影の館&Angel’s Feather

*うーん。共通点と言えば、背中に純白の翼と言うことでしょうか?(^^;。

影の館シリーズ

Angel’s Feather


影の館 ー光の書ー

吉原理恵子 meeーMaker(通販) 2005年9月30日
1.プロローグ
2.逃亡者
3.輝ける者
4.剛の者
5.変化
6.休息
7.ジレンマ
8.神殿
9.相克
10.烙印
11.シャヘル
12.忘却の河
13.影の館
14.呪縛
三木眞一郎(ミカエル)×緑川光(ルシファー)
遊佐浩二(ラファエル)×山口勝平(ベルゼブル)
大川透(ガブリエル/ナレーション)

下和田裕貴(ベリアル)、青木まこと(アポルオン)
米田直嗣(創造主)、山中真尋(ギリアン)、根津貴行(ラハティエル)
新山馬之祐(ニスクロ)、須藤亜由美(花乙女たち)、岩村琴美(花乙女たち)
神の両翼と言われたミカエルとルシファー。彼らは、お互いに信頼と友愛の絆で硬く結ばれていた。そして、シャヘルと言う聖蜜を与える存在を持っていなかったが。ルシファーが寄せる信頼を嬉しく思いつつ、ミカエルはその思いが徐々に枷になっていくのを感じていた。
そして、ある日。ミカエルは、神にも愛された天使長・ルシファーを抱き、自らのシャヘルとしてしまう・・・それは、ルシファーの堕天を意味していた。
銀のレクイエムの単行本がどうしても見つからなかった時。オークションで購入する事を決めました。その時に吉原作品と言う事で、一緒にまとめて落札してしまった本の中に、この影の館はありました。ですが。正直な話、独特の世界観に眩暈を感じてしまって、引っ越しの時にその本は中古ショップに売ってしまいましたm(_ _)m。
言い訳に聞こえるかもしれないのですが、まとめて落札したと言ってもこの影の館に続くお話が落札分には入っていなかったので、お話が中途半端なイメージで終わってしまったんですね(^^;。で、世界観も独特だし、置いておく場所もなかったし(゜゜)\バキッ☆。今、思えば売らずに置いておけば良かったかなぁ・・・でも、シナリオ付きの本が再販されました(1月26日)し、ま・・・結果オーライと言うことで(何が?)。
さて。その独特の言葉が飛び交い(ブックレットには解説が載っているので、ある程度この世界の様子や言葉の説明などは分かる仕組みになっていますが)、天使様達のドロドロとした人間味(天使様や神様の世界で、人で良いのか?とキャストコメント(ホームページの)にありましたっけ。佐藤さんや鈴木さんで演じようとか(大笑))あふれる世界なのですが。
特筆すべきは、ミカエル役の三木さんの乾いた狂気・・・ですね。同じ吉原作品の二重螺旋でもそうでしたが、ニスクロに対して「私はそんなに閑ではない!」と虐げるシーンなんてゾクゾクします。その冷たさ・・・紙一重の怖さ・・・もう、最高です。
「触れなければ失わない」と思っていたのに、つい手を伸ばし。その手をルシファーに払われてしまった時。「絆は断ち切られた。だが、新しい絆を私とルシファー、おまえとで作れば良い」と言うシーン、見つかったルシファーの片翼を引きちぎるシーンなども「あぁ・・・」と思わずには居られません。
そして、ミカエルとルシファーの周囲のお偉い天使様達の重苦しい雰囲気から一転。シャヘルのベルゼブル・ベリアル・アポルオンの3人組のシーンは、急に可愛らしくなって、作者さんではありませんが「一服の清涼剤みたい」な印象を受けます。
唯一、ミカエル×ルシファーのメインカップル以外にHシーンがあったのは、遊佐さん演じるラファエルと山口さん演じるベルゼブルなのですが。下和田さんや青木さんのご主人様達とのシーンもちょっと聞いてみたかったかなぁ・・・(゜゜)\バキッ☆。下和田さんって、凄く可愛いだろうし。

影の館 ー影の書

吉原理恵子 meeーMaker(通販) 2005年12月15日
1.異端
2.波紋
3.集いの日
4.衝撃
5.奔流
6.淫蜜
7.残光
8.咆哮
9.震撼
10.崩壊
三木眞一郎(ミカエル)×緑川光(ルシファー)
遊佐浩二(ラファエル)、山口勝平(ベルゼブル)
大川透(ガブリエル/ナレーション)

