こいきな男ら |
御木宏美 | インターコミュニケーションズ | 1997年7月25日 |
堀秀行(島津京平)×金丸淳一(真鍋進) | |||
辻谷耕史(瀬尾瑞紀)、増谷康紀(伊達悟) 深見梨加(八木麻理奈)、折笠愛(椿京子) 成田剣(八木徹)、中田雅之(山城) |
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青山にある「デ・ジョン・ビザー」は、大学の先輩後輩である悟、進、京平、瑞紀の4人が共同経営するデザイン事務所。 小さい時から引っ込み思案だった進は、悟に思いを寄せていたが、悟には10年越しの恋人瑞紀が居る。告白したものの見事に玉砕。 そんな進に、京平は「ずっとおまえを見てきた」と告げるのだった。 |
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正直に言いますと、犬夜叉での某不良法師様に惹かれて(大笑)辻谷さんがメインで出演なさっているBL物として聞いてみたわけです。 あ、あと・・・原作の御木さんの作品は、購入して読破した事はありませんが、「ワークデイ・ウォリアーズ」での仕事と恋を両立させている大人の男の姿が大変に好感が持てまして(やっているだけ(゜゜)\バキッ☆の作品じゃなかったので)、他のドラマCDはどうなっているかな?と言うのがあったんですね。 はい。お仕事のシーンは本当に素敵でしたね。変態生徒会長(大笑)の印象の強い成田さんが、モデルとしての苦労を語るシーンなども。これなら絶対に「変態」とは呼ばれない(大笑)と言うくらい、真摯でしたよ。いや・・・変態を真摯に演じていらっしゃるのかもしれませんが・・って話が「こいきな男ら」からそれましたm(_ _)m。 だけどねぇ・・Hシーンはひどかった・・と言うか・・。スプラッタのHシーン・・って、そうそうお目にかかった事はないですよね・・(^_^;。抱かれる理由もちょっと同情的なところがあったのもいけなかったかなぁ・・・なんだか、最初から最後まで叫びっぱなしと言うのは、まるで強姦シーンのようでしたよ(^_^;。 |
こいきな男ら 2 |
御木宏美 | インターコミュニケーションズ | 1998年3月25日 |
堀秀行(島津京平)×金丸淳一(真鍋進) 増谷康紀(伊達悟)×辻谷耕史(瀬尾瑞紀) |
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深見梨加(八木麻理奈)、折笠愛(椿京子) 水谷優子(田嶋梓)、菅原淳一(織田桐課長) |
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阪神大震災復興チャリティーの仕事が舞い込んできた。 その主催者側「芦屋」の担当者は、京平の大学時代の恋人・田嶋だった。 伊達への想いを断ち切れてはいないものの、田嶋梓が京平と話している姿を見ると、進の心は揺れ動くのだった。 |
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よくばりなパールのフリートークで、辻谷さんは「受けって初めてだ」とおっしゃっていましたが!!なんとここでちょっとだけですが(隣の部屋の風呂に聞こえてくると言うシーンで)受けていらっしゃるのです(大笑)。まぁ、あまり印象に残っていらっしゃらなかったのかしらねぇ? しかし、これはシリーズを通して聞くと「かなり」貴重なシーンだと言うのが分かります。何しろ、4人のうちの京平×進と言うのは、それなりにシーンがありますが、こなれた(大笑)悟×瑞紀のカップルって、その手のシーンってないんですもの(大笑)。 この2枚目のドラマCDでの聞き所は、そのちょっとだけ(大笑)のお隣さんから聞こえてきたシーンと、瑞紀と京平の口げんかでしょうね。思いっきり楽しそうに口喧嘩をしていらっしゃいますもの。 |
こいきな男ら Side STORY |
御木宏美 | インターコミュニケーションズ | 1998年9月25日 |
堀秀行(島津京平)×金丸淳一(真鍋進) 増谷康紀(伊達悟)×辻谷耕史(瀬尾瑞紀) |
