復刻版などもあるので、物語自体の時系列ではなく発売順に並べていますm(_ _)m。
CANON |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 1994年7月7日発売 |
井上和彦(崎義一)×鳥海勝美(葉山託生) | |||
置鮎龍太郎(井上佐智)、速水奨(山田聖矢)、鈴鹿千春(松浦久美子) 宇垣秀成(運転手)、田仲美夕紀(女性) 石田彰(高林泉)、森川智之(吉沢道雄)、辻谷耕史(赤池章三)、高木渉(片倉利久) |
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夏休み。タクミは世界的に名前を知られているバイオリニスト井上佐智に別荘に招待される。 その別荘では、毎年内輪だけのコンサートを開いているのだった。 久しぶりにバイオリンを手にしたタクミは、他のメンバーのように演奏する事が出来ないで居る。 そこにギィも佐智の招待を受けてやってきたが、些細な事からタクミはギィの気持ちを疑ってしまう・・・。 表題作「CANON」」他、「7月7日のミラクル」も収録されたタクミくんシリーズ。 |
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すみません・・・実は、私はタクミくんシリーズは原作を読んだ事がありません。と言うのも以前のルビー文庫作品は、店頭に置いていない書店がほとんどなのです(これは、富士見二丁目シリーズなども同じなのですが、こちらは何故か一作目と二作目だけ店頭にあって、かろうじて読むことが出来たのでした)。いきなり最新刊しかないタイトルは、流石にそれだけは買って帰れませんし(^^;。お取り寄せしてもらうしかないので、そこまでしなくてもいいか・・・と思ってしまうのです。ですから、タクミくんシリーズはドラマCDで聴いただけの知識しかありませんm(_
_)m。 タクミくんシリーズの中でこのタイトルが時系列のどの位置に存在して、どういう意味を持つのか・・など詳しくは分かりません。登場人物の背景や、過去も詳しくは分からないままなので、純粋に音としてのドラマで聴いた感想と言うことになります。 聴いてみて、とても繊細なドラマだな・・・と思いましたので、原作を読んでいて、背景や過去(彼にその台詞を言わしめた理由)を知っていたら、もっともっと感情移入が出来る事でしょう。原作からのファンの方なら、もっと楽しめたかな?と言うのが一番最初の感想です。 あとは・・「あの、晴れた青空」を一番最初に聴いていたので。ギィくんがなんとなくかなりスケベ(゜゜)\バキッ☆と言う印象が(大笑)。具体的な詳しいシーンはありませんが。そういうシーンがなくて事後の台詞だけなので(大笑)、余計にオヤジのような奴・・・と言う印象なんですよね。 ・・・タクミくんもなんとなく、疑ったりヤキモチを妬いたり。もっとギィ一筋かと思っていたのに。このドラマでは迷ってばかり居るみたいです(^^;。 さて。このCANONでは、置鮎さんの天才バイオリニストが、とても良いイメージで残りました。目を閉じて聴いていると、髪の長い本当に芸術家のような青年の絵が浮かんできたほどです。自分を押し殺してしまって、恋人に我が儘を言えないで居る佐智。いやぁ・・・良いなぁ。メインではないのに、何故かこちらの印象が強く残っています。 おまけ?で、ブックレットに小説が載っている「7月7日のミラクル」の方ですが。これもいろいろなBLを聴いた後に聴くと「新鮮!」です。 と言うのは、森川さん演じる吉沢君は、お相手に対して「高林クン」と言う具合に、クン付けで呼んでいるんですね(^-^)。他の友人に対しても「クン」呼びしています。そのクン呼びが、凄く新鮮(大笑)。いや、親しくなってくると呼び捨てにして親しみを表す作品が多いので、礼儀正しいのがね・・。特に設定が男子校でしょ?だから、愛称や呼び捨て当たり前?と言うイメージがあるだけに、驚きに似た新鮮な感動でした(^-^)。 |
Sincerely |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 1996年12月20日 | |||
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井上和彦(ギイ(崎義一))×鳥海勝美(託生) | ||||||