相沢正輝(サンダルフォン)、真殿光昭(ナタナエル)、千葉進歩(アシタロテ)
下和田裕貴(ベリアル)、青木まこと(アポルオン)
山中真尋(ギリアン)、長門三照(シャヘル1)、高橋秀(シャヘル2)
シャヘルの館に居るルシファーの元へ、ミカエルは2日と開けずに通ってきていた。それは、主人のための器であると思っていた他のシャヘル達に動揺をもたらす。「自分も主人に身も心も愛されたい」と。
そんな時、シャヘル同士の情死と言う事件が起こってしまった・・・。
BLCDでの2005年ベストワンだと思っています。
いやぁ・・・・実はこの作品を聞いた後、私はあまりの凄さに打ちのめされて呆然としていたくらいです。銀のレクイエム以来かもしれないほどの衝撃でした。凄い作品を聞いたり読んだり、とにかく感動した時(ゲームもそうですが)はしばらく何も手に付かないし、つけたくない・・・と言う時があるんです。この作品を聞いた後は、当分何も聞きたくないとさえ思ったほどでした。

さて。冷静に感想を書いてみましょう。前巻で、力ずくでミカエルのシャヘルにされてしまったルシファー。今回は、シャヘルの血の疼きに耐えきれず、ミカエルの愛撫に打ち震える様が美しすぎました。前回は、あまりHシーンは詳しくないと言いますか・・・説明的な台詞が多かったのですが。今回は、1トラックと6トラックはまるまる二人だけのシーンなんですね。しかも、激しいのだけどラブラブ(死語?)ではない。1トラックが4分ほど、6トラックは6分ほどあるのですが。合計10分に及ぶシーンは、色っぽいのだけど哀しささえにじませています。
二人のそれぞれのモノローグの後ろで、延々とむつみ合っているのです。モノローグの後ろでむつみ合っている・・・と言うのは、言葉がかぶるので台詞の掛け合いはない・・・と言うことになります。当然、BLに多い言葉攻めだとか「やめて」「いや」などと言う語句すらない。つまりは、息づかいや「ん・・」「あっ」くらいなんですよ・・それで、見事に濡れ場が表現されているんです。しかもそれが激しいし色っぽいし、大人の世界なんです。もう、凄いとしか言いようがない・・・いやぁ・・・凄いものを聞かせていただきました。まさに職人芸と言いますか、もう脱帽するっきゃないですよ・・・状態。

ミカエルは、確かに腕の中に愛するルシファーを閉じこめて抱いているのだけど、ルシファーの心までは奪えずに「遠い」とすら実感している。「忘れるなよ。お前は私のシャヘルだ。お前一人で見る夢などない」などと、事ある毎にルシファーに自らの立場を誇示してしまう。そうする事で、結局はミカエル自身も傷ついている・・。ルシファーはルシファーで、「命令すれば良かろう。私はおまえのシャヘルだ」と淡々としているようにあって、身体が心を裏切って快楽に溺れてしまう事に戸惑いがある。
地上に落とされたルシファーを探す決意をした「あれは私のシャヘルだ!」とのたまうぞっとするような乾いた狂気。そして、求めても求めても、一番欲しい物が得られないむなしさを持つミカエルの孤独と背中合わせの姿が見えてくるのは、なんと言っても三木さんの熱演の賜物です。一方、シャヘルに堕ちたとは言え、元天使長であったルシファーの揺るぎない矜持。その高潔な姿を緑川さんが見事な大人受けで演じていらっしゃいます。
そんな二人が愛し合う姿を見て、神は嫉妬してしまう。ルシファーを忘却の河に流さずに、影の館でミカエルのシャヘルとなる事を認めた事になる神自身が、結局はルシファーへの愛故に館ごと吹き飛ばしてしまうほどの怒りに駆られてしまう。
まさに、愛とは狂気かもしれない・・・と思わずにはいられないラストに突入するのです。

