Trinity Blood(トリニティブラッド)

Rage Against the Moons 

  1. FLIGHT NIGHT
  2. WITCH HUNT
  3. FROM THE EMPIRE

Rage Against the Moons U

  1. NEVER LAND
  2. SILENT NOISE
  3. OVERCOUNT

Rage Against the Moons V

  1. MIDNIGHT RUN
  2. JUDAS PRIEST
  3. KNOW FAITH

MISSION[T]
FLIGHT NIGHT

吉田直 バップ 2001年12月21日 VPCGー84741
1話:巡回神父
2話:トリスタン
3話:生存者
一条和矢(アベル・ナイトロード)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)
緑川光(トレス・イクス)、久川綾(ケイト・スコット)


白鳥由里(ジェシカ・ラング)、氷上恭子(エリス・ワズマイヤー)
長克巳(フランチェスコ・ディ・メディチ)、檜山修之(アルフレート)
塚田正昭(スコット)、小菅真美(ルイーズ)
有本欽隆(コネリー)、川津泰彦(ロズウエルほか)
浅野まゆみ(アレッサンドロX[世ほか)、千葉一伸(ディケンズほか)
宮下富三子(シスターほか)、蓮池龍三(機関士ほか)
菅原淳一(オーソンほか)、小林沙苗(少年ほか)
1話:巡回神父
豪華飛行船トリスタン。その操縦席をバンパイヤが乗っ取ってしまう。そのトリスタンには、神父・アベルが乗り込んでいた・・・。お金がないから、紅茶に13個の砂糖を入れてくれ・・と言うような情けない神父に見えるアベルであったが・・・
2話:トリスタン
ウェートレスとして乗り込んでいたジェシカは、トリスタンの開発者の娘であった。彼女の協力を得たアベルは、トリスタンを撃ち落とそうとするヴァチカンが放ったミサイルや、生きていたバンパイヤ・アルフレートとも闘うことに・・。
3話:生存者
トリスタンを乗っ取ったアルフレートが残した「ローゼン・クロイツ」と言う言葉。彼が飛行機に乗り込んだ地から、何か手がかりをつかもうとするアベルが、かの地で出会ったのは。
一番最初に聴いた時の感想は「え??」でした。声優さんは役者さんですから、こういう事を書いては失礼になるかもしれませんが、どうしても最初に聴いた役のイメージって強いのです。で、その時のイメージや声の印象とかけ離れたものを演じていらっしゃると「え?あれ?」となってしまうんです。一条さんのイメージと言うのは、ESCAPEなどにおける「濃い」役のイメージが強かったものですから、そのイメージで聴き始めたところ、紅茶に13個の砂糖・・・おーいい・・・この天然を思わせるようなちょっと間抜けで、底抜けに人が良い、明るい神父様があの「レイジ君??」(゜゜)\バキッ☆ブックレットを見直してしまいましたよ。
さて。お話としては、一応続きものではありますが。2話までが飛行船トリスタンを巡るミッション。3話とドラマCD2巻目に収録されている4話がエリスを巡るお話になります。だから、1巻を聴いた時点では「あ!お話がとぎれている!早く続きを」と思ってしまいました。アベルの過去もいろいろ何かありそうですよね(^-^)。

MISSION[U]
WITCH HUNT

吉田直 バップ 2002年1月23日 VPCGー84742
4話:ガンスリンガー
5話:仮面
6話:相棒
一条和矢(アベル・ナイトロード)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)
緑川光(トレス・イクス)、氷上恭子(エリス・ワズマイヤー)