辻谷耕史(赤池章三)、三木眞一郎(タケル) 新山志保(柊蝶子)、柳瀬なつみ(柊香織)、野島健児(柊優志) 大倉正章(堀越)、幸野善之(洋二郎/島岡) 神谷浩史(片倉利久)、井上隆之(ホテルマン) 中井和哉(吉沢道雄/松本先生/レスキュー隊員)、石田彰(高林泉) |
夢の後先 |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2001年9月 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
桐本琢也(赤池章三)、石田彰(三洲新)、森久保祥太郎(真行寺兼満) 宮田幸季(高林泉)、櫻井孝宏(吉沢道雄)、吉野裕行(片倉利久) 山口隆行(坂咲瞳)、鈴木千尋(守屋主将)、小上裕通(委員長) たかはし智秋(手紙の女の子)、今井麻美(女生徒B) |
あの、晴れた青空
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ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年3月20日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
石田彰(三洲新)、森久保祥太郎(真行寺兼満)、桐本琢也(赤池章三) 野島健児(蓑厳玲二)、関俊彦(大橋先生)、水内清光(加賀先生)、くればやしたくみ(託生の母) 関通利(生徒1)、竹内健(生徒2)、藤田圭宣(生徒3)、山本泰輔(後輩) |
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進級したタクミは、ギイと別々の部屋になってしまう。兄の墓参りに行く時。ギイに同行してもらいたいタクミなのだったが、なかなか言い出せないで居た。 |
そして春風にささやいて |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年6月25日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
桐本琢也(赤池章三)、吉野裕行(片倉利久)、宮田幸季(高林泉) 櫻井孝宏(吉沢道雄)、鈴村健一(葉山尚人)、緑川光(野崎大介) 関通利(山下清彦)、くればやしたくみ(託生の母)、下山吉光(島田先生) 川村拓央(担任)、蓮池龍三(玄田先生)、城雅子(中山女史) 佐々木瑶子(青木)、高橋良吉(体育教師) 永松寛隆、下和田裕貴、萩道彦、ユウ・アマノ、松林大樹 小山剛史、佐藤桂一、加藤健、根本幸多 |
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山の中腹にある全寮制の男子校で2年に進級した葉山託生。春休みが終わって出てくれば、バスケ部の3年生・野崎との噂は流れているし、同じ学年の高林から一方的に敵視されているし。おまけに、1年の頃からあこがれの存在でもあったギィこと崎義一と同室になる。 ギィは、託生の事を愛していると囁くが。託生にはギィの好意を素直に受け取れない理由があった・・・。 |
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タクミくんシリーズの復刻第一弾です。何しろ、タクミくんシリーズは「あの、晴れた青空」で、次が「CANON」(夢の後先は、何故か入手していたにもかかわらず、聞いていませんでした)。しかも、原作を一度も読んだことがない(゜゜)\バキッ☆。 だったので、もの凄い誤解をしておりましたm(_ _)m。実は!ギィとタクミくんが同級生と言うのを、今回初めて知りました・・・うわぁ・・もう、原作からこのタクミくんシリーズのファンの方には、「おまえは、そんな事も知らないで。この作品を聞いたのか?」ってブーイングされそうな感じですが(^^;。 本当にごめんなさい。何故か、ギィはタクミくんよりも一学年上だとばかり思っていたら、同い年だったのねぇ・・。しかも、「あの、晴れた」でHシーンがあったりしたものですから。タクミくんの人間接触恐怖症って・・何?何??と言う感じでね。え?この子って、そんなに対人関係が悪い子だったの?近づきにくい子だったんだ・・・知らなかったぞ(゜゜)\バキッ☆。 あの晴れた青空でお兄さんが亡くなっている事と、タクミくんは親とあまり上手くいっていない事は分かっていました。CANONからは、音楽をする人なんだな・・ってのは分かっていましたが。