ロマンチカシリーズ


純情ロマンチカ

中村春菊 ムービック MACYー2307 2004年1月31日
純情ロマンチカ 第一話
1.宇佐見秋彦
2.美咲の事情
3.それぞれの気持ち
4.孝浩の誕生日
5.後悔…?
純情ロマンチカ 第二話
6.角圭一
7.宇佐見VS角
8.告白

純情ロマンチカ 第三話
9.相川絵理
10.動揺
11.時間切れ
12.大団円…??
純情エゴイスト
13.上條弘樹
14.草間野分
15.宣言
16.前途多難…??
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)

千葉一伸(角圭一)、谷山紀章(高橋孝浩)
並木のり子(相川絵理)、橋本久美子(梶原真奈美)
西田紘二(男子生徒)、室園丈裕(編集長)
うすいたかやす(野分の友人)、高田べん(野分の友人)、栗田圭(野分の友人)
高橋美咲、18歳。兄が、親友・宇佐見秋彦に家庭教師を依頼したが。作家として名高い宇佐見(通称ウサギ)が、別のペンネームで書いたBL小説を彼の家で見つけた美咲は驚いた。そのBL小説の主人公(受け)は、なんと兄の名前だったのだ!!
一方、宇佐見に片思いしていた上條弘樹は、その気持ちのすれ違いに涙しているところを、年下の草間野分に見られてしまい・・。
ロマンチカ&リンクしているエゴイストの純情シリーズの第一弾!
普段、BLを読んでいる時って。音読する人は先ずいないと思います。
ドラマCDになっても、今自分の身に何が起こっているのか・・をモノローグで解説?するシーンはあるにしても(もしくは、攻めの方が「どうなっている」と言葉攻めの一環として言うシーンはあっても)BLの文章をいちいち音読する事はありません。声優さんが、それらの文章を読む事ももちろんなかったのですが・・。
いやぁ・・Hシーンの文章を音読されるって、すさまじく恥ずかしいのねぇ・・。ちょ、ちょっと待って!!いや・・お願いだから読まないで・・・と真剣に耳を押さえたくなりましたよ(^^;。(耳押さえたら、ドラマCD聴けないのは知っていても(゜゜)\バキッ☆)
で、押さえたなら。イヤホンしていたから、余計に音量が大きくなってしまってねぇ・・・(大笑)。もっと大変な事になりましたね。ですから、イヤホン及びヘッドフォンで聴いている場合は、「きゃあ!聴きたくはないよぉ」って時には。耳に付けている物を外す方が良いですね。
ま、こんな馬鹿な事をやってのけたのは、私くらいだとは思っていますけど。

さて。お話の方ですが。家庭教師は、美咲の兄に報われない片思いを10年近く続けている。何故告白しない?と訊くと、告白した事で壊れる関係よりも、一番の親友として隣に居る事を選ぶ・・・と言う純情な?お答えが返ってくる。
そんな時、迎えた兄の誕生日。いくら天然で、相手の気持ちに全くと言っていいほど気がついていないとしても。その(片思いをしている)相手に、結婚相手を連れてきて見せて「おまえに一番最初に伝えたかった。紹介したかった・・」と言ってしまう兄。
いくら気がつかないと言っても、あまりに無神経じゃないのか?ウサギさんが可哀相・・・と自分の事のように泣きじゃくる美咲。
その美咲の涙に、「こいつだ・・こいつと一緒に居たい」と、今までの10年間の片思いは何だったのか?!状態で、美咲に惚れてしまうウサギさん・・・。
美咲は、家庭教師をやってもらっているうちに。ウサギの兄への気持ちに気がついた時から、徐々に惹かれていると思うので。まぁ、良いとしても。ウサギさんの気持ちの唐突な?までの変化は、美咲のモノローグでの問いかけではありませんが。
「10年片思いしていて。そんなに急に変わるもの??身代わり?」と思っても仕方ないですよね・・。
私も、そこまで思い詰めていたのに。そんなに簡単に人間の気持ちって変わるんだ?って、思いますもの。
しかも!!しかもですよ。エゴイストの最初で語られているように。目をつむったら、分からないのだから・・と言う理由で。弘樹と抱き合った秋彦(ウサギさん)は、その瞬間に「孝浩!」と美咲の兄の名を呼んでいるんですよね・・。エゴイストを聴いた事で、その事実を知ってしまい(^^;・・余計に「そんなに好きだったんだな」って思うんですよね。
でも、それって愛のないHをしているって事でしょ?・・・うわぁ、何か最低(゜゜)\バキッ☆。