久川綾(ケイト・スコット)、速水奨(イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー)
吉田小南美(エンドレ・クーザ)、浅川悠(アスタローシェ・アスラン)
小菅真美(ミレーユ・マンソン)、宮下富三子(ルイーズほか)
石井康嗣(ジョルジォーネ・ルッソ)、川津泰彦(黒服A)
巻島直樹(ヴァンパイアAほか)、菅原淳一(ヴァンパイアBほか)
城雅子(娘Aほか)、岩居由希子(娘Bほか)
4話:ガンスリンガー
エリスこそが、あのバンパイヤの同士討ちをさせた張本人であった。危険分子として彼女を排除しようとするトレス。しかし、彼女の味方だと宣言したアベルは彼と対立する事になってしまう。
5話:仮面
水の都ヴェネチア。謝肉祭が行われている最中の街にやってきていたのは、帝国の直轄監察官アスタローシェ。彼女のパートナーとして選ばれたのが派遣執行官アベルだった。二人はバンパイヤによるものと思われる殺人事件を共同で捜査することになる。
6話:相棒
連続殺人事件の裏には、帝国貴族エンドレの影があった。その昔、「(人質に取られたアスタローシェの)命を助けたければ、武器を捨てろ」と言う脅しに屈した、アスタローシェの相棒は無惨な死を遂げていた。それから彼女は相棒は持たないようにしていたのだが。
「オレは派遣執行官ハーケイ・トレス・イクス、ガンスリンガー。そしてオレは人ではない。マシーンだ」
4話の最後の方のこの緑川さん@トレス神父の台詞がね、もうのたうち回って転げたくなるほどかっこいいんですよ。そのシーンを見たくて、原作を立ち読みしたら、(原作では)ない台詞だったんですよね(^-^)。
最初に聴いた時には、ウォーキングの最中でしたが思いっきり「きゃあ」と叫んでしまったほどでした。山道でMDを聞きながら「きゃあ」といきなり叫ぶって、危ない人みたいですよね(大笑)。周囲には誰もいなかったけど(苦笑)。
いや、そのくらい格好良かった。のたうち回ると言う表現が大げさなら、握り拳を作って「よし!」しちゃうほど格好良いんです。
アベル神父も人として好きですが(この人として・・と言うのは本当にこのシリーズを通しての大事なポイントだと思います)、この台詞を聴いてから、トレス神父の「ネガティブ」や「ポジティブ」「レイコンマ何秒遅い」と言う台詞も大好きになってしまいました。日常会話では使えない台詞ですけど・・・(使うなよ(大笑))

MISSION[V]
FROM THE EMPIRE

吉田直 バップ 2002年2月21日 VPCGー84743
7話:騎士団
8話:魔術師
9話:帝国
一条和矢(アベル・ナイトロード)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)
浅川悠(アスタローシェ・アスラン)、緑川光(トレス・イクス)


久川綾(ケイト・スコット)、速水奨(イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー)
吉田小南美(エンドレ・クーザ)、能登麻美子(女帝ヴラディカ)
菅原淳一(マリーノ)、川津泰彦(衛士A)
宮下富三子(尼僧Aほか)、岩居由希子(レンの声ほか)
7話:騎士団
サンマルコ大聖堂で行われる大ミサ。エンドレが狙っていたのは、そのミサに出席するためにやってくる法王。そしてベネチアの町そのもの。教皇庁と帝国の全面戦争を避けるため、任務に(無理矢理)復帰するアベルとアスタローシェ。
8話:魔術師
カテリーナと相対したケンプファー。発砲するトレスだが、ケンプファーには通用しない。そして、聖歌隊の一員として紛れていたエンドレと相対するアスタローシェだった。
9話:帝国
エンドレに追いつめられ、傷を負ったアベルとアスタローシェ。アスタローシェの血の力を借りて、何とかエンドレを捕獲する事に成功したアベルであった。護送されるエンドレの前に現れたのは!
この巻くらいまで来ると「あなた、こう思った事はありませんか?」で始まるアベルの台詞に「出た!(水戸黄門の印籠のようなものよね(大笑))」と思ってしまうようになりました。しかし、音だと血しぶきが上がる音などが結構生々しいのが難点と言いますか・・まぁ、小説を読んでいる時の頭内の映像も結構グロいものがありますけどね(苦笑)。
この巻で、ようやく速水さん演じるケンプファーが正体を見せた!というところです。しかし、これはラジオドラマでしたからね。放送当時には「これで終わったりしたら困る!」と思いましたね。折角の速水さんだもの。もっと対決させたい(゜゜)\バキッ☆
アベルの過去の話もいろいろありそうですし・・。

MISSION[T]
NEVER LAND

吉田直 バップ 2002年6月21日 VPCGー84744
1話:ダンディライオン
2話:妖精
3話:ミストレス
一条和矢(アベル・ナイトロード)、大塚明夫(レオン・ガルシア・デ・アストゥリアス)
深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)、速水奨(イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー)


