子供の領分シリーズ


子供の領分 1 茅野家の領分

吉原理恵子 角川書店 2001年3月
1:ファミリー・ボンド【SIDE A】     
2:さわらぬ陽一にタタリなし     
3:家事・ウォーズ
4:ガキの領分               
5:デリシャスな一日         
6:ファミリー・ボンド【SIDE B】
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
山崎和佳奈(茅野母)

大水忠相、山岸功、三浦祥朗、下和田裕貴
山本泰輔、柳沢真由美、佐藤ゆうこ
それぞれが別の意味で有名な茅野家三兄弟。しかし、父親の海外赴任が決まり。母がそれについて行くことになったものだから、家での生活は男ばかりでなんとか切り盛りしなくてはいけなくなってしまった。眉目秀麗、勉強も運動もそつなくこなす長男の陽一に関しては母も心配がなかったが、次男の寝太郎(大笑)広海が一番心配で・・・。ボーイズラブのコーナーにありながら、兄弟のスキンシップがメインで、その手のシーンがまるでない子供の領分シリーズ第一作。
あはは。専業主婦の母親がいきなり居なくなってしまうと、本当に困りますよね。特に育ち盛りの男の子ばっかりだと、今までにやったことないだろうなぁ・・・・と言うのが簡単に想像出来ますし。
さて。このシリーズは、私にとっては5月・GWの時期になると聞きたくなるシリーズです。
季節によって「あぁ、あのドラマを聴きたいなぁ」と言うのが存在します。まだ全てを聴いてはいないのですから、同じ物を何度も聞かずに、チャッチャと他のドラマCDも聴けよ・・と言うつっこみを受けそうですが、何故か五月晴れの頃に聴きたくなってしまいます。同じ作家さんの「銀のレクイエム」は桜の時期に何度も聞きますが(お話知っている方には、その理由は分かっていただけると思います)、このお話がどうして5月か・・・は、本人にも良く分かりません。おそらくね、鯉のぼりに似合う気がするからよ(大笑)。男の子って感じかな??
あ、ドラマCDの感想から離れてしまいましたね。BLシリーズで関智一さんのメイン出演と言うのは珍しいのですが、短気で言いたいことはきっちりと倍返し(大笑)でズバズバと言ってのける広海を好演なさっています。まさにはまり役ですね。他のキャストは考えられないくらいです。そして、弟コンプレックスの気味もある化け猫飼いまくりの長男陽一も、本当に関俊彦さん以外には考えられません。特に朝の寝起きの悪いシーンなどは、どこぞの破戒僧並みの威力がありますよ(゜゜)\バキッ☆。

子供の領分 2 蓮見高校ハリケーン

吉原理恵子 角川書店 2001年11月
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)、置鮎龍太郎(椎名克彦)
森川智之(武藤和将)、平松晶子(児玉あずさ)、山崎和佳奈(茅野母)、城雅子(小林母)

竹内健、福島潤、望月健一
藤原泰浩、たかはし智秋、佐久間紅美
眉目秀麗、成績優秀の長男・陽一。バスケ大魔王の三男・大地。その二人に囲まれた次男・広海は本人にはそのつもりがなくても、何故か周囲からおそれられる存在になってしまう。それは、年齢や性別と言う枠などを考えずに、「言いたいこと」はきっちりと言う所にある。その歯に衣きせぬ言い方は、時に誤解を生むのだが・・。
2年に進級し、春の体育祭でリレーの選手に選ばれた広海。1年の時の団対抗リレーで、応援団の上級生とやりあってしまったために、今回は周囲が腫れ物を触る扱いに・・・。
蓮見高校の名物カルテットそろい踏みと言うところですね。本当に豪華なキャストですよねぇ。先輩の武藤を森川さんなんて、もったいない・・・と思ってしまいます(゜゜)\バキッ☆
しかし、自分は走らないのに「それ頑張れ」だの「もっと速く」だのと文句を言う応援団って多いですよね。応援と言うか、解説や評論などと言う肩書きを持つ方で「じゃあ、そう言って批判するのならあなたが手本を見せて」と言いたくなる事を書いていらっしゃる(もしくは発言されている)時があります。きっとね、そういう誰もが納得いかない理不尽な部分に広海くんはくってかかっているんだと。その純粋さと、言ってのけてくれた時の痛快さが良いんでしょうね。低音でぼそっと発言するのも、効果はあるでしょうが。マシンガン並みに言ってのけるってのは、本当にうらやましいですね。

