ボーイズラブCD「か・く・け」


顔のない男

剛しいら ムービック 2004年6月26日 MACYー2017
1.兄の帰宅          
2.出演の条件
3.弟の痛み          
4.兄弟の甘い生活
5.祭の宵           
6.一線を越える夜
7.兄の行方を追って     
8.演技の再開
9.撮影開始          
10.兄の慟哭、弟の最期
11.撮影の終わる時     
12.終わらない二人
13.舞台挨拶
三木眞一郎(飛滝惣三郎)×福山潤(篁音彦)
中田和宏(桐生尚史)、高森奈緒(野本香奈)、青木誠(小川)
斉藤瑞樹(真島)、川田紳司(店員)、保村真(青年)
細野雅世(少女)、上田陽司(ニュース)、森岳志(スタッフ)
中川里江(スタッフ)、桐井大介(スタッフ)、河本邦弘(助監督)
顔だけ?(゜゜)\バキッ☆が取り柄のデビュー3年目の新人俳優・篁音彦。彼に、桐生監督の映画からの出演依頼が来た。ただし、その出演条件として兄役の飛滝と映画と同じ設定で生活をして欲しいと言うものだった。
役にのめり込むあまりに、自分の本当の顔が見えなくなるほどの天才俳優・飛滝。役作りのためなのか?兄として、過剰なまでに甘いスキンシップをしてくる彼の本当の顔は一体?音彦は飛滝に翻弄される。
思いっきり劇中劇で進展するお話でした。映画のお話ですから、三木さんと福山さんは役と地の自分との役と二通りを演じないといけないのですが。もう、本当に言葉にして勧めるよりも「聴いて!」と言う感じです。
でも、それじゃああんまりなので。もうちょっと詳しく書きましょう。
三木さん演じる飛滝は、役と同化してしまう天才。その彼が、役なのか素なのか分からないままに福山さん演じる音彦に接する。
しかし、一線を越えてしまうシーン。ここは、かなり素晴らしい!
「飛滝さん、これ以上の事は俺には無理です。原作にはどこにも二人が寝るなんて書いてない。役のために俺を抱こうとしてるんなら、もうやめて下さい。お願いだ」
「玲二、怖がらなくて良いんだ」
「よそうよ、飛滝さん。これって洒落になってないです。飛滝さん。ちゃんと俺を見てよ。飛滝さんの事、嫌いじゃないよ。だけど、こんな嘘の関係はもう嫌なんだ。俺をちゃんと見て下さい。俺も本当のあなたを知りたい。そこから、もう一度やり直そ。こんな事は役のためだけにして良い事じゃないだろ?」
「名前なんかに意味はないんだ。そうだろ?男同士とか、兄弟だからとか、そんな事にも意味はない。言葉もそうだ。口にした途端消えてしまう言葉に、どれだけ意味があるんだ?抱き合っているだけで暖かい。それじゃ駄目なのか?」
「駄目…」
「約束の言葉が必要なんだ」
「うん…」
「俺は何万回も嘘をついた。それでも俺の言葉が欲しいのか?
だけど、身体は嘘がつけない。これってどう思う?どんな言葉よりも本物じゃないのか?
男なら分かるだろ?俺はもう子供じゃない。自制心もあるし、誰にでも発情するほど生理的に元気なわけじゃない。なのに、どうしてこうなるんだろう?」
「一度抱いたら、それで終わりになっちゃうんですか?」
「終わりなしにしたいんだ」
「終わりにしたいですか?」

実は飛滝も役で抱いたのか?それとも、本当に自分が音彦個人に惹かれているのか?が分からなくなり。弟として帰宅した音彦に声をかけるシーン。音彦役の福山さんの台詞がなくても、彼が動揺しておたついているのが分かるほどなのです。
「心配したじゃないか。オレのした事に怒って、出て行ったんじゃないかと思ってたんだ。そうじゃ…ないんだろ?」
「玲二と離れて、どうやって生きられるんだ」この二言は、もう絶品ですね。

一方の音彦も、天才に引きずられる形で自然に弟の台詞が自然に口をついて出てしまう。しかし、お風呂場で1人になって。
「なんなんだよ!あんな馴れ馴れしい兄なんか居るかよ?!」とぼやいていながら、身体を洗ってやると言う兄が風呂に入ってきて。それに対して「そ、そうだけど」と言いつつ「そうなのか?原作にそんな指示ないだろ?」と心の中では叫んでいる。見事に劇中劇の人物と素(地)の自分を使い分けているんですね。
まんまタイトルになっている演劇漫画で、役者とはガラスの仮面をかぶっていると言うものがありましたが。いや、本当に一瞬のうちに透明な仮面をかぶっているかのようでございますよ。

そんな二人が、惹かれ合っているのを承知の上で。天才・飛滝に誰よりも魅了され、こだわっている映画監督が立ちふさがりますが。撮影が終わって、うまく自分に戻れない飛滝を迎えに行く音彦。そこで、やっと素なのか?むさいおじさんっぽいだらしない声で飛滝が語る過去。
劇中劇では、俳優として対決している事になっていますが。これは音声ドラマとした時に。まんま、三木さんと福山さんの演技合戦とでも呼びたくなるものですね(^-^)。
ただ、原作を読んでいない私としては。音彦が飛滝の行方を追って、共演した女優の所に行き。廃屋となっている実家を探し当て。そこで「草が踏みつけられた跡がある。ここに飛滝さんが?」の次のシーンで、「涼しい」となったものですから、私はてっきりお化け屋敷の廃屋に電気が通っていて。潜伏していた飛滝がいたのか?と思ったら、彼が涼しいと言ったのは、映画に使う舞台のマンションの部屋の方だったんですね。え?いつの間に彼は、そちらの方に帰っていたの?戻ったわけ?などと思ってしまいました。

三木さんと福山さん以外では、先の映画で共演した野本役の高森さんですね。室内犬に「あなた達ぃ、しししし、静かにして。お客様だからって、興奮しないのォ。ほら、あっちの部屋行って。お母様が呼んでるわよ」と言う台詞。言葉で書き出すと、その魅力は半減しますが、ここのイントネーションも楽しかったです。いかにも、大物女優で室内犬をはべらせていそうな雰囲気でした。また、中田さんは二人の障害役と言うのか、業界で実力のありそうな監督さんを熱演!監督としての彼が名監督かどうかはおいといて(゜゜)\バキッ☆、このドラマでは悪役でしたね(^^;。