今回、「そして春風」を聞いて、かなり目から鱗状態でした。入手時期の問題もあって(復刻された6タイトルよりも先に、あの晴れた青空は出ていましたし。キャスト違いのCANONも出ていたものですから・・・)作品を時系列で聞くことが出来なかったのは、仕方ないのですが。 人物関係とか、いろいろな物がストンと落ちてくる感じと言えば良いでしょうか?2作品だけ聞いて、その繊細さに若干の苦手意識を持っていたタクミくんシリーズに対する愛情が沸々とわいてきましたねぇ。いやぁ、良い作品じゃないよ(^-^)・・・今更ですけどね。 比べるのも何ですが。南原作品で、モノローグでの情景描写などで「あぁ、うざったい!」と思っていた自分が居ました。雨に濡れているテニスボールがカクテルライトに照らされてどうした・・とか、みだらに熟れ始めたピンク色の月は、今にも弾けそうな果実のようにとろりとした密を・・・だの、文章で読めばイメージを喚起する材料になったかもしれないだろう形容詞やいろいろな言葉を並べ立てた情景描写も、過ぎればうざい(゜゜)\バキッ☆と言いますか。音だけで聞いた時に、イメージを喚起されなければ、羅列された音にしかならないんですよ>かなり暴言ですねm(_ _)m。 ところが。この作品では、山の中腹にある学校の遠景に始まって。霧が深く忍び寄っている事、そして窓枠などに刻まれた「S」の文字。誰かに見つけて欲しいと願っているかのように・・と始まった保志さん演じるタクミくんのモノローグでの描写が、鬱陶しい雨に包まれた建物と、「S」の飾り文字はタクミくん自身ではないのか?と推測されるに至っては、「うーん・・・上手い!!」と唸ってしまいました。 情景と心情がピタリと一致したかのような、素敵なモノローグでの描写。あぁ・・これなら、うざくない。むしろ、音楽のようにさえ聞こえる台詞やそこから頭に描き出される光景を楽しみたい!と思ってしまったくらいです。 BLタイトルのお楽しみ?と言われるHは、さりげなかったのですが。 このタイトルのお楽しみは、豪華出演陣!ですねぇ。保志さんの他人を拒絶して生きてきた、自分を守るためにはそうするしかなかったタクミの繊細さがぴったりで。そして、その殻を破り、愛し合うことが出来たギィ役の井上さん。男っぷりが良さそうな印象ですよね(^-^)。 そして、復刻版では何故かこの1だけの片倉役の吉野さん。ざっくばらんな友人にぴったりでした。キーパーソンのお兄さん役の鈴村さんは、あまり出番はなかったのですが(^^;、そのシーンの印象が強いだけに、あぁこれだけなんてもったいないねぇ・・と思ってしまいました。赤池くん役は、辻谷さんの印象が強かったのですが。うん、桐本さん、良いじゃないか!!と。今後、チェックしておこう!と強く思いましたよ。はい。 また、高林役はCANONなどでは、石田さんが演じていらっしゃいましたが。宮田さんで大正解!! 私が聞いた高林は、既に吉沢くんと両思いのカップルで。どちらかと言うと小悪魔的な可愛らしさ。王女様っぽい印象だったのですが。この春風では、嫉妬心丸出しの女王様なんですね(王女様=プリンセスと女王様=クィーンの差って微妙かもしれませんが、かなり重要ですよね)。その高飛車なところと、泣きじゃくる高林は、宮田さんの方が似合うかもしれない・・と思っておりました。 その高林に振り回される吉沢くんの櫻井さん。あまり出番がなかったのですが。優しい人ですよね(^-^)。今後に期待!!ですね。 そして、当て馬?と言いますか。3年の野崎くん役の緑川さん。ちょっと鼻持ちならないスポーツマンを見事に再現していらっしゃいました。絵も何もないのに、見える気がしましたねぇ。本当に豪華で、耳福の時間を過ごさせていただきましたm(_ _)m。 |
ギイがサンタになる夜は |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年7月25日 |
「ギイがサンタになる夜は」 「夢の途中」 「Steady」 |
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井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
桐本琢也(赤池章三)、石田彰(三洲新)、森久保祥太郎(真行寺兼満) 伊藤健太郎(新島重起)、石川英郎(竹内均)、三木眞一郎(斉木晴臣)、田坂秀樹(橋本高文) 白井美香、上神真由美、高田奈央美、石原絵里子、寺西恵 |