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深見梨加(八木麻理奈)、折笠愛(椿京子) 堀内賢雄(新田一明) |
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「KISS AGAIN」 結婚展示会のデザインの仕事の依頼が来た。その依頼者である新田は、瑞紀が暴漢に襲われた時に助けて?くれた男であった。 「Side STORY」 進と京平が仕事で出かけた。そこにリーナがやってくる。しかも、彼女は仕事をすっぽかして遊びに来ていたのだ。 |
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本当に仕事に関するシーンって、良いですよね。私はデザイン関係はよく分かりませんが、音だけのドラマを聞いていても、この4人の事務所が手がけた仕事ならかなりお洒落なものをしてくれるんだろうな・・と思って聞いています。 このSide STORYは、メインの進&京平カップルではなく、瑞紀と悟のこなれた(゜゜)\バキッ☆カップルがメインになってはいますが、それらしきシーンは酔ったふりしてのキスシーンくらいなんですよ(そのシーンのガヤが素敵(大笑))。 個人的には、二人の事を話す京子さんの台詞と、リーナを諭す瑞紀(いつもは喧嘩ばかりしているのに)が好きですね(^-^)。 |
こいきな男ら 3 |
御木宏美 | インターコミュニケーションズ | 1999年3月15日 |
堀秀行(島津京平)×金丸淳一(真鍋進) 増谷康紀(伊達悟)×辻谷耕史(瀬尾瑞紀) |
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深見梨加(八木麻理奈)、藤原美央子(小林)、古田信幸(山田) 小野健一(堀田)、彩木香里(レポーター)、有本欽隆(京平の父) |
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リーナがモデルとして仕事をしているジュエリーの展示デザインを引き受けた「デ・ジョン・ビザー」。 しかし、プレゼンに出かけた進に抱きつくリーナ。人目をはばからない彼女の愛情表現であったのだが、その抱擁シーンが、マスコミによってスクープされてしまう。 一方、京平の父が倒れた時、お互いの家族に自分たちの事を告白することは出来ないと思った進は、京平に別れを告げるのだった・・・。 |
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リーナやリーナのマネージャーの小林さんに電話で力づける瑞紀のシーンが好きです。 でも、自分たちだってお互いの親に言っていないのに、出来立てホヤホヤで、そんな事まで考えていないだろう進と京平に対して「それが出来ないなら別れてしまえ。今なら間に合う」ってねぇ・・10年以上付き合っていて告白(カミングアウト)していないんだろうが??で。それで京平と進がまずくなると、先の忠告とは180度違うアドバイスしてない??って、いろいろつっこみたくなるシーンはあるんですが・・ 一番の「え?そうだったっけ?」と思ったシーンが、リーナは16歳で。進がそれよりも13以上も年上と言う記事のシーン(大笑)。どうもねぇ・・進が京平や瑞紀よりも2つ年上の29歳と言うのが、一番納得出来ないぞぉ(゜゜)\バキッ☆。いや、ちゃんとブックレットにきちんと年齢も書いてあるんだけどさ・・(大笑)。声だけ聞いていると、進くんが一番年下のように思えてしまうのよ(゜゜)\バキッ☆。(決して、リーナの深見さんが16歳に聞こえないと言うわけではなく(大笑)・・いや、フリートークでは大人の女性の色気がいっぱいで、無理だったんですが) |
ボクサーは犬になる |
剛しいら | 日本コロムビア | 1999年8月21日 | COCXー30520 |
1.プロローグ 2.捕獲 3.虜囚 4.逃走 5.帰途 6.犬も語る |
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堀内賢雄(加藤)×伊藤健太郎(橋口徹) | ||||
塩沢兼人(カイン)、石川英郎(アベル)、岡田円(オーナー) | ||||