Chara CDコレクション 顔のない男

学園懲罰委員会

バーバラ片桐 インターコミュニケーションズ 2005年5月20日
緑川光(荒屋敷直道)×岸尾大輔(香椎柚実)
河野裕(松本)、岡田貴之(渡辺)
三浦潤也(理事長)、根津貴行(監査委員長)

森川智之(青木遼平)

過激に愛して

若月京子 インターコミュニケーションズ 2001年11月10日
井上和彦(統摩)×森久保祥太郎(シキュリール)
檜山修之(柿崎)、野島裕史(副会長)、中西裕美子(家政婦)
中井将貴(魔族)、松田真一(学生1)

小杉十郎太(魔王)
人間界で空中散歩していた色魔のシキュリール。彼は強い力に引っ張られてしまい、西園寺統摩に隷属させられてしまう。
そんな生活にもやっと?慣れたある日、統摩がシキュリールを自由にしてやる・・と言うのだった。
魔力を封じる首輪をつけられて、何者?といぶかしがらないシキュリールのおバカさんぶりが笑えます。
しかし・・それにしても、このドラマCDは、あちこちでHやり放題と言いますか・・何かあるとすぐにHになだれ込む主役カップルが凄いです。
「つねっちゃえ」攻撃って、これもまた間抜けで可笑しいですね(゜゜)\バキッ☆



過激に独占欲

若月京子 インターコミュニケーションズ 2002年12月27日
井上和彦(統摩)×森久保祥太郎(シキュリール)
千葉進歩(ゼン)、保村真(キリカ)、橋本昌也(摩族1)
高口公介(摩族2)、内田大加宏(摩族3)、福笑子(レポーター)

小杉十郎太(魔王)
シキュリールを独占したい統摩。
しかし、魔界の皆に愛されているシキュリールが泣くと、摩族の仲間達は彼を甘やかしてしまうのだ。
これでは、シキュリールを独占出来ない・・と思った統摩は、シキと共に人間界に行くのだが、アミューズメントパークで天界のゼンと出逢ってしまう・・。
ラジオで、このダイジェストが流れた時。最後の方の統摩とゼンの「怪獣大戦争」(大笑)のようなシーンが、気になって仕方ありませんでした。
いやぁ、そこに行き着くまでが可笑しいのですけどね。

第一作の過激に愛して・・よりも、統摩の我が儘っぷりはエスカレートしていますが、Hシーン自体は控えめですので、第一作を聴いて「うわ・・駄目だ」と思った方、その点は安心して聞けますよ(何を?)。


かげろうの森

日下孝秋 マリンエンタテインメント 2004年6月25日 MMCCー3049
緑川光(北川陽瑚)×阪口大助(葛西実紀)
野島健児(愁)、飛田展男(木崎柾之)、置鮎龍太郎(古川雄介)
斉藤梨絵(陽瑚(少年時代))、宗矢樹頼(陽瑚の父)
知り合いにもらった一幅の掛け軸。それを見た時、葛西実紀はその作品に惚れこんでしまった。掛け軸の作者である北川陽瑚の個展が、山奥のギャラリーで開催される。
貯めたお小遣いを持ち、車で何時間もかかるそのギャラリーにやってきたものの、自分の持つ掛け軸と個展の日本絵との違いに当惑する実紀。
ギャラリーの管理人に、近くに陽瑚の仕事場があると聞いた彼はそこに赴くのだが・・。
陽瑚が実紀を押し倒す気持ちは、分からないでもないのですが。全編を通して「分からないなぁ」と言うBLでありました。
いや、陽瑚は純粋に自分を画家として認めてくれた(手紙をくれた)実紀に好意を持ち、感情を募らせていたわけです。しかし。もし、訪ねてきていたのが女性だったら(みのりと言う名前の女性だったら、どうするんだ??)婦女暴行罪でしょうが・・・。男性だったから良いとか、そういう問題でもないと思うんですけどねぇ(^^;。
その周囲の人々・・・・ギャラリーの管理人である愁。陽瑚の兄である雄介、そして陽瑚の世話をしている木崎。彼らが何故実紀を幽閉してまで、身体を慣らしてやろうとするか・・・その辺の事情が分からない。しかも、陽瑚には内緒で・・。陽瑚をないがしろにしているわけでもなく、彼を大事にしているからこそ発生した行動のようではありますが、なんとなく面白がっていますか?みたいな・・(^^;。

声優さん達は、流石のベテラン揃い。
絵画に対する確かな目を持ち、かつ純粋な気持ちの持ち主実紀を阪口さんが、心に影を持つ陽瑚を緑川さんが見事に演じて下さっています。
謎の多いギャラリーの管理人愁を野島健児さん(この感想を聞く前に聴いたえーちゃんでも好演されていましたね)が、必殺・執事さん(苦笑)を飛田さんが、本編ではあまり分からなかった兄役を置鮎さんが演じていらっしゃいます(^-^)。

原作を読んでいないせいか、今ひとつ分からない人々のドラマ・・・と言う感想がぬぐいきれなかったのですが。
本編が終わった後の「気になっていたのですが」のリレー形式の会話の方が楽しかったなぁ(゜゜)\バキッ☆。特に、雄介は彫刻をしている・・どういう作品ですか?の問いに答えて「バーンとして、シャキーンとして」・・・余計に分からない(大笑)。


ルボー・サウンドコレクション ドラマCD かげろうの森

片恋パラダイス

こいでみえこ ムービック 1999年5月27日
森川智之(川瀬均)、金丸淳一(池上夏彦)
三木眞一郎(矢部祐二) 江沢昌子(沢田暁子) 
梁田清之(風間俊秋) 緑川光(川瀬光郎)
ノーマルな兄にかなうはずのない恋心を抱いている川瀬均。彼は大学で、兄に良く似た池上夏彦に出会う。
早速「友達になろう」とアタックを開始する均。高校時代に、その容姿の事で皆のおもちゃ?にされていた夏彦は今ひとつ乗り気ではなかったが、徐々に均の良い面を見つけていく。
そんなある日、高校時代の友人から均が彼の写真を持ち歩いている・・と聞かされた夏彦は・・・
うーん・・・・せっかく、せっかく帝王・森川さんが出ているのに!と言うのが一回目に聞いた感想でした。
だって、色っぽいシーンなしかよ・・・(゜゜)\バキッ☆って、確かにBLのお楽しみはそれだけじゃないんですけどね(苦笑)。