子供の領分 3 最凶ヒールズ

吉原理恵子 角川書店 2002年6月
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)

森川智之(武藤和将)、櫻井孝宏(日高千秋)、坪井智浩(麻生)、福島潤(速水)

望月健一、大西健晴、竹内健、関通利
今井麻美、富坂晶、早水リサ、徳永愛
荻道彦、服部加奈子、小林由美子
神田理江、出口佳代、小田木美恵
その日は厄日としか言いようがなかった。
いつもの場所でお弁当を食べようと思っていたが、それぞれに下級生のファンを持つカルテット。同級生達などからは、暗黙の了解で4人きりにしてもらえていたのだが、新入生の女生徒は「邪魔にならないようにするから、一緒にお弁当を食べて下さい」と泣きついたのだ。
その女生徒達を一喝した広海。それだけで、下級生女子からは「怖い先輩」と評価を受けてしまったのに、広海と下級生の女子生徒との因縁?は、それだけでは収まらなかった・・・・。
顔面チュー(大笑)の問題巻です。
この3は、実はおまけディスクがあります。そこではこのシリーズでは今まで描かれなかったHシーンが・・。まぁ、夢落ちと言う事にはなりますが。そのお話が高校卒業後の彼らになっておりまして。原作者さんが描いたものだから、本当にそうなりそうな設定なんですよ。キャスト欄にそのカップリングを書かなかったのは、ドラマCDを聴くまでのお楽しみと言うことにして下さいね。でないと、楽しみがないでしょう??
しかし・・。本当にありそうな設定だけに、今のままの彼らで居て欲しい。高校生として、4人で仲良くワイワイ言っている今の時代と言うのは、本当にかけがえのない黄金時代になるんだろうなぁ・・としみじみ「今」の彼らをいとおしく思ってしまうのでした。

子供の領分 4 噂の真髄

吉原理恵子 角川書店 2004年1月31日
DISK1
1.蓮見高校 朝の登校
2.昼休み
3.茅野家
4.放課後の食堂
DISK2
1.武藤&麻生
2.新田&椎名
3.茅野家 日曜日の朝
4.To be continued

キャラ対談 蓮見高校編
キャラ対談 茅野家三兄弟編
ピロートーク
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)


森川智之(武藤和将)、坪井智浩(麻生)


高階俊嗣(深沢)、朝倉栄介(織田)
石塚さより(榎)、荻道彦(高橋)

藤原泰浩、富坂晶、島村香織、望月健一
原田正夫、中村繪里子、増田美奈子
階段落ちでの顔面キス。以来、歩く災厄・茅野広海とヤンキー主席・堤は二人で最凶ヒールズと呼ばれるようになった。
そんな興奮さめやらぬ体育祭前の放課後。食堂で、堤と広海にちょっかいをかけてきた奴らが居て・・。
4は発売当時に気が付かなくて。6の時に「あ、注文しなくちゃな」と思っていたのですが。引っ越しやらなにやらでドタバタしておりまして。そんなこんなしていたら、8〜10が続けてリリースされると言うではないですか。こりゃ大変!とその時に4以降はまとめて注文した形になったものですから。感想を書くのが、凄く久しぶりになってしまいました。
間隔がかなり開いたおかげ?で、1からまた聞き直しをしたんですねぇ(大笑)。しかも、子供の領分って1枚では終わらない(大笑)。二枚組当然?のボリュームで。タイトル1つ聴くのでも時間はかかるのに、1から聴いていたらなかなか書けなくて(^^;・・・いや、二枚組は好きなんですよ。ボリュームあって・・・だけど、感想の時には本当に辛いですねぇ(^^;。

さて。この作品の特徴は、登場人物のナレーション・・モノローグがやたらと長いって事に尽きます。これは原作からしてそうなのだから、そのまんま音になった!と言えるのですが。モノローグが長いからか何なのか?お話の進行も凄くゆっくり・・なんですね。
2枚で、どのくらい時間経過した?一ヶ月は進んでいないでしょ・・・状態ですよ(^^;。
しかも、Hはまるきりないのに。何故か腰に来るお声の方ばかりがご出演。もう、耳のハーレム状態(大笑)。いや、本当に南原さんと同じように声フェチの作者さんご指名のキャストさんが、もう声フリークのツボ押しまくり。美声の共演かつ、演技上手な皆さんの競演と言う感じで。こういう時にドラマCDファンで良かったなぁ・・・・と思ってしまいます。

