ボーイズラブCD「ら」行


Last Order

夜月桔梗 インターコミュニケーションズ 1997年5月3日
林延年(高宮明紀)×石田彰(志方真弘)
沢木郁也(志方弘)、小野健一(志方一弘)、岡野浩介(志方善弘)、中田雅之(タクシーの運転手)
とある事情から、家を出る費用を稼ぐためのアルバイト先のファミリーレストラン。そこで、志方真弘が出逢ったレストランのチーフは、なんと、年齢を誤魔化している(レストランチェーンの子息)学院の可愛い後輩の高宮明紀だった・・。紆余曲折を経て、明紀と恋人同士になった真弘を待ち受けていたのは、父親との確執だった・・・。
そうですね・・・・随分前に聴いていたのですが。石田さん受けの作品と言う割には、結構記憶に残らない作品だったなぁ・・(゜゜)\バキッ☆。いやいや、一応801シーンはあるのにあまり印象が強くなくて。
複雑な家庭の僕が、恋人を得て、自分の居場所を見いだして。父親とも和解し。さらに一歩前に進みました!と言うお話だったな・・でお終いで。

随分前に聴いたと書きましたが。
今回、聞き直すにあたって覚えていたのは。「そう言えば、墓参りのシーンがあったっけ・・」くらいでして。
それだけかい?覚えていたのは?って感じですね。

でも。今回感想のために聞き直しをしたのですが。こうして感想を残しておかなかったら(そうです・・この感想と言うのも、自分のための覚え書き的要素が大きいんです)きっと何年かしたら、「あれは・・えーっと、どういうお話でしたっけ?」と記憶に残ってないかもしれません。
余程インパクトがある酷い話か(゜゜)\バキッ☆、素晴らしい作品でなかったら。スルーされちゃうのよねぇ・・(^^;。

さて。今回、聞き直しての一番の感想は。詰め込みすぎ!でした。
真弘と明紀の出逢いのシーン、最初のHの翌朝も描いて。それから、クリスマスの夜の801シーンも描いて。クリスマス当日から、真弘が6人兄弟の三男坊で。下から二番目なのに、一人だけ母親が違うと言う葛藤と父親とのあれこれを描き。
真弘の受験になり、合格発表と父親が真弘の母親について語り、確執が少しなくなりました・・。そして、亡くなった真弘の母親の墓参りに行く・・と言う内容になるのです。
確かに、真弘が恋人を得て、父親と和解し、人として一歩前進すると言う1年弱の物語として見るのなら。全部が不可欠な要素だとは思いますが、テンポが悪いのよねぇ・・。
どれもこれも、大事なエピソードだとしても。うーん・・ばらけていて、散漫な印象しか残らないんですねぇ・・。
他にも、長期戦(それこそ何年もの歳月に渡っての恋のお話など)を聴いているのですから。1年くらいなら、そんなに長い時間じゃないはずなのに・・なぁんか、長い!と思ってしまっていました。

次の感想は、こんな高校生は嫌ぁ!(大笑)と言う感想でしょうか?
真弘くんはおいといても。彼の恋人である明紀くん・・。年上の恋人のためにも、家庭内で彼が求められている立場からしても、本人も一足飛びに大人になりたいのでしょうが。
折角のティーンエイジャーだと言うのに、君はどこのおっさんよ?年月が経てば、君だって嫌でもおっさんになるんだから。今、まさに青春時代におっさん臭くならなくても良いのに・・あぁ。勿体ない(゜゜)\バキッ☆
年齢を誤魔化していても、ばれないだけの事はあるわねぇ・・。大人びて見えると言うのじゃないわね・・この子は、きっと気持ちがもう大人なんでしょう。
でもねぇ・・社交辞令にしても、志方父との会話は、あまりに如才がなさすぎて・・・これが本当に高校生の台詞か?と唖然としました。
いや・・・この発売当時はどうだったかはおいといて(゜゜)\バキッ☆今だったら、社会人も使わないぞ!と思ってしまいましたわ。いや・・・・当時の高校生は、今は社会人になっているはずだから。今の社会人イコール当時の高校生じゃないか・・やっぱりあり得ない!つーか、当時の社会人は使えたのかなぁ??あははは・・・
今度、食事でも一緒にしよう・・と誘われて
「ご都合の良い時にご連絡をいただけたら。失礼いたします。志方さん、お誘いいただけます日を楽しみにしています」なんですもの!!
お誘いいただけます日ですよ、貴方!私は当時も今も社会人ですが(大笑)、せいぜい「楽しみにしていますor待っています」くらいだろうなぁ・・。言葉の使い方を知らないって事にはなるんでしょうが・・。