ロマンチカのお話は、兄とウサギの板挟みにある美咲の葛藤と、徐々に惹かれていく気持ちがメインですので。それらはおいておくと・・・しましょう。もちろん、エゴイストの方は年下だけど一直線の野分に翻弄されつつ、こちらも徐々に惹かれる弘樹がメインですからね。

秋彦さん役の花田さんは、ミス・キャストに続いての大型?BLシリーズの攻めですが。ミス・キャストの真木村先生とは違って、こちらはちょっと(かなり?)大人げない大人を見事に演じていらっしゃいます。
どちらも、生活力のあるプロで。しかも、いい男(゜゜)\バキッ☆と言う共通点はありますが。ふんわりした真木村と、かなり嫉妬心剥き出しで寝起き最悪のウサギさん。寝起きの「なんだってぇええ??」は、低音で地を這うような感じで好きです。
実は美咲の古典の担当助教授でもある弘樹(微妙にリンクしているんですよね(^-^))。でも、彼がウサギさんと同級生の知り合いなら、当然孝浩(美咲・兄)も知り合いって事になると思うのですが・・。それは、今後出てくるのかな??
その弘樹の微妙な恋心と、迫ってくる野分に振り回される部分をかなりストレートに伊藤さんが熱演!。
そのお相手の野分は、無表情っぽい青年なのかな?でも、年下でも包容力のありそうな感じが、声だけでも伝わってきます。これは、神奈さんがお見事です!!そう言えば、神奈さんのBLでは・・・山藍作品で聴いたくらいで。あまり詳しくなかったのですが。ちょっと硬質な感じで良いですね(^-^)。
美咲・兄の孝浩には、ちょっとほのぼの系で谷山さん。苦労しているだろうに、優しい(けど鈍感)なお兄ちゃんでした。
本心はどこ?対抗馬?それとも、ちょっかいかけているだけ?と分からない角先輩は、千葉一伸さんがぴったりでしたねぇ(^-^)。特に、ウサギさんを挑発してます?と言う「先生の本、読みました」は、もう唸るしかありません。
人の皮をかぶった鬼の担当、相川役の並木さんは「原稿はまだ書き上がっていないじゃない?」と叫ぶシーンに、もうちょっと・・もうちょっとだけ・・迫力が欲しかったです。優しい美人担当さんと言うのはぴったりでしたが。鬼の形相になるシーンは、もう一歩かな??

そして。モノローグにセリフに、喘ぎに・・もう、本当に頭が下がります・・の美咲は櫻井さん。
特に、セリフは「叫ぶ」もしくは「喚いている」シーンが多かったので。後で喉が痛くならなければ良いのですが・・。
ウサギさんが可哀相だ・・として、エグエグ泣くシーンや、乙女モードになった自分に突っ込みを入れているシーンなど。もう、お奨めを挙げていけばきりがありません。
個人的には、美咲がウサギさんに触られた時だけ。ドキドキしたり変になってしまう・・とためらっているところなどが好きでした。あの微妙に惹かれていると言う心境の変化は、絶品ですよね(^-^)。

純情ロマンチカ2

中村春菊 ムービック MACYー2322 2005年5月27日
純情ロマンチカ 第一話
1.コイビト?
2.井坂龍一郎
3.観覧車
4.やっぱり…
純情ロマンチカ 第二話
5.夏休み
6.家族
7.電話
8.誕生日?