いつものトレーニングコースを走っていた橋口徹は、大の苦手の犬におそわれてしまう。その犬の飼い主が「手当」をしてくれると言うので、ついていったのだが、そのまま監禁されてしまうことになってしまった・・・。 | ||||
とても丁寧な作りのドラマCDです。で。原作を読んで納得。普通はまるまる一冊のお話を一枚のドラマCDにしている事が多いのですが、これは中編と言うか・・・短編を元にしているのですね。 だからかな?お互いに寂しい同士だった徹と加藤の身体だけでなく、心も結びついていく過程が(無理なく・・・と言うのは、こういうジャンル「監禁・陵辱もの」だと、どっちかと言うと無理がある感じですものねぇ)伝わってきました。 でもねぇ!このドラマCDで一番良かった!聞いて良かった!と思ったのは、最後の犬さんのトラックなのです。噂には聞いていましたが、もう大爆笑です。人間の徹の事を同じ仲間の犬だと誤解してしまっての会話などは、もう絶品ですよ。このトラックだけでも、このCDを買っても良かったと思わせる出来なんです。 |
ドクターは犬を飼う |
剛しいら | 日本コロムビア | 2000年1月21日 | COCXー30805 |
1.ドクターとクランケ 2.子犬 3.ボクサー 4.侵入者 5.犬も歌う |
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堀内賢雄(加藤)×伊藤健太郎(橋口徹) | ||||
塩沢兼人(カイン)、石川英郎(アベル)、岩男潤子(美保)、佐藤正治(山崎刑事)、上村典子(看護婦長) 岡田円(オーナー)、成清絵美(美保の母)、相川真美子(主婦) |
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ドクター×ボクサーシリーズ第二弾。前作の最後にドクター・加藤が担当した事故の急患の少女・美保。元気になった彼女は、加藤に恋いこがれて、何かと口実をつけて加藤の前に現れる。少女と言うよりも、女性を感じさせる美保は苦手な加藤。徹の存在を知った美保は、彼に犯されたと嘘の証言をするのだった。 | ||||
これはねぇ・・もう美保と言う少女の存在が凄いですよ。普通、BLに出てくる女性と言うのは、やっかいな存在であり(世間的には)認められるカップルになれるだけに、よけいに邪魔者なんですが。こんな女の子だったら、BLに出てくる男性でなくても苦手なんじゃないですかねぇ・・って、こういうコギャルさんは、いそうな気もするのですが(^^;。 でも、好きな人に近づくために子犬を使ったり(その子犬が使えない道具となった時の彼女の反応は、本当に怖いですよ)母親をののしる時のすさまじい声。男性でなく、女性のσ(^ ^)もお近づきにはなりたくありませんね。そんな「女」を感じさせる美保役を岩男さんが熱演されています。(この場合は、一人しか女性が居ないのだから)主演女優賞かなぁ?とりあえずは助演女優賞ものの演技であることは、間違いありません。 そして。第一弾でも楽しかった「犬」のトラック。アベル役の石川さんは、本当に「気障」な役の方の物まねがお上手です。この犬のトラックを聞くためだけに、このドラマは聞いても惜しくありません。本当にねぇ。アベルがさらわれてしまうお話を犬サイドから見たドラマが欲しかったなぁ・・・ |
ライバルも犬を抱く |
剛しいら | インターコミュニケーションズ | 2000年9月25日 | INCDー310 |
1.prologue 2.video 3.empireーjim 4.AZUMA 5.bad company 6.the end 7.free talk |
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堀内賢雄(加藤久二郎)×伊藤健太郎(橋口徹) | ||||
中井和哉(西条東)、梁田清之(坂本)、小野坂昌也(西崎怜) 岡田円(オーナー)、堀川仁(コーチ)、八戸優(桜井) 千葉進歩(タレント)、伊藤美紀(東(子供時代))、成清絵美(母) |
アクターは犬を演じる |
剛しいら | 自費出版CD「ごじらん堂本舗」 | 2000年8月13日 |