そして。最後が、真弘くんのお母さんの話が、今ひとつこなれていなかったかな?と言うこと。6人兄弟の下から2番目なのに、母親が一人だけ違うって事は、彼だけが浮気?の果てに生まれた子って事になるのでしょうが。
実際にはそうじゃなかった!って事ですよね?
で、その残り5人のお母さんは、アメリカから戻ってきて一番末っ子(善弘くん)を産んでいるのだから。アメリカから戻ってきて、メイクラブしちゃったわけよね??
それって・・真弘くんのお母さんを本妻に据えようとしたお父さんの行動とも思えないんですけど。お父さんが、そこで、善弘くんが生まれてくるきっかけになる事さえしていなかったら、おそらくは真弘くんもそこまで悩まなかったはずよね?
自分と他の兄弟は、年が離れている。と言うことは、母親に何かあって、自分の母親と出来てしまったのだ・・くらいで済んだのに。自分の下にまだ兄弟がいるって事は・・みたいな・・・
でも、真弘くんは最初はお母さんと一緒に暮らしていたはずで・・。妊娠していた事も知らなかったお父さんは、どこで真弘くんを自分の子として戸籍に入れることが出来たんでしょう??
の前に、この兄弟って皆さんが「弘」と言うお父さんの一文字を全員受け継いでいますが。。お母さんが、ちゃんとその意図を組んで名前をつけたんでしょうか?うーむ・・・なんか、もういいや・(゜゜)\バキッ☆

まぁ・・・二人が幸せに暮らすのなら、別にそれはそれでハッピーエンドだろうし。一生懸命に演じられた林さんと石田さんには、本当にお疲れ様です。
林さんも、老けている高校生だけど爽やかでしたし。優しい明紀くんで、甘甘でしたしね(^-^)。
石田さんは、感極まって「愛してる!」と抱きつくシーンなど。あぁ・・やっぱりBLから撤退されたのは惜しいよねぇ・・・と今更ながら思っておりました。

幸運男児(ラッキーくん)

高口里純 東芝EMI 1996年6月26日 TOCTー9468
1.プロローグ   
2.出会った時と 僕らの距離は(歌:高尾直樹)   
3.第一次接近遭遇
4.バッドハネムーン   
5.無意味なキス   
6.高温期   
7.カレ×彼×わたし(歌:宮原エリカ)
上田祐司(斑)×石田彰(すばる)
高木渉(三島)、林延年(松ヶ峰)、菊池正美(ターくん)、大谷育江(ヒナ)、嶋村薫(信子)
中原茂(斉)、村上はるみ(斑の母)
母の再婚で、兄弟となったのは。土木科の斑達が敬遠している情報科のすばるだった・・。良く躓くし、貧血だし。冷たい所で寝転がるし。。目を離せないすばると兄弟だと知られたくない一心から、ロッカーに一緒に閉じこもった斑は。無意味なキスをすばるとしてしまう・・。しかし、お互いを良くしるうちにキスは意味を持ち始める。すばると二人暮らしをしたいがための下心も加わって、大学受験をする斑だったが・・
はい!感想再収録!です。
前に聞いた時には、原作を読んだ直後だったんですね・・。で、原作と比べて3馬鹿トリオ(゜゜)\バキッ☆の三島君と松ヶ峰君、そしてターくんの3人がイキイキとしているなぁ・・と思ったものですが。
今回は、両刀使い?だった斑の彼女のヒナちゃん!彼女の存在の大きさを痛感しました。
最初は面白半分で、いけてる(これって死語?)の男の子達がたわいないスキンシップをしている姿が、妄想を膨らませる存在をラッキーくん(幸運男児)と言うのだ・・と斑に教え。その道?がある事を示唆してそそのかしているのか?面白がっているのか?はたまた、このCDが発売された当時も言われていた言葉かどうかは不明ですが。まさに!!腐女子を具現化していましたものねぇ。
・・普通、付き合ってHしている彼氏が両刀で、義理とは言っても弟とそういう関係になっちゃったら嫌だもの(大笑)。それをあっけらかんと「二番目で良いからね」と言ってのける。
ヒナちゃんの場合は面白がっているだけ・・とも受け止められるかもしれませんが。
ヒナちゃんと信子さんの存在と言うのは、このドラマCDに於いては「最初から男好きだったんです」と言う設定が当てはまらない少年達が、好きになったのは男だった・・・・と言うBLの王道だと教えてくれているんです。

このCDの発売から、10年を経て。BLもかなり世間に認知されるようになってきました。毎月毎月、ドラマCDだけでも何枚発売されてます?と思うくらいに市民権を得ています。
しかし、そうなってくると。愛した相手がたまたま男でした!事による苦悩や葛藤が描かれない作品が増えてきます。それどころか、最初からそういう性癖だったんだもん!!も存在するようになり。
まぁ・・・それはそれでかまいませんが、やっぱりそこには葛藤があって欲しいし。最初から男好きぃ・・だと
「良かったねぇ・・思った通りの恋を手に入れる事が出来て」で終わってしまう自分も居るんですな・・。
しかし、ノーマルに彼女と付き合っていました!と言う設定があると。この作品ではあまり苦悩はしていませんが(゜゜)\バキッ☆、最初から男が好きだったんです!と言う事にはならないわけで・・
ほほう・・こういう切り口もあるよね。苦悩や葛藤を表面化しなくても、愛した(好きになった)相手は偶然に男だっただけ・・と言う事を雄弁に物語っているよね。。と思えるのです。