「闇の中から・・・」と、震える声で館崩壊を話し始めるベルゼブルの語りが始まった時には、聞いている私の方が打ち震えてしまうほどでした。ブックレットの時には収録が未だだったみたいですが、山口さん渾身の演技です。
ベルゼブルが持っていた(ルシファーの)額飾りを見て詰め寄ろうとするミカエルを抑えて、「私が聞く・・・何があった?ベルゼブル?」と訊くラファエルの遊佐さんは、ミカエルに対する時とベルゼブルに対する台詞の温度差が見事でした。
また、今回が初参加のアシタロテ役の千葉さんは、シャヘルとして長い年月を重ねてきたんだな・・・と感じさせる可愛いながらもしっかりした声の演技で魅了して下さいました。

この感想を書いている段階では、角川書店から発売されるシナリオは入手出来ておりませんが。読みながらまた聞いて。読んだ時に受けるイメージと、音の世界になったドラマの差を楽しみつつ。きっとまたしばらくは呆然としているんでしょうね。

暗闇の封印 1〜邂逅の章〜

吉原理恵子 mee−Maker MMCDー0609 2006年9月29日
DISK1
1.序文
2.剛の者
3.聖神殿「シャザルーン」
4.聖所「アギオン」
5.幕間
6.幻想の天使
7.孤独
8.思いがけない出会い
9.飢渇
10.異邦人
11.癒えない傷
12.絡みつく因縁
13.過去の呪縛
DISK2
1.夢魔「アザゼル」
2.謀略
3.連鎖するモノ
4.渇望
5.既視感
6.新たなる出発
7.既視感U
8.再会
9.憑依
10.予兆
11.聖夜
12.後序
三木眞一郎(ミカエル)、緑川光(ルシファー/キース)
大川透(ガブリエル/ナレーション)、千葉進歩(アシタロテ/ルカ)
黒田崇矢(アザゼル)、古澤徹(ダニエル)

新田万紀子(母)、青山譲(カシエル)
名村孝太朗、山中真尋、濱野雅嗣、ヤスヒロ
神によって、地上に堕とされてしまったルシファー。その魂は転生を重ねて、同じく影の館から地上に落とされ人間として転生していたアシタロテ(ガブリエルのシャヘルであった)の魂を持つルカと出会う。
一方、ルシファーを探すミカエルはついにルシファーとアシタロテを見つけ。アシタロテの身体を器として、キース(ルシファー)を抱こうとするのだが・・・
うーん・・・影の館の後編が、凄まじいインパクトがありましたから。ちょっと物足りなかったかな?
絡みが少なくて、緑川さんの喘ぎや三木さんの乾いた笑いを聴くことが出来ないから・・と言うのではありません。えぇ、決してHシーンが少なかったから物足りないと思ったのではありませんよ。ここで終わったら困る!!と言うのが一番かな?影の館は、前編を購入した時には既に後編の予約は完了していましたから。そんなに待たされてはいませんし。お話としても「ここで、このまんま放り出されたら辛い!」と言うほど中途半端ではなかったから・・と言うのもありますかしら?
聖夜に、ルカの身体を借りてミカエルがルシファーであるキースに手を出した時。キースは、ルカではないと分かり。呪文のような天使語の意味が分かった時にミカエルの声が届き(このシーンの後ろで、何かの皮がひび割れるようなパキパキと言う効果音が、微妙に怖かったですね。ルシファーを包んでいたキースの殻が割れているのか。ルカの許容量を超えて、ミカエルの本性が出てきていたのか・・・そのどちらも・・かもしれませんが。まるでエイリアンが卵を割って出てくる時のような感じを受けるのです)キースの絶叫で終わっているのです(DISK2の11トラック)。って事は・・・ルシファーは、暗闇の封印をかけられているから、ここでまた壊れてしまうわけ?ミカエルは、また彼を追って年月を重ねないといけなくなるわけ?この絶叫のあと、「神よ」と言っているのはキースではなくルシファーだと分かるだけに(本当に、ここは緑川さんの名演が光っております)、二人がどうなるのかが気になって仕方ないのですよ。
前作では、物わかりの良い諦め上手?なアシタロテは、可愛いだけかと思いきや。ガブリエルの光をまとったまま転生したために、ルカとなった時には可愛いだけじゃなく。輪姦されながらのセリフは辛いものがありました。ミカエルに身体を乗っ取られてしまったルカと、アシタロテと普段のルカとの使い分けは、千葉さんお見事でございました。
乾いた笑いは少なくなったものの。「私がもらって良いか?」とガブリエルにいきなり言い放つミカエルの確信犯的な物言いは、背筋にぞくぞく来ました>三木さん。
また、その三木さんのセリフを受けて「あ?」と「え?」の中間で反応しきれなかったガブリエルを現した大川さん、お見事でした!!。
今回、初登場のダニエルは、BLCDではお久しぶりにお声を聞いた古澤さん。憎しみと軽さの間の絶妙さが素敵でした(^-^)。