ルックスが気に入ったからと迫ってきた均。確かに性格などを知りようもない段階で、どこが好きか・・と聞かれて「ルックス」と答えるのは正直だよな・・と納得する夏彦。
しかし、そのルックスを気に入ったのは、一番好きな兄に似ていたからだ・・と聞いて怒る。
うん、身代わりにされたと思ったら誰でも怒るわよね。だけど、その後に身代わりでも良いから・・と言う台詞に至る葛藤があまりないと言いますか・・・身代わりにしてごめん・・と悩んだ均が、女性とつきあうと言う展開もいきなりですし、その展開に「え??」となってしまったのでした。
このドラマCDでは、緑川さんの可愛いお兄さん(しかも、それが森川さんのお兄さん役なんですよぉ!)が、出番が少ないながらもOKです。


片恋パラダイス

渇愛

吉原理恵子 インターコミュニケーションズ INCDー303 2000年1月25日
子安武人(高見玲二)×松本保典(高見和也)
成田剣(黒崎亨)、小野健一(立花)
本多知恵子(津村麻美)、松井菜桜子(野上愛子)
吉田孝(小池秀次)、百武彰子(高志の母)、藤原満(真田)
高橋邦子(和也の母)、藤田圭宣(バーテン)
内埜則之(男)、往頼保子(女)

堀内賢雄(久住高志)、田中秀幸(森島明人)

GUSH文庫創刊記念フェア

海王社 2005年8月
1.冷たい抱擁(原作:洸)
2.おもちゃの王国(原作:剛しいら)
3.官能小説家を調教中(原作:森本あき)
1.中井和哉(池上英一)×鳥海浩輔(速水章吾)、宮田幸季(浅見)
2.鳥海浩輔(天王寺泰明)×宮田幸季(海原聖)、中井和哉(鳴神)
3.中井和哉(桂龍)×宮田幸季(谷本紅葉)

カフェ・リンドバーグ
〜ぼくらの恋愛心理学2〜恋のレシピ

アイン 2003年6月20日 LBSー0006
DISC1:「Tarte aux fruits」
1.cherry   
2.cassis   
3.fig
4.pomegranate   
5.raisin
6.banana   
7.melon   
8.lychee

9.berry   
10.plum   
11.apricot
12.orange   
13.kiwi   
14.lemon
15.pear   
16.apple
DISC2
Gateau Opera
Linzer Torte
Honey Pudding
Tiramisu
Savarin
Gateau Opera  一条和矢(桐野逸樹)×千葉進歩(高見沢司)
Linzer Torte  伊藤健太郎(三原拓実)×緑川光(一ノ瀬進哉)
Honey Pudding  緑川光(一ノ瀬進哉)×櫻井孝宏(篠原智裕)
Tiramisu     伊藤健太郎(三原拓実)×千葉進歩(高見沢司)
Savarin      増谷康紀(渡辺隆之)×一条和矢(桐野逸樹)


櫻井孝宏(篠原智裕)、緑川光(一ノ瀬進哉)
千葉進歩(高見沢司)、伊藤健太郎(三原拓実)
一条和矢(桐野逸樹)、増谷康紀(渡辺隆之)

眞嶋リョウ(少年A)、鈴木千尋(加納遼一)

くいもの処 明楽

ヤマシタトモコ キャラモモ BJCAー0074 2007年9月26日
野島裕史(鳥原泰行)×中井和哉(明楽高志)
成田剣(牧祐介)、大川透(三ツ本夏希)
土田大(松城大)、吉野裕行(海老川恒)
岡村明美(五藤多香子)、近藤隆(奥田優)、久嶋志帆(女性タレント)
くいもの処 明楽店長の明楽高志は、戸惑っていた。と言うのも、6歳年下のバイト・鳥原に「好きだ」と告白されてしまったからだ。
普通に女の子が好きなのに・・。しかし、鳥原の真剣な気持ちに対して、明楽の気持ちも揺れて・・・
へぇ・・野島お兄ちゃんってこんな硬派な声の演技もあったんだ・・(゜゜)\バキッ☆と言うのが第一印象でした。
何しろ、野島お兄ちゃん・・裕史さんの印象と来たら、どうしてもシリーズ作品のフーキーズの変な帽子をかぶったお坊ちゃまが強くてね・・。わぁ、ドスが利いていて。良いじゃん!でもって、あちらを聞いていた時には、絶対に受け!だと思っていたのが。攻めも良いじゃん!と、ついつい出演リストをチェックするのも悪くないか・・と思っておりました。

そして、この作品を購入したのは。中井さんが受けだと言うので、ブログのお友達と盛り上がったからです。
中井さんよ?男臭いと言うか、ガテン系を演じさせたら天下一品!(褒めてますから)の中井さんが受け?まぁ・・バナナジュースさんも思い切ったキャスティングしたよねぇ!と言うので、興味が倍増!
すぐさま購入にはならなかったのですが。初回特典のおまけが付いている間に・・(大笑)と言うので。はい・・。
聞いてみたら。あまり中井さんの受け!は意識していないかも。確かに、そちらのシーンでは受けていらしたけど。可愛らしく喘ぐとか、涙ながらに「嫌」とか「許して」「やめて」を繰り返すような受けではなく、なんか肉弾戦と言うか・・・プロレスの延長と言う感じがつきまといまして。
中井さん受け!はどこかに行ってしまってましたね(^^;。

何しろ、グダグダのずるずる(大笑)、ホケホケののたのたのゆるゆる・・・(どういう擬音じゃ)の会話のなんとも言えないリズムと、語尾。
それらが、なんとも癖になって。もっとグダグダトークを聞いていたいと思わせるのです。
これは、聞いていただいたなら分かると思うのですが。
幼馴染みが集まって出来た食べ物屋さん。そこに働く彼らは、良い意味で自由。そして、あまり世間やしがらみに囚われていないようにも思えるのです。
そう・・・くいもの処 明楽に吹く自由の風は、なんとなく生ぬるいまったりとした風なのです。決して爽やか!な風ではないのに、台風の前の風のような、なんとも気になる風。
ゆるゆるとした中に、それでも明るく生きている彼らの会話を聞いているのは、心地が良いんですね。