三石琴乃(ノエル・ボゥ)、久川綾(ケイト・スコット)
大木民夫(ジェームズ・バレー)、荒木香恵(ウェンディ)
松本さち(ピーターほか)、仲野裕(ビリャール)
菅原淳一(黒服A)、巻島直樹(黒服B)、浅野真澄(カーリー)
赤木美絵(妖精B)、宮下富三子(妖精Aほか)
1話&2話:タンカーなどが襲われ、被害が出ていた。その犯人は、羽が生えた子供?
しかも、その子供は誘拐されたとおぼしき子供だったのだ。
この事件の調査に乗り出したのが、派遣執行官アベルと、現在服役中の身の上である”ダンディライオン”ことレオンであった。
飛行機の故障で、二人が不時着したのは子供だけが住んでいる島だった。子供達に隠された秘密とは?
3話:子供達を誘拐し、改造したと思われるジェームズを追いつめたアベルとノエルだったが。駅の建物が突如として崩壊し、ジェームズを目の前で死なせてしまう。彼の会社に何か手がかりが残っていないか探すノエル。一方、劇団の大道具係だと言う男に声をかけられたアベルは、男の言葉にヒントを得て廃墟へと赴くが・・。
トリニティブラッドシリーズ。今(2005年7月現在)アニメになっているみたいですね。この血なまぐさいお話をどうアニメにしたのかな・・とは気になりますが、このCDのキャストで馴染んでいると、キャストが違うアニメは・・どうなるんだろう??見た時に違和感あるかなぁ・・。

凄く好きなお話(シリーズ)なんですよ。聞き始めたら止まらない。夢中になって聞いてしまいます。それこそ他の作業などはそっちのけになるくらい。
しかし、お話のちょうど良いところまで・・と言う気持ちがあるものですから、CD3枚で一組と言う感じになってしまいます。その為に、このCDを聴くとなると他の用事は全て片づけて集中しなくちゃ!と言う気分になるんですね(^-^)。
おかげで、かなり以前に2回は聞いていたのですが。「あら?まだ感想書いていなかったっけ?」・・・感想を書く為に、3枚一組・・・ちょっと尻込みしてしまっていましたm(_ _)m。しかも話が重いとね・・・真剣に聞き入ってしまうんですよ。眉間にしわ寄せたりなんかして(゜゜)\バキッ☆。その作業を今月は二回繰り返したわけです(^^;(もう一度内容のおさらいなどを含めて)。いやぁ・・本当に1枚あたりが重量級の作品なものですから、R.A.MVをまとめるのは、時間がまたかかるかなぁ(゜゜)\バキッ☆

さて。トレス君が修理?のために戦列を離脱。その代わりに入ったのが、「一体何をやらかしたら、そんな長い服役?」と思わせるレオン。
どんな物でも調達出来ると言う彼は、なんとも軽妙。子供から見たら「おじさん」なのかもしれないのに、一生懸命「お兄さん」と訂正している辺りが、妙に可愛かったです。そんな彼を大塚さんが熱演。子供達にとどめを刺せなかった彼とアベルが、その為にかかった費用をカテリーナに言い訳するシーンでは、思わずカテリーナと同じ台詞を私も口にしてしまったくらい。レオンとアベルのペアが目の前に居るような錯覚を与えてくれた程なのです。
しかし、R.A.MTでアベル君の決めぜりふ?とすら思った「あなた、こう思ったことはありませんか?」に続く、吸血鬼の血を吸ってのクルースニクとしての能力が、今回Uのドラマではありませんでしたねぇ・・。相手がヴァンパイアではなかったからでしょうか?ちょっと、そこが寂しかったですけどね。
上手いなぁ・・・と思ったのは、Tにおいてイザークとアベルは直接対峙はしていないわけです。だから、イザークが声をかけて来た時にアベルは気づかない。聴いているこちらは「あぁ、速水さんと言うことは・・・。こいつこそが悪い奴なのに。アベル君が気が付かない・・・あぁ、そういう地図を持って話に興味がある・・なんて、最初から怪しいじゃないよ。早く気が付いて」とはらはらさせる辺り。アベル神父・・とイザークが言った事で、アベルも「おかしい」と気が付くと言う仕組みにはなっていましたが。その辺りのドラマの展開が、まさに上手い!!と唸ってしまいました。

MISSION[U]
SILENT NOISE

吉田直 バップ 2002年7月24日 VPCGー84745
4話:沈黙の声
5話:まどろみの都
6話:ヴァチカン
一条和矢(アベル・ナイトロード)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)
大塚明夫(レオン・ガルシア・デ・アストゥリアス)、緑川光(トレス・イクス)


