アルスラーン戦記&ウェディング・ドレスに紅いバラ

*原作者さん繋がり(^^)v

アルスラーン戦記

*1〜7の発売日と製品番号はカセット文庫としてのもの。
1〜7のスペシャルパック発売は1993年5月21日。CD製品番号はKACN-1007〜1014。価格は12500円。

ウェディング・ドレスに紅いバラ

  1. 事件はいつも突然に
  2. 星降る夜にダンシング
  3. ブラッディ・ティーをもう一杯
  4. ハリウッドに口づけを
  5. 紅い薔薇のメロディ
  6. ヴォーカル&BGM集

アルスラーン戦記1 王都炎上

田中芳樹 角川書店 1988年12月1日 KCー024
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
池田秀一(銀仮面)、中庸助(アンドラゴラス王)、中尾隆聖(ギスカール)
松尾貴司(カーラン)、菅原淳一(ヴァフリーズ)、星野充昭(兵士)
大木民夫(ナレーター)
偉大なるカイ・ホスローの御代から幾星霜。今、アトロパテネの野に於いてルシタニア軍の侵攻が始まった。
初陣のパルス皇太子・アルスラーンは14歳。まさかの敗戦に、ダリューンと共にナルサスの館に落ち延びる。
一方、王都エクバターナは、裏切り者カーラーンの引き込みもあって陥落してしまう。
王都奪還を誓うアルスラーンだが、ルシタニアの追撃を逃れて野に潜伏している一行の総勢は6人であった・・・。
もう、思いっきり懐かしすぎ!!の一枚です。「ごあいさつ」のページにも書かせていただきましたが、私のドラマCD(当時はカセットブック)の出会いである一枚なのです。
思い入れも強かったですし。何度も何度も聴いていたので、今回「さて。感想を書きますか」と改めて聞き直した時に、結構台詞などを覚えている自分に「お。まだまだ記憶力も捨てたものじゃないか(゜゜)\バキッ☆」と自画自賛してしまいました(^-^)ゞ。

いや・・・何年前のドラマCDになるんですかね。約20年前になるわけですか。
やはり、声優さん皆さん(の声)がお若い!と言うのが真っ先に来ます。それと・・・ドラマカセット(CD)の初期・黎明期になる作品と言うこともあるからでしょうか?「凄く、力が入っていますね」と言う感じです。例えば、効果音やBGMだけではなく、役者さん達の力の入り具合が。
気楽にドラマCDを(寝転がって)聴くと言うよりも、正座なぞをして居住まいを正して聴きたくなる重厚なドラマなんです。続き物のドラマと言うよりも、歴史の一つの大きな流れを描いた舞台劇を見ている(この場合は、音だけですから聴いているでしょうが)と言う感覚になってくるんですね。
お話自体が、アルスラーンの成長を描いた一大戦記ものだからかもしれませんが。質の良い歴史小説の一場面・プロローグを聴いたぞ・・・と思っております。

言うまでもなく、アルスラーンはアンドラゴラス王の息子でもなければ、王家ゆかりの血筋ではありません。むしろ、池田さん演じる銀仮面のヒルメス閣下の方が正当な血筋。それを助けるべく、カーラーンもあえて反逆者の汚名を着て行動しています。
思わせぶりな台詞(伏線と言うべきでしょうね)も多数出てきます。後から分かった衝撃の事実!となるかな・・と思っていましたら。
この1巻は、初回特典?と言うべきでしょうか。巻末に田中芳樹先生へのインタビューが入っているんです。そこで、アルスラーンは皇太子ではない事。つまりは、よくあるパターンの「本当は王子さまなのだけど、訳があって野にあって育てられ。成長して自分の王位などを奪還すると言う正当派のお話の逆を行っている。つまりは、王位などは血筋によるものなのか?と言うアンチテーゼを打ち立てたお話。そういう意味で、ヒルメスこそが正当派のお話の王子さま。アルスラーンは王位を奪っている悪役」とそこで暴露してしまっているのです。お話自体の内容やネタばらしをしない事・・・を前提にこのレビューは書いているわけですが。今回は、もう初めからネタをばらして感想をお届けします。
でないと、その謎?に立ち向かうアルスラーン達の葛藤や苦悩などに関する感想を書けなくなりますからね。

しかし・・・舞台劇として聴いていなかったら。銀仮面卿が地下牢に閉じこめたアンドラゴラス王を訪れるシーンなどは、ちょっと笑ってしまいそうです。「見よ、この焼けただれた顔を!」・・・普通のドラマと言うか、会話じゃ言わないって(大笑)。
また、田中先生独自のユーモアなども満載の一枚です。
特にエラム少年が、ナルサスに同行を許可してもらうシーンのやりとり。また、ギーヴがファランギースに声をかける「そこな絶世の美女」・・・などのシーンは、本当に懐かしかったです(^-^)。