その中でも、今回「おぉお」と思ったのが、三木さんでした。三木さんでは、誘惑に負けて新田くんに秘蔵の「朝の眼福」写真を見せるシーンのやりとりと、新田が不用意にもらした一言で慌てまくるシーン。そして、放課後の食堂で茅野と堤に黄色団の応援団がイチャモンをつけて来た時の声音の変わり方!!これに尽きます。
ポヤヤンな普段は昼寝をしている肉食獣の小林くんが、目据わっています・・状態だと言うのが絵や文章がなくても分かります!なんですもの。

もちろん、演技達者な皆さんですから。それぞれに凄いシーンはてんこ盛りなんですよ。一位を決めるのが難しいくらい。
新田役の森久保さんの「朝一の眼福」写真が見えるようなリアクション。はんなりとした和的美人の声の椎名役置鮎さん。きっちりと線引きしているようなクレバーな堤。
やんちゃでオレ様だけど、女王様の広海。その内心の葛藤と可愛らしさが、本当に微妙な関智一さん。関智一さんでは、今回最後の最後にやられましたねぇ。
おまけ?にピロートークが入っているのですが。このトークは、大地くんに始まって陽一さんまでは、全員が女性に対するピロートークかと思いきや、これってこのお話だから。皆のマスコット(゜゜)\バキッ☆いや、アイドル?の広海くんが対象のピロートークよね?とは、すぐに分かるのですが。
それを全部まとめて受けて、広海くんのメッセージが続くんです。その「ほら、来いよ」と言った後の吐息のような喘ぎのような・・・
最初に聴いた時、実は夜中に聴いていまして。ところどころ眠り被っていたのですが。その瞬間に覚醒しましたねぇ!!いや、私などの筆力では書き表せないくらいの色気を感じました。
このピロートーク。上手く編集すれば、大地と広海の会話。陽一さんと広海の会話、小林君と・・以下省略と言う会話が作れるかもしれない!!と思ってしまいましたよ。そうやって編集して聴いたなら、きっとこれはちゃんと会話になっていて。凄い睦言になっちゃうんだろうなぁ・・・(*^^*)。本編でHはなくても、ここで十分煩悩は満足させていただきました(^^)v。
また、ピロートーク同様おまけ?で入っているのが、キャラ対談ですが。ここでは、本当にそのキャラが喋っているのか?と思わせるほどの「シナリオを読んでいるのではなさそうな」凄く自然な会話!の演技が凄いです。もちろん、本編でもそういう会話がありますが。雑談!と言う感じのこちらの方が、凄いなぁ・・と思ってしまうのって・・何故??
噴き出したのは、「いくとこまでいくしかない」と作者が言ったの言わないの・・「ところで、いくとこまでいく」って何だろう?とこぼした広海くんに「そりゃ・・」と正解を答えそうになった大地くんを制した陽一さん!その時の大地くんが素晴らしいですよ。

子供の領分 5 悪運の条件

吉原理恵子 角川書店 2004年2月28日
DISK1
1.居酒屋で
2.蓮見高校
3.城惺高校
4.体育祭の朝
5.日高の衝撃
DISK2
1.駆け巡る噂
2.嵐の前の静けさ
3.ランチタイム
4.広海&御三家&堤
5.城惺高校&志堂学園にて
6.ふたたび茅野家の朝
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)


森川智之(武藤和将)、坪井智浩(麻生)、櫻井孝宏(日高千秋)

茂木優(深沢)、小河正史(織田)、高橋良吉(主将)
藤原泰浩(森下)、原正夫(渡辺)、関通利(佐々木)

藤田圭宣、西健亮、富坂晶
倖月美和、根本圭子
蓮見高校の体育祭。同窓会よりも優先させて(大笑)見学に来た陽一と、バスケが休みで駆けつけた大地。そして、友達の彼女を見物に来た大地のチームメイト(バスケ部のポチby広海)の日高。
「溜まりすぎのド変態」と広海に評されて、面目丸つぶれの黄色団の深沢と織田が騎馬戦で広海をボコる計画を立てていたところに、大地と日高が行き会わせてしまい・・・。
4の感想で、気が付いたら8〜10が出るところだった・・・と書いていますが。発売日を改めて見てみると。4と5が2004年。6の過去編と7の城惺高校バスケ部編が2005年に発売になっています。
この5の時点では、続編でも大活躍?!する日比野やバスケ部の主将は、6以降のキャストと違う方が演じています。まだ、はっきり決まっていなかった・・・と言うよりも、続編があるかどうか分からなかったから、決めてもいなかったと言うところでしょうか?なもので、この辺りから本編でも急浮上してきたサッカー因縁上級生の日比野(愚かな自爆野郎(゜゜)\バキッ☆)は、今回お名前すらない・・・(^^;。これからのキーマンでもあるのにねぇ。