嫌いな話ではないのです。するめのように、何度も聞いているとしみじみと味わいがあるお話だとは思うのですが。ただ、どう書いたら良いかしら?このお話は聞く人を選ぶと思うのです。先ずは、前作の影の館を2つとも聴いていると言うのが大前提。それがなかったら、お話の主軸が分からない。まぁ、何にしても続編を聴くには前の作品を知らないと辛いと言うのは、共通しているかもしれませんが。このお話は、過去が天使様で。その過去ではお亡くなりにならなかった人々と言うのは、そのまんまのお名前で出演しているから、余計にややこしいと思うんですね。しかも、転生した二人には、現世での新たな人間関係もありますし。・・・そうです、かつて私はこの原作を読んだ時に「影の館」を知らなかったために、放り出してしまった事がありますが。それと同じ事が起こりうるのではないかと。

影の館もシナリオ付属の単行本が出版されましたので、この作品もそのうち2が出たなら復刻版プラスおまけ付き?で出版されないかな?と期待しています(^-^)。

暗闇の封印 2〜黎明の章〜

吉原理恵子 mee−Maker MMCDー0709 2007年9月28日
DISK1
1.序文
2.迷宮の螺旋
3.突然の電話
4.覚醒
5.街の噂
6.降臨
7.パパラッチ
8.堕ちたる者
9.連鎖
10.メタトロン
11.運命の歯車
12.予兆
DISK2
1.モール街
2.スキュブス
3.策略
4.胞衣(アンクー)
5.赫灼(かくしゃく)
6.帰還
7.交感
8.半身
9.杞憂
10.終文
三木眞一郎(ミカエル)×緑川光(ルシファー/キース)
大川透(ガブリエル/ナレーション)、千葉進歩(アシタロテ/ルカ)
真殿光昭(ナタナエル)、黒田崇矢(アザゼル)
古澤徹(ダニエル)、内田直哉(エドガー)

花輪英司(ゼフォルオト)、間宮康弘(ケムエル)
延嶋宏通、菅俊哉、桃良平、下妻由幸
新田英人、岩村琴美、高口幸子、矢口アサミ
神が施したルシファーの封印も、一つだけ盲点があった。それは、ルシファー本人が覚醒を望む事・・・それが人間としての宿命を捨てて、もう一度天上界に戻る事が可能となるのだった。
そして、クリスマスの夜。ルカ(アシタロテ)の身体を借りたミカエルがキース(ルシファー)を抱いた時、その封印は破られたが・・・
実は、この作品に於いてはかぁなぁ〜り!!不満が残りました。
時間の問題があったかもしれませんが、天上界に戻ってきたルシファーと、彼の帰還を待ち望んでいた(それしか頭になかった!と言う表現も出来ますが)ミカエルのラブシーンがなかった事!
正確には、あるにはあるのよ?一応は、今からやるぞ(あ。。すみません・・表現が下品になってしまったm(_ _)m)と言うのはあるのだけど、それで終わりなの!!
えぇえええええええ??だって、ルシファーもミカエルに抱かれる事を望む自分が居て。決して口に出してミカエルに告げる事はないけれど、彼を愛していると自覚しているし。ミカエルは、もうそれっきゃ頭にないわけだから。
さぞや、さぞや影の館の2巻目であれだけ激しくも熱いラブシーンを演じて下さった三木さんと緑川さんですから、それ以上のモノを聴かせて下さるに違いない!その演技に期待!!と思っていたら、入っていなかった・・・・しくしく・・・それだけを楽しみにラストまで来て、あれですかい??