久川綾(ケイト・スコット)、三石琴乃(ノエル・ボゥ)
速水奨(イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー)
結城比呂(ディートリッヒ・フォン・ローエングリューン)
長克巳(フランチェスコ・ディ・メディチ)、広瀬正志(アルフォンソ・デステ)
仲野裕(ビリャール)、浅野まゆみ(アレッサンドロ][世)
巻島直樹(衛兵ほか)、岩居由希子(ロレッタほか)、宮下富三子(修道院長ほか)
先の事件で、ベネチアを崩壊させようとし、かつトレスにダメージを与えた男・イザーク。彼と対峙したアベルだったが、自らもかなりのけがを負ってしまう。
通信が途中でとぎれた事を心配したノエルからの連絡が入った時。彼女の居る場所こそが、破壊兵器「サイレントノイズ」による目標である事を知ったアベルは叫ぶ。
「そこから早く脱出しろ!!」
人には弱みを見せないアベルに、自分たちがついている・・と言ってくれたノエルであったのに。アベルは絶望の淵に沈んでしまう。
一方、カテリーナの叔父であるアルフォンソがローマにやってきた。今の体制になった時に田舎に隠居を強いられた彼を含めてミサが行われる事になった。
サイレントノイズの新たな目標がローマである事は判明している。なんとか、少ない人数で対処しなくてはならないのだが・・。
これはもう、アベルがノエルの連絡に対して叫ぶシーンが秀逸でした。
聴いているこちらの背筋がどんなにかなりそうでしたよ(^-^)。

実際、アベルは深手を負って大変な状態にあるのですが。それを押し殺し、何事もなかったかのようにノエルと通信している。なのに、彼女の居る場所が危険だと察知した時の「早く!!」と言う絶叫。普段、仲間に対する時には穏やかに接する彼がそこまで叫んだ・・その声にびっくりしました。
原作を立ち読みしたのですが、多少のノイズが入ったあと、断ち切られた通信。待っていてもノエルの声が入らない・・・と言うシーンは、原作よりも音としてのドラマの方が臨場感がありましたね。

それだけに、絶望の淵に沈み、全ての鐘を調べなくては・・とぼろぼろになったアベル。彼がいかにノエルの言葉に救われていたか・・続くシーン(鐘を調べようとして、AXすら辞めると言い出すほど)にも分かるような気がしました。この2巻目を一番最初に聴いた時は、しばらく他のCDを聴こうと言う気持ちにならなかったくらいです。

MISSION[V]
OVERCOUNT

吉田直 バップ 2002年8月21日 VPCGー84746
7話:包囲網
8話:クルースニク
9話:仲間
一条和矢(アベル・ナイトロード)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツア)
大塚明夫(レオン・ガルシア・デ・アストゥリアス)、緑川光(トレス・イクス)


三石琴乃(ノエル・ボゥ)、広瀬正志(アルフォンソ・デステ)
速水奨(イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー)
結城比呂(ディートリッヒ・フォン・ローエングリューン)
三木眞一郎(ブラザー・マタイ)、福山潤(ブラザー・アンデレ)
中村秀利(モンテセッコ)、蓮池龍三(警官)、菅原淳一(特務警察)
木村雅史(曹長ほか)、前田ゆきえ(シスター)
アルフォンソの寄贈した鐘がサイレントノイズではないか?と疑ったアベルは、不敬罪を問われ特務警察に連行される事になった。
拷問を受けるアベルを助けに来たのは、レオンとトレス。
ノエルが最後に見つけた書類に載っていたオベリスク(これもアルフォンソ寄贈の品)こそがサイレントノイズであり、鐘はダミーであった。オベリスクを破壊し、かつカテリーナを守らなくては!
特務警察から逃れようとした三人の目の前に現れたのは、異端審問会のブラザー・マタイであった。
アルフォンソ、ひいてはイザークの計画を打ち砕くべく3人は別行動を取る事になるが・・・。
アルフォンソがカテリーナを「ノイエ・ヴァチカーン」に誘おうとする油断もすきもないシーン、特務警察による拷問で、痛めつけられるアベル神父。そして、アベルを助けに来たと思ったら包囲された三人・・もう緊迫したシーンが続いて「はらはら」しておりましたら。
思いっきり笑えるシーンが出てきてしまいました。いやぁ・・あのアンデレ君のシーンは、ギャグですか?彼もマタイさんに利用されているだけの可哀想な感じはするのですが、その台詞回しが無茶苦茶時代がかっておりまして。
トレス君に「子供か?」と言わしめた福山さん演じるアンデレ君のシーンは、この暗くなったお話を明るくしてくれました。騎士じゃなかったわけ?「もののふ」なんですねぇ(大笑)。
一生懸命で、直情径行型のアンデレ君に対して、狸と言うか・・合理性を優先する冷たい男マタイを三木さんが好演なさっています。またまた一癖ありそうなキャラ登場!ですよね。
いや、もちろんアベルやレオン、トレス君達のレギュラーメンバーも良いんですけどね。一番残ったのがアンデレ君で・・。だって面白かったんですもの。あまり暗くて重いシーンが続いたもので、一発逆転!と言う感じでね。役得よねぇ。まぁ、主要メンバーがしっかりしているからこそ、脇に登場するキャラも魅力的に見えるのだと思います。肝心の主体がなくては、脇も輝きませんしね。
この時点で既に、Vにアンデレ君が出て来ないのは分かっていても、彼とトレス君の戦い?をまた見たい!と思ってしまうのでした。
しかし、最後に出てきた結城さん演じるディートリッヒもまだまだ活躍してくれそうですし、何よりTからの速水さん演じるイザーク・・・彼との決着がついていないので、本当に気になってしまいます。

