脱ぎ捨てたシーンは、ナレーションも何も無しで、あぁ・・月日は流れたなと思わせてくれました。
男臭さと矜持だけは人一倍・・。そのくせ、暴れ牛と見える志郎が、ひとたび抱かれたなら。その思いもかけない色香の凄まじさ。
この喘ぎ声なら、確かに・・・土蜘蛛の皆さんは(だだ洩れの嬌声を聴かされていたと言う事ですから)耳の毒に他ならなかったですわな・・・。そして、蓮華がその声にあてられてしまうのも無理ないです・・とすんなり思わせてくれるほどの色気・・。うわぁ・・もう、たまりません!!
お話としては、うーん・・・・と唸ってしまったドラマCDを何度も聞かせてしまうほどの魅力は、私にとっては伊藤さんでした。

お話としては、うーん・・・・と言うのは。シナリオが吉原さんだから、漫画にはないシーンや台詞の書き足しも無駄はないんです。
特に、藤丸には手を出さないと言う約束を信じていた志郎が、実際には藤丸が他の山賊に抱かれる生活をしていた衝撃の?事実を知った後。詰め寄った蒼月が「何の事だ?」と答えるのですが。
漫画では、志郎は「そういう事か!」と笑い出して斬りかかるのですが。そこに、CDでは「蒼月は本当に知らなかったんだ」と加えてありました。漫画では、蒼月が知っていて知らないふりをしていた・・・とも受け取ることが出来ますし。蓮華の差し金とも取れますし。どっちかなぁ?と思っていましたが。
CDでは、この台詞の追加によって山賊達の暴走か蓮華の画策の方に傾いてしまいます。
また、冒頭の戦いのシーンに於いては。守り役としてついてきた重勝さんの刀の扱いが、微妙に原作とは異なっていまして。こちらの方が、あぁ・・脇差しじゃあ仕方なかったね・・・と思わせてくれる事。山賊として生きる志郎が、獲物を手に入れて帰って来たときだけ藤丸に会う事が許されている等々、より細かくなっていて。良かったは良かったのですが!!

終わり方がね・・終わり方が・・・。これじゃあ、志郎が可哀相・・と言う感想になります。
聴く前に購入した原作では、この後に村に着いた志郎は。つぼをふって弟を育てている千尋と出会うものの。死にきれず、居場所もなく漂ってしまうのですが。そこに、蒼月が現れて。
藤丸は死んでしまった事。その事を悔しいと思うのなら、俺に殺して欲しいなどと思わずに生きろ!とそこでH突入。
本編では、あまり出て来なかった蒼月から志郎への愛が見えるシーンがありまして。おぉおお・・・・と思ったのです。そして、活を入れられた志郎も、また旅立って行く・・・と言う終わり方をしておりまして。
千尋とのエピソードはともかく!蒼月が追いついて、そこで活を入れるシーンは入れていて欲しかったかなぁ・・・と思うのです。
何しろ、藤丸と共に明るいお日さまの下で、今度こそ人生をやり直そうと思って生きてきた志郎。ところが、弟は自分ではなく才蔵を選んで「先に逝きます」と死んでしまうし・・・おいおい・・
村を見つけて「藤丸ぅうううう!!」と絶叫して終わってしまうと、あら・・あらら・・・まぁ、どうしましょう!と言う感じなんですよ。この先、志郎ちゃんてば、どうしましょう?みたいな・・。
なので、あとちょっとだけシーン追加で終わってくれたなら。文句はなかったのに・・・うーん。折角の伊藤さんや遊佐さんの熱演が、生きないかなぁ??と思ってしまっています。
ドラマCDで、あらぁ?と思われた方。漫画をお読みになる事をお薦めしてしまいます(滅多にない事ですよ。私が漫画を読んで!と勧めるなんて)。
この後の顛末や、書き下ろしの作品。時間軸がちょっとだけ前の山賊として生き始めた後くらいの志郎と蒼月の絡み・・ここでの、甘い毒についての蒼月の台詞と、背中からの温もりを愛しく思う志郎のモノローグなど、おお!と思えるお話が入っていますから(^-^)。