常日頃、BLもドラマCDの一つだから。別に無理して絡みを入れなくても良いのよぉ?と言っているのに。矛盾していますけど。でも、やっぱり身も心も結ばれたシーンって聴きたいもの!!
ルカを抱くエドガーのシーンはあるのに(こちら、考えてみたら。内田さんの初絡み??あまり詳しくはないけど、いやぁ・・チラッと入っていましたねぇ(^-^))ミカエルとルシファーがないのは、寂しすぎる!!と思っています。

さて。気を取り直して(゜゜)\バキッ☆、感想を書きますが。
今回のこの2枚組での最優秀賞は、アシタロテ&ルカの千葉さんでしたねぇ。。
夜中に目が覚めて。ふと気が付くキースの異常。それは、自分に原因があると分かってパニックを起こす。頼れる人が居ないから・・・とダニエルに電話をかけて、助けを求める。
揺れ動く彼の気持ちと泣きながらの言葉。失いたくないと思っていた物を失ってしまったルカの絶望と虚脱感。
千葉さんにしては、かなり高めの声でしたが。2枚目になって、ルシファーとして覚醒したキースと話をしているうちに。アシタロテとしての彼が会話をし始めるシーン・・。
このルシファーとアシタロテの会話は、聴いていて背中がゾクゾクしました。
きゃああ!うわぁ!としか言い表せませんよ。この時の気持ちは・・・。言葉にならない感動・・・。
天上界に帰った彼(アシタロテ)の魂は、金色の光だったと断言出来るのも、千葉さんの熱演のたまものだと思います。

そして、そのルカとちょっとしたシーンがあった内田さんのエドガーは、一筋縄ではいかないだろう彼の凄味が感じられました。

ダニエルの古澤さんは、あぁ・・私この声優さん好きだ!と思いました。
危ないシリーズでチーフを演じた時なども好きだったのですが。古澤さんが演じると、キャラクターの顔や仕草、そして身長や着ている物(あくまでも、演じていらっしゃるキャラクターの)が浮かぶんですよ。本当に素晴らしい役者さんだと思います。
ちょっと無精髭が生えていて。ジャンパーを着ているし、銜え煙草でやさぐれているっぽいけど面倒見が良くて。
根っこの部分では、悪人には絶対になれないダニエルと言う人物が呼吸を始めるのですもの。

そして、某BLCDでは「うーん・・・私、この声あまり得意じゃないわ」と思った黒田さん。某BLCDよりも先に、暗闇の封印の1巻を聴いていたのに・・。その時には、あまりお声について思わなかったはずですね。
この暗闇の封印における黒田さんは、私嫌いじゃない・・。むしろ、アザゼルを演じられるトーンは彼しか居ないと思って納得して聴いていました。
天上界に於いて、異端者である彼。その暗いドロドロとした魔性の者・・・普通の(現代の)喋りではない喋り。
抑揚も特殊で、あぁ・・彼は異端者でミカエル以外には会話する者もいないから。言葉は、会話をするためのリズムではないんだ。独白に慣れている彼の台詞は、決して他の人と絡む台詞じゃないんだな・・・と感じることが出来ました。
そのボソボソとした暗い声に、ぴったりだったのよ(褒めてますから。決してけなしていませんから)。あぁ。。このアザゼルは、黒田さんしか演じられないわな・・・と。

お話としては、2枚組・・しかも、前作影の館からすると、このラストにたどり着くには6枚を聴く事になりますが。
一回だけ聴くのでは駄目ですね。この作品は、2回・3回と回数をこなす事でお話が分かってきます。届いた時に聴いて。この感想を書くために引っ張り出して聴いた事で、2回目・3回目となったのですが。
届いた時に聴いたよりも、あぁ・・なるほど・・と頷きながら聴くことが出来ましたので。時間もかかるし、重いし、分からない言葉は出てくるし、専門的な単語なども出てきますが、それでもするめのように味が出てくるCDですので。
何回も聴いて元を取って下さいませm(_ _)m。
話の感想にはなってない!と思われるかもしれませんが、全部を語り尽くすと時間が足りませんm(_ _)m・・