アルスラーン戦記2 王子二人

田中芳樹 角川書店 1989年5月1日 KCー027
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、佐々木優子(アルフリード)、中尾隆聖(ギスカール)
中原茂(ザンデ)、村松康雄(バフマン)、荒川太郎(敵兵)
大木民夫(ナレーター)
蛮族・ルシタニアに侵略されたパルス王国。世継ぎの王太子・アルスラーンは、追撃を逃れて国境へと急ぐ。そこには、ダリューンの叔父・ヴァフリーズの親友・バフマンや、キシュワード達、パルスの将軍が居るからだった。
しかし、山道を急ぐ一行の前にはルシタニアの王弟・ギスカールの影の参謀にして、パルスの正当な王位継承者でもある銀仮面が待ちかまえていた。
古いドラマCDを聞いた時に。「うわぁ、うわぁ・・声優の皆さんのお声が若い!!」と言う感想を書くのは、あまりに芸がないと自分でも思うのですが。
今回も、第一印象と言いますか感想の一番目に来るのが「中原さんが若い!!」(゜゜)\バキッ☆と言う感想なのです。まぁ、14歳のアルスラーンを演じた関さんが若い声を出していらしゃるのは、当然と言いますか、仕方ないとは思うのですが。
1巻で戦死したカーラーンの遺児・ザンデくん役の中原さんは、ヒルメス王子に忠誠を誓って登場しますが。己の信念に基づいた、凄く良い人の声がするのです。好青年!の表現が当てはまるのでは?と思えるくらい、爽やかなイメージなんですね。ただ、武官と言うよりは文官なんですよねぇ>イメージが・・・。ザンデなんて、音の響きからしても悪者っぽい印象の名前なのに、風流を愛していそうな若者の声に聞こえます。
ダリューン卿と刀を交えるシーンなどは、圧倒的に不利な気がしてしまうほどでした。「なかなか互角の良い勝負をしている」ようには聞こえない。鈴置さんのダリューンの迫力に比べたら、一撃で剣がとばされてしまうのではないか?と思えるくらい青二才っぽいんですよね。
そのせい?ではないでしょうが。中原さんがザンデを演じたのは、何故かこの2巻だけで。以降のアルスラーン戦記では、ザンデ役は子安さんになっています。

今回のお話では、はっきりと銀仮面がヒルメス王子である事がばれておりまして。ルシタニアのギスカール殿下やゾット族の族長の娘であるアルフリードなどが登場しています。声はありませんが(当たり前ですが)アルスラーンの鷹であるアズライールも登場しましたし。お話の中核を担うキャラが、続々登場!と言うところです。

しかしねぇ・・・。今回、ちょっと聞きながら突っ込みを入れそうになったのは。
先ずは、アルフリードと一緒に行動しているナルサスのシーン。年齢をアルフリードに訊かれて「26歳」と応えています。アルフリードは、もっと若いかと思っていた・・と言う件でしたが。私は逆に26歳には聞こえなくって(大笑)。いや、大塚芳忠さんが演じているキャラが、普段はどちらかと言うと小父様キャラが多いと言うのもありますが。26歳?え?嘘・・・(゜゜)\バキッ☆

昔、ガンダムの声優さん達の座談会で。ガルマ役の森さんが、「じゃあ、16歳の声ってどういうの?実際の16歳でも、老けている声の子もいるだろうし」と言うような内容の発言をされていたのが、とても印象に残っています。
確かに、役を演じる上では声優さん達の年齢は、遙かにキャラクターよりも年上になりますよね。だけど、アニメやドラマCDの上では、そのキャラクターの年齢を求められる。でも、じゃあ実際にその年齢の声って、どういうのだろう?と思った時。森さんの「16歳の声って?」に対する明確な答えを私たちは持っていないと思うのです。ただ、なんとなく若者の声。年長者の声・・と耳から聴いた声の高さや雰囲気などで、「いや、その年齢にしては老けているし」とか「おばあさんには聞こえないし」と判断してしまうんですよね。
ですから、今回大塚さんが演じたナルサスが26歳と答えた時に、26歳ならもうちょっと若いよねぇ・・。それに、大塚さんの雰囲気だともっと上(30歳は越えているような気がする)と思った基準は、私だけのものでしかないのでしょう。こういう年齢を答えるシーンや、ボーイズラブのナレーションでよくある「僕、名前・・・。16歳のぴちぴち高校生」などと言う自己紹介などは、そういう年齢だからね!と、とりあえず聴いている人にだめ押しをしておくためかしら。「そういう年齢と言う事になっているから、違うように聞こえても。そこんとこ、よろしく!」なのかなぁ・・と、アルスラーンの世界から離れたところで、ふと思っていました。
声優さん達はどう思っていらっしゃるのかしらね?やりづらい!!と思って演じていらっしゃるのか・・。

そして、エラムとアルスラーンを守って旅を続けるギーヴ。3人が、蛇王ザッハークを封じた山の近くを通りかかった時。1巻の冒頭でナレーターが読み上げた文章・・・これは、パルス王国の伝承か何かなのかもしれませんが・・・をギーヴが言うのですが。そのギーヴの言葉を引き継いでダリューンが登場します。
いや、登場シーンでそういう伝承を言いながら登場って・・。それまで、ずっとアルスラーンの事を心配していたくせに、登場した時にはそういう台詞かい!その前に、言う事はないのか?みたいな(大笑)。ちょっとダリューンのキャラではないような気もしていました(゜゜)\バキッ☆。