純情エゴイスト
9.習慣
10.独占欲
11.花
12.オマケCM
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)

谷山紀章(高橋孝浩)、森川智之(井坂龍一郎)
置鮎龍太郎(朝比奈)、並木のり子(相川絵理)
橋本久美子(高橋真奈美)、渡辺英雄(花屋の店長)
小坂あきら(女子高生)、椿理沙(女子高生)、倉持良子(おばあちゃん)
M大に合格した美咲は、大阪に転勤した兄の都合もあって(兄の友人である)宇佐見のマンションに同居している。ふと、自分と宇佐見はどういう関係になるのだろう?と考えた美咲は、ありえない答えである「恋人同士」に当てはまる自分たちに焦りを感じるのだった。
一方、大検に合格した野分。その野分に好きだと告白された上條は、野分の事が気になって仕方ない・・・・純情エゴイストも収録した純情ロマンチカ第二弾。
純情ロマンチカを聴くと。ホッとするような感覚を味わいます。
初めて聴く作品にもかかわらず、どこか懐かしい感じがするのは、この作品が王道のようなものだからかな?とふと思っていました。
BLの原点回帰のような印象すら受けるんですよね。

BLの王道が何か?と言われると、いろいろなパターンや分野(苦笑)がありますから、それぞれでしょうが。
私が考える王道の一つには、受けを甘やかしてしまいそうになる攻め。そして、否定しながらも、攻めを愛している受けかな?などと思います。
モノローグを担当する受け(たまに、一方通行に悩む攻めのモノローグで進行するドラマもありますが)の「男の人を好きになっちゃったよ・・」と言う葛藤が描かれていると、尚更OK(どっちにしても、悩んだり葛藤と言う点では同じようなものですかね?)。

すぐに「自分が愛した人の性別が男だっただけ」と納得したり、素直に受け止めてしまうよりは。
受けの葛藤が十分に描かれている作品が好きなのかもしれませんね。だって、やっぱり世間一般的な価値観と違う事をしているわけですから。そのまま素通りして欲しくないと言いますか。
じたばたしている部分に笑いがこみ上げたり、男同士の恋愛に戸惑っていたり・・・するシーンこそがBLの王道のように思えてしまうんですね(^-^)。

そんなじたばたしたり、一人で赤面したりする過程が、この純情ロマンチカには十二分に描かれているので。
セリフとモノローグと分量の多い櫻井さんは大変でしょうが、その丁寧な進行具合に好感が持てますし。入りやすいんです。

この作品では、自分とウサギさんとの関係は恋人同士か?と考えて、それに当てはまる自分にじたばたしている美咲が一押しです。

『俺的恋人観!
一緒に暮らす・・・・してる
一緒にご飯を食べる・・・・してる!
デート?・・・・してる?
キス・・・・してる
H・・・・してる(声小さく)
一緒に寝る・・・・してる
リンゴはウサギ型に、ソーセージは蛸型に切る・・・・してる
・・・・条件は、満たしている・・』

と一人で結論づけてしまうのですが。この最後の「リンゴとソーセージ」の切り方が恋人観に入っている美咲くんって、可愛い!!(大笑)。
でも、確か最初から熱を加えると(炒めたりすると)タコ型になる切り込みの入ったソーセージの存在を私は知っているぞ。幼稚園児のお母さん達に人気だったけど・・それって、恋人でもするの??
それよりも、どっちかと言うと。お弁当の桜でんぶでのハートマークの方が、恋人条件っぽい気がするのですが(大笑)。

ヘッドフォン(イヤホン)をつけて聴いていると、左右から問いかける声と答える声が別々に聞こえてきて。
もう、そこまで分かっているなら・・・と苦笑さえ覚えてしまうほどなのです。

そんな美咲が、自分のワガママを押し殺して。電話で「今から帰る」とウサギさんに告げるシーン。それを電話で分かってしまって、ウサギさんが即駆けつけるシーンは、このドラマCDの一押しシーンでした。

もう一つのエゴイストのカップルは、花屋をめぐっての二人のあれこれが楽しく。Hシーンはありませんでしたが。意地っ張りな上條と、ボソボソとした喋りの中に、気持ちを込める野分が素敵でした。

ただ。唯一と言っていいくらい「あぁ!!」と思ったのが。帝王(゜゜)\バキッ☆森川さんと置鮎さんの出番が少なかったこと。うわぁ・・勿体ない!!勿体なさすぎるほどの短い出番だった事。
特に森川さんの井坂さんは、櫻井さん演じる美咲にかなり挑戦的と言いますか。嫉妬心を煽るようなキャラなので。今後のかき回し具合にかなり期待!!