最後となりましたが。このお二人に触れずに感想を終わるわけにはいきませんね(^-^)。
そうです。影の館から、ミカエルの狂気とも見える執着心を演じた三木さん。渇いて飢えて、そして求め続けた愛の怖さを今回も見事に突きつけて下さいました。
ラブシーンはなかったけど(しつこい(大笑))、何度も何度もルシファーに天上界への帰還を促すシーンの粘着度がたまりませんでした。
そして・・今回は、キースとして・人間としての彼と、ルシファーに目覚めかけているシーンと。ルシファーとして完全に覚醒してのシーン・・全てを見事に演じて下さった緑川さん。
ダニエルと待ち合わせをして、覚醒したが故に以前のキースとは違った雰囲気をまとっていると言うシーンは、もう脱帽するしかありません。ダニエルと共に、あのシーンのキースは絵が浮かびました。
この後、ミカエルの守護する地で。ミカエルとルシファーがどうなるのか・・・は分かりませんが。どうぞ二人に幸あれ・・と願わずにはいられないラストとなりました。

Angel’s Feather 黒の残影 
初回限定特典ドラマCD「プリンセスは誰だ?」

Blue Impact 2005年6月30日
山口勝平(羽村翔)、緑川光(御園生櫂)、宮田幸季(千倉杏里)
鈴木千尋(逢坂来栖)、増谷康紀(水落瀬那)、石川英郎(東堂紫苑)
岸尾大輔(青木直人)、中國卓郎(上杉凪)
黒い翼の襲来も一段落つき。平和になったウィンフィールド王国。満開の桜の下、花見大会が開催されるが、櫂が図書館に行ったきり戻って来ない。皆で探しに行くと、櫂の姿は見えずに、残っていたのはお姫様にプレゼントされた絵本が一冊。
キーワードを唱えると、その本の中に入り込むことが出来る絵本。櫂を助けるため、次々と絵本の中に入った翔達だったが。
気が付くと、絵本に書かれていたお話の登場人物の扮装をしていた。どうやら、この絵本の世界から抜け出すためには登場人物として、お話を終わらせなければならないようだった・・・。
はい。このCDはPS2に移植されたAngel’s Featherの限定特典のドラマCDです。ゲームにドラマとトークCDの二枚がおまけでついてきておりまして。発売当初は、知らなかったのですが。
中古ショップで、買い取りの時間待ちをしている時に、発見?し購入に至りました。ちなみに、自分が持ち込んで売った額よりも、この中古ゲームの方が高かった(大笑)。しかも、この中古を売った方はドラマCDの方は封を切っていなかったので。ドラマもトークも聴いていなかったみたいですね。えぇ、勿体ない。
そういうわけなので、パソコンゲームも知りません。ゲームごと購入したものの。時間がなくて(゜゜)\バキッ☆プレイしないまま、ドラマCDだけ残してゲームは売ってしまいましたので…(それこそ勿体ないですが、目当てはドラマの方だったのよ(゜゜)\バキッ☆)結局、どういうお話なのかは詳しい状況は知らないままです。なんとなく、白い翼の王国関係者のリバーシブルありのお話かな・・と(大笑)。当然?カップリングは、プレイした人の選択肢だとか一緒に行動(戦闘)した回数が多い人になるんだろうな・・と言うくらいの予測はしています。それで、間違いはないですよね?

ドラマでは、カップリングは正式には成立していない状態でしたが。ほのかに、なんとなく翔くんと直人くん。櫂くんと凪くん。杏里くんと瀬那さん。来栖くんと紫苑さんが、それぞれに思いを寄せ合っているのかな?と、匂わせるような感じはありました。
絵本のお話は5編。赤ずきんにラプンツェル。かぐや姫、美女と野獣と人魚姫。個人的には、人魚姫以外は結末は今のままでOKなのですが。皆がハッピーになるようなお話になっていたのが、印象的でした。
美女と野獣では、家具や噴水などにされているのが、ちょっと気の毒でしたけど。

このAngel’s Featherでは、杏里くんの「あのあのあの・・」などの3回重ねる台詞回しが、妙に気になったと言いますか。気に入った(大笑)んですけど(゜゜)\バキッ☆。癖になりそうでした。

ちなみに、ボーイズラブゲームを集めた本に、このAngel’s Featherのキャストが載っていましたが。パソコン版では、紫苑は鈴置さんが演じていらした事をその時に初めて知りました。始まりが、このPS2のゲームのドラマCDだった私は、石川さんにしては渋いキャラだなぁ・・・としか思っていなくて。
しかし、鈴置さんがお亡くなりになった時。石川さんが、ご自分のホームページで鈴置さんが演じたキャラを演じる事があって・・云々と書いていらして。そのキャラが、この紫苑さんを指していたのかもしれないな・・と思ったのでした。