ナルサスに求愛?しているアルフリードに、ファランギースが忠告をするシーン。勝生さんの声が、ギーヴに対する時や戦闘でのシーンとは違った優しさに満ちているのに、今回は感動しました。

アルスラーン戦記3 落日悲歌

田中芳樹 角川書店 1990年2月1日 KCー037
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、佐々木優子(アルフリード)、納谷六朗(キシュワード)
三ッ矢雄二(ラジェンドラ)、松本保典(ジャスワント)、鈴木勝美(カーディーヴィ)
大木民夫(ナレーター)
ペシャワールの砦に入ったアルスラーン一行。しかし、東の隣国・シンドゥラの王子ラジェンドラが、パルスの危機を良いことに侵攻してきた。
ラジェンドラは、兄王子カーディーヴィと王位争いをしており。パルスに侵攻して国境地帯を制圧すれば、自国での王位争いが優位に動くと判断しての事だった。それを逆手に取ったナルサスの作戦は・・・
アルスラーン戦記は、そうですねぇ・・・たとえて言うなら。時代劇とか、舞台劇を見ている(聴いている)ような気分になります。
いや・・・普段、そういう所で意味もなく(゜゜)\バキッ☆高笑いしないでしょ・・みたいな感じなんですね。
今回は、ヒルメス王子が砦を見下ろす丘の上から「ふははははははは」と笑って、マントか何かを翻して去って行きましたし。捕らえられたラジェンドラ王子が、「わはははは・・・」と高らかに笑うのも、ドラマ(舞台)の狂言回しみたいなイメージなんですよね。
ギーヴも、あちこちでドラマCDのための解説なのか?何なのか?って思うくらいに、沢山語ってくれますし(゜゜)\バキッ☆。時代劇でも、悪役がやたらと「ふははははは」って笑いますしね(^-^)。

アルスラーン戦記自体が私のドラマカセットの一番最初の作品になるのですが。この3巻は、聞いた時に「うきゃあ!」とのたうち回って喜んでしまったシーンがあったので、聞き直して感想を書くのが、本当に今回楽しみで楽しみで(^-^)。
でも、楽しみつつも。シンドゥラ軍は、アルフリードの声がした時に「女の子の声だ」とか、気が付かなかったのかな?とか、丘の上で立ち去るヒルメス王子・・そんな高らかに独り言は普通言わないし・・(゜゜)\バキッ☆、ギーヴも木陰に潜んでいるジャスワントに声をかけるのに、相手にも見えているはずの隊列を説明しなくて良いじゃない…などの突っ込みもちゃんとしておりました。

しかし。突っ込みよりも、今回は本当に久しぶりに出会った名場面の方が比重が大きいですね(^-^)。

2巻のバフマンが発した「その方を殺してはならぬ!その方を殺せば、パルスの正統の血筋が絶えてしまう!」と言う叫び。銀仮面がパルスの正統の血筋なら、皇太子である自分はパルスの血筋ではないのか?自分は一体何者なのだろう?
アルスラーンって、この時に14歳から15歳くらいなんですよ(^^;。それでなくても、悩み多き年頃なのに。自分の出自に関わる大きな問題が出現したら、悩みまくりますよねぇ・・。あれ?ちょっと待ってね・・。バフマンは3巻の最後で、一行を逃がす盾になって死んでしまうけど。キャストにお名前が入っていませんね・・。2巻にはあったのに・・・・(^^;

私の10年以上前からのお気に入りは、敵国に攻め入って落とした城での夜のシーンです。
「殿下、そろそろお休みになられては・・」
「ダリューン、私は一体誰なんだろう?」
「殿下、そのような事をあまりお考えになりますな。いずれ、バフマン殿が秘密の全てを告白する日が参りましょう」
「バフマンはペシャワールに戻ったら、全てを話してくれると言った。その時、私は…」
「殿下。殿下のご正体は、このダリューンが存じております」
「ダリューンが?」
「はい。アルスラーン殿下は、このダリューンにとって大事な御主君でいらっしゃいます。それではいけませんか?殿下・・・」
「ダリューン・・・ありがとう、ダリューン」

文字にして起こしてみると、そんなに名台詞を吐いている?とも思えませんね。
このシーンのどこが、のたうち回って悦び、かつアルスラーン戦記のドラマCDの中で10年以上も記憶の中に残るほどの名場面なの?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、音になると
「その時、私は…」と悩むアルスラーンのセリフに強くかぶせるように、「殿下。殿下のご正体は・・」と言い出したダリューン。
聴いている私は、アルスラーンの正体を当然知っていますから(丘の上で、誰に聴かせる独り言?的にヒルメスさんが高笑いして去って行きましたしね)「え?ダリューンは、知らないでしょうが」と思いつつ、ドキドキしてしまうんですよ、一瞬。
ところが、その「知っているご正体」が、自分にとって大事な御主君・・・と正面切って答え。「それではいけませんか?殿下・・・」は、もうとろけそうな程に優しいんですよ。声が。
絶対に、この時にじーっっとダリューンはアルスラーンの瞳を見つめて、視線をそらすことなく語ったはずなんですよ。強く、優しく、包み込むようにダリューンがアルスラーンを見つめてくれていた!!と私は思うのです。しかも!!この時のダリューン役鈴置さんが、本当に爽やか!!で優しいんですね。頼れる大人の男の優しさ全開!!で、射抜かれてしまいましたもの。
男であるアルスラーンも、ダリューンには惚れるでしょうが。女性も惚れますって!!