1.カインとアベルの茶飯事 2.アベルとカインの舞台挨拶 3.カインのテーマ 4.「ボクサーは犬になる」テーマ 5.「ドクターは犬を飼う」テーマ 6.カインのテーマ TYPE B |
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塩沢兼人(カイン)、石川英郎(アベル) | |||
塩沢兼人さん追悼の目的で作成されたものです。 もと?は、99年8月と2000年1月に日本コロムビアから発売されたドクター×ボクサーシリーズのテレフォンサービスとして作成されたもの。 |
二重螺旋 |
吉原理恵子 | ムービック | 2002年10月26日 | MACYー2007 | |||
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三木眞一郎(篠宮雅紀)×緑川光(篠宮尚人) | |||||||
阪口大助(篠宮裕太)、柚木涼香(篠宮沙也加) 時田光(幼い頃の尚人)、亀井芳子(幼い頃の裕太) 出口佳代(篠宮奈津子)、鈴木琢磨(篠宮慶輔)、近藤隆(中野) 百々麻子(女性)、福島菜七子(女性) |
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ごく平凡な家庭だったのに、ある日父親が愛人を作って居なくなってしまった。精神に脆さを持った母は、頼り切った長男と身体の関係を持ってしまう。ところが、その秘密を長女の沙也加に知られ・・・母もまた、睡眠薬の飲み過ぎで死んでしまった・・・。大好きな兄が自分達を捨てて居なくなってしまうのではないか・・と恐れた尚人は、母と兄の関係も黙殺し・・そして、兄が襲ってきても・・・・ | |||||||
男同士のカップルと言うだけで、そりゃもう後ろめたいのですが、これは設定が兄弟ですからね。なおさらですよね・・。いや。本当に二重な問題なんですが・・。 鬼畜でゆがんだ愛をぶつけてくる長男役を三木さんが好演(怪演かもしれない(゜゜)\バキッ☆)していらっしゃいます。 否と言わせない雅紀の乾いた笑い・・・うわぁ、もう精神壊れています・・と言うのが聞き手に伝わってくるんですよ。ぞくぞくしますよ、鳥肌立ちそうなほど。 それを受ける緑川さんの演技も凄いの一言です。特におしおきをされて、「(この身体は)まーちゃんの・・」と言わされるシーンは、うまく言葉にならないあたりが、本当に「うわぁ」と言う感じです。必聴!と言えますね。 この手のドラマになると、ある程度聴いてくると、カップルのパターンも「あら、ここでも競(共)演なんですね」と言うのがあるんですが、「あぁ、また三木さんと緑川さんなのね」と言う感じがなかったのが嬉しかったです。いや・・だって、あるじゃないですか。またタイトルだけ違ってこのカップル?ってパターン。 |
愛情鎖縛
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吉田理恵子 | ムービック | 2004年8月28日 | MACYー2018 | |||
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三木眞一郎(篠宮雅紀)×緑川光(篠宮尚人) | |||||||
阪口大助(篠宮裕太)、柚木涼香(篠宮沙也加)、遊佐浩二(桜坂一志) 鈴木琢磨(篠宮慶輔)、出口佳代(篠宮奈津子)、時田光(幼い頃の尚人) 幸田夏穂(真山千里)、小林恵美(真山瑞希)、花輪英司(門倉俊介) 鈴木千尋(桐原)、浜田賢二(加々美蓮司)、近藤隆(中野) 大畑伸太郎(山下)、岡和男(加門の祖父)、福島菜七子(加門の祖母) 麻生智久(堂森の祖父)、亀井芳子(堂森の祖母) うすいたかやす(長野)、寺田はるひ(本城キリカ) |
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尚人のもとに、父の不倫相手の妹・瑞希が現れる。「お姉ちゃんと篠宮さんの仲を認めてやってよ」と。 父が家を出た時から、家庭は崩壊した。その苦い思いがある尚人が父を許せるはずがない。父さえ不倫をしなければ・・・・その相手との仲を祝福なぞ出来ない!!自分たち家族の不幸の上に成り立つ幸せなど・・・。 泣き崩れる瑞希。それを見ていたボーイフレンドは誤解し、尚人を打ちのめすため、高校生狩りを仲間と始めてしまう・・・。 |