MISSION[T]
MIDNIGHT RUN

吉田直 バップ 2003年10月22日 VPCGー84797
1話:襲撃
2話:混戦
3話:約束
一条和矢(アベル・ナイトロード)、千葉進歩(アントニオ・デ・ボルジア・イ・ボルジア)
石井康嗣(ウィリアム・ウォルター・ワーズワース)、深見梨加(カテリーナ・スフォルツァ)


長 克巳(フランチェスコ・ディ・メディチ)、緑川光(トレス・イクス)
中田譲治(ヴァーツラフ・ハヴェル)、浅野まゆみ(アレッサンドロX[世)

中嶋聡彦(ジュゼッペ聖宝鑑定局局長)、阪口周平(殺し屋兄)
水島大宙(殺し屋弟)、中田雅之(レンツ警部)
ノイエ・ヴァチカーンに賛同する意志をみせた者達の名簿が存在した。その名簿の在処を知るボルジア家のご子息・アントニオを、味方の援護がくるまで(彼と名簿を)守るように指示を受けたのが、AXでカテリーナが一番に信頼を寄せるアベルであった・・。
アントニオとノイエ・ヴァチカーンとの追走劇を描く1・2話と。
兄と姉の政治的駆け引きによって、法王となったアレッサンドロ。彼がお忍びで視察に出たところ、ゾンビの大群が一行を襲うのだった・・・2巻に続くお話である3話を収録
トリブラの感想を書く時、毎度?お馴染みと思ってしまうくらい書いているのでは?と思うのですが。
私、このお話好きなんですよ。好きなのに、感想を書くのはまた別(゜゜)\バキッ☆。
・・・と言うのは、CD3枚で一組!と言う印象があるために、感想を書くためには3枚聴かなくちゃいけない。しかも、お話が面白いものだから、ついつい一気に聴いてしまう。それも一回ではなく何回も・・。また、このCDの1枚あたりが結構長いものですから。時間がかかりまくる・・・なので、他の聴く事や書く事が間に合わない(゜゜)\バキッ☆・・。しかも、お話が好きだと感想をどうまとめたら良いのか困ってしまう・・。
で、ついつい「また今度ねぇ〜」と言う感じで後回しにされてきた感がありました。

今回のR.A.M3も全く同じなのですが。2までと違うのは。R.A.M2を聴いた後に、毎回毎回書店に駆け込む(えぇ、ドラマCDの名場面は、原作ではどう書かれているのかの確認に)のもなんですので、原作を買ってきたんですわ(^^;・・。
そうしましたら、どんなに私が待ち望んでも、恋いこがれても、1と2の悪役であった速水さん演じるケンプファーとの決着は永遠につかない事。それどころか、お話が完結する事はないこと・・・を知ってしまったからです。
遅い!と言われるかもしれませんが。原作者さんがお亡くなりになっている事を、R.A.M2の感想を書いた後に知ったわけなのです・・もう、ショックだったんですよ。えええ??と言う感じで。
なので、今までとは逆に。この感想を書いてしまったら、トリブラはおしまい。もう続きはあり得ない・・。それが悲しいやら辛いやら。
それで、ついつい感想を後回しにしていましたが。やっぱり、好きだから・・・。