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帰省前の休みに、二人して買い物に出かけたギイとタクミ。しかし、別々に帰宅したギイは雪の中を歩いて帰ってきて、風邪をひいてしまう・・。ギイからタクミへのプレゼントとは・・・。 表題作他、三洲を一途に思う真行寺の短編や、文化祭にやってきた新島・竹内・斉木達のお話を含む短編集 |
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一つ質問!!どうして、男子校が舞台のBLって、関係者がみーんなそういう人ばっかりになるんでしょう? 閉鎖的空間で、女子と一緒に居ないから?今回は、女生徒も文化祭に来ていると言う設定ですので、知り合う機会が皆無と言うわけでもなさそうなのに。何故か、あっちでもこっちでもカップルと言うお話が目に付くと言いますか・・気になって仕方ないのですが。 一種のばい菌のようなもので(苦笑)、一人「あいつが好きなんだ!」と言い出したら。とりあえず?は、手近なところでカップリングしたくなるとか・・そういう気持ちになる・・なんて事はないですよね?? あくまでも、同じ釜の飯を食べているうちに、人間として好きになった相手が同じ男性だった!となるのでしょうが。 ここもあそこも・・・となると、若気の至りの伝染病?みたいなものの一種か?と思ってしまうから不思議です。短編集とは言っても、このお話だけで、何組出てきましたっけ??と思います。でも・・ブチブチ言いつつ、そのカップルになっている方が、皆良い声だから、許す!!と言う感じです(苦笑)。 ちなみに、何故か赤池くんは辻谷さんっぽいかなぁ?と思っていたら・・。前に出されたシリーズでは、赤池くんは辻谷さんだったんですね・・。うん・・聴くまでは、すっかり忘れていた(と言うよりも、前の作品を引っ張り出してキャストの違いを確認する事はしませんし。そこまで古いバージョンに愛着はありません)のに、そういう事を思っていましたm(_ _)m。別に桐本さんがどうの・・・と言うのではなく。自分の中に、このトーンのこういうキャラは辻谷さんが似合いそうだな・・・と思っていただけです。 さて。時間的には、タクミがギイと同室になった2年生のエピソードを集めたものですが。 今回、「あぁ、上手い!!」と思ってしまうのが。ギイが風邪をひいてしまったエピソードの井上さんです。 ベテラン中のベテランである井上さんの演技が凄い!!と褒めちぎるなど、何を今更・・・と言う気持ちもしますが。 買い物に行った翌朝、ふと目を覚ましたタクミが一緒の布団に潜り込んできたギイと会話をするシーンでは、その第一声からして「こ、声が変!!ギイくんが風邪ひいたに違いない!」と聞いている人に思わせるのですもの。 タクミが慌て始めるタイミングが遅い!!と思ってしまうほどに、その風邪ひきの演技の上手さときたら!!絶品です。そのさりげないトーンや声のかすれ方の違い・・。もう、もう芸術です!! 前回の、「そして・・」でもそうでしたが。ギイとタクミって、結構そういう事をしているらしい・・ギイのオヤジ発言なども飛び出してはいますが(タクミが、抱かれたいと思う時には目で訴えている事)直接的に喘いだりするシーンは皆無に等しいので。 行為自体はスルーしている、Hがなくても成り立つBLと思っていたら。 今回、それを楯に?ちょっとやられた!となったシーンがありました。 ギイが風邪をひいてしまい、タクミがギイの世話をあれこれやいているシーンの一つで 「や、やめた方が良いぞ 「平気だよ 「慣れない事すると、危ない。痛いぞ 「静かにしててよ。コントロールが狂うから。角度が問題なんだよね・・こう入れてっと・・ 「あ・・・血が出る 「いいから。ギイはじっとしてて」 と言う15トラックの冒頭シーン。私同様に、ひっかかった方っていらっしゃるのではないかしら?? まさか、ギイとタクミでそ・・そんな!しかも、ギイが風邪ひいて寝込んでいるのに??と一瞬でも思ってしまったのでした。 確か他の作家さんの作品で。風邪ひいて熱があるなら、汗をかくことをしたら良いと、そこからムニャムニャ(大笑)に突入してしまったバカップルが居ましたし。その前のトラックで、タクミがギイに甘えるように「抱いてよ」と言っていたから・・やったか?やってしまったのか?と思っていたら・・。 あはは・・なぁんだ!とその結末に大笑いしておりました。タクミくんシリーズは、この程度がよろしいようで(苦笑)。 ところで。3年生になると大活躍?する三洲と真行寺のカップルの短編のお話ですが、あの高林泉くんがお姫様役の劇で。自分に触らないで!と言ってしまい。それでは、王子役の真行寺が劇にならずに困っていたところ・・三洲のアドバイスで、うまく切り抜けた。しかも、その劇の成り行きは、文化部や運動部の賭けになっていた・・・と言う前提があったのかしら? この短編を探してみたい!と思いつつ、どれに入っているのかが分からないもので。ちょっと確認のしようがないのですが。原作を読まれた方・・この想像で正しいでしょうか? |