こんなダリューンとアルスラーンですから。ラジェンドラの代理人として、ダリューンが戦う事になった相手が、痛みすら感じず、死ぬまで戦い続けるだろう、とんでもない化け物であると分かった時。アルスラーンが、おそらく初めて?と思うくらいに怒っているのです。
それまでは、どこか憎めないと言っていたラジェンドラ王子に対して、歯が鳴るのではないか?と言うくらいに怒っています。
もしも、ダリューンが死んでしまう事があったら!!と、アルスラーンにしては珍しく怒気を露わにしてしまう。そうよね、そうよね。・・と、アルスラーンの気持ちが分かってしまうのも、彼ら主従の結びつきを知っているからこそ。城塞の一夜のシーンがあったればこそ!その激怒ぶりが納得出来てしまうのです。それほどまでに、後のシーンも納得出来てしまうほどの名シーンだと、思います。

アルスラーンが王になり、エラムが補佐するようになったなら。ナルサスは画家の道に進み、ダリューンもセリカの想い出を追って・・・と語り合っているシーンがありますが。残念ながら、ダリューンのセリカの想い出はドラマCDでは出てこないのが、寂しいですね。

さて。古い?ドラマCDでのお約束?!「うわぁ、声が若い!!」と、深く感じてしまったのは。
このドラマCDでは、カーディーヴィ王子に仕えていたジャスワント役の松本さんです。好青年で、しかも剛胆で腕も立つ武将として描かれます。仲間になるのは分かってはいますが。「こんなに声が良いんだもの。仲間にならないと、嘘よね」(゜゜)\バキッ☆と思ってしまうほどでした。

アルスラーン戦記4 汗血公路

田中芳樹 角川書店 1990年9月1日 KCー058
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、佐々木優子(アルフリード)、中尾隆聖(ギスカール)
折笠愛(エステル)、島田敏(クバート)、中原茂(メルレイン)
中村ひろみ(イリーナ)、中庸助(アンドラゴラス)、菅原淳一(老人)
大木民夫(ナレーター)
各地から諸侯がアルスラーンの軍勢に参加してきた。そんな中、ギーヴはナルサスの命を受けて別行動を取る事に・・。
一方、アルスラーンに加勢するべく彷徨っていた騎士長のクバートと、アルフリードの兄・メルレインは、とある港町でパルスと同じくルシタニアに滅ぼされた国の内親王と出会う。そして、銀仮面はギスカールに自分の正体を明かし。その正体を確認しようとしたギスカールに、アンドラゴラスは・・
着々と、アルスラーン一行が王都奪回に向けて動き出した一方。ドラマもあちこちで別の展開を見せた第4巻です。
ドラマとしては、あちこちでいろいろな出会いや別れがあり。それぞれの思惑が絡み合って、話が展開する。起承転結の承なのか?上手くふくらませているよねぇ・・・と、そのストーリーテラーに感動を覚えてしまいます。

ヒルメスに恋しているらしいイリーナ王女。王侯貴族に対しての反発があったメルレインが、イリーナに一目惚れしてしまい。彼女の手助けを申し出る。しかし、メルレインは本当は妹のアルフリードを探すために旅に出てきている。
あれ?メルレインは、アルスラーンの仲間になるキャラだったよね・・クバートもちゃんと合流したよね?どこで、合流したっけ?昔に読んだものだから。ザッハークなどの闇の軍勢の事などは覚えていますが、結構ぼろぼろと抜け落ちている記憶・・・(^^;。

そして、敵の中にあって純粋に神の教えを信じているエステルとアルスラーンの出会い。これらの出会いがもたらすものは?と、小説を忘れているのを棚に上げて(゜゜)\バキッ☆聞き入ってしまいました。
うん・・ドラマCD2巻で。ザンデは中原さんのイメージじゃないなぁ・・と書きましたが。このメルレインはぴったりでしたね。
一途な若者で、最初は貴族に反発するけど。お姫様を見たら、惚れちゃいました!とすぐに解る反応をしてます。うん、弓が世界で2番目に得意!と言う辺りから、ちょっとだけ遙か3の穣くんを思い出してもいましたし。
よしよし(大笑)。

でも・・。全体的なお話とすると。アルスラーンって、まぁ14歳くらいだから仕方ないけど。1人じゃ何も出来ないのだから、せめて自分の身は自分で守れるようになろうね?と思ってしまったお話であり。
このアルスラーンの行動って、ひょうたんから駒と言いますか。禍転じて福となすと言いますか(どっちよ)・・・え?と思った展開を上手く利用して、そこから形勢逆転!と言うパターンって多くありません?
この子に比べると、父ちゃんと思われている(゜゜)\バキッ☆アンドラゴラスさんの行動って、力強いですねぇ・・。アルスラーンじゃ、まだまだちょっとアンドラゴラス父ちゃんには敵わないでしょうな・・と思わせてくれました。