しかしねぇ・・。ムービックの「今、聴いたばかりの作品の登場人物達が、このCDのCMをしている!」と言うトラックは、本当にあれこれ趣向が凝らしてあって好きです。
今回のこの純情ロマンチカ2では、北海道旅行の美咲とウサギさんのおみやげ物店でのまりものエピソードを絡めて、本当に短いお話になっていました。

「強引な色男・宇佐見秋彦を演じるのは、花田光。大人の色気をとくとご堪能下さい。
やんちゃ大学生・高橋美咲を演じるのは、櫻井孝宏。健気かつキュートな美咲が、貴女のハートをときめかせます」・・・と値段や発売日を告知した後で、エゴイストカップルである上條に突っ込まれ。
「自分らの宣伝ばっか、しやがって」とのクレームを受けて
「ワガママなヤツだな・・仕方ない。上條弘樹と草間野分の恋を描いた純情エゴイストを同時収録。
出演は、山よりも高いプライドを持つ誰よりも乙女な男・上條弘樹を伊藤健太郎が熱演。上條を愛するが故に、不安に揺れる青少年・草間野分を神奈延年が心情豊かに紡ぎます」・・・と語った後で、北海道土産がちゃんと登場し。上條と草間カップルまで寸劇を繰り広げてくれるんですもの。。。
あの北海道土産のまりもが、CMの最後まで生きている!!これは、本当に楽しかったです。

純情ロマンチカ 3

中村春菊 ムービック MACYー2324 2005年7月29日
純情ロマンチカ 第一話
1.高橋美咲の苦悩
純情ロマンチカ 第二話
2.高橋孝浩
3.菊川賞受賞
4.受賞のお祝い
5.宇佐見春彦?
6.墓穴?
純情ロマンチカ 第三話
7.宇佐見秋彦からの課題
純情エゴイスト
8.風邪
9.お粥
10.素直
11.反抗期
12.オマケCM
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)
谷山紀章(高橋孝浩)、森川智之(井坂龍一郎)
並木のり子(相川絵理)、千葉一伸(角圭一)
菊川賞を受賞する事になった秋彦。その兄から花束が届き、美咲は秋彦に兄が居ることや、彼の事を何一つ知らない自分に気が付いたのだった・・。
そして、雪遊びに付き合わせた野分が風邪をひいた・・。慌てまくった上條は、おかゆを作ったり風邪薬を飲ませようとするが・・。
ロマンチカの方は、ほとんどが美咲役櫻井さんのハイテンションなモノローグと台詞で進行します。
また、宇佐見大てんていが趣味と実益を兼ねて書いたBL小説を美咲が音読してくれるシーンがあり・・。
こっ恥ずかしさは前作同様なのですが、今回まだましだったのは。途中で、台詞部分を声音を変えて読んで下さった事でしょう。
・・いや、普通に朗読されると。もの凄く恥ずかしいですよね。これ、どうしてかしら?とふと考えていました。
声優さんにとっては、Hシーンなどで普段は使わないような音域の声や、普段は絶対に言わないようなたぐいの台詞をバンバン言わされていますし、BL小説の一部を朗読するのも台詞を言うのも、どちらもお仕事!!と割り切っていらっしゃるとは思うのですが。
聴いている方としては、台詞はドラマであり。その一部始終の説明ではない事。つまりは、今どうなっているか?とか、何をしている・・てのが想像にゆだねられる事に尽きるのかな?と。
ところが、一部にしてもBLを朗読されると。この場合は、作中の美咲が秋彦にしてあげている具体的なシーンや、秋彦が美咲にしている事をきっちりと提示されるから、嫌でも具体的に頭に浮かんでしまう事になるんですよね。
うわぁ・・うわぁ・・ちょっとストップ!!と思ってしまいました。

美咲が、自分は秋彦の事を何も知らない・・と抗議をするシーンでは。恋人同士なら・・と言って宇佐見を感激させます。他にも、受賞のお祝いは何が良い?と訊いたら、きっと「おまえ」と言うだろうな・・と予想してしまうなんて、宇佐見の過去などは知らなくても。
美咲は十分に、秋彦の事を理解しているのでは?と思ってしまいます。

また、趣味と実益を兼ねて書いているのだろうから、こういう事をして欲しいのかな?と思った・・・と言われて、廊下に点々とその手の本を置いておく秋彦さん・・いやぁ・・2巻の時の感動は一体何処へ??(゜゜)\バキッ☆