そして。聞き返して。今回痛感したのは、すばるは斉さんが好きだったんだよね・・言葉に出来なかった辛い思いがあったよね・・でも、ずっと側に居て愛してくれる存在を君は、ようやく見つける事が出来たよね・・
と言うすばるに対する「良かったね」と言う暖かな視点と。幼い少年も難なくこなせてしまう石田さん・・・
原作では、あまり触れられる事がなかったすばるとシリウスのシーンや、斉さんとの会話。それらが女性キャストではなく、そのまま石田さんが演じていらっしゃった!それだけでも聴き応えがあったと思います。

うえだゆうじさんは、最近のBLでは脇でからかっている図を思い浮かべてしまいますが。この斑くんは、最高ですね(^-^)。
冒頭と最後に出てくるアルプスを登山している彼の視点。空に向かって吠えるシーンの熱さは、素晴らしいと思います。メインで演じていらっしゃる作品、もっと聞きたいですが・・本当、最近ご無沙汰ですよね・・(^^;

ラ・ヴィアン・ローズ

山藍紫姫子 インターコミュニケーションズ 1996年11月23日
森川智之(右月皓一)×三木眞一郎(横田一眞)
飛田展男(大鳥真澄)×三木眞一郎(横田一眞)
堀内賢雄(右月征治)×三木眞一郎(横田一眞)
塩沢兼人(大鳥登)×三木眞一郎(横田一眞)
中田雅之(峰村貞夫)、久保田恵(看護婦)
男を狂わせてしまう魔性の男・横田一眞。峰村に刺されて入院した病院は、母が再婚した相手である大鳥病院だった。それをきっかけに一眞は異母兄弟である右月皓一や大鳥真澄に愛人関係を要求される。ところが、それだけではなくその父親達も彼を求めるのだった・・・
凄い話ですよね。異母兄弟だけでなく、その父親達皆から可愛がられて・・・皆の愛人・・・と言う話なのですが、攻めの4人がそれぞれの個性があって楽しいです(大笑)。いや、三木さんお一人受けで大変だっただろうなぁ・・の一枚とも言えますが。
一番個性的で凄かったのが、やっぱり飛田さんでしょう。「泣かしちゃおうかな」って、もう凄いですよぉ(大笑)。

LOVE SONG 〜半分天使〜

染井吉乃 ジャランインターナショナル 1995年5月3日
檜山修之(佐谷満)×緑川光(遠藤智夏)
林延年(目伸一)、増谷康紀、沼田祐介、豊嶋真千子
調理実習のさなか、佐谷満は遠藤智夏に「好きだ」と告白される。彼女とも無事?別れて、智夏とつきあい始めた満だったが、ある日を境に智夏が学校に出てこなくなったばかりか、他の男に抱かれていると言う噂も聞こえてくるようになった。智夏の変貌の影には、智夏の義弟の目伸一の存在が・・
聞き終えた時、正直な話。増谷さんが演じられた満のおじさんと言うのが一番気になりました。自分自身がゲイであり、その恋人との絆をしっかりと持っている強い姿勢。それなのに、智夏の存在の裏にいち早く気がついた・・・彼の過去には一体何が・・・そこいらも聞いてみたい気もしましたが・・本題は満と智夏のカップルの相手を思いやる姿でしょう。目伸一に捕らえられている智夏を救い出しに行った満が、彼を説得する時の台詞・・。これは涙なしには聞けませんね。

ラブホリック〜恋愛処方箋〜

檜原まり子 サイバーフェイズ CPCDー1074 2006年10月25日
1.依存症?
2.浮気と病気
3.ラブホリック
4.医者と患者
5.ワーカホリック
6.恋愛治療師
7.FREE TALK
森川智之(江森五月)×緑川光(柴田浩司)
野島裕史(朝比奈繁樹)

飯田浩志(森宣行)、大西健晴(芝元一郎)、小原雅一(森教授)
高田べん(大月副医局長)、幸田夏穂(奥脇百合枝)
加藤将之(桑原)、田坂秀樹(青山)、細野雅世(国谷)、保村真(花村)
中西裕美子(近藤看護師長)、水沢史絵(ナース)
外科医の柴田浩司は、年下の製薬会社の営業マン・江森五月と恋人関係。しかし、最近五月とはすれ違いの日々。おまけに、五月がグラマーな美人と行動を共にしているところに何度となく出くわす。ひょっとして、浮気??
新宿2丁目に思い切って行った柴田は、そこで超人気トレンディ俳優の朝比奈に見初められてしまう。しかし、朝比奈が吐血してしまい!?
サイバーフェイズの全員サービスの応募のために購入した一枚です。
ですから、原作も何も知らずに買った事になりますが。結構楽しませていただきました。
医療関係のドラマCDとなると、突っ込みどころが多くて・・そちらで疲れるのですが(って、つっこまなければいいのでしょうが)今回は、あまり突っ込みを入れる事もなく、純粋にドラマを楽しめたと言うのが一番でしょうかね。急患外来や一般外来での薬の引き渡しのガヤなどが、「あぁ、かなり頑張って研究していらっしゃる」と思ってしまうんですね。メインの会話の後ろで交わされている指示などのやりとりなどね・・。もっとも、私自身が救急外来とは縁がない生活になっていますので。現場の救急外来はもっと戦争のように大変だろうな・・実際に救急外来でお勤めの方が聴かれたら「ふん」と鼻先で笑ってしまうかもしれない・・とは思いますが。