Angel’s Feather 黒の残影 
初回限定特典 フリートークCD

Blue Impact 2005年6月30日
トラック1:石川英郎、増谷康紀、宮田幸季、中國卓郎
トラック2:山口勝平、岸尾大輔
トラック3:緑川光、鈴木千尋
このCDでは、ドラマCDを録音した時に。どなたが抜き録りであったのかがよーく分かる構成ですね(^^;。
一番インパクトが強いのは、トラック1ではないかなぁ?と思うのです。ドラマに対しての感想や聞き所を紹介している・・・と言うよりも。スナック菓子の「じゃが○こ」だとか、「ポ○ロング」だのにお湯を入れたら、マッシュポテトになる!と言うのを実践?し。それを試食しているのが、本当に楽しそうで。
お湯の入れ具合であるとか、味や匂い・・・の実況中継?などなど。増谷さんが、良い声のまんまでモクモク食べているのが妙に受けてしまいました。
そっか・・・コンソメ味ね。今度、試してみるのも悪くはないかなぁ・・(大笑)。夜中に聴いていたら、結構お腹がなって困りましたよ。

でも。これって、ゲームの特典なんですよね!それに一番びっくり。
トラック2と3では、結構真面目?に今回テーマになった昔話などのお話を聞くことが出来たり。カップリングについて語っているのを聴くことが出来ましたけど。

Angel’s Feather
ドラマCD1 from OVA

Blue Impact アニメイト 2006年7月22日
1.エピソード0
2.エピソード1 逢坂来栖という先輩
3.エピソード2 疑惑
4.エピソード3 秘密
5.エピソード4 キッチンパニック
山口勝平(羽村翔)、緑川光(御園生櫂)、宮田幸季(千倉杏里)
鈴木千尋(逢坂来栖)、増谷康紀(水落瀬那)、石川英郎(東堂紫苑)
柿原徹也(三ツ木響平)、羽多野渉(中条優斗)
岸尾大輔(青木直人)、中國卓郎(上杉凪)

井上和彦(若林学園長)、小杉十郎太(榊原先生)

Angel’s Feather
ドラマCD2 from OVA

Blue Impact アニメイト 2006年8月12日
1.エピソード5 天使たちの個人教授
2.エピソード6 天使たちの個人教授
3.エピソード7 カレーライスとチョコレート
4.エピソード8 東堂先生の歴史授業
5.エピソード9 心霊スポットツアー
山口勝平(羽村翔)、緑川光(御園生櫂)、宮田幸季(千倉杏里)
鈴木千尋(逢坂来栖)、増谷康紀(水落瀬那)、石川英郎(東堂紫苑)
柿原徹也(三ツ木響平)、羽多野渉(中条優斗)
岸尾大輔(青木直人)、中國卓郎(上杉凪)

Angel’s Feather
ドラマCD3 from OVA

Blue Impact AMGエンタテインメント 2006年9月23日
1.エピソード10 1点違いの親友
2.エピソード11 ショートケーキの思い出
3.エピソード12 天使たちの個人教授
4.エピソード13 天使たちの個人教授
5.エピソード14 天使たちの個人教授
6.エピソード15 戦友
7.エピソード16 名(迷?)探偵・三ツ木響平
山口勝平(羽村翔)、緑川光(御園生櫂)、宮田幸季(千倉杏里)
鈴木千尋(逢坂来栖)、増谷康紀(水落瀬那)、石川英郎(東堂紫苑)
柿原徹也(三ツ木響平)、羽多野渉(中条優斗)
岸尾大輔(青木直人)、中國卓郎(上杉凪)

Angel’s Feather from OVA
出演声優フリートークCD

2006年9月到着
1.石川英郎(東堂紫苑)、宮田幸季(千倉杏里)、岸尾大輔(青木直人)
柿原徹也(三ツ木響平)、羽多野渉(中条優斗)
2.山口勝平(羽村翔)、緑川光(御園生櫂)、中國卓郎(上杉凪)
鈴木千尋(逢坂来栖)、増谷康紀(水落瀬那)

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