エゴイストチームの方も、上條に対して「ちゃんと話を聴いて下さい」と野分がはっきりと言うシーンが好きでした。
それにしても、その後の上條が風邪をひいてしまい。凄い声になって、小さくここに居てくれ・・・手を握ってくれ・・の小さいながらも、照れまくってマイクに背中向けてます?と思える伊藤さんの演技が素晴らしかったです。

閑話休題・・今回、とある事柄から。声優さんの生年月日がはっきりと書いてあるサイトを見つけまして。そこで、櫻井さんが伊藤さんや森久保さんと同じ年生まれである事が判明しました。
森久保さんが同じ年齢である事を知ったのは、Cafe吉の声優さんのトークの時でしたが。まさか、このお二人に櫻井さんまで同じ年になるとは!!で、かなりびっくりしました。いや、別に櫻井さんが若く見えるって事だけが理由ではないのですが。
お子さんの事をトークで話していた伊藤さんと・・・同い年。
このドラマの中でも、春彦さんと井坂さんが同じ年で。だから、秋彦さんの事を知っているのは当然と言う会話が出てきまして。ふと、本編とは関係ないのですが、メイン人物のキャストにいらしたもので。その事を思い出してしまったのでした。

純情ロマンチカ 4

中村春菊 ムービック MACYー2331 2006年1月27日
純情ロマンチカ 第一話
1.襲来
2.花束
3.電車?
4.宇佐見春彦
5.お祝い
6.嵐の予感
純情ロマンチカ 第二話
7.贈り物
純情エゴイスト
8.過去
9.好きな男
10.再会
11.期待
12.現実
13.幸せ
14.オマケCM
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)
森川智之(井坂龍一郎)、並木のり子(相川絵理)
鳥海浩輔(宇佐見春彦)、大川透(篠田)

高口公介(バイトの同僚)、渡辺浩司(車内アナウンス)
小日向みわ(おばあさん)、服部加奈子(客室係)
秋彦が、文壇で名誉ある菊川賞を受賞。そのパーティ会場となっているホテルに向かう途中、美咲は地下鉄に乗ったことがないのでは?と思われる男性と出会う。
目的地が同じだった事から、一緒に行く事になるが。その男性とは!
そして、「人生最悪期」に出会った篠田を偶然町で見かけた上條は、その甘酸っぱい過去を思い出してしまうのだった・・。
4巻まで来て、今更なのですが(大笑)。私、この純情ロマンチカシリーズをどうして「聴きたい」と思ったんだろう?(大笑)

はっきり言って、キャスト買いじゃないし・・原作の中村さんは、ハイブリッドチャイルドや東山道・・などでお名前は知っているけど、別に大好き!と言うほどのめり込んでいる作家さんでもないし・・。買うなら、漫画よりも小説の方を買う方だから。原作から入ったわけでもないし(むしろ純愛ロマンチカは買って読んだけどな・・・)・・と思っていたら「あれぇ??」となってしまいました(^^;。

なんとなく・・あちこちのレビューサイトさんで、とりあえず抑えておく作品と紹介されていたから、興味を持ったとか?
うん・・・多分そっちだろうけど。ま、いいか・・(゜゜)\バキッ☆。

さて。実は、4を聴く前に。コミックで秋彦のお父さんが出てくるお話を読んでいました(確か、全サのために買ったのだと思います)。で、お父さんと出会った美咲が「前にもこういう事があったよな・・・」と思うシーンを先に読んでいたために。
今回、地下鉄の券売機の前で立ったまんまの男性を見かけたシーンでのデジャ・ヴュと言ったら・・(苦笑)。
あ、そっか・・。お兄さんの方が先だったんだ!と思い直しておりました。