さて。これは、数ある森川さん×緑川さんカップルの中でも珍しい一枚ではないかと思います。
何しろ、シチュエーションが緑川さんが年上で、森川さんは(ひもではないまでも)緑川さん演じるキャラよりも年収が少なくて、躍起になっていると言うところ。
しかも、森川さんの自称が「僕」であるのに対して、緑川さんは「俺」。相手を呼ぶ時も森川さんは「浩司さん」とさんを付けているのに対して、緑川さんが「五月」と呼び捨てもしくは「おまえ」。激昂すると「おまえ」が「てめぇ」になっちゃいますし。喧嘩すると「・・じゃねぇか!」になるし。そういう言葉使いの面でも、珍しかったです。どちらかと言うと、森川さんが演じる攻めは、経済的にも安定していて包容力のある(緑川さんよりも)年上の役が多かったように思うのですが。
まぁ、ちょっと世間知らずの緑川さんの役に対して、しっかり者で支える立場であるところは同じと言えば同じなんでしょうけどね。

原作を知らないで買ったので、私としては初めての江森×柴田作品ですが。お話としては、二人のなれそめ?だのカップル成立のお話は、あるのでしょうか?
BLの場合は、出来上がったカップルも悪くはないですが。やはり出会いと、カップルとして成り立つまでの葛藤などが聞き所の一つと思っている私には、ちょっとその辺りが寂しかったです。

さて。今回のおじゃまキャラ(゜゜)\バキッ☆朝比奈くんは、ごめんねぇ・・・ブックレットのキャラクター紹介を見るまで24歳とは思わなかった(大笑)。もう少し幼いと思っていましたぁ・・・。
BLって、あまり小父さんは登場しないと言いますか、キャラクター自体が普通のドラマよりも若く設定されていますよね?(小太りになった中年の小父さんは、確かに想像もしたくないですな)24歳や27歳を中年で小父さんとは言いませんが、BLって下手すると、中学生だとか高校生でしょ?だから、まぁ外科医としてバリバリ働いている柴田先生の設定はともかく、彼に惚れて一生懸命アタックしている朝比奈くんはもう少し若いと思っていたところがありました。言動も、好きな人に振り向いてほしい・自分の事を好きな人に知って欲しい・好きな人を自分の世界に引き込んでしまえば良い・・と言うちょっと短絡的かつ一直線なところがね。
何しろ、江森が盲腸になってしまい。江森が柴田の恋人である事も知ってはいるけれど。病棟には来るけど、自分の所にはあまり来ない。夕べなんか付き添ったのに!とやきもちを焼くシーンなどは、本当にワガママなお子様のようでして。
だからこそ、そんな朝比奈にマネージャーの森が「彼を理解しなくては」と諭すシーンが、おぉ・・・このマネージャーさん良い事言うじゃないか!とちょっとした感動を呼んでしまったのですが。

しかし。身勝手さを承知で書くなら。もし、この作品のキャラクターの年齢設定が全体的にもっと低めに設定されていたらいたで、きっと私は「ありえないっ」と言っていたと思うんですよ。そんなに若くで、外科医としてバリバリやっていないでしょ?とすると、その恋人もあまり年の差はあって欲しくないし・・・(いや、本当にかなり身勝手な言い分ですね)。そうすると、おじゃまキャラもある程度の年齢がないと、釣り合いがとれませんしねぇ。

今回、ツボだったのが。「天然と言うよりも『天然記念物』」(by 朝比奈)の柴田先生でしたね。
緑川さんの、普段の会話と医師としてのきりりとした態度の時。そして、恋人に対する甘えのシーンの声がまるで違う辺り。
それまでは、初めて行った新宿2丁目でナンパされてしまい、ドキドキしていたのに。相手が吐血するやいなや、テキパキと診断を下して「一緒に来なさい」と言うところなどは、最高でした。ウブで結構可愛いと思わせておいて、急にしっかりしてしまう。職業病と言えばそうなのでしょうが。その二つの顔の使い分けが見事でした。
また、柴田先生のシーンでは(皆が知っているだろう俳優さんを目の前にして)「あれ?見たことがあるような・・・」で、普通ならそこで「あぁ、TVで見た事があるかも?」となると思わせておいて、「あぁ。そうだ。アフガンハウンドに似てるんだ!五月は秋田犬に似てるけど」と比較するのが犬!!このシーンは、結構笑わせていただきました。

森川さんも、滅多にない可愛らしい?攻めでご苦労様でした。腹腔鏡による手術を全身麻酔で行うと説明している側から、内視鏡で手術をするのなら「自分で見ることが出来る」と喜んでいるシーンなどは、ほほえましく思ってしまいました。ずーっと「僕」のセリフが、珍しかったですねぇ。
野島さんは、ちょっと計算された天真爛漫さが可愛かったですねぇ。