ミルククラウンのためいき

崎谷はるひ ムービック MACYー2310 2004年5月29日
1.視線の衝撃                
2.憂鬱な日
3.やり場のない気持ち           
4.あさはかな欲望
5.小さな王冠
6.やわらかい時間
7.あきらめきれない想い          
8.よみがえる、過去
9.素直な気持ち              
10.優しい人々
成田剣(高遠信符)×鈴村健一(雪下希)
小西克幸(東埜義一)、千葉進歩(雪下玲二)
神谷浩史(内川)、冨田真(鷹藤)、岩間健児(叶野)
石橋美佳(長山)、林伊織(塚本)、平野貴裕(鈴木)
中尾友紀(希の母親)、長浜満里子(女性)

ムーンリット・ハンティング

水壬楓子 サイバーフェイズ CPCDー1077 2006年11月25日
1.罠
2.獣使い
3.暗い森
4.彩王
5.狼狩り
6.鎖
7.Free Talk
子安武人(衣織)×近藤隆(月鹿)
三宅健太(雪那)、福山潤(怜夜)、平川大輔(須麻)

岩本裕美子(月莉)、石井康嗣(前王)、高田べん(汀基)
大野エリ(麗花)、木川絵里子(娘)、遠藤大輔(旅装束の男)、木村徹(馬泥棒)

ムーンリット・ドロップ

水壬楓子 サイバーフェイズ CPCDー1086 2007年3月25日
1.王家の血
2.王弟殿下
3.嵐の夜
4.図書室の賊
5.マーキング
6.Free talk
三宅健太(雪那)×福山潤(怜夜)
近藤隆(月鹿)、波多野渉(香菅)

大須賀純(貴族の息子1)、斉藤隆史(貴族の息子2)
ふくまつ進紗(教師)、小暮英麻(侍女1)
天野由紀子(侍女2)、中島裕美子(姫君)

メロディ・ハレルヤ

南野ましろ 新書館 WINー0008 2000年10月30日
子安武人(谷津倉知紘)×石田彰(小沢美紀)
中井和哉(上村総)×南央美(中原ひなた)、川澄綾子(中原ひなこ)
瀧本富士子(平多馨)、置鮎龍太郎(徳田先輩)、緑川光(鈴木原久)
千葉進歩(宮越巴)、加瀬康之(男子生徒A)、坪井智浩(男子生徒B)
鈴木裕美子(女子生徒A)、川上未遊(女子生徒B)
前に居た学校を、男の先輩の強烈なアタック?にめげて転校せざるをえなかった小沢美紀。
新しい学校で文芸部に所属している彼が気になる存在は、谷津倉だった。
そんな時、校長のお気に入りの生徒の一言で、修学旅行先が決まる学校の体質が分かり、級友は小沢とひなたに「ヨーロッパにしよう」等と迫るのだった。小沢達の学年の修学旅行先は、一体どこになるのか??
南野さん特有のぽわわんとしたお話でした。
ドラマの構成としては、美紀くんと谷津倉、ひなたと総くんの2つのカップルの微笑ましい様子を描いた「メロディ・ハレルヤ」と、皆でキャンプをしようとする「ラップトップハイキング」の二編で構成されています。

谷津倉くんに不思議な力があるのは、快晴の天気に「洗濯物がある!」として、本を読もうとしない美紀をひきとめるためにどしゃ降りの雨にしてしまう辺りからも分かるのですが。肝心の美紀くんだけが気が付いていない・・・。
冗談交じりで、「引き出しの中は探した?」と総に聞いて怒られた美紀くんなのに、本当に引き出しからひなたが出てきて。その引き出しに隠してあげたのが谷津倉だと知っても驚かないんですもの。もっと驚け!!(大笑)。普通は入らないだろうが(゜゜)\バキッ☆。つーか、そこで変だと気がつかないか??と思ってしまうんですが(大笑)。
そんな谷津倉の危険性(彼を怒らせると、小さな不幸が次から次へと降りかかる)とこの学院の不思議さ(修学旅行が上野動物園であった・・・など)を説明し、美紀を取り戻そうとした先輩が登場した辺りが一番の聞き所かもしれません。
ひなこ曰く「逸材ですわね」の言葉通り、情報を小出しにしていた谷津倉の想定を越えてしまい、お母さん宣言する美紀くんは、どこか突き抜けてしまっています。
また、Hなんて絶対にしそうにないひなたと総のカップルですが。
「これからひなたはお洋服を着ません」「電気、消すか?」と言う会話からそれなりに・・・ありかな・・と想ってしまうのであります。
まぁ、ぽわわんとした雰囲気が可愛いので、良しなのです。
思うに、ラップトップハイキングの方ではひなたが総くんとの未来について悩むシーンがあるものですから、メインはこっちのカップルかもしれない・・とさえ思ってしまいました。