はい。前置きが長くなりましたが。やっと腰を上げての感想です。
原作を読んだからこそ思う事でもあるのですが。ドラマCD・・上手く構成していますよね。
先ずは、アベル君の特異性を描くR.A.M1。その中で、黒幕であったケンプファー達を登場させ、彼らがノイエ・ヴァチカーンと絡んで起こした事件がR.A.Mの2。吸血鬼を倒すための存在であるアベル君の「クルースニク」の能力は、第二・第三シリーズでは、相手が人間だから出てきませんが。
その分、AXのメンバーを上手く1人ずつ紹介している結果となっていますよね(^-^)。
第一シリーズでは、器械人間(マシーン)であるトレスくん。第二シリーズでは、ダンディライオンを紹介。そして、この第三シリーズでは、一気に仲間?が増えまして。教授とKNOW FAITHことハヴェルさんを描いてくれます。

第二シリーズで、私が大変気に入った(大笑)二人のブラザーは、第三シリーズの2巻から登場のキャラのお仲間でしょうから・・・あの時には、そういう機関があるんだよ・・的な紹介をも兼ねたエピソードだったんでしょうかね?(原作では、トレス君とアンデレ君との戦いは、あのお話にはなかったんですもの)

あぁ・・上手い具合になっているなぁ・・と本当に感心してしまいます。

さて。このR.A.M3シリーズの1巻自体の感想ですと。
アベル神父が、実はちゃんと腕利きのAXだと分かるシーンって、ほんの1シーンだけですよね?
アントニオ君を追ってきた人たちが、実は・・・と気が付くシーン。でも、自分だって似たような間違いしているじゃないか・・・って、あれはわざとなんですかね??
1巻の終わり方が、終わり方なだけに。本当に2巻、3巻と続けて聴かなくちゃ!!状態にさせてしまうのは。ちょっとずるいですよ(^^;。だって、本当にこのドラマCD。重量クラスなんですもの。お腹一杯!!と思うんですよねぇ・・。それを続けて聴かせてしまう手腕に脱帽です。また、今回からお話の内容をかいつまんでまとめているのですが・・。あの解説が、実に上手くまとまっていまして。
あ・・なるほど。前の巻から、えらく雰囲気も登場人物も違うけど・・・そういう関連で、このお話は動いているわけね(^^)vと分かるんですもの。いやぁ・・本当に便利でした。

キャストは、一条さん・緑川さん達の前からのメンバーはそのままで。新たに、1巻でのゲストキャラであるアントニオ君に千葉さんでした。この一見、脳天気な二代目なのか?薄情なだけの伊達男なのか?なのに、ものすごく憎めないアントニオ君。びっくり仰天の落ちが付いていましたが。そんな憎めないアントニオ君に、千葉さんがまたぴったり。
例えて言うなら、好きしょシリーズの祭ちゃん的な感じなんですよね。うん、こういう設定の憎めなさがぴったりでしたね(^-^)。
そして、今回からの重要人物である教授には、石井さん。大人の男なんだけど、嫌みにならないこの爽やかさとお茶目さは、もうどんぴしゃり!!雰囲気ありますよね(^-^)。
そして、ハヴェルの中田さんは、いやぁ・・あのアレッサンドロ君との約束シーンが、秀逸でした。渋い!!渋くて良い!!教授よりも、まだ包容力のある大人!!しかも、信仰心篤き人徳者!と言う感じでしたよ。

今回は、弟を思ってため息をつくカテリーナさん役の深見さんも、今までになく人間っぽさがあって良かったです(^-^)。

MISSION[U]
JUDAS PRIEST

吉田直 バップ 2003年11月21日 VPCGー84798
4話:裏切り
5話:救出作戦
6話:作戦失敗
一条和矢(アベル・ナイトロード)、石井康嗣(ウィリアム・ウォルター・ワーズワース)
深見梨加(カテリーナ・スフォルツァ)、長 克巳(フランチェスコ・ディ・メディチ)


緑川光(トレス・イクス)、大塚明夫(レオン・ガルシア・デ・アストゥリアス)
中田譲治(ヴァーツラフ・ハヴェル)、浅野まゆみ(アレッサンドロX[世)
広瀬正志(アルフォンソ・デステ)、田中敦子(シスター・パウラ)
龍田直樹(ブラザーフィリポ)、斉藤次郎(チャベック大司教)
阪口周平(ウンベルト)、伊藤亜矢子(見習いシスター)
隠密行動であったはずのアレッサンドロの市内視察。なのに、襲撃してきた・・・と言う事は。内部情報に詳しい者が居る。先の名簿での捜査がはかどっていないのも、そのせいか??
しかし。明らかになった裏切り者の正体とは・・・!!
1巻の終わり方が終わり方でしたので。うわぁ・・・ちょっと待って。これはもう、一気に聴くしかないでしょ・・と思いましたが。この2巻の終わり方もまた、3巻まで聴かないと気になって仕方ないじゃないかぁあああ!!なのです。しかも、このトリブラは、R.A.M1〜3まで全てが、そうでした。
続きが楽しみ(*^^*)・・そう思わせてくれるCDに出会えた事自体が、ドラマCD好きには至福と言えます(待つ時間は辛いんですけどね(大笑))ので、このトリブラシリーズは9枚まとめてお薦めとなります。
たまに、続き物でもその巻だけでお話が上手く収まっていたりしますと。予算の都合もあるから、続きはまた今度で良いですかぁ?と思う物もあるんですよ(大笑)。
しかし、このトリブラは本当に次の巻が気になって仕方ない!!続きを早く聴かせて!!と思わせてくれるCDです。
作り方が上手い!!と言うべきでしょうか?いやはや、CDの続きが出る一ヶ月が長く感じたお話と言うのは、本当に特筆に値すると思います。