出来れば。江森と柴田のなれそめや恋人になる過程(柴田が初恋の人に振られてしまう辺り)なども聴いてみたいと思っておりました。

LOVE MODE ホスト編

志水ゆき ビブロス 2003年12月22日
DISC1
「サンダーハニー」
「あまい罠」
DISC2
「FLY ME TO THE HEAVEN」
中井和哉(イアン・サンダース)×櫻井孝宏(滝村凛)
小杉十郎太(陣内国明)×緑川光(香月恭介)

梁田清之(蒼江怜二)×宮崎一成(白河直也)
諏訪部順一(雨谷誠一)×菅沼久義(鷺沼朋樹)(初回特典のみ)
関俊彦(蒼江葵一)、渋谷茂(鹿島周平)

真殿光昭(冬麻)、下崎紘史(アーチ)、沢海陽子(英子)
竹本英史(ホテルの従業員)、岩崎征実(太田)
小林ゆう(女A)、川上未遊(女B)、松野郁美(女C)
サンダーハニー
滝村凛は、トップモデルの(しかし言葉は何故か関西弁)イアンと専属契約をしている。しかし、凛はまだイアンとHをした事がない。強引に押し通せないイアンと、自分から好きだと言い出せない凛。すれ違いが続く二人だったが、イアンが海外について来ないのなら、専属契約を打ち切ると言い出した。
あまい罠
香月恭介が女に逃げられた時、それを見ていた陣内。しかも陣内は香月の事を坊やと呼んだ。女のひもとして生きてきた香月のプライドはずたずたにされた。陣内を追い回すうち、なんとか自分のものにしたい!!と言う欲望に駆られた香月は、ブルーボーイでホストになろうとする。
FLY ME TO THE HEAVEN(初回特典ドラマ)
雨谷を専属として契約したのは、何か訳ありそうな少年朋樹。何がしたい?と言う雨谷の問いに「H」と答える朋樹の秘密とは・・。
モデルをやっているイアンが、ぴっちぴちの10代と言うのがちょっと笑えました。いや、トップモデルとして生きていける時間はおそらく短いでしょうが、その風格が20代でも通じると思ったからで・・・。3話ある中で、一番印象的なのが「あまい罠」ですね。「サンダーハニー」は、すれ違いようやく結ばれる二人ですが、最後にちゃんと落ち?のようなものがついているんですもの(大笑)。どちらかと言うと、ライト感覚で笑って楽しめるお話でしたし、「FLY・・・」はドラマ部分では描かれなかったのですが、彼らを待ち受ける離別の予感が悲しくて。
「あまい罠」は、小杉さんと緑川さんのカップルで、陣内を追い求めるあまりにせめて一夜だけでも自分のものにしたい・・と願う恭介。しかし、ホスト同士となれば、恋人でなくても抱かれたり抱いたり・・・と言う事があり得る。それを承知で申し込んで断られた恭介が可哀想に見えてきた頃のどんでん返しがね・・・。そっか。だから、途中で関さん演じる葵一開発のチョコレート媚薬が出てきたわけね!と後で納得しましたし。

梨園の貴公子

ふゆの仁子 インターコミュニケーションズ INCDー2147 2005年12月10日
森川智之(常磐宗七郎)×井上和彦(尾上浅葱)
飛田展男(常磐紫川)、安元洋貴(藤村虎之介)
堀内賢雄(千石)、花輪英司(長田)
藤村虎之介の写真集を撮影する事になっていた尾上浅葱。しかし、横やりが入り虎之介は海外へ・・。
その代わりに、常磐宗七郎の写真集を撮影しないか?と言う話が持ち上がるが。もともとは、師匠・千石の仕事であった宗七郎の写真集だけに、即座にOKを出せない浅葱だった・・・
はい。あの!井上さんが初めて受けを本格的に演じた!と言う事で話題になった一枚です。(って、身も蓋もない出だしですね・・でも、正直そうじゃないのかな?・・・でも、あれぇ?そうなると、一応は受けだったはずの腐った教師は801シーンがなかったからノーカウントですか?)
σ(^ ^)が買った理由も、やはり井上さんの受けを聴きたい!でした。攻めが、堂々の帝王・森川さんならまぁ・・OKかと思ったのです。実際には、その前に(後から出た)「オヤジ拾いました。」を先に聴いてしまったのですが。
うーん・・・・正直な話、お話部分はそこまでなかったのですが。BLもののお楽しみである801シーンは、「うーんん・・・・えーっと・・?????」とずーっと頭の中にクエスチョンマークが飛び交っていました。
そう。井上さんの受けは、別にそんなに耳を覆うほど酷いものじゃあなかった。
腐った教師では、それらしいシーンがなかったから思った事はないし。オヤジ拾いました。では、あまり長くなかったのと。最初から「オヤジ」と言うのがドーンと来ていたので、「うーんん・・・えーっと??ぉ??」と悩まずに聴いていたのですが。