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重い・・・本当にこの二重螺旋シリーズ(シリーズとしては、まだ2作目ですが)は重いです。 おそらくね、皆幸せに飢えているんですよ。で、幸せを追い求めて突き進んでいる。ただ、個人個人によって幸せのかたちが違うものだから、時としてそれがぶつかりあってしまう。 今回の発端になった真山妹にしても、姉の幸せを願ったばかりに相手の家族の不幸は見えていなかった。それに気がついたものの、泣いている姿を見られたボーイフレンドに(理由を)言わなかったものだから、事態がややこしく発展してしまった・・。ボーイフレンドも彼女の幸せを大事にする割には、襲った相手が被るであろう不幸は考えていない・・・。彼にとっては、彼女だけしか見えていない・・・。 だから、尚人さえいれば良いと言い切る兄雅紀と他のキーパーソンは同じなんですね。自分と大事な誰かだけしか見えていない・・。他の人間はアウトオブ眼中と言いますか。 さてはて。今回は、篠宮の家に残る事を決めた裕太くんと雅紀の対決シーンが凄かったです。「どうして尚ちゃんなわけ?」単刀直入に迫る弟と、それに応える兄。兄達の現場を見てしまえば、おそらく夜毎の声も気にならなくなるだろう!と部屋に入って見ようとするシーンなどは、そのまま裕太役の阪口さんと雅紀役の三木さんの対決のようでもありました。 |
攣哀感情
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吉田理恵子 | ムービック | 2006年12月28日 | MACYー2031 | |||
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三木眞一郎(篠宮雅紀)×緑川光(篠宮尚人) | |||||||
阪口大助(篠宮裕太)、柚木涼香(篠宮沙也加)、遊佐浩二(桜坂一志) 武内健(野上光矢)、浜田賢二(加々美蓮司)、近藤隆(中野大輝) 大畑伸太郎(山下広夢)、佐藤晴男(立花)、蓮岳大(林田) 古谷あゆみ(光矢の母親)、疋田高志(アキラ)、石上裕一(真崎亮二) 茂木滋(男子生徒)、河原木志穂(女子生徒)、石松千恵美(女子生徒)、田代有紀(女子生徒) |
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無差別高校生リンチ事件・・。尚人が通う高校でも、被害者は他にもいた。三年生は、怪我の状態が酷く復学はかなり厳しい状態だった。そして、もう1人の被害者である1年生・野上光矢は、怪我は大した事はなかったが。事件のショックで引きこもり状態となってしまっていた。 そんな野上の母親が、「どうしたら良いのか、教えて欲しい」と協力を(尚人に)要請してきた。 |
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二重螺旋の1は、禁断の兄弟カップルを描く事に重点が置かれていたように思いますが。 2の途中、尚人が兄の愛を受け入れてからは、ちょっと方向性が変わってきたのかな?などと思って聴いておりました。 3は、ラブラブカップル(死語?)となったお兄ちゃんと尚くんの関係と言うよりも、尚人くんの心の傷と他者の関係。 大きな事件があって、それをいかにして乗り越えていくか・・と言うお話になっているかな?と感じたものですから。 同じ兄弟カップルではあっても、渇愛のお話とはまた違っています。 うーん・・・こういう例えはどうか?とは思いますが。子供の領分をちょっと濃くヘビーに味付けして、妄想ではなく実際に801入れてみました!と言う感じに近いかな?と思います。 子供の領分でも、ありましたよね?サッカー部のリンチ事件とその顛末。あれを乗り越えてきた兄弟と、今回の無差別リンチ事件がちょっとリンクしているような気がしたんです。 それはさておき。ラブラブになったから、さぞかし!三木さん演じるお兄ちゃんと、緑川さん演じる尚人のシーンは濃いかな?