それはさておき。今回の一番の関心は、あの花田さんのお兄さんが鳥海さん!これに尽きます。
だってね、私の中では。実年齢はさておき、鳥海さんの声の方が若いんですもの(大笑)。
花田さんは、ミス・キャストの先生役の印象が強すぎて。お嫁においでよ!の高校生の時には、ぶっ飛ぶくらい違和感があって(゜゜)\バキッ☆。良く言えば、落ち着いた働き盛りの男性。そこそこ地位もあって、世の中で成功していて・・先生と呼ばれるにふさわしい年齢の方の声がぴったり来ます。悪く書けば、ちょっとオヤジ入ってる年齢もOK?(゜゜)\バキッ☆
一方の鳥海さんは、まだまだ高校生OK!で、千変万化の声の持ち主ですから。別に大人の役でも問題はないでしょうが、作家として成功している秋彦さんのお兄さんでしょ??
別にね、例えば保志さんとか緑川さん、石田さんや鈴木千尋さんのお兄さん役なら何も思ったりしませんでしたが。
あの(どこら辺りが「あの」なのか?と突っ込みを入れないように)花田さんのお兄さん役でしょ?
なんだか、とってもハラハラしつつ正座をしてしまいました(^^;。

結果。あはは・・面白いものだねぇ・・。双子みたいだった。
秋彦を見かけた瞬間から不機嫌になった鳥海さんの春彦兄ちゃんと。春彦兄ちゃんを見て不機嫌の極みになった秋彦さんが、もう似ているなんてもんじゃない!不機嫌オーラの色と言い、口調と言い。いやぁ・・・声で兄弟の表現って面白いねぇ(大笑)。
似てるねぇ・・あんた達、立派に兄弟だよ・・って思ってしまったのでした。

また、今回エゴイストの方で。人生最悪期に出会った上條の過去の男(大笑)として登場した篠田。
大川さんが良いお声なんだな・・。台詞の内容と言い、上條もこういう大人の男から、惚れるのではなく惚れられて幸せになれれば良いのに・・・と思ってしまいました。だって、秋彦っていくら惚れてもどうしようもない奴ですし・・。
そこいらは、上條だって報われたいと思って好きになっているわけでもないでしょうし。そもそも、好きになると言う行為や気持ち自体が、計算したりそう思ってなるものではないですから・・・。どうにも仕様がないでしょうが・・・。

お話としては、美咲が花を選ぶシーンで。さりげなく野分が出ていたのがポイント高いです!
こういうさらっとしたリンクって好きなので(*^^*)。

また、わざとらしい井坂の泣き落としのシーンと、春彦の言葉に、どんどんテンションが上がってしまい爆発する美咲・・この二つは実にお見事でした。
特に、美咲視点のお話と言うのもあるでしょうが。聴いているこちらの感情が、見事に美咲とリンクしてしまうんですね。同調してしまって、春彦許すまじ!と言う感じになってしまう・・。その感情の波の乗せ方が、非常にお上手。
これは、原作からなのか・・櫻井さんの演技のたまものなのか・・。そのどちらでもあるでしょうが、春彦の言葉に「怒ってはいけない。秋彦さんのお兄さんなんだから、ここで自分が爆発してはいけない・・・」とじっと我慢して、堪えているけど。でも、その言葉の暴力が許せない!としてついにドカン!!
その波長が、実に「うん、駄目だよ。言っては駄目。でも、でも、それって人としてどうよっ!」となっていく過程に無理はなく。
美咲が爆発してくれた時に、一種のカタルシスとなってしまう。「あぁ・・自分の気持ちを代弁してくれた」と言いますか。
水戸黄門の印籠シーンみたいなカタルシスとは、またちょっと違った感じかな?

また、美咲のシーンでは。スイートルームの不満点で「お風呂場にライオンが居ない」と言うのに受けておりました。
お風呂場のライオンってねぇ・・(大笑)。この子ってば・・・
そして。最後の贈り物のシーンでの春彦からのプレゼントに大受けしておりました。いやぁ・・・この続き、結構楽しみかも(大笑)。
って、定番だから?と抑えた筈の作品で、4まで続けて買ってしまったのは。やっぱり、この続きがどうなるかな?って次への期待になるのかもしれませんね。

純情エゴイスト

中村春菊 ムービック MACYー2317 2004年12月25日
1.再会
2.すれ違う心
3.宮城庸
4.上條の決意
5.約束
6.野分のあせり
7.お互いの想い
8.手紙
9.最初の挨拶
10.おまけ予告 純愛ロマンチカ
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)
井上和彦(宮城庸)

上田陽司(空港職員)、櫻井浩美(M大の職員)
倉持良子(女子学生)、田上由希子(女子学生)
小泉隼人(男子学生)、中國卓郎(園長)
吉野貴宏(引越業者)、壱智村小真(ウェイトレス)、竹本英史(K医大の教授)