千葉さんが結構天然の宮越役(上野動物園はこいつのせいか(大笑))で出ていらっしゃるのがツボでしたね。また、緑川さんもカメラマン・鈴木で出演していらっしゃるのですが、いかんせんシーンが短くて。宮越とカメラマン・鈴木も何かありそうなのに、原作を読んでいない私には「良く分からない」となってしまいました(;_;)。
一番分からないのは、他の人には見えていないようなのですが。言葉にすると「ケヒョヘヒョケヒョヘヒョ」とでも書きたくなるような音?を発する不思議な生き物・・・一番最初に聞いた時には、ポワポワした真っ黒くろすけ(byトトロ)のような存在かなぁ?と思ったのですが、イラストなどを見る限りは長いですよね・・・。ひなたくんが名前をつける時にさりげなく「あきらクン」と呼んでいたのが、妙におかしかったです・・。
しかし、その謎の生き物ケヒョヘヒョさんに伝言を頼む美紀。その伝言を受け取った谷津倉が大笑いするシーンでこのCDは終わっています。
その笑い声を聞いているだけで、つられて笑ってしまったのですが。その笑い声を最後?にこのCDは終わっているんですよ。無茶苦茶気になるんですけど。その伝言というか、その続きなんかが・・・。音楽3つも可愛くって良いのですが。音楽よりもその続きのドラマを聞きたかったですねぇ(^^;。

もう一度 ONLY YOU

高坂結城 オークラ出版 1997年10月1日
森川智之(有佐裕人)×保志総一朗(水城文明)
小杉十郎太(奈塚宏之)
矢島晶子(紀子)、松本保典(谷口)
引田有美(藤山)、大山高男(田島課長)
文明と裕人は、高校時代からの同級生で今は同じ会社に勤める恋人同士。
研修会に参加した裕人の代理で、取引先の「N」こと奈塚と接した文明だったが。奈塚に「明日から来なくて良い」と言われてしまった。
その件から、奈塚と親しくなった文明。しかし、戻ってきた裕人が社長令息である奈塚に茶を浴びせた!と言う事件が起こってしまった。
保志さんのサラリーマンものは珍しいですよね。しかも、「優しい関係」で「これはどうもいただけない」感じがしていたものですから、このドラマにおける「ちゃんと仕事しています」の保志サラリーマンに驚いてしまいました。うん。これなら、担当任せてもOKかな(゜゜)\バキッ☆。まぁ、お酒が入ってしまうと「大丈夫か?」状態は一緒なのですが(大笑)。
良いのかなぁ・・接待した相手をいくらお酒を飲んだからと言って、お説教しちゃうのって。私が見る限りでは、目上の方と飲みに行った営業の方は、そこまで酔いつぶれないように思います。取引先の上の人に「大体、あんたはなぁ」なんて言わないって(大笑)。酒の上の失態って、マイナス要素になりませんか??

保志さんのサラリーマン成功具合?も聞き所(゜゜)\バキッ☆ですが、それよりもこのドラマに於いては「帝王」森川さん演じるキャラクターの余裕のない攻めが印象的でした。相手が好きで束縛したいけど、相手にだって意思はある。高校時代の庇護を求める相手ではない。だけど、自分の恋人を周囲から守りたくて仕方ない。その焦り具合が、空回りしている・・・。いつも森川さん演じる攻めって、どこか「ふふん」と余裕綽々の役が多いように思うものですから、珍しい感じがいたしました。
あと・・ちょっと気になったのですが。このドラマCDのBGM。どこかで聴いたように思うんですよ。他で・・。どこだったかなぁ・・。