もう、どこが?と言うではなく。全体的に、ダラダラしつつもそのダラダラとゆるゆるとグダグダが楽しいCDでした。
中井さんが演じた明楽が、二言目には「まぁきさぁん〜〜!!鳥原クビにしよ?」と泣きつく台詞とか、お馬鹿な店長で頑張っている所だとか、もう最高でした。一番は、トークで語っていらっしゃいますが。
鳥原から告白されてグルグルしている時に。「そうだ・・風俗行こう」の台詞!!だって、女の子の半分は夢で出来ているんだから・・と言う彼のそんな呆けた台詞の言い回し。
いやぁ・・最高。それしか言葉が出ませんでした。

閑話休題。このCDを聞いていた時。羞恥心と言う3人組のユニットがブレイクしていました(2008年5月では、通じるネタでも。後で読み返した時に、分からないネタになっている可能性もあるので、一応書いておきます)。
クイズ番組から飛び出したユニットなのですが、私は彼らは本当の本物の馬鹿だとは思っていません。本当の馬鹿が、プロデューサーや世間が求めるような答えをするはずがないからです。
求められるから、そういう風に演じていらっしゃるのだと思っていますが。

それと同じく、ドラマCDを聞いている時は。明楽は本当に明るい馬鹿ですが。本当の馬鹿か?と聞かれたら、馬鹿じゃないと思いますもの。曲がりなりにも、店長としてお店を支えているのは、彼の何があっても笑い飛ばせるだけの明るさだと感じるからです。

そんな明楽と鳥原を囲む周囲の人々。一番出番が多かったのは、明楽の先輩で社長さん!の牧役の成田さん。
鳥原と個人的に会話をして、「髪の毛を切れ」と言うシーン。本当に鳥原が髪の毛を切ってきた時のリアクションの笑い方が、ツボにはまっておりました。
彼が何故、入れ墨者かは分かりませんが。俺は頭が良い!と言い切るシーンや、三ツ本の娘と仲良くしているシーン、鳥原や明楽の事を見守っていて、助言する男くさく漢な部分など、成田さんってやっぱり好きだ!と思いながら聴いていました。

しかし・・他のキャラクターは、残念ながらあまり出番は多くありません。吉野さんの海老川くんと岡村さんの五藤さんは、比較的他の方よりもちょこちょこ出てはいましたが。
近藤さん達は・・本編には、えーっとどこで出ていましたっけ?いや、分かっているけど。そう書きたくなるくらいに出番は多くなかったですよね・・。
やっぱり、初回特典付きを購入して良かった・・と思っていました。
何しろ、初回特典には。各キャラクターに焦点をあてたドラマが収録されていて。それが妙に楽しかったものですから・・。
ほほう。そういうキャラだったんだ・・・って。

くちびるに銀の弾丸

秀香穂里 ムービック MACYー2041 2009年8月26日
1.トップクリエイター・水嶋
2.水嶋メゾット
3.澤村のミス
4.水嶋のウィークポイント
5.ゲーム「ぼくらのおやすみ」
6.バグ発覚!
7.生まれて初めての感情
8.二人にとっての「銀の弾丸」
近藤隆(澤村朗)×遊佐浩二(水嶋弘貴)
松村幸洋(伊藤)、小田久史(北野)、桑原敬一(瀬木)
樋口智透(木内)、馬場圭介(編集者)、山口享佑子(司会)

くらっしゅ+ゴーストハンターズ

沢城利穂 角川書店 2003年1月25日
1.オープニングくらっしゅ
2.アンバランス
3.とっておきの薬
4.逃げろっ!
森久保祥太郎(高梨 亨)、関俊彦(宇佐美保憲)
櫻井孝宏(鷹取柾貴)、三木眞一郎(柊聖弥)
井上和彦(大辻司郎)
高梨亨は、超が付くほどの霊媒体質者。近づいてくる悪霊や低級霊のおかげで、霊的現象が起こってしまい、学校の窓ガラスなどを破壊してしまう毎日なのだ。そんな時の解決方法は一つ。1つ年上の幼馴染み・神社の息子で悪霊退治も出来る宇佐美保憲に除霊してもらう事だった・・・。
だが、幼馴染みの同級生・鹿取柾貴(寺の息子)も昔は一緒に居てくれたのに・・。亨は少しブルーであった・・・
BL作品で扱う事に、ちょっとためらいを感じてしまうんですよねぇ・・。気持ち的には、確かに「あり」かもしれませんが。そういう行為自体はキス一つないんですもの。作者さんが、好きしょ!!シリーズの沢城さんだった事で迷う事なくBLコーナーに入れてしまったのですが。どうなんでしょうねぇ・・。普通のコーナーに入れても良いかもしれませんm(_ _)m。
主人公は天然の食欲魔人の亨君。寄せられる好意やスキンシップにもとんと無頓着(^^;。気が付かないニブチン・・・だけど、何故か皆の保護欲をかきたててしまう天性のタラシ(゜゜)\バキッ☆が森久保さんと言うのは、なんとなくお約束(^^;。
彼を守ろうとする1つ年上の保護者に関俊彦さん。同い年の幼馴染みに櫻井さん。転校生で教会の息子に三木さん。最後まで「敵か味方か」分からない妖しい(怪しい)保健医に井上さん。もう、どんぴしゃりのキャスティングです。
聞き終わって、キャスト表を見た時に。「え?こんなに登場人物少なかったっけ?」と思ってしまったくらいです。キャスト(登場人物)が少ない事が気にならない出来なんですね(^-^)。いや、ドラマが発展するとどうしても登場人物が多くなりがちなのですが。このドラマCDでは、人数が少なくても十分に楽しいBL(もどき)は出来ると言うことが証明されています。
井上さん以外は全員が高校生ですが、違和感はほとんどありません。
個人的にお勧めのシーンは、霊に憑依され・しかも大辻の術で身体の自由がきかない保憲の息の演技です(^-^)。もう、完敗しました(^-^)。