確かに、井上さんは一生懸命演じていらっしゃいますし。うわぁ、もう二度と聴きたくはありませんと言うほどの抵抗はないのですが。
なんだろう??千石にも4年の間、そういう関係を強いられていて。今も千石が抱きたい!と執着を示す相手と言うのがねぇ・・。声だけだとそう聞こえないんですね。抱かれたら艶めいて、色っぽくなるの言うのでもないし。井上さんだと、硬質な感じがしてしまうのと、手を出すなんておそれおおい(大笑)からかしらね?
高校生当時に、浅葱を知って。彼に惚れた宗七郎くん・・周囲には、もっと沢山の人が居たでしょうに、他に良い人は居なかったの?(゜゜)\バキッ☆
801シーンを聴いている時に、ずっと「??」だったのも、他に最適なキャストは居なかったのかな?と言うことになりそうです。

直接的に、過去の千石と浅葱のシーンがなかったのは幸いでした。あったなら、私は即座にCDを止めていたかもしれません。
堀内さんと井上さんよぉ??それは、ちょっと聴くのは・・・うわぁ・・・想像しただけでなんとなく嫌。
何?この嫌悪感は・・。自分でも、何をこだわっているのかな?とは思いますが。
森川さんはOKで、堀内さんが駄目なのは。オヤジ臭が強くなりすぎる?いや、違う・・・喘ぎにおけるお二人の声のトーンが辛いのかもしれません。何か、必死な感じとか。。逆に、一生懸命な体力勝負の熱演が辛いのかも。

確かに。声だけで、したたるような色気を醸し出す色悪の宗七郎を演じるのは森川さんだ!と思います。そうすると、その森川さんよりも年上で、一本筋が通っていてこれまた本人が美人のカメラマン・・・となったなら。いろいろな方のお声を思い浮かべて、大塚明夫さんや小杉さん?速水さん?大川さん・・・えーっと・・黒田さんに平田さん・・BLにご出演がない方のお名前まであれこれと思い浮かべ。飛田さんは別の役でご出演だものなぁ・・・と考えて考えて。
ハタ!と、カメラマンの浅葱が受けだったんだ!!あぁ・・・・そうすると、塩沢さんしか残らない・・・・・
こりゃ確かに、井上さんが最適なキャストになっちゃうんだなぁ・・・・・と改めて変な納得をしてしまいましたm(_ _)m。

井上さんの801についてばかり書いてきましたが。
他の事について、全く書いていませんでしたねm(_ _)m。

さて!!
お話の方は、上手く出来ていました。浅葱に写真集を依頼した宗七郎くん。何故?については、ちゃんと最初の方の常磐の若旦那についてを同僚が語るシーンから、さりげなく張っている辺りが上手い!!
でもね。結局、最初に助六を見に行った時から浅葱は惚れてしまっているのに。撮影を引き受けようと思っているのに。そこをなかなか言い出せずに居るのは、なんとなくずるい気がしました。
素直に被写体として惚れたと言えば、良いだけの話だったのにね。

また、宗七郎くんの「何故」にも関わる部分ではありますが。自分個人が必要とされているのか?はたまた、器(肩書き)が必要とされているのか?器(肩書き・名前)に入る者としての価値なのか?
一般ピープルでも、多少は感じる事がありますが。能や浄瑠璃・歌舞伎などと言った無形文化財や芸事の世界では、もっともっと濃い悩みとして存在しそうです。あぁ・・確かに。それはあるだろうなと聞いている(読んでいる)人を納得させるだけの説得力と納得感。それが一番上手い!!と唸ってしまいました。
彼は自分の実力や魅力を過小評価しているのか?それとも、天狗にならないように心がけているのか?と言うとらえ方も出来ます。
しかし、人間は揺れる物だと思うので。実力も魅力も兼ね備えた人が、悩んでいると。実力も魅力もない人間は妬ましく思いますが。彼だって人間だったのね・・・と別の親しみやすさが出てくるのかもしれません。
ただし、うじうじと悩んで良いのはある程度までね。あまりしつこく長く悩んでいたりすると、同情ではなく逆に「はぁ??」となりますからね。

キャストに関しては。井上さんはもう十分に語ったのでパスしますが。
安元さんの虎之介くんは、ちょっと軽いながらも良い役で。おどろおどろしく(どういう日本語だ?)喋っていないと、普通の青年じゃない?と思いました。安元さん同様、ワンシーンだけの出演が飛田さん。
森川さんの歌舞伎の台詞が、トークでは話題になっていましたが。飛田さんの方が長くない?古典を見事に再現していらっしゃいましたね。本当に芸達者な方だと感心してました。
実は、このCDを聞き始めて。歌舞伎座に見に来て下さいとあった時。これ、舞台の台詞も音声にするの?うわ・・・と思ったのです。(はい、そこで何がうわ・・・だったのかと追求はしないで下さい)なのに、そんな不安は聞いた瞬間に吹っ飛びました。まさにプロ!ですね。
森川さんも、歌舞伎で見得を切るシーンがあって。あの首を動かす動作が見えるような音を自分で付けていらして。
しかも。出逢った時の傲慢で不遜な態度を取った男と、何故を語って浅葱と抱き合う年相応の若者としての彼と。一枚のCDで何通りもの顔をとても自然に演じていらして。
まさに帝王!!ここにあり!でしたね。
堀内さんは、殴られてうげっ!となった声の話をしていらっしゃいましたが。私としては、登場シーンでの浅葱との会話の台詞の方が「おぉ?」と思って聞いていました。
そうですねぇ・・・お勧めか?と聞かれたら。お話自体は良いのですが。CDとしては、井上さんの受けを気にしないで聞く事が出来る人。堀内さんと井上さんの絡みを想像しても問題ない方になら・・と書いておきましょうかしらね。