あほもシリーズ「もっそれ」

南国ばなな 新書館 SWCD019 2006年7月25日
1.「33」
2.「もっそれ」
3.「僕は奴隷」
4.「金網デスマッチ」
5.「奥様は買い物上手」
関智一(羽田志伸)、宮田幸季(千歳唯)、小西克幸(屋久島カオル)
氷青(宮古)、千葉一伸(青森)
飛田展男(千歳の父/神様)、冬馬由美(羽田の母)
粕谷雄太(毛根A)、岡林史泰(毛根B)
栗山浩一(毛根C)、野瀬育二(毛根D)
藤本教子(腐女子A)、中司優華(腐女子B)
若菜よう子(女生徒A)、吉田真弓(女生徒B)
料理バカの羽田。そして、顔は可愛いものの致命的に耳が悪い(大笑)千歳。そして、可愛い千歳に一方的に思いを寄せている屋久島。彼らは、あほとホモで合わせてあほも3人組み。今日も、腐女子の妄想をものともせずに3人は一緒・・。
あほとホモで、あほも・・。えぇ、ここまでは良いんですよ。でも、「もっそれ」って何??
2話目に、意外と毛深いらしい千歳の胸毛のシーンで「もっそれ・・・」と言われていますが。何度も小西さんが連呼して下さったのに。私、結局意味が分かっておりませんm(_ _)m。
なので、ちょっとだけ。読解力に難あり?それって、千歳の聞き間違いと同じくらい拙いだろうか?などと思って悲しくなってしまいました・・。こういうサイトをやっているからには。。。ねぇ?

さて。一応はBL関係に扱っていますが。これ、キスシーンが出てくるわけでもないし。屋久島が一人で妄想しているか、思っているだけだから。一般部門に入れても良いかなぁ?と思ってしまうのですが。
どうでしょう?
どちらかと言うと、ホモと言うよりも。この3人は、あほ!!や!!!!でお終い(大笑)。

だって、誰1人普通じゃないと言うか・・本当におバカなんですもの。バカと言うより、やっぱりアホと言うのがしっくり来ますね。

先ずは、可愛い顔して。まともに見えるけれども。可愛い顔に似合わず、胸毛やらなにやら・・凄い千歳。病院の息子で、お坊ちゃまなのに、信じられないくらいに耳が悪い。
耳が悪いんじゃないわね・・。彼の場合には、信じられない聞き間違いをしてしまう。聴力検査では問題なくても、聞こえてきた音をまるで違う解釈と言うか、別物にすり替えてしまう辺りは。これは一種の才能かもしれない(大笑)。
交換日記を強姦日記と聞き違えて、それを納得してしまうのは・・ちょっと待って!!

そんな千歳に惚れているのが、屋久島くん。耳も悪くないし、ごく普通に見えるのに。ホモである事を公言しており(それに気が付かない千歳も千歳ですが)、思い人の千歳に知られる事だけは避けようとしてしまう。
いや・・・意外に思い切って言ってみたら。千歳は受け入れてくれるかもしれないのにねぇ(大笑)。
そういう意味では、この3人の中では、嗜好以外はノーマルか?

そんな二人とつるんでいるのが、羽田くん。料理バカで、料理以外はどうでも良くて赤点ギリギリ。しかし、女王様好きの奴隷体質。
その一方で、自分たちが周囲からどういう目で見られているかを一番正確に把握しているのが、彼。離れろ!オレはホモじゃない!と叫んでいるのに、つるんでいたら・・そりゃお仲間に見えるわよねぇ(大笑)。

千歳の聞き間違いをなんとかしよう!と特訓をする第一話。
羽田の赤点対策に、二人がアパートに押しかける第二話。
そして、千歳のために料理を上手くなりたい!と言う女王様気質の宮古に料理を教える羽田だが・・・と言う第三話。
屋上で肌を焼こうとする3人の先客・青森は、金網の外に居て。まさに飛び降りる寸前!の第四話。
自分たちの親に、自分たちの値段を決めてもらおう!と狂言誘拐の電話をかけた彼らだが・・の第五話。
いずれも笑い飛ばして聴くことが出来るお話でしたが。
そうですねぇ・・やっぱり、第四話の青森役の千葉さんによるラップは聞き応えがあって。あのラップだけでも、このCDは買い!と思えるくらいに素晴らしかった。
主役3人も素晴らしいのですが、いやぁ・・そのトラックだけ出てきて、全部を持って行きました!状態でして。
このラップは、BLCDの語りぐさになるかもしれない!と思っていたのに、あまり話題にはなっていない気もします・・・はい。

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