くらっしゅ+ゴーストハンターズ
〜Nightmare 夢の住人〜

沢城利穂 角川書店 2003年2月28日
森久保祥太郎(高梨 亨)、関俊彦(宇佐美保憲)
櫻井孝宏(鷹取柾貴)、三木眞一郎(柊聖弥)
井上和彦(大辻司郎)、高山みなみ(少年&夢魔)
*CD−EXTRA「どきどき★神経衰弱」(Windowsパソコンのゲーム入り)
大辻の扱う仕事。その中で、不可解な事件があった。中学生や高校生が、最近眠ったまま目ざめないで衰弱すると言うのだ。
そんな大辻の依頼には見向きもしなかった亨、保憲、柾貴、聖弥の4人であったが。亨の周囲に悪魔的な要素が見え隠れし、亨が目ざめなくなってしまった。力を合わせて亨の夢の世界に入り込む事になる・・・・。
ゲームが入ったために、ドラマ自体はちょっと短くなったかな・・・と言う印象です。いや、Cafe’吉祥寺で・・・にもあったのですが。パソコンで再生出来る他のファイルなどを入れてあるCD−ROM媒体って、ドラマ自体の収録時間が短くなるから、なんだかもったいない気持ちがするんですよね。いっそのこと、輝夜姫のようにドラマCDとデータCDは別々の二枚組にしてくれたら良かったのに・・・などと思ってしまいます(^^;。まぁ、予算だとかいろいろあるでしょうけど。

一つの事件を全員で解決する醍醐味はあるのですが。1が短編の集まりとは言え、結構ボリューム的には満足するくらい入っていたので、それを期待して聴くと「もうちょっと彼らのじゃれ合いを聴いていたい」と思ってしまうのですね。
しかし、登場人物の少なさが気にならないドラマです。BLのコーナーに入れては居ますが、実際の行為(キス含めて)のかけらもないお話ですので、そういうシーンを期待して聴かれると、ちょっとがっかりするかもしれません。
逆に、キャラの心情的なシーンや盛り上がりなどを重要視する・精神的なものがBL要素なら良いの・・・とおっしゃる方には、まさに楽しいドラマと言えましょう。微妙にすれ違って伝わらない想いであるとか、主人公が分かってくれない気持ちであるとか。結構楽しいんですよね(^-^)。

さて。ドラマ自体は短いと思うものの、ゲストの夢魔である高山さんの「いかにも」子供っぽい地団駄を踏む演技が、もう素晴らしいです。
個人的には、柾貴くんは一生懸命亨君の事をかまいたいのに、聖弥くんからちょっかいを受ける辺りが楽しくて。ノート一冊めぐっての言い争いなどは、もう「こらこら」と思ってしまうくらいです。でも、そんな二人もとても息があっているんですよね(^-^)。聖弥役三木さんの、結界を貼るシーンも素晴らしいのですが、その聖弥くんからの無言のメッセージを受けて、夢魔の注意を惹こうとする柾貴・・・いやぁ、本当にベストコンビじゃない(大笑)。
亨くんは保憲くんとくっついて欲しいから(゜゜)\バキッ☆、柾貴くんと聖弥くんがくっついて欲しいかなぁ・・・と。その続きを希望してしまいたいのですが。このシリーズ続きは出ていなかったですよね(^^;。

黒い愛情

秀香穂里 Atis collection ATISー020 2007年10月28日
緑川光(加藤亮)×平川大輔(伏見智紀)
花輪英司(瀬戸祐司)、御園行洋(男性カウンセラー)
木下紗華(女性カウンセラー)、河野裕(芳樹)
朝比奈拓見(警備員)、八木かおり(今井)
大学時代の友人・瀬戸に、夜更けの公園で襲われそうになった時。伏見が助けを求めたのが、同じカウンセラー仲間の加藤であった。
口外しないように・・・と、加藤を追った伏見は。彼が入っていった高級マンションの一室で、信じられないものを見るのだった・・。
意志の力で、消してしまった伏見の過去とは・・。そして、加藤自身の秘密とは・・。
このドラマCDの紹介文には、
「性欲に振り回されるなんて、あり得ない」
精神科医という職業に就いていながら、伏見智紀は「性欲」が認められずにいた。しかし、そんな後ろめたい感情を同僚の加藤に見抜かれてしまう。同じ医者の中でも特に優秀な加藤は、その鋭さと巧みな話術で伏見を追い込んでゆく。「あなたのような、性的に深みにはまるのを嫌う、気高い人をそれ以上の欲望で、ねじ伏せたいと思う人間もいるんですよ」弱みを握られ従う一方で、加藤の見せる強い支配欲に、抗えなくなってゆく伏見は・・・
とありましたが・・。
えーっと・・どこに??そういう会話がありましたっけ?そういうシーン、ありましたっけ?
と言うか、この紹介文って、ドラマCDの内容と違うんじゃないでしょうか??
まぁ、強いて言うなら。加藤の支配欲は、紹介文にあるような強い物でしたが。伏見くんが、性欲を認められないと言うシーンもなければ、加藤君が巧みな話術で追い込んでいった・・・のもなし。握られた弱みと言えば・・・うん、確かに握られていたけどさ(゜゜)\バキッ☆。
最初に聴いている時には、紹介文の意味がなぁあ・・・でした。と同時に、これは・・聴く人を選ぶかもしれないな・・・と言う感想でした。
好き嫌いがかなり激しく別れるお話ではないでしょうか?

・・・と書きかけた時。実は、このお話は原作を読んでいたなら、かなり印象が違うと言う事を教えていただきました・・・。が、今更原作を買って読むのもなんですし。とりあえずは、原作を知らずにドラマCDを聴いた者の感想としてお読み下さい。

時々、思うんですよね。一番良いのは、原作を知った上でドラマCDも聴くこと。ゲームを基にしたドラマCDなら、ゲームをコンプリートクリアして聴くのが正しいのかな?などと。ドラマCDは、その世界を好きな人。ファンである人が聴くべきなのかな?などと・・。
でも、逆に。あの人が演じているから、ドラマCDを買って。あれ?と心惹かれるものがあって。そこから、原作を読んだり。この作家さんの他の作品は、どうなっているんだろう?と波及していく事があっても良いのじゃないか?と。
そして、原作には原作の良さがあり。ドラマCDは、ドラマCDとして。ポンとその世界に飛び込んだ人も楽しめる・分かる作品になっていてこそ、本物ではないだろうか?と。原作から発展したものであっても、独立して楽しむ事が出来る作品作りをして欲しいかな・・と。
原作を知らないでは、楽しめないと言うのでは。原作におんぶに抱っこですから・・。などと、原作などを知らない!!と堂々と言ってドラマCDにあれこれ言う自分を正当化しようとしています??