さて。お話としては、裏切り者が発覚し。AXのメンバーは、攫われたアレッサンドロを救出するために赴くが。そこに、また別の組織から派遣されたブラザーとシスターが居て。結局、彼らはアレッサンドロ救出に失敗。アベルが、単独敵に投降するまでが描かれています。

私個人は無宗教で。それこそ苦しい時の神頼み!だけなのですが、信心とは何だろう?と思う時があります。
このお話の中でも、ハヴェルさんがアレッサンドロに語るシーンがありますが。それを聴きながら、ふと神について・宗教についてを考えておりました。

キャスト的には、次巻にも大いに期待したい!!ブラザーフィリポの龍田さんが最高!でした。
声だけで、背は低いだろうな。容姿も、はっきり言って不細工(゜゜)\バキッ☆で、女性にもてた事がなく、コンプレックスの固まりのような人なのじゃないかなぁ??と簡単に想像が出来てしまうほどなのです。
ここまで、イメージを喚起させてくれる声って、本当に素晴らしいです。特に、このトリブラは小説を元にしていますので。小説を読んでいなくても、そのキャラの人と成りが分かると言うのは、キャストの妙じゃないかなぁ??

そして、シスター・パウラの田中さん。いやぁ、こういう役って好き。ツボに入りましたね(^-^)。
また、聴いていない方にはネタバレとなって申し訳ないのですが。浅野さんのトレス君台詞!!が良かったです!!

でも。次巻の感想を書いてしまったら。このトリブラは、終わってしまう(アニメ版のドラマCDがあるのは知っていますけど・・)と思うと・・。それもまた淋しくて。

MISSION[V]
KNOW FAITH

吉田直 バップ 2003年12月21日 VPCGー84799
7話:虜囚
8話:背神
9話:帰教
一条和矢(アベル・ナイトロード)、石井康嗣(ウィリアム・ウォルター・ワーズワース)
深見梨加(カテリーナ・スフォルツァ)、緑川光(トレス・イクス)


大塚明夫(レオン・ガルシア・デ・アストゥリアス)、中田譲治(ヴァーツラフ・ハヴェル)
浅野まゆみ(アレッサンドロX[世)、広瀬正志(アルフォンソ・デステ)
田中敦子(シスター・パウラ)、龍田直樹(ブラザーフィリポ)
久川綾(ケイト・スコット)、中嶋聡彦(ドゥブチェク大司教)
阪口周平(バルバリーゴ)、林摩里子(ペーター)
アレッサンドロの叔父のアルフォンソを中心とする、ノイエ・ヴァチカーン。
そのノイエ・ヴァチカーンに加担していたのは、KNOW FAITHことヴァーツラフであった。彼を説得するべく、敢えて虜囚となったアベルであったが。
教皇庁の派遣執行官であるアベル達と、ノイエ・ヴァチカーン。そして、異端審問局と三つどもえの戦いの結果は・・・。
トリブラは、登場する派遣執行官達のキャラクターと、その特異なまでの能力(人間ではなかったり、特殊能力保持者であったりなど)を駆使しての戦いに、どうしても興味と言うか視点が行ってしまいます。
しかし、彼らが所属しているのが教皇庁であり。その帰結する所は、神を信じる者達の集まりである組織。人類である?彼らと、バンパイアである帝国貴族との諍いと言う第一シリーズなら、その対立姿勢?は明確なのですが。
今回は、敵はヴァンパイアではなく、同じ人間と言うのか。同じ神を信じている者ではあるけれど、その思う所がまるで違う異端審問局の人々と、純粋に神を信じていこうとする人々・・の三つどもえ。