とチラッと思っていましたが(大笑)、うん・・・ラブラブになった分だけ、飢(かつ)えている感じが減ってきましたね。 そう・・特にお兄ちゃんを演じた三木さんの狂気の笑いが少なかったのは、個人的に寂しかったかなぁ(゜゜)\バキッ☆・・ 自嘲気味に、中野くんと山下くんに「ある朝起きたら、母親が死んでいた・・と言う事はないでしょう?」と説明した後、内心で「実の兄に・・」と言うシーンが顕著だっただけで、「尚人以外は要らない」「ナオだけで良い」としがみつくような、他者を排斥する冷たさがなかったのは、彼が満たされた証拠と受け取って良いのでしょうね・・それを声だけで表現していらっしゃいました。 その分、お前はもっと俺に甘えていいんだ・・・と尚人の心の傷を癒すべく、トロトロにさせてしまうシーンの甘さが素敵でした。 一方の尚人の緑川さんは。 この子って、本当にどこまで人が良いんだか・・あぁ!もう!と聴いているこちらが焦れったく思うほどに優しい良い子でしたねぇ。もちろん、いろいろと抱えて、人生の経験値を積んでいる分の強さとしなやかさを秘めていて。 その両極端なまでの相反する部分を見事に演じていらしたと思います。 途中、どんなに嫌になって負担に思っても、投げ出さずにボランティアを務めてきた彼が、最後の最後に野上くんのお母さんに告げるシーン。あれは、一種のカタルシスでしたねぇ!! もっと自分に忠実に、ワガママになって良いんだよ?と思って、読者(聴いている人)がイライラして。それが最高潮に達した時に発せられるだけに、やったぁ!と言う感じですよね(^-^)。 しかし。今回、おぉおお!!と思ったのは。3のキーパーソンである野上役の武内さんと、同じ引きこもりでも、ちょっと違うぞ!の弟・裕太役の阪口さんでした。 阪口さんは、直接的には尚人に対して心配している!と言うセリフは言いませんが。 帰りが遅いことにやきもきして。ご飯をしかけていたり、頻繁にかかってくる電話に対して、尚人を心配して、実際に野上に対して意見を言っているシーン。尚人が携帯を持っていたら、連絡がつけられるのに・・・と思うシーンなどが素晴らしかったです(^-^)。 言い方は、つっけんどんで優しさを感じさせるものではありませんが。根底にあるのは、お兄ちゃん大好き!な裕太くんの心情が、伝わってくるんですもの。 お兄ちゃんを取られると言うよりも、お兄ちゃんを心配している!この子も優しくて、良い子じゃん!?ですもの。 野上役の武内さんは、いやぁ・・このCDを聴いた後から、俄然注目しております。近藤隆さん同様、そのうちのびてくる若手さんだと思っていますが。 もう、本当に我が儘で、自分の事しか見えていなくて。その短絡的な考え方の三段論法と、甘えぶりの度合いが難しい役だと思うのですが。それを無理なく聴かせてくれました。 突き進む三段論法って、言葉が音になった時。発する人が納得?して言っていないと、言葉に説得力がないと思います。 最初?から無理な三段論法って、頭の中では成立しても。音になって発せられた時、それって変じゃない?ってなるはずなのですが。聴いている人に「そりゃ変でしょうが?」と思わせたら最後ですもの。なのに、あぁ・・野上ならそう思いかねないと言う納得のさせ方。これは上手い!としか言い様がないです。 無理なお願いをしている学校の先生達にも、ちょっと思うところはいろいろありましたが。無理だったら良いんだぞ・・と言ってくれ、篠宮兄の剣道を知っていた先生・立花さん。彼との会話は、学校関係者の中で唯一の救いでしたね。 立ち読みで、原作はここまでは読んでいましたが・・この後。この兄弟はどう歩いていくのでしょう? 別の家に住んでいるお姉さんはどうなっていくのでしょう?そして、彼女に接触してきた真崎はお話に絡んでくるのか?否か?次なるお話を楽しみに待ちたいと思います。 |
情愛のベクトル
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吉原理恵子 | Chara全員プレゼント | 2007年4月到着 |
三木眞一郎(篠宮雅紀)×緑川光(篠宮尚人) | |||
阪口大助(篠宮裕太)、浜田賢二(加々美蓮司) |
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