さて。そういうシナリオなどの善し悪しはともかく。ドラマCDオンリーで言うなら・・・。
先ずは、主人公の伏見くん。なんと言いますか、この作品の一番の謎が彼でしょう。個人的には、嫌いなタイプの受けです。

強姦から始まるBLってありますよね?お互いの合意がなく、攻めが一方的に大好きで、襲ってしまいました!!と言うお話。
嫌だ!と言いつつ、何回もそういう関係を持っているうちに、ひょっとして自分はこの相手が好きなのか?って思ってしまう受け・・。
流されるな!!って、思うんですよ。そこに、いつしか襲った方の愛情とかいろいろ見えてきて。好きになったなら良いかもしれません。
でも。本当に嫌なら、殴ってでも逃げなさい!!どうして、そこで許すの??流されては駄目!!と思ってしまうので。

この伏見くんが、まさに「えーい!!本当に嫌なら、そこで相手を殴り飛ばしてでも、蹴り倒してでも逃げなさいっ!!」と机を叩きたくなるタイプなのです。まぁ、逃げてしまったら。お話は終わりでしょうけど(苦笑)。
特に。最初のフルHをして一週間後。クリップをして来なかった事を責められて、付けたまま喫茶店に行く事になり。
そこで、「素直に見せてくれたら、外してあげても良い」と言う言葉を信じて、胸をはだけてしまうシーンなどは。
がああああっ!!だからぁ!!クリップをしてこなかった事で、加藤君に責められる理由はないでしょ?
もうちょっと上手く立ち回ることは出来なかったのか?伏見くんよ・・・。どうして、そこで相手の言葉を信じるかなぁ?こういう酷い事をした相手でしょ??自分で外せば良いじゃないかっ!!一人Hの回数を問われて、嘘を答えて見抜かれて。またお仕置きの対象となってしまって・・・って、ちょっと待って!正直に言わなければ、分からないじゃないかっ??
いや・・そもそもが。冒頭の瀬戸くんと加藤君って、伏見くんにとってはどこがどう違うの?どちらも、君(伏見くん)の言い分すら聞く耳持たないオレ様キャラで。やっている事は同じじゃない??
どうして、瀬戸くんは許せなくて、加藤君がやったら許せる??って事は、君は最初から加藤君に惚れているわけか・・(苦笑)となるのです。そうではないのなら、あぁ、もう分からない人だねぇ・・君は・・となってしまうのです。

もう一方の主役である加藤君。
彼は、「歪んでいますな」の一言で片づけられると言いますか。まだ、歪んでいるから仕方ないや・・・で済ませられるんですよね。
伏見くんを助けた後の、カウンセラーミーティングで。伏見にあれこれと質問や問いかけをしているシーンがあります。
最初は、あのシーンは何?と思っていましたが。あれは、伏見に「理解して!!こんな歪んだ性癖の持ち主だけど、俺を分かって!!受け止めて!!」と言っているシーンでもあるんですね。
オレ様のくせに、甘えん坊なのか??
好みの容姿をしていたこと。そして、伏見が優しい人だった事。だからこそ、加藤は伏見を自分だけの物にしたい!!と願った。
相手の痛みを自分の物として、カウンセラーをしている伏見なら、自分をも受け入れてくれるかもしれない!そんな伏見を自分だけの奴隷にしたい!!と言う歪んだ支配欲の後ろには、自分だけの者で居てくれる相手を望んでいた彼の寂しさがあるのかもしれません。
でも、やっぱり・・・犯罪ですがな・・。人殺しをした!と言いつつ、あれは事故だった!と途中からは、開き直って責任を放棄?してますし・・。伏見くんの事にしても、相手が許さなかったなら犯罪でしょうが・・。

お話としては、要するに。割れ鍋に綴じ蓋ってやつで。お互いに「愛してる」と求め合う関係になって良かったねぇ・・。これからは、他の人に迷惑をかけないようにして過ごしてね・・でお終いなんですよね。
うん、紹介文で期待した(期待したんかい??)もっとこうドロドロっとした精神的葛藤のお話でもなかったし・・。
問題?のクリップは、まぁ・・エンドレスシリーズのピアスに比べたら可愛いものだし(゜゜)\バキッ☆・・いや、比較の問題じゃないかもしれませんが、少なくとも穴は開かないだろうし。片方だけだったし(゜゜)\バキッ☆まぁ、ギリッて効果音が、かなり痛そうですが・・。
わざわざお風呂場に繋いで監禁した?意味や、携帯で電話しただけで居場所を的確に掴むし、部屋に居ないだけでトイレだと思って駆けつけてくれる加藤君のナビ?が(単にストーカー??)、ちょっと分かりませんが・・。
まぁ、「最初の人になるより、最後の人になる方が難しい。お互いが、お互いの最後の相手だっ!」と感動して?ハッピーエンドに終わっているのですから。これはこれで、良しなのでしょう・・・。

さて。キャスト的には。怯えて嫌がっている受けを平川さんが演じると。本当に怯えて怖そうだから、受けがとっても可哀相になってくるんですよね。
色気とかよりも、あぁ・・・虐げられて可哀相だな・・って思ってしまう。お上手だから、震える呼気の臨場感が溢れているのでしょう。
加藤を追って、高級マンションに踏み込んだは良いけど(って、あの高級マンションに入った時に、身分証を求められますが。医師の資格免許とか、そういうのがあるわけじゃなし。都会なら、車の免許証もなさそうだし。一体何を提示したのでしょうか??)・・・の初Hでの、「な、中に出されてしまった」と呆然と呟くような弱々しい声が、このCDの中で一番印象的でした。
ところどころ、カウンセラーとして加藤と討論を交わすシーンがありますが。その声の強さとの対比が残ります。