個人的には、「深謀遠慮ではなく、成り行き任せになったのか?」とからかうように問いかけるダリューンとナルサスの会話を聞くことが出来たので、満足しています。
個人的に、このダリューン役の時の鈴置さんって凄く好きなんです!だから、ダリューンのシーンばかりを何回も聞いていました。

アルスラーン戦記5 征馬弧影

田中芳樹 角川書店 1991年2月1日 KCー061
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、佐々木優子(アルフリード)、中尾隆聖(ギスカール)
折笠愛(エステル)、島田敏(クバート)、納谷六朗(キシュワード)
中村ひろみ(イリーナ)、中庸助(アンドラゴラス)、子安武人(ザンデ)、菅原淳一(老人)
大木民夫(ナレーター)

アルスラーン戦記6 風塵乱舞

田中芳樹 角川書店 1991年4月1日 KCー068
関俊彦(アルスラーン)、田中秀幸(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
佐々木優子(アルフリード)、池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、中尾隆聖(ギスカール)
中原茂(メルレイン)、中庸助(アンドラゴラス)、子安武人(ザンデ)、折笠愛(エステル)
若本規夫(グラーゼ)、堀内賢雄(シャガード)、小関一(海賊)、津久井教生(兵士)
大木民夫(ナレーション)

アルスラーン戦記7 王都奪還

田中芳樹 角川書店 1991年8月1日 KCー069
関俊彦(アルスラーン)、田中秀幸(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
佐々木優子(アルフリード)、池田秀一(銀仮面(ヒルメス))、中尾隆聖(ギスカール)
中庸助(アンドラゴラス)、弥永和子(タハミーネ)、子安武人(ザンデ)
納谷六朗(キシュワード)、中村ひろみ(イリーナ)、菅原淳一(兵士)、桜井敏治(兵士)
大木民夫(ナレーション)

アルスラーン戦記 残夜抄録

田中芳樹 角川書店 1993年5月21日 スペシャルパック特典
関俊彦(アルスラーン)、鈴置洋孝(ダリューン)、大塚芳忠(ナルサス)

アルスラーン戦記 妖雲群行

田中芳樹 パイオニアLDC 2000年8月25日 PICAー1214
山口勝平(アルスラーン)、井上和彦(ダリューン)、飛田展男(ナルサス)

矢尾一樹(ギーヴ)、勝生真沙子(ファランギース)、佐々木望(エラム)
渡辺久美子(アルフリード)、石田彰(イスファーン)、池田秀一(ヒルメス)
置鮎龍太郎(ブルハーン)、塚田正昭(ムンズィル・ケルマイン二役)
鈴木正和(ナーマルド)、岡村明美(レイラ)
丁田政二郎(鳥面人妖A)、清水敏孝(鳥面人妖B)、浜田賢二(ハリム)

ウェディング・ドレスに紅いバラ 1
〜事件はいつも突然に〜

田中芳樹 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70637 1995年6月10日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
2.第一話 バンパイアは突然に
3.第二話 プロポーズは突然に
4.第三話 ウェディング・ベルは突然に
5.第四話 クライマックスは突然に
6.CRS緊急ミーティング
冬馬由美(花村雅香)、檜山修之(緑川淳司)、堀秀行(緑川柳一郎)

堀川亮(トミー赤岩)、佐藤正治(溝呂木薫)
萩森q子(高城くま)、高戸靖広(矢崎正広)、石川英郎(大岩剛太郎)

住友優子(村山詩穂)、大塚瑞恵(村山美穂)、中山真奈美(高山祥子)
米本千珠(如月葉子)、幸野善之(校長先生)
大本眞基子(女生徒A)、青山美帆(女生徒B)
花村雅香・永遠の18歳は先天性吸血鬼として、新たな一歩を踏み出したばかり。クリムゾン・ローズ・ソサエティ(深紅の薔薇結社)日本支部の新人メンバーであるが、その彼女に任務が与えられた。
彼女が通う女子大で、行方不明者が続出していると言う事件の裏に、後天性吸血鬼が関わっていないかを調べるものだ。
田中芳樹さんに思いっきり嵌っていた頃に、このお話は新書で買って読んだよねぇ・・・
今回、この原作になる本にもう一回目を通そうと思ったのですがっ!!この本だけ見あたらない。アップフェルラントだの薬師寺涼子はあるのにねぇ・・。何故??そう言えば、これに関しては新書を一冊しか買った覚えがないけど。
ウェディングドレスを着て、マシンガンをぶっ放す・・・セーラー服と機関銃のようなお話だったっけ?と言う印象しかなかったのよねぇ。今ひとつ面白くなかったから、引っ越しの時に持って来なかった??あら?