純情ミニマム

中村春菊 角川書店 2005年9月1日
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)
試験の答案用紙を、一個ずつずらして書いてしまった美咲は大学入学早々、追試の危機!!なのに、ウサギさんこと大作家てんていは、かまってくれない・・と拗ねてしまって・・。
一方、美咲の答案用紙を採点していた上條。その上條の実家に行く話が持ち上がり・・・
美咲の過去や、上條と宇佐見の出会いを描いた漫画の付録CD。
上手いなぁ・・と言うのが、感想になります。
漫画とCDを一緒にしての発売。想像するのは、漫画(コミック)に収録されている物(作品)をそのまま音声化しているのでは?となりますが。このコミックにCDがおまけ?として付いてきた「純情ミニマム」は、そういう予想を覆し。
コミックの補足がCD。CDの補足が、コミックと言う具合になっていまして。
私は、BLのコミック(漫画)はダブルコールくらいなものですから、他の作品がどのくらいの量描かれているかは分かりません。
しかし、多分・・普通に発売されている作品よりも漫画の量としても少ない。ドラマCDとしたら、これまた少ない・・。量としては、それぞれが少ないはずなのに、損したなぁ・・と言う印象はなく。むしろ、上手い具合に補いあっているために、妙にお得感が出ています(^-^)。
美咲編では、ウサギさんの子供時代の事を予測しての「風呂にライオンが居て」と言う台詞の一気ぶりと、その後の「何故、分かる?」に対しての「マジかよっ!!」と言う叫びが、気持ちよかったです(^-^)。
野分編では、「挨拶は・・」の件が素晴らしい。野分は、凄く真剣に挨拶の文句を考えて「実家にお呼ばれ」を楽しみにしている様子で。それを止める上條とのやりとり。
ミニなので、H本番はなかったのですが。このシリーズだったら、HはなくてもOKと思っているσ(^ ^)です(^-^)。

ただ・・漫画に収録された子供編のドラマも聴いてみたいけど・・子供だったら、声が違うよね・・。

純情ドラマCD

中村春菊 角川書店 2007年9月到着
CLーDX「純情ロマンチカ8」&ルビー文庫「純愛ロマンチカ」
同時発売記念☆応募者全員サービス
1.純情クリスマス
2.純情スクランブル
3.純情センチメンタル
4.朗読ロマンチカ…?
花田光(宇佐見秋彦)×櫻井孝宏(高橋美咲)
神奈延年(草間野分)×伊藤健太郎(上條弘樹)
美咲がうさぎさんと同居を始める前のクリスマスの夜と。美咲が電車で偶然に出逢った野分の背の高さに感動した後の会話と。
そして、野分と上條の素直になれない帰り道。光熱費を心配する美咲が見た夢とは??のショート4話を収録。
あ、上手く出来ているな・・・と言うのが第一。ロマンチカもエゴイストも、恋人同士になる前なのに。それでも、十分にお互いを意識していて。なんか、甘酸っぱくなるようなお話でした。
ラブラブの恋人同士も好きですが、こういう恋人未満状態の話も好きなんですよ(^-^)。だって、BLって恋人同士になってしまうと。寄ると触るとそっちになだれ込んでしまう傾向があるでしょう?
駅までの道を一生懸命に遠回りして、一緒に居る時間を稼いだり。プレゼントの品を女の子達に紛れてファンシーショップに探しに行ったり・そういうのって可愛いし、いじらしい。もう、無茶苦茶胸キュン状態です。

あぁ・・。いくら年上で、大人ぶっていても。ウサギさんは美咲に敵わないと思う部分はありますし(惚れた弱み?)、上條だって野分のさりげない優しさと言葉に救われているんですもの。

それにしても、今回ノックアウトされたのは。クリスマスパーティで、ビールジョッキでドンペリ!!??をぐびぐび呑んで酔っぱらってしまった美咲が、服を脱がせてやろうとしたウサギに「いやぁん・・・」と寝言のように言うセリフ。
いや、聴いていたこちらも無防備でしたが、すんごく色っぽくて。艶っぽくて。こっちがいやぁ!!んと思ってしまいました。

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