バレンタインルーレット |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年8月25日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
桐本琢也(赤池章三)、石田彰(三洲新)、櫻井孝宏(吉沢道雄) 宮田幸季(高林泉)、杉田智和(野沢政貴)、永松寛隆(駒澤瑛二) 岩田光央(片倉利久)、武内健(岩下政史)、清水俊彦(野川勝) 北沢洋(太田隆二)、関通利(山下清彦) 久保田隆、松林大樹、小尾元政、河内麻友子 |
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それは、一枚のチョコレートから始まった。想いを寄せる相手の机の上に、或いは自分の机の上に見つけた焦げ茶のリボンがかけられた黒と銀ラメのストライプの装幀の板チョコ。誰からのバレンタインチョコなのか? どうしよう??と悩んだ末に見つけた者が取った行動は・・・ |
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バレンタインのチョコレート。しかも、全寮制の男子校・・・と言う事は、贈り主は男だっ!と短絡的に考えてしまう。それは解るのですが(大笑)、慣例となった行事なら誰か思い出す人は居なかったのか?と思ってしまいます(大笑)。 ここから先は、今回のチョコレートの流れを私なりにまとめてみましたので。これから、このお話を聞いてみようと思っている方やお話を読もうと思っている方は、ネタバレになりますので・・ちょっとごめんなさい。 焦げ茶のリボンの板チョコが何枚あったかは不明ですが。私が推理した範囲で 赤池くん→多分ギイの机→吉沢くんの机→太田くん→三洲くん タクミの机の上→高泉くんの机→山下くん→野川くん→ギイの机の上→野沢くん→野沢・駒澤カップルの口の中に。 片倉くん→二個目のタクミの机の上のチョコ→岩下くんを通じて片倉くんへ・・・ 駒澤くん→ギイからタクミに再度プレゼント。 と言うのが、贈り主の正体からすると。多分、何度も部屋を出入りするのは大変でしょうから。同室者の分は一緒に置くと思われます。 しかし、例えば、ギイとタクミの机に見つかる板チョコは。タクミの机の上の最初の分は、ギイが見つけ。ギイが部屋を留守にした間に、ギイの机の上に野川くんが見つけています。 とすると、最初にギイがタクミの机に見つけた分は、女史が贈った分にしても。野川くんが見つけたチョコは、女史がプレゼントしたものではないでしょう。 とすると、同じ部屋で二個目に見つかる分は明らかにたらい回しにされたチョコのはず・・。 メモを取りながら聞きましたが、途中で「おやぁ?」となってしまうのが。見つけたのが、必ずしも机の持ち主ではないと言うこと。 つまりは、同室者のカップリングの相手が見つけて「ボクの(俺の)○○に、いかにも!なバレンタインチョコとは、良い度胸じゃないか!」として、排除される物があるからです。 例えば、吉沢の机の上にチョコを見つけた高泉くんは、そのチョコに愛を込めて(大笑)太田くんの机に置いてますし。 高泉くんの机の上に見つけた吉沢くんが、高泉親衛隊の仕業か?と山下くんの机に移動させてしまうため。 贈られた先と、見つけた人。その移動先が一本線に描かれていないことが、より複雑なものにしています。まぁ・・上に書いた移動図でほぼ良いかな?と思います。最初から贈り主を知っていた駒澤くんは、ともかく。他の人は誰も知らないために、どうにかしてこのチョコレートを始末しなくては!となってしまうのが面白かったですね。 良いじゃない?たかがチョコなんだし(そういう問題じゃない?)食べてしまえば一緒じゃない。ありがたく受け取って、食べてしまえば済む・・・とならないところが、男子校の生徒さんで。