組織が一枚岩ではなく。派閥と言うのか、考え方と言うのか。政治的なあれこれや、権力を求める者の野望があるために、まぁ・・現実世界でもあり得るような、醜いまでのドロドロの戦いが繰り広げられています。

そんな中。ノイエ・ヴァチカーンに協力したヴァーツラフは、協力する事によって地位を得ようとか、権力などを得たいと思っての反逆ではない。
そう、彼が加担したのはただ、自分の出身地の人々の貧しい暮らしをなんとかしたかったから。貴族が金を積み上げて教会での地位を買い下々からは略取するために、主の御恵みは貧しい人々には届かない。そんな制度を許している(目の届かない)今の体制に不満があっての事。なんとなく・・ですが、このヴァーツラフこそが、一番神父として真剣に信仰を貫いた人じゃないのかな?と思ってしまいます。

派遣執行官は皆、神父様。そして、異端審問局の人々もシスターとブラザー・・。称号は違っても、神を崇めてその教えを人々に説く存在なのに。宗派と言うのか、所属する体制が違うからか??その考え方は、まるで違ってきます。
そもそも、宗派が違うだけなら戦う必要もないはずなのに。信じるモノが違うと言う事が、戦いの原点であるかのようです。

さて。トリブラは、特異なまでの能力を使っての戦闘シーンに目が行きがちだと書きましたが。
あぁ・・そうだよね。登場人物が皆神父であり、教会関係者だったんだな・・と痛感したのが、この3−3の一番の感想と言う事になるかもしれません。

そう。派遣執行官の中で、一番信仰心に篤いヴァーツラフに焦点が当たっていたからか?ドラマを聞き終えた時に、ふと信仰とは?と考えておりました。
私個人は、無宗教です。神を信じますか?と言われたら。苦しいときの神頼みだけ・・と応えるしかないですね。
正月には神社に行き、クリスマスには聖誕祭を祝う・・。商売関係のお祈りは、お稲荷さんに行きますし。もう、グチャグチャです。行事としての宗教と言うのかな・・。
だから、ヴァーツラフが自問自答する「神は居ない・・・」と言う絶望にも似た言葉の、本質は分からないのかもしれません。
彼が、大切にしている子供達を守るため。神を信じて戦うと言う子供達を逃がすため、「神なんて居ません。弱い者が作り出した都合の良い幻想です」と言うシーンは、悲しみに満ちていると感じることは出来ても。
ヴァーツラフがどんな気持ちで、神を信じないと言い切るか・・。その絶望感の深淵は分からないかもしれません。
ただ、シスターとの戦いの中で。シスター・パウラが「この世を動かしているのは、神と信仰と言うルールです」
彼女は、ヴァチカンこそがそのシステムを円滑に機能させるための管理者です。とまで言い切ってしまいます。神とは秩序であり、法であると・・。
神をそんな言葉で語ってしまうシスターに対して、激しく抵抗するヴァーツラフ。
しかし、弱くとも正しい者達が死んでいく事を是認しているのか?もしも、神が本当におわすなら。ここで、今ここで奇跡が起きないはずはない。
結局、神などこの世には存在しないのだ。この世は、力と現実だけなのだ!!正義すら否定されるのだ・・
最後に、何か言い残す事は?と問われて「主よ。なにゆえ我らを見捨てたもう・・何故、我らにかくも惨き定めを与えたもう・・」
昔に読んだ「沈黙」を思い出してしまいましたね・・。

そこで「ちょっと待ったぁ!」と登場するのが、我らが主人公(大笑)アベル君。あぁ。。彼こそが奇跡であり、ヴァーツラフさんが信じる神が与えてくれた力なのかもしれない・・・と思わせる出来になっています。

緑川さんの「俺は、人ではない。マシーンだ」と言う台詞も聴けましたし(^-^)、アベルくんもクルースニクになって戦ってくれましたし(これ、久しぶりじゃない?)。お久しぶりのケイトさんも登場したし。
結構、嬉しい要素満点でした。

今回の一押し!!は、カテリーナ役の深見さんです!ヴァーツラフを失ってしまい、表面と言うか公式には冷たい事を言ってのけますが。その実、一人でテラスに出て嗚咽しているシーンにノックダウンしてしまいました。

今回、ふとあらぁ?と思ったのは。ヴァーツラフを信じてついてきた子供達が、方言丸出しなのですが。その方言?が、九州弁と東北弁をごっちゃにしたような言葉で。九州弁を普通に使っているσ(^ ^)としては、ちょっと微妙な感じがしました(苦笑)。

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