竜の遺言

北里千寿 ファーストスマイル・エンタテインメント 2002年6月22日 FSCGー85111
1.竜の遺言〜兆し〜   
2.竜の遺言〜想い〜   
3.おまけ〜王様と私〜
4.守りの腕〜変調〜   
5.守りの腕〜確信〜   
6.おまけ〜王様と私2〜
7.フリートーク
千葉進歩(浅葱)×山口勝平(天藍)
雪乃五月(雪奈)、納谷六朗(萌葱)、津村まこと(桧扇)
遊佐浩二(エジル)、吉田美保(沙羅)、貝塚珠美(加羅)
小西克幸(若き日の萌葱)、水谷ケイコ(大ばば)

寮長様とヒミツの契約

水壬楓子 ムービック MACYー2312 2004年7月31日
1.ジャコランダ・クラブハウス
2.入寮テスト
3.過激な取引
4.夜のお勤め
5.シンデレラ
6.落とした財布
7.滅多にないチャンス
8.知らなかった事実
9.誤解
10.カボチャスープ
神奈延年(羽住雅人)×福山潤(瀬野一真)
谷山紀章(泉弦司那智)

高木俊(佐倉井)、平野貴裕(ラスパイユ)
岩間健児(比江森)、長浜満里子(10歳の一真)
吉田麻子(11歳の雅人)、冨田真(一真の父)、窪田亮(同級生)

ルビー・サウンド・アンソロジー
〜レディ・ディに捧ぐ〜

ごとうしのぶ・吉原理恵子・須和雪里・結城惺 角川書店 KACNー1025 1996年3月25日
第1章/プレリュード〜ミュージック・アンソロジーへの誘い〜
1. パッフェルベルのカノン(全曲版)
第2章/憧憬と焦燥〜「恋文」の章
2. 「風はどこから…」:タクミのPoem朗読
3. 秋の学園風景
4. 駒澤の印象
5. 恋文の真相
6. 甘い囁き〜タクミとギイ
7. 「恋文」:ギイのPoem朗読
第3章/郷愁と情熱〜「幼馴染み」の章
8. 「君を見た…」:明のPoem朗読
9. 回想〜克美と明
10. 絡み合う鼓動
11. 蕩けるような吐息「かっちゃんが好きだから…」
12. 「見えない翼」:克美のPoem朗読
13. 「同」(唄:佐藤朱美)
14. 閑話休題〜パラレル遊戯
第4章/夢幻と恋慕〜「タブー」の章
15. 「月明かりに…」:卓人のPoem朗読
16. ノーテンキな歌声と共に
17. 敏行のファーストキス
18. 戯れ〜敏行と卓人
19. 氷解:卓人の告白
20. 憧れのナイト
21. あの星へ(インストゥルメンタル)
第5章/迷走と希望〜「ステイ」の章
22. スルー・ザ・ナイト
23.ステイ
最終楽章
24.愛が見える(インストゥルメンタル)
鳥海勝美(葉山託生)、井上和彦(崎義一)
檜山修之(神崎克美)、子安武人(高藤明)、山口勝平(小川卓人)

恋愛至難!

タカツキノボル フロンティアワークス FCCBー0012 2007年11月21日
1.モテる男の作り方
2.気になるのは……
3.ライバルは1人じゃない
4.声が聞きたい
5.すれ違い
6.新たな出発
7.声優さんのスペシャルトーク
花田光(本城隆之)×千葉進歩(秦野亮)
波多野渉(大橋智哉)

園部好徳(取引相手/オヤジ/上司)、土門仁(社員1)
千葉優輝(社員2/美容師/ウェイター)
いのこざゆき(女子社員1/女性1)、タルタエリ(女子社員2/女性2)

恋愛至難!
限定版コミック 付属ミニドラマ

タカツキノボル ダリアコミッックス 2007年11月22日
花田光(本城隆之)×千葉進歩(秦野亮)

籠蝶は花を恋う

沙野風結子 ムービック MACYー2130 2006年11月24日
1.再会
2.夢奥楼
3.突然の迎え
4.約束の日
5.口止め
6.チューリップ
7.爛れた花
8.甘い混乱
9.花魁道中
10.胸の痛み
11.人生最後のお願い
12.口付け
13.想いの源泉
大川透(有馬鼎)×笹沼晃(月舘詩央)
成田剣(中津)

松岡大介(月舘子爵)、斧アツシ(白柳公爵)
森夏姫(女将)、齋藤龍吾(楼主)、三宅華也(千草)