さて。そういう原作のお話の想い出などはともかく。ドラマCDは、あ・・そうか・・これは冬馬さんをメインにして、彼女の魅力を引き立たせる企画と言うかお話になっているんだな!と言う印象が一番でした。
18歳で吸血鬼になってしまった。吸血鬼にはなったばかりなので、中身も外見と同じく18歳のまま。うん、「鬼も18、番茶も出花」と言う事があるくらいだから、18歳ってのは一番綺麗な頃なのよねぇ・・しみじみ(大笑)でも、頭の中身(゜゜)\バキッ☆や人生経験は流石にまだまだ「お子ちゃま!!」状態なわけで・・。お話の雅香ちゃんも、こういう子でしたっけ?
いくら任務とは言っても、いきなりプロポーズされて、承諾します?これは、確か原作を読んだ時にはどう解釈しちゃったかな?どう納得して読み進めたのでしたっけ?
まぁ、お話自体がCRSのメンバー紹介であり、敵となる「ダーク・ブラッド」に、周囲の賑やかしである警察のお二人の紹介ですから・・・こんなものかな?そう進まないと拙いからねぇ・・。

えーっと・・・冬馬さんは、毎回毎回のハイテンションな雅香が素敵でした。「永遠の18歳」に力が入っているように感じるのは、私の意地悪(大笑)のせいでしょうか?凄く、イキイキと言っていません?
コーチ役の檜山さん。今回は、好青年役で。頭の回転も良いのに。口ばかりの叔父様と食欲魔人(大笑)のお嬢さんに囲まれて、日々苦労が絶えない気の毒な役回り。
声のトーンから、「あぁ・・22歳とか23歳かな?」と思っていたら、まさに22歳の設定だったようでして。
だから、あまり叫ばないのかな?折角の(゜゜)\バキッ☆檜山さんなのに(某ネットショップで「声優界の絶叫王」と書かれていた時には、思いっきりぶっ飛びましたわ)叫ばないなぁ。。と思っていましたら、5トラックと6トラックでやっと叫んでいるシーンがあり。
「よし!」と思っていた私・・・そりゃね、檜山さんだって叫ばない役があっても不思議ではないけれど。どこかで叫んでいないと、物足りなくて(大笑)
今回の5トラックでは、トミーとのやりとりが最高でした!今だったら(発売当時ではなく)絶対にトミー×淳司くんだと妄想しちゃいそうです(大笑)。
・・・そうなんです。トミー役の堀川さんが「オレの弟になれ」と迫るシーンがありまして。その弟と言う言い方が、普通の純粋な弟と言うイメージを沸かせない・・・何か意味ありのオトウトっぽくて(あぁ・・・だから、そういう意味じゃないかもしれないと言うのに。そう捕らえてしまう自分が腐ってますって)。
堀川さんも、他の田中芳樹さん作品ではラインハルト様なのに・・・ここでは、思いっきりギャグメーカーになっていらっしゃいます。トミーと言うカタカナなら良いのにね(大笑)。本名がねぇ・・あれじゃあ「トミー」と名乗るのは分かる気がします・・。

そして、語尾が「じゃよ」となってしまう堀さんの叔父様。22歳の淳司の叔父さんだし、堀さんの声からしても。語尾が変なのはおいといても、せいぜい50くらいかな?と思っていたら。
年齢設定を見たら、61歳ですか??今回の一番のびっくり!は叔父様の年齢でしょうか?
堀さんは、一生懸命にロマンスグレーの叔父様を熱演されたと思うのですが・・。うーん・・・60代には聞こえないなぁ・・。もっともっと若いけど、語尾が変な人にしか聞こえないんですよ。
警察の凹凸コンビである警部さんと、若手の刑事さん。次回からは、どう事件や雅香達に絡むのか?そちらに期待です。

ウェディング・ドレスに紅いバラ 2
〜星降る夜にダンシング〜

田中芳樹 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70640 1995年6月25日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
2.第一話 誘拐事件は突然に
3.第二話 再会は突然に
4.第三話 戦いのゴングは突然に
5.第四話 裏切りは突然に
6.『漆黒の鮮血』世界征服計画
7.ラッキーの合図(ギター・バージョン)
冬馬由美(花村雅香)、檜山修之(緑川淳司)、堀秀行(緑川柳一郎)

堀川亮(トミー赤岩)、佐藤正治(溝呂木薫)
萩森q子(高城くま)、石川英郎(大岩剛太郎)
菅谷勇(弘津了三)、阪脩(黒羽嘉久)

住友優子(村山詩穂)、大塚瑞恵(村山美穂)
米本千珠(如月葉子)、小野綾子(看護婦)
土門仁(男A)、私市淳(男B)
寝たきりの重症患者が、突然誘拐される事件が立て続けに起こった。そんな時、軽井沢にある弘津の別荘に招待された雅香たちは、思いがけずにその誘拐事件をCRSの仕事として、扱うことになるのだった・・・
この2巻を聴いた後に、どうもすっきりしなかったので。実家の本棚に原作を取りに帰りました。残っているもんですねぇ・・(大笑)。いや、捨てた記憶も売った記憶もないので、あるのは分かっていましたが。1989年初版のノベルスでしたよ!!わぁ!!裏表紙の写真の田中さんの髪の毛がふさふさ(゜゜)\バキッ☆(゜゜)\バキッ☆・・失礼しましたm(_ _)m。