そして。平川さんと一緒のBLはあれこれ聴きましたが。・・・・そう言えば、大抵は平川さんが攻めで。緑川さんが受けだったですねぇ・・と、手元のCDリストを見ている私・・・(^^;。
おぉ。平川さん相手では初攻め役の緑川さん。クールと言うよりも、シャープな中に秘めたドス黒さ。黒い愛情と言うよりも、底が見えない深い闇を抱えた加藤を、熱演されていました。
ブラックな攻めと言えば、「俺の下であがけ」の壱哉様を思い出しますが。その壱哉様よりも、もっと深い暗さ。まさにダークブラックでしたね。「○○をしてやるっ!」と予告・宣言しての攻めで・・。いちいち言わないと出来ないのか?と思えるシーンでは、年寄りの旦那さんが、いちいち「トイレに行ってくる」「散歩に行ってくる」と、家族に宣言しているのを思い出してしまって(苦笑)。
いや、言わないとCDじゃ分からないか・・確かに、そういう酷い事をしてやるっ!!って言った方が、相手の被虐心は募るのかもしれませんね(^^;・・・。
緑川さんと平川さんのファンの方は、まぁ・・・・記念すべき?作品ではあるかもしれないので。とりあえず一回は聴いてみても良いかもしれませんが。強くお薦めはしません。特に、SMがお嫌いな方は辞めた方が良いと思います。

軍服は鷹の獲物

ゆりの菜櫻 LadyBug AZー029 2008年3月28日
黒田崇矢(ファイサル)×緑川光(蘇芳晴彦)
武内健(蘇芳篤弘)、檜山修之(ラシード)
高橋剛(ハバール)、藤本たかひろ(アブダビ)

宮坂俊蔵(ヨハン)、馬場圭介(日本国公使)
宮崎寛務(男)、山本圭一郎(司会者)
日本帝国の軍人、蘇芳晴彦は留学中のドイツに於いて闇市場で競りにかけられる。彼を競り落としたのは、偶然に出会ったサジタール王国の第四王子・ファイサル。
ファイサルによって、妾妃とされてしまった晴彦は兄のために屈辱に耐えるのだった・・・
えーっと・・えーっと・・これも、おそらくは
「どうして好きだか分からない。でも、それが恋ってものじゃないだろうか?」なんて台詞が似合いそうなBLですねぇ・・。
いや、それも恋でしょうが、先日読んだBLの本で「何故かは分かりません。僕が知りたいくらいです。でも、貴方の事が好きなんです」と堂々と言われてしまうと。あ・・はいはい。好きにして・・・とか思ってしまってですね。
これも、そういう類の「惹かれていく過程はなし」のドラマに区分されそうです。

このドラマCDを聴いてみたいと思った理由と言うのが、まぁ・・はっきり言って。檜山さんがご出演と言うのが第一の要因。
で。檜山さんがご出演の作品だと言うので、サイトのキャストコメントを見ていたら。木馬と言うコメントがあった事。
・・・BLなどで、木馬って言ったら、ホワイトベースって事(はい、ここが通じないお若い方はパスして読んで下さいね)はないわねぇ(゜゜)\バキッ☆。あれよね?あれよね?今まで、木馬が出てきたBLはなかったのじゃあありません?(あったにしても、私は聴いた事がない。うん、ゲームではどうだった?小説ではあったような気もするけど。はっきりとは覚えてない・・。それこそ、男性向けのアダルトゲームの河原崎家の人々って、98時代のゲームで見た気はする)へぇ・・・それは、ちょっとだけ聴いてみたいような気がするわねぇ・・と思っていたら、いつの間にかクリックポンしていたんですね(゜゜)\バキッ☆。
久しぶりに緑川さんの凛とした青年受けと、檜山さんと言う理由以外で大きかった理由と言うのが、木馬と言うのが自分でも情けないと言うか・・このサド心に実は自分でも、嫌気がさしてしまいましたねぇ・・・・
その木馬の件については、後で語る事にします。

まぁ・・酷となるかもしれませんが。LadyBugさんの作品には、他にも原作をばっさりと割愛してしまい、何がなんだか?になった作品がありました。なんじゃ?この主人公は?と思っていたら、大事な心理描写がスッパリとなくなってしまっていた事もありましたので。
この作品も、ひょっとしたら原作にあった主人公の細かな心の動きであるとか、ファイサルとの交流などが削られているかもしれません。
しかし、敢えて言わせていただくと。苦手分野でしたねぇ。
BLは、21世紀の日本に於いて。唯一残された純情浪漫・純愛一直線の世界だと思っています。それに加えて、同性同士と言う事での葛藤や苦悩は、まさにロミオとジュリエットと同じ敵同士の恋や、身分違いの恋を描いた恋愛作品の要素さえ加わっての面白さと深さを提示してくれています。
なのに、「どうして好きだか分からない」状態で恋人になられるとねぇ・・こちらは拍子抜けしてしまうのよ。

第一が、攻めのファイサル君が分からない。好きなら好きで、もっと大事にしなさいよ!と言いたくなるんですね。
彼が闇市に売られる原因になったのも、どうやらファイサルが彼・晴彦だったら高額になっても競り落とすと思った興行主が、あれこれ手を尽くして拉致したと思われる事。
・・・と言う事は、どうしても晴彦を手に入れたいファイサルの思いは、そこにはなかったか?などと深読みしたくなるんですね。興行主に、こっそりと晴彦なら買いたいとか言ったりしなかった?いえ、ドラマにはそういう台詞はありませんが、お金は自由に使える王子様ですから。晴彦が売られた経緯が偶然とは思いたくないんですね。