ロマンティスト・テイスト

坂井朱生 ムービック 1999年10月27日
1.便利屋?   
2.このクソ野郎っ!   
3.あの疫病神の一味?   
4.もったいない
5.さすがは何でも屋

6.大事な仲間   
7.王様ゲーム   
8.たまんない?
9.やだっ・・・・・・   
10.俺の帰る場所
小杉十郎太(木槻孝平)×石田彰(岡野晶)
塩沢兼人(青山麻文)、岡野浩介(江原和真)、柏倉つとむ(長谷川奏)
小林優子(但馬雛子)、出口佳代(但馬治貴)、遠近孝一(高見)
出口佳代(梨花)、足立朱美(女の子)
岡野晶は、14歳の時に母に捨てられ一人で生きている。未成年である彼が生きていくためには年齢を偽り、肩肘張っての突っ張った生き方しか出来なかった。今まで勤めていた店を失った彼が出会った「なんでも屋」の木槻。
どんなに突っかかっても、面倒見の良い穏やかな彼に晶はいつしか惹かれていき。。。
石田さん受けのBLCDの中でも、特異な位置にあるかな?と思います。
と言うのも、主人公・晶のセリフに加えて。彼が今何を考えているか、何がどうなっているのか?の状況説明(ナレーション)まで担当されているからです。当然?!Hシーンでも、晶くんが木槻さんにどうされて、どうなっているか・・どういう感じなのか・・の解説付き(^^;。
最初に聴いた時には、石田さんが「昂ぶり」とか「窄まり」って単語を口にしているだけで、うひゃああ!だったです。
しかも。2000年前の石田さんのBL受けのキャラ(BLに限らず)と言えば、高音で可愛らしいキャラが多かっただけに。このちょっとぶっきらぼうで口の悪い晶くんは、珍しいねぇ・・と言う感じでした。

流石に、今(2007年)に聴くと。この晶くん役よりももっと低音キャラがありますし、口も柄も悪いキャラはいくつでも列記出来ますが。当時は珍しかったんですよねぇ・・。でも、ぶっきらぼうとは言え。この晶くんのナレーションは、とても丁寧で可愛い!!んですよね。
小杉さんが、「僕の彰くん」と連呼するのが分かるほどです(^-^)。うん、これだけ可愛かったら、手放したくないわよねぇ(大笑)。

さて。その小杉さんも、このCDではかなり珍しいキャラ?です。小杉さんと言えば、ご本人もそうかな?って思うのですが。お酒、強いでしょ!ってキャラが多いように思います。大人の男!と言うキャラクターが多いからか、お酒をちょっと呑んだくらいでぶっ倒れるような弱さはないぞ!って感じなのですが。
なんと、このロマンティスト・テイストの木槻さんは、全くの下戸。お酒の臭いだけで酔っぱらってしまいます!ってキャラなんですもの。
穏やかで、たまにキレルと怖いけど。でも、面倒見が良くてちょっとおっさん風な木槻は、優しさに満ちていて。そんな頼れるキャラは、いつも?の小杉さんキャラではありますが。

自らを黄金コンビと言っていらっしゃるだけあって。Hシーンにいたる8トラックと9トラックは、本当に聴き応えがありますね。
特に、木槻の事を好きだと自覚した晶が、彼の家を出て行こうとしている。それを咎めた木槻に(その理由を)「あんたが好きだから」と応えるセリフ。小声で、聞き取れるか聞き取れないか・・のギリギリなのですが。
でも、ちゃんと何を言っているかが分かる。声の小ささとセリフの明瞭さは別なんですよね。普通、小声で喋ると何を言っているかが分からないって時がありますが。それが、きっちりと聞き取れる。
そして、涙ながらに「仕方ないじゃないか!」と言うシーンは。本当に「あぁ・・上手い!!」と思います。
最後のトラックの、バカップルぷりを見せつけているシーンの和やかさも好きです。晶と木槻の間に、視線だけでも会話が成立しているような空間が見えるからです(^-^)。

そして・・。このCDを語る時に欠かせないのが、木槻の親友で。何でも屋の参謀・青山役の塩沢さんでしょう。
晶を事務所に引っ張っていくシーンに始まって、木槻の家に晶を居候させてしまう件。
特に、大家とも話を済ませてきたから「もう、遅いよ〜ん」の「よ〜ん」・・・は、つんのめってしまうほどのインパクトがあります。
そうかと思うと。木槻の別れた奥さんや子供に晶を紹介する手腕を見せつけ、この事務所で最強!なのは、所長の木槻ではなく青山ではないか?と思わせるほどのクレバーぶり。無駄もないし、やり手だな!って分かるんですもの。
その彼が、晶の歓迎会イコールそれを口実とした飲み会!を計画し。木槻を酔わせてしまった後の酔っぱらったセリフ。
もう、青山が出てくるシーンの全てが、脇役なのに素晴らしすぎて。
からかったり、ふっと真剣になったり・・。
塩沢さん・・本当に上手すぎる!!最高で最強です・・。この演技が、もう二度と聴けないのが、本当に辛いですね・・。

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