さて。発売日から見える様々な事はおいといて。蓮見高校体育祭編です。
ここでのポイントは、なんと言っても広海レーダーが付いている大地くんが、本当にたまたま!このたまたま偶然に出くわしたってのが流石と言うか、凄いんですけど!黄色団の騎馬戦計画(ここの大地役三宅さんの恫喝は、本当に高校生か?あんたは!と言うほどの超ド迫力です。そりゃ、本物の族の総長だと思われても仕方ないですよね)と、やっぱり豪華メンバーそろい踏みのランチタイム!でしょう(^-^)。

今回の「おぉおお」は、櫻井さんでしたね。先ずは、バスケ部で鍛えられてヘロヘロになりつつ、大地に突っかかっていく辺り。そして、友人とじゃれていて陽一に注意された時のリアクション。
声、うわずってますし、凄く緊張している!状態。もう、この子ってわかりやすくて良いなぁ。そして、ランチタイムで全員に初対面だった日高くんの内心のリアクション。小林君を見て「で、でけぇええ!」とか新田くんを見て「あ、茅野の兄ちゃんに抜かされた白組のアンカーだ」とか置鮎さんの椎名の声に「あう・・腰に来た」となるところ。それらの大げさに見えるリアクションが、何故かちっともオーバーアクションになっていない。
おそらくは、一般ピープルが見た時の感想そのままじゃないかな?と思うのです。
彼らが動き出した時の「モーゼの十戒みたいだ!」と内心で叫んでいるところや、紅組のリレーアンカーがあのボンバーマン・茅野の兄ちゃんと知り、思い出してのモノローグ。お上手な声優さんだとはずっと思っていましたが。この日高くん役で、もう本当に惚れ直した!!(何回目よ・・惚れ直すのは)と言うところです。
櫻井さんファンで、このCDを持っていないと言う方は、絶対に購入をお勧めしてしまいます。日高くんのシーンは、丸ごとお奨め!です。

しかし。陽一さんパワーって本当に凄いと今回思ってしまいましたね(^-^)。何しろ、日高くんの第一種遭遇(゜゜)\バキッ☆での動揺は分かりますが。それだけではなく、あの武藤さんや堤くんまでもが、陽一さんの前では言い方が違うんですもの。堤くんなんて、ちょっと皮肉やさんが影を潜めてしまって、素直な青少年!!風の普通のしゃべり方が出来るんだ・・と皆に感動?されているほどの変わりようなんですよね。
堤と椎名の電車内での会話「椎名って、結構類友?」とニヤッと笑って言ってのけたりする辺り。それに対抗出来る椎名も凄いですが(普通、会話だけでその真意をくみ取ってついて行くだけでも大変だと思うんですが。会話を文章で読んでいた私はともかく・・ねぇ)そんな、意味深発言をしている堤くんとも思えません!状態。比べていただけると、その差は歴然!。
陽一先輩フリークと名乗る武藤はともかく、あの堤にまでしゃべり方を変えさせる!!まさに凄いですよね。
その陽一役の関俊彦さんは、蛍光ピンク垂れ流しの笑顔を見せている辺りが分かる「兄弟の欲目と言うやつだよ」とそっと微笑んで言ったであろうセリフに感動しました(^-^)。

ところで。ピーカンと言う単語が連発されています。原作を読んだ時にも思ったのですが、凄く良く晴れたお天気ってのをピーカンと言うんでしょうか??私はこの言葉を文庫で初めて知りまして。CDになったら、別の言葉を使うかな?と思っていたので、普通に使われる言葉なのかな?とちょっと気になっただけですが・・。

子供の領分 6 真夏の残響

吉原理恵子 角川書店 2005年7月30日
DISK1
1.プロローグ
2.駆け巡る噂〜茅野家
3.ゲームセンター
4.部活のあとに
5.出発の朝
6.親友
7.嵐の予兆〜乱闘
8.病院
9.広海の病室
10.戦慄の美貌
11.傷痕
DISK2
1.二学期
2.歪んだ結束
3.波紋
4.部活
5.三兄弟
6.バスルームにて

プレミアムトーク
御三家プラス最凶ヒールズ
収録が終わったその後に……
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、鳥海浩輔(青木和巳)