そんなにしてまで本国に連れ帰りたいと思ったのなら、列車の中や王宮で・・・言葉攻めに道具攻めをして、自ら調教してやるのだからありがたく思えなどと傲岸不遜に言い放つのは、無しでしょう?しかも、二言目にはお前がダメなら兄を身代わりにして自分の妾にしてやる!って脅すんですもの。
いくら、自分に自信が持てないからと言うのが理由にしても。彼から晴彦への愛が見えにくい。木馬に乗せるシーンなど、痛すぎますよ。愛があれば、そういう事しないで欲しいです。調教にしても、やりすぎですよ(って、そこが気になって買った人間の発言とは思えませんが)。
ただ、この木馬のシーンで。唯一ファイサルの心情が多少吐露されています。
兄の名を出せば、ファイサルの無理難題に従う晴彦。じゃあ、兄の名を出したら他の男と寝る事も厭わないと言うのか?と、妙な嫉妬を覚えていますが。この屈折したモノローグとも台詞ともつかないファイサルの言葉には、
「あ。。なるほど、自分で言っていながら自分で傷ついているわけね・・」と素直じゃないファイサルに納得しつつ。
「だったら、お兄さんの名を出さずに直接自分の男としての魅力で勝負せんかい!!」とこめかみの血管がピキピキしてしまいそうになりまして(^^;・・。

好きな子ほど苛めたくなる・・と言うのは良くあるパターンですが。でも、これはそれとは次元が違うんじゃないかなぁ?
え?似たような心理?だとしても、苛めすぎは良くありません。分かりづらいです。

次が、受けの晴彦くん。日本国軍人なのに、留学していたからか?普通の髪型なのね(゜゜)\バキッ☆・・・って、あぁ・・そう言えば雪花の檻に囚われの青年将校も髪の毛は別に坊主とかじゃなかったっけ・・。
あ、いえいえ。それは別にして。恥辱だとするなら、舌をかみ切って死ぬとか。ファイサルのお兄さんに生に執着する事よりも!と言う前に、いろいろ方法はあるんじゃないかなぁ?別に、猿ぐつわをされていたわけでもなさそうだし。

ただ、この自害しようとしたシーンでは。生き恥をさらす事にこだわる日本人の一種の美学と、死を選ぶ者は負け犬であるとする考え方との対比が面白かったですね。
また、「それは、無理・・出来ない」と二言目には言ってしまう晴彦に対して(そりゃそうよねぇ。ファイサルのは無理難題ですもの)やりもしないで、すぐに言うな!と言う台詞があるのも、今回の「ほおぉ・・」でした。
確かにね、この自ら死を選ぶ事=負け犬であると言う考え方と、やろうともしないで無理だと応じる事への批判は、諦めに慣れた私などにとっては、「まだまだぁあああ!」と言う気迫を教えてくれるものではありますが・・。

あ、話が逸れました。晴彦くんの事でしたね。
ファイサルが嫉妬を覚えてしまうほど、お兄さんを守るために自分を犠牲にしていますが。それってどうなんでしょう?結構このシーンって、究極の選択でもありますよね?でも、ふと意地悪な私は「一番可愛いのって、自分じゃないのかなぁ?」なんて思ってしまって。
自分を愛してくれているお兄さんなら、自分の身代わりになってくれないかな?とか思うかもしれない(゜゜)\バキッ☆

屈辱を与える相手であるのに、何故か彼の声に安らぎを覚えてしまう。そして、侍女ですら役割を持っているのだから・・と言う理由で、自分にも何かしら仕事を与えてくれ!と願うのが、うーん・・・となるんですね。流されているうちに、ほだされてしまった?と思ってしまうのですよ・・。
まぁ・・結局は、二人が納得してラブラブになるのだから。それで良いのでしょうけど。

しかし。緑川さんは、流石と言うか。素晴らしいお仕事でした。本当に、毎回無茶ぶりをいろいろとされているでしょうに。きっちりとこなして下さるプロ意識に頭が下がりますm(_ _)m。問題の木馬も、緑川さんだからこそ痛くて堪らない(^^;。
特に感動したのが、お兄さんが来たシーンでの「自分はファイサル殿下に仕える」宣言をしたシーン。言いつくろっているようで、その実は「言わされている」のが微妙に見え隠れしており、それをお兄さんにはきちんと伝わっている台詞。
それに続いての「馬に乗りたい」も、あぁ・・本当に言わされているわねぇ(^^;と納得してしまいます。緑川さんとしては、数ある受けの中でも2番目に痛い!と印象に残るお仕事だったようです(ちなみに、一位はカテーテルを入れられるお話だそうで・・。私は記憶にないのですが、どなたか何の作品だったか分かります??)。
一方の黒田さん。あちこちで苦手とする方や、低音で良い!とおっしゃる方がいらっしゃいましたが。そう言えば、メインで絡むのを聴くのって初めて?の私でした。そうですねぇ・・・・・・ドスの利いた自由業(゜゜)\バキッ☆の方などは似合いそうな声ですよね。
演じた役にもよるでしょうが、トークによると結構高めの声だったそうで(初めてなので、それでも私には十分低音でした)すが。同じ低音でも、一条さんほど腰砕けになるほどの甘さはなく。うーん。。意識してるのかな?と言うのが微妙に伝わってきて、耳にざらつきを覚える感じでした。
木馬シーンは、黒田さんも二番目に位置するそうです。一位の綿棒を挿入するお話も、不勉強で知りませんが。ご存じの方がいらしたら教えて下さいm(_ _)m。しかし、ブックレットによると。ファイサルって実は晴彦よりも年下になるのだそうで(大笑)。えぇええ?経験豊富な鬼畜な年下・・・そ、それはかなりいやです(大笑)。と言うか、年下に聞こえないって(^^;。

その黒田さんのお兄さん?の檜山さんと、緑川さんのお兄さんの武内さん。
うーん・・・・うーん・・・お二人ともお兄さんに聞こえなくて(゜゜)\バキッ☆。そりゃね、弟よりも声が高いお兄さんが居ても変じゃないけど。お二人とも、弟さんの声に迫力負けしているように思いました。

冷静にして、あまり物事に動じない檜山さんは、クール路線を崩さないままでした。
弟の実戦経験のなさを心配していたお兄さんの武内さんは、キリリとした美人さんかもしれないな・・・と思える芯を持っていました。でも、弟二人が籠もっている時に。このお兄さんズも一緒に居るわけですし、ブックレットの人物紹介の絵では、武内さん演じる篤弘さんがラシードに剣をつきつけていますが。
おぉ?このお兄ちゃんズにも、実は・・のお話とかあります?なんて期待してしまったのですが(大笑)。出来れば、木馬抜きでお願いしたいですけど(^^;。

後は、