どうもすっきりしなかった!と言うのが、原作ってこんな感じだったっけ?どうも昔読んだ記憶と、お話が違う気がする!!と言う違和感でした。
ウェディングドレスの下に、マシンガンを隠し持って。それをぶっ放す!!と言うセーラー服と機関銃ならぬウェディングドレスと機関銃を実現させたのと、そこに吸血鬼物語を入れたのは分かっていました。
が、対抗するダーク・ブラッドのトミーのようなコミカルな登場人物が居たなら、覚えているはずだもの・・

読んでみたら。あらびっくり!!確かに、メインヒロインは雅香ちゃんですが。小説の方はどちらかと言うと、淳司くんがメインに活躍しているんですね・・・。
そして、更にびっくりしたのが。おくまさんに双子の村山姉妹。そして、ダーク・ブラッドが出てない!!おぉっとぉ??愛すべき敵であるトミーも葉子さんも存在してないじゃん・・原作の初版って(文庫などになって書き直されているといけないので、あくまで私が持っている初版では・・とさせていただきますね)。
登場人物で、活躍しているのは。雅香ちゃんと淳司くん。そして伯父さんの柳一郎さんだけ・・・・あらららら・・どんだけ変わってしまっているんだかぁ?

まぁ・・多分に、1巻で冬馬さんをメインに据えて。彼女が演じる雅香ちゃんを活躍させるお話!!なのだろう・・の読みは当たっていたと言うところでしょうか?これだから、先読みと言うか深読みする大人って嫌よねぇ(大笑)。
それに、吸血鬼になったら太る心配をしなくても良い!と、雅香ちゃんがバクバクと甘い物を食べるシーンが豪快ですらありますが。原作ではそこまで食べてないわ(大笑)。これらの大食いのシーンって、リスナーの女性をうらやましがらせる目的だったんですかねぇ?そんなに食べても太らないし、年齢も18歳のままだし。しかも、可愛らしい容姿である!!なんとも、羨ましいしねたましい(大笑)!

でも良いの。この2巻では、原作通りに黒羽の後ろに、更に悪役が身内に居た!と言う推理をしてくれる淳司くんが活躍していますから(^-^)。トミーが出てきて、弟呼ばわりされて。ぞわわっとしている所などは、やっぱり笑えます。

淳司くんが活躍して嬉しかったと書いておきながら。今回、ドラマCDを聴いての本編の一押しの台詞は。原作にもありますが。黒羽に対して雅香が言ってのける「牛魔王の五番目の手下みたいな顔をしているくせに!」でしたねぇ・・言い得て妙と言いますか。どんなんや・・それで、なんとなくそういう顔って想像がつくのも凄いですけど。

本編では・・と意味深に書きましたが。そう!!このドラマCDの6トラック目であるダーク・ブラッドの為のトラック。
いやぁ・・もう、昔からの戦隊ものと言いますかライダー物の悪役の定番であるバスジャック!を題材に、トミーと葉子さんの笑える会話がてんこ盛りなんですよ。どうしてそこにこだわるかなぁ?と思うほど。
悪の秘密結社がこれじゃあ、あまりシリアスに展開しないお話になりそうだわね・・それもそれで良いかもしれないな・・・

ウェディング・ドレスに紅いバラ 3
〜ブラッディ・ティーをもう一杯〜

田中芳樹 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70703 1995年7月25日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
2.第一話 真夏の悪夢は突然に
3.第二話 大パニックは突然に
4.第三話 恐怖の事実は突然に
5.第四話 切り札は突然に
6.緊急指令!雅香救出大作戦!
7.ラッキーの合図(ギター・バージョン)
冬馬由美(花村雅香)、檜山修之(緑川淳司)、堀秀行(緑川柳一郎)

堀川亮(トミー赤岩)、佐藤正治(溝呂木薫)
萩森q子(高城くま)、石川英郎(大岩剛太郎)
掛川裕彦(樫原倍高)

住友優子(村山詩穂)、大塚瑞恵(村山美穂)
米本千珠(如月葉子)、宇和川恵美(加納涼子)
増谷康紀(TVアナウンサー)、中井和哉(車内アナウンサー)
増田均(広報車の声)、坂本正吾(捜査官)
会社役員・村尾の一家8人が惨殺された。猟奇的な事件の裏側、村尾によってゴッホの贋作を掴まされた事から、事件に介入する事となったCRS。真夏なのに、寒い日々が続く東京。ネズミの大量発生と事件は続く・・
この作品までは、持っているノベルスに収録されていましたが。この原作は、ノベルスの半分を占めるくらい長いお話だったんですよね・・しかも、原作の舞台は冬。それを、短編とほぼ同じ長さのCDの尺にした上に、どう変更したのかしら?と言うのが、一番の興味ポイントででした。