特別なチョコレート以外はどうでも良いと思っている子が多いからかしら? 宮田さんが、奇しくもブックレットで語っていらっしゃいますが。これ、舞台劇になりそうな要素がありますね。 舞台装置は簡単。机がある寮の部屋らしき所と、壁一つへだてて廊下を設定したら、ほぼOK。 その部屋を誰それの部屋として見立てて、入ってきた人に語らせるような舞台劇。うん・・なんだか目に浮かびますね。1人ずつにスポットが当たって、心理描写やら独り言やら・・。考えるだけで楽しいなぁ・・こういうのって。 しかし・・思ったのが、ルーレットと言うよりもビリヤードじゃないかな?と言うこと。 ルーレットは回転する赤や黒の数字にボール(球)が落ちるゲームですから・・私としては、この場合は一つのチョコがあっち行きこっち行き、ぶつかった先で悲喜こもごもの感情を引き起こす雰囲気から、ビリヤードのキュー(棒?)がチョコレートで。生徒さん達がボールのような感覚を受けました。 しかも、ビリヤードと違うのは。ボールが一つではなく、いくつもあるチョコレートが複雑怪奇にあっちぶつかり、こっちに移動し・・そこであれやこれや・・となるから余計に複雑で解らない動きになってしまう事かな?と・・。。 玉突きだって、ぶつかった物が一つでなければ。動きはより複雑ですものね。 赤池くんの1トラックでは、2分過ぎのチョコレートの包装紙や外観からの洞察が素晴らしいです。 そして、野川くんを待つために自室に戻ったギイがタクミの机に見つけたチョコは、「なかった事にしよう」と高林の所に移動させられます。この2トラックで、タクミの机の上にチョコを見つけたギイが推理を働かせ「トリュフであろうとポッキーであろうと・・」と言う件は、かなり好きなシーンです(^-^)。 タクミくんを聞いていると、結構カップルが多いので。「男子校だと、皆がそうなっちゃうのか?」って雄叫びをあげたくなりますが(苦笑)。今回は、そんな中で野沢くんと駒澤くんのカップルが可愛かったです。 雪の降る屋外で、肩寄せ合ってチョコレートを食べて。ホット缶コーヒーを飲む。ただそれだけのデート?をしている二人。 ギイに「寒くないのか?」と問われて、一瞬考えこみ。「寒いけど、寒くないな」と答えた14トラック!!ここは、もうこのCD随一の名台詞ではないでしょうか? |
約束の海の下で&まどろみのキス |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年9月25日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
田中秀幸(鳥岡)、くればやしたくみ(母)、岡和男(医師) |
美貌のディテイル |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年10月25日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
桐本琢也(赤池章三)、石田彰(三洲新)、森久保祥太郎(真行寺兼満) 岩田光央(片倉利久)、杉田智和(野沢正貴)、藤原泰浩(舎監の先生) 下和田裕貴、中尾良平 |
緑のゆびさき |
ごとうしのぶ | 角川書店 | 2003年11月25日 |
井上和彦(崎義一)×保志総一朗(葉山託生) | |||
森久保祥太郎(真行寺兼満)、関俊彦(大橋先生)、鳥海浩輔(津森清恭) 関通利(右近緑)、天野由宇梨(清恭の母)、川村拓央(松本先生) 河内麻友子、伊藤龍、山本泰輔 |
タクミくん10th anniversary
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ごとうしのぶ | 角川書店 | 2004年1月 |
1.青空は晴れているか。 2.てのひらの雪 3.愛しさの構図 *復刻版1〜6を購入者の、全員応募サービス特典。 |
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1.青空は晴れているか。 石田彰(三洲新)、森久保祥太郎(真行寺兼満) 2.てのひらの雪 宮田幸季(高林泉)、櫻井孝宏(吉沢道雄)、井上和彦(崎義一) 桐本琢也(赤池章三)、岩田光央(片倉利久)、関通利(山下) 清水清彦(野川)、桐井大介(板見)、諏訪部順一(飯塚)、浜田賢二(工藤) 加藤木賢志、水島大宙、高橋良吉、成瀬誠 3.愛しさの構図 谷山紀章(井上佐智)、中田譲治(山田聖矢) 神田理江 |