遠近孝一(宇洞)、羽多野渉(日比野聡史)
萩道彦(高橋)、天田真人(池田)、桐井大介(西崎)
石塚さより(榎)、鈴木琢磨(齋藤)

平野俊隆、奥真紀子、高橋剛、三宅淳一
福原耕一、日笠山亜美、早水リサ
根本幸多、森岳志

森久保祥太郎(新田薫)、置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)
高橋役は、こちらのブックレットは萩さんなんですよね(^^;
美貌のカリスマ陽一と、鉄面皮の大魔神大地に囲まれた茅野家次男の広海。そのオレ様の広海にふりかかった中2の事件。
小学校から、サッカーをしていた彼がスッパリとサッカーを辞めてしまった乱闘事件の顛末を描いた「子供の領分」過去編のドラマCD化!
サッカー乱闘編の過去話ではありますが。乱闘そのものよりも、その前後の陽一と広海の会話であるとか。大地と小林の会話などの事件の裏的なお話だったな・・と思います。
高校に入ったばかりの陽一が、広海と買い物に出かけたり。茅野家の夏の恒例行事として、田舎に行くエピソードが入ったり。そちらをメインに楽しませていただきました。
もちろん、追い込まれてしまった加害者側である宇洞や日比野達の目線での会話も入っていますし、病院での陽一のブリザード吹き荒れる目線のお話(その時の陽一のモノローグ)も入ってはいましたが。

どちらかと言うと。中学時代の広海や青木くん、そして茅野家のメンバーや小林を描きたかった一枚なんだろうなと思っています。
オールスターの運動会をドラマCDにしたなら。今後の展開で絡んでくる日比野との確執も描きたいでしょうからね(^-^)。

そうですねぇ・・。今回のお奨めは、広海が入院している時に。陽一が「おまえは悪くない。それは皆が分かっている」と優しく、とても優しく囁いて慰めるシーンかな?
そして。恒例!?のプレミアムトークは、声優さんとキャラクターの境目がなくなってしまっていて。もう、毎回聴く度に「凄いなぁ。これって、本当に広海が居るみたい。小林だよ、喋っているの」と感心してしまうんですよね。
ま。このトークがなかったら。森久保さん・置鮎さん・中井さんの出番はなかったんですけどね(^-^)。
・・・と言うよりも、このトークが一番BLっぽいんですよね。このお話、吉原さんの作品なのですが。しつこい程のHも何もないものですから。Hシーンはない(キスは、たまに。陽一と大地(^^;、陽一と広海でありましたし。階段落ちの顔面キス?!で堤と広海もありましたな(^^;)し、要素もないのにBLに入れて良いものだろうか?って毎回思ったりするんですわ(^^;。しかし。このトークのおかげ?で、堂々とBLに入れてもOK!!と思ってしまうんですよ(^-^)。

うーん・・・・どうしても。事件が事件ですし。避けては通れないお話にはなりますが。
やっぱり、御三家や皆でワイワイやっている高校生活の方が好きですね。

子供の領分 7 怪物君パニック

吉原理恵子 角川書店 2005年8月30日
DISK1
1.コンパ会場
2.茅野家
3.バスケ部部室
4.再会
5.放課後の体育館 1
6.放課後の体育館 2
7.放課後の体育館 3
8.放課後の体育館 4
DISK2
1.ツー・ショット
2.嵐が過ぎ去った後に
3.陽一のため息
4.百華楼

お目覚めトーク
・バージョン1
・バージョン2(アンサー編)
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)


櫻井孝宏(日高千秋)、鳥海浩輔(青木和巳)
千葉進歩(藤田聡)、小西克幸(川島祐一郎)
間島淳司(八神)、杉山紀彰(桂木)、山口隆行(加納)
夏樹リオ(沖田)、浜田賢二(中原)

伊藤龍、加藤木賢志、戸田亜紀子、木川絵里子
中村繪里子、鈴木圭悟、太田哲治、浅野るり
小林希唯、服部加奈子、一馬芳和
食事当番の陽一が、(どうしても抜けられない用事があるから)夕飯は、外食にする・・と留守電にメッセージを入れていた。
小躍りする広海であったが、バスケ命の大地に連絡を取る方法がない。仕方なく、大地の高校に出向く広海。
中学時代のサッカー仲間・青木との再会。そして、バスケ部のメンバーのパニックを描く第七巻!!
確か、このCDは茅野3兄弟の中華の外食は原作では描かれなかったので、それを描く目的もあった・・・と言う事を聴いたことがあります。何しろ、ドラマCD5巻の運動会よりも時間軸は前になるわけですから。
中学編のサッカー部のいざこざを描いた後に、青木くんとの再会編は分かりますが。バスケ部のポチこと日高くんとの初対面ってのはねぇ・・今更?ですから。どうせなら、運動会よりも前にポチ出会い編は欲しかったかも(゜゜)\バキッ☆。
でも、バスケ部メンバーのパニック編は、蓮見高校御三家が出てこないからドラマにしないのかなぁ・・と寂しかったので。順番はともあれ、ドラマにしてもらえて嬉しいです(^-^)。