ふふ・・・普段は、原作との比較なんか出来ないのに。
田中芳樹さんの作品に関しては、結構原作との比較が出来て嬉しいσ(^ ^)です。もっとも、ウェディング・ドレスは原作を持っているのが一冊(ここまで)なので。ドラマCD4と5については、比較も何も出来ませんけどね(^^;。

さて。感想の一番に書きましたが。真冬のお話だったんですよ。しかも、殺されたのは村尾さんだけではなく、今泉さん一家も殺されていたんですけどね・・・そこから、二人が加入していた俳句研究会なども登場したはずなのですが・・
このシリーズは、原作には出てこなかった(と思います。少なくとも、ここまでのお話には出てきていない)トミーやおくまさん、村山姉妹を登場させて、賑やかにしたがために。
事件の黒幕には、トミーが一枚絡んでいて。犯人を一本化している感じがしますね。まぁ、それはそれで分かりやすい構図だとは思いますし、連続ラジオドラマだったら・・しょうがないか・・・(゜゜)\バキッ☆
ただ、それだけ大それた事をしそうな犯人に見えないんだなぁ・・トミーが・・(大笑)。だって、間抜けなんですもの。
一番最後のトラックは、原作にあった雅香の家庭教師を淳司が引き受けたお話をアレンジしていますが。真夏なのに、石焼き芋を売っている・・・しかも、こんなハンサムが売っているのに売れない!ってぼやいている悪の黒幕なんて、あまりにもお馬鹿と言うか・・憎めなくなってくるんですけど・・・(苦笑)。

それに。淳司が雅香の家庭教師を引き受けたシーンでは、雅香の両親が登場して。彼らは老いていくが、娘の雅香は永遠に年を取らない。娘が吸血鬼になってしまった事を知らない両親を思うシーンがありました。
そこが、あぁ・・家族全員が吸血鬼じゃないと、いろいろ悩む事もあるよねぇ・・・としみじみ思った分、印象的でして。両親が登場もしなかったので、そのシーンがまるでなくなっていたのは、ちょっと寂しかったです。
ただ。雅香が、恋をしたい!と言うシーンで。相手の男だけ年を取っていく・・・と淳司に言われ。相手も吸血鬼じゃないとダメか・・・となり、トミー?うわぁ・・嫌だ・・とラストの落ちになだれ込んでいきましたが。
そこをもう一歩踏み込むだけで、かなりシリアスなドラマにも成り得たのに。うーん・・ちょっと勿体なかったかな?

しかしまぁ・・ドラマCDを聴く時に。古いタイトルの場合は、意外なところで意外な方がご出演と言うのがあります。
このCDでは。車内アナウンスで中井さんが。TVアナウンサーで増谷さんがご出演です。名前見なくても、すぐに分かって。うわぁ・・他の兼ね役、何かやってない?やってない?とジタバタしてしまいました。
それにしても、増谷さんのTVアナウンサーは、なんとなく・・ですが。国営放送のアナウンサーの香りがしましたわ(大笑)。

ウェディング・ドレスに紅いバラ 4
〜ハリウッドに口づけを〜

田中芳樹 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70719 1995年9月25日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
2.第一話 スポットライトは突然に
3.第二話 ラブシーンは突然に
4.第三話 アクシデントは突然に
5.第四話 エンドマークは突然に
6.炎よ燃えろ!突撃アイアン・マン!
7.ラッキーの合図(ギター・バージョン)
8.MA・SA・KA!?(雅香ラップ有カラオケ)
冬馬由美(花村雅香)、檜山修之(緑川淳司)、堀秀行(緑川柳一郎)

堀川亮(トミー赤岩)、佐藤正治(溝呂木薫)
萩森q子(高城くま)、石川英郎(大岩剛太郎)
岸野幸正(葛飾アキラ(監督))、山崎和佳奈(北千住あかね(主演女優))

住友優子(村山詩穂)、大塚瑞恵(村山美穂)
米本千珠(如月葉子)、増田均(柴又五郎/ナレーション(映画予告))

ウェディング・ドレスに紅いバラ 5
〜紅い薔薇のメロディ〜

田中芳樹 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70749 1995年10月25日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
2.第一話 乙女の恋は突然に
3.第二話 夢の誘いは突然に
4.第三話 真実の愛は突然に
5.第四話 そして、永遠に……
6.日本海傷心旅行・女子大生雅香が湯けむりの里で見たものは!?
7.ラッキーの合図(ギター・バージョン)
8.MA・SA・KA!?(オリジナル・カラオケ インストゥルメンタル・バージョン)
冬馬由美(花村雅香)、檜山修之(緑川淳司)、堀秀行(緑川柳一郎)

堀川亮(トミー赤岩)、佐藤正治(溝呂木薫)
萩森q子(高城くま)、石川英郎(大岩剛太郎)
島田敏(加納義人)

住友優子(村山詩穂)、大塚瑞恵(村山美穂)
米本千珠(如月葉子)、住友七絵(朝霧咲恵)

ウェディング・ドレスに紅いバラ
ヴォーカル&BGM

徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCAー70739 1995年9月25日
1.ラッキーの合図(歌/冬馬由美)
39.MA・SA・KA!?(歌/冬馬由美&檜山修之)

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