ただ、中華料理の外食よりも。白眉は、やはりバスケ部パニック編だと思っています。
バスケ部の日高くんや、主将の藤田くん辺りのモノローグでの驚きや、台詞の数々・・いやぁ、もうDISC2よりも1の方を多く聴きましたが、特に放課後の体育館だけをリピートして聴いてました。だって、こっちの方が楽しかったんですもの(苦笑)。
あの無口で無表情、無関心の権化のような茅野大地を拗ねたガキ扱い出来る人物。しかも、大地から普通の言葉を引き出して、どつきあいのケンカをしてしまう(おそらく、大地と広海はケンカではなく、じゃれ合いなんでしょうけどね)人物。
その正体が、大地の上をいく化け物兄ちゃんと聞いていた人物。年下に見えるスレンダーなモンスター。噂は尾ひれはひれがついて、いつしか膨れあがっていたんだなぁ・・と、きっと皆が思った事でしょう。
と言うか、モンスターが巨大でなければならないって事はないんですよね。ポリシーを持ち、それを貫き通す自分を持っている広海。
独自のオーラを持ち、目を離せない!そんなモンスターがあっても悪くはないわけで。そんな放課後のドタバタを、見事に切り取ってくれました。
この体育館のトラックは、関智一さんと櫻井さん、三宅さんと千葉さんに拍手喝采です。モノローグの葛藤部分と、言葉になって出ている台詞との差も見事ですし。会話としてポンポン成立するコミュニケーションとしての芝居ではなく、自分の中でのあれこれで進まないため、モノローグの多い芝居は難しいらしいのに。本当に、ストレスを感じることなく聴かせてくれるのですもの。
特に、最初に広海と出逢ってしまったポチこと日高くん。大地を同じ一年じゃないか!とライバル宣言しているものの、大地からは完璧無視をくらっている。そんな茅野大地とお互いに呼び捨てにしている仲の「ヒロミ」。
しかも、単語ではなく普通に喋っている大地を見たのも聴いたのも初めてなら、無表情の大地を「拗ねている」と言った「ヒロミ」。
その時の内心が凄い!
すっげぇ・・茅野が喋ってる。ただの単語じゃなくて、普通に喋ってるよ・・。
かぁああ・・拗ねてる。茅野が。嘘、どこが?この超合金で出来てる鉄面皮のどこが、何が、拗ねてるって言うんだぁ・・・・
と、ここまでがモノローグで。次が台詞になるんですよ。
「あの・・ちょっと訊いて良い?こいつの茅野のどこが、拗ねてるって言うんだ??」
櫻井さんは、こういう一気にたたみ込むような台詞を仰る時って、賞賛に値しますよね(^-^)。
千葉さんでは、これに続くシーンで。
腹にエルボー食らわせた広海、その頭にげんこつを食らわせた大地。そこから、始まる兄弟げんかを目の当たりにして。
「凄いな・・・茅野がただの高校一年生に見える」・・と呆然としたモノローグ。しかし、そこはキャプテン。びっくりしているだけではなく、きっちり停めようと「おい、茅野!」と声をかけたら、大地ばかりではなく広海までが「なんだ?邪魔するんじゃない!」とハモって怒鳴る・・。二人が茅野である事を知っていると笑えるシーンなのですが(だって、どっちも茅野くんには間違いないものね)。

そして。三宅さんは、広海がわざわざ陽一の奢りで、豪華に外食を伝えるためだけに自分の所に来てくれた!と言うのが嬉しくて。
広海が、俺のために・・・マジでか?と内心では、ジーンと来ているのに。それを素直に「ありがとう」と言わないで。
口にした言葉が「陽一が奢りなんて・・」なのですが。それが、ほんのちょっと声がうわずっていて。あぁ、大ちゃんたら!照れ隠ししてるのね!って分かるのが素敵でした。

白眉!の体育館ではありませんが。今回、過去の中学編に続いての出演となった鳥海さん。
この青木君にも、特別な拍手を送りたいです(^-^)。
と言うのも、6巻と聞き比べると分かるのですが。青木君、大きくなっているのよ!
背も高くなったし、精神面も大きくなっている!相方を失ってもサッカーを続けてきた彼ならではの自負。そして、中学の時には言えなかった言葉を広海に伝えることが出来るまでに、大人になった彼・・。その成長ぶりが、声だけで分かる!!これって、凄い事だと思います。
BL作家さんは、総じて声フェチの方が多いみたいですが。南原さんとは違って、吉原さんの声フェチ・・これは本当に適材適所と言いますか、流石のキャスティングですよね・・。いやもう、流石としか言いようがないです。

しかし。今回は、蓮見高校の御三家+堤くんは、ピロートークのみのご出演。この点だけは、寂しかったかも・・。

子供の領分 8 分岐点Vol.1 発端

吉原理恵子 角川書店 2006年7月25日
DISK1
1.放課後のミーティング・ルーム
2.茅野家の朝
3.朝一のツー・ショット
4.弾丸アタック
5.苛立ち
6.ランチタイムの攻防
7.パンダな気分
8.生徒会長の憂鬱
9.電話の向こう
DISK2
1.最凶ヒールズ
2.誰が地雷を踏んだのか
3.下校でデート
4.放課後の二人
5.志堂学園
6.茅野家
キャラトーク
蓮見高校編
収録が終わったその後に……アゲイン
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)


鳥海浩輔(青木和巳)、小西克幸(川島祐一郎)、羽多野渉(日比野聡史)
木川絵里子(峰倉)、早水リサ(長谷川)

森川智之(武藤和将)、坪井智浩(麻生)、成田剣(加賀龍司)

上田陽司、小尾元政、鈴木圭悟、井浦愛
原田正夫、逢坂力、石井真、里見圭一郎
立花慎之介、久嶋志帆、加瀬康之、大久保利洋
体育祭も終わったと言うのに、火種としてくすぶる噂。族の総長(大地)が、黄色組の二人と一触即発だった・・・。そして、その黄色組の二人と一緒にある人物が居たらしい・・・と。
その人物の名を聴いた時、事情を知る人々は一様に「それは拙いだろ・・・」と内心で驚いた・・。その人物とは・・
本当に、進行が遅いドラマCDですよねぇ・・。下手したら、2年とか一気にお話が進んでしまったりするのに。
これって、えーっとまだ広海くんって2年生だよね?2年生になってからがドラマになっている・・よね?でもって、トークで10周年とか言っているんですが・・。
10年で進んだ時間って、何ヶ月?1年は進んでます?
原作者さんが、こだわってシナリオを書いて(別腹だそうですので)みっちり描いた彼らの日常・・。BLのカテゴリに入れていながら、夢オチ(大笑)以外はBLらしきシーンも何もない!!ドラマCDが、これで8巻目。

聴くのは凄く好きなんですよ。本当に良い声てんこ盛り!!で、どこから聴いても、どのシーンも良い声づくしのオンパレード。声フェチには、たまりませんがな!だからです。
しかし、感想となると。お話は進んでないし。うっとり惚けて聴いてしまったので、「えーっと。良い声でした!ごちそうさまでした」で終わってしまうんですもの。

その良い声の方々が、セリフとモノローグと回想と。もう、じっくり聴かせて下さいます。
セリフとモノローグの温度差も本当に見事だし。あの時出てきた会話が、ここに通じるのか?と言う楽しみもあったり。
これが、また(タイトルにもありますが)発端となって、次のお話へと繋がっていくのが音が紡ぎ出すドラマでありながら、点と点を結ぶ線となって見える。上手い!流石に、ご自身がこだわりのシナリオの事だけはあります!

今回、加賀くんに爆弾を投じられてぐるぐるする武藤が。麻生くんの話を聞き流しながら、あれやこれや考えているシーンや、堤と加賀くんのツーショット。そして、広海と加賀さんのツーショットなど、いろいろと楽しいシーンが沢山ありました。

初登場にして(名前だけは出てきていましたが)強烈なインパクトを残したのは、おそらくは加賀さんですね。高校生のくせに大学生の彼女を持っていても、不思議ではない加賀くん。
何を考えているのか、読ませないくせに。興味津々で堤や広海をかまい倒す・・。
ねっとりとしたハンターを連想させてくれますね(^-^)。例えが悪いけど、動く食虫植物(゜゜)\バキッ☆・・あ。。これ、褒めてますから。けなしていませんから!!
いや・・おそらくは、豹とかチーターのようなハンター系の動物さんの名前を挙げたいのですが。豹やチーターじゃ、ねっとりとした感じが出ませんものねぇ・・。
で、思いついたのが分泌物を出している植物なのですが・・植物じゃ獲物が堕ちてくるのを待つだけですから、ちょっとイメージが違うのです。
だからと言って、動く食虫植物(゜゜)\バキッ☆・・ってありですか(大笑)。

今回の2枚組のラストのお楽しみは、そんな加賀を含めた3年生トリオが加入してのトークでした。
この収録が終わった後に・・・のトークは。
普通は、声優さんがご自身として収録の感想や聴いている人へのメッセージ。そして、テーマに沿ったお題が出てのトークになるのですが。
この子供の領分だけは、キャラクターのままでの会話。トークと言いつつシナリオに沿ったドラマの一環なのですが。これが本当に見事に、キャラクターとしてのトークになっているのが凄い。
おそらく、前にもこのトークについて褒めていると思いますし。機会があったなら、また褒めると思います。そのくらい、各キャラクターが自然に話しているように聞こえるのです。
確かに、ドラマもセリフの応酬で。似たようなものかもしれません。特に、この子供の領分はモノローグの量が半端じゃないですもの(大笑)。だから、あまり変わらないのかもしれませんが・・。
本当に、ドラマCDのアフレコをそれぞれが演じているかのようです。
そこに広海がぶすくれて居て。小林くんが宥めて。ちょっと離れた位置から、堤と新田、椎名の3人がかまっていて・・。なんか、良い(大笑)。

そんな立ち位置や表情が見えるトークも、良いねぇ・・・と思っています。
あ・・・ごちそうさま!で終わりと書いた割には、いろいろと感想が書けました。ちょっとホッとしています(大笑)。

子供の領分 9 分岐点Vol.2 波乱

吉原理恵子 角川書店 2006年8月30日
DISK1
1.部活が始まるその前に
2.部活の中休み
3.青木のため息
4.雨の土曜日
5.待ち合わせ
6.噂の二人
7.電話のこちら側
8.ポチの憂うつ
9.茅野家の事情
10.部活早退
11.兄と弟の密談
DISK2
1.部活が終わったその後に
2.噂
3.電話のこちらとあちら
4.茅野家の朝
5.接近遭遇
6.二人はライバル?
キャラトーク
城惺高校編
収録が終わったその後に……アゲイン・2
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
櫻井孝宏(日高千秋)、千葉進歩(藤田聡)
間島淳司(八神)、杉山紀彰(桂木)、山口隆行(加納)
鳥海浩輔(青木和巳)、小西克幸(川島祐一郎)、高城元気(青木弟)
木川絵里子(峰倉)、早水リサ(長谷川)

佐藤有世、小野涼子、松浦チエ、藤本隆行、四宮豪
川上貴史、三本政樹、宮川美保、谷井あすか
小野友樹、鈴木圭悟、小伏伸之、川野剛稔

子供の領分 10 分岐点Vol.3 爆心

吉原理恵子 角川書店 2006年9月28日
DISK1
1.昼休みのため息
2.野外ランチ
3.捩れるジレンマ
4.過去
5.予期せぬ珍事
6.御三家のため息
7.川島の衝撃
8.二年八組
9.電車でデート
10.部活の大魔神
11.三兄弟
12.長兄と末弟の密談
DISK2
1.執行部ツー・ショット
2.図書館でデート?
3.多目的ホールのざわめき
4.接触
5.御三家プラス・ワン
6.ブラック・陽一
7.ブラック・陽一ー2
8.怒りのメッセージ

キャストコメント
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)
三木眞一郎(小林芳樹)、森久保祥太郎(新田薫)
置鮎龍太郎(椎名克彦)、中井和哉(堤大悟)


小西克幸(川島祐一郎)、羽多野渉(日比野聡史)、平松晶子(児玉あずさ)

森川智之(武藤和将)、坪井智浩(麻生)、成田剣(加賀龍司)

原田正夫、大竹裕子、長谷川明子、又吉愛
門田幸子、小野友樹、中川慶一、中村公子
藤田咲、松久保いほ、川原慶久、原英士

子供の領分 温泉に行こう!

吉原理恵子 全員プレゼントCD 2007年4月到着
1.思わぬプレゼント
2.茅野家
3.トライアングル・デート・タイム
4.美那月温泉
関智一(茅野広海)、関俊彦(茅野陽一)、三宅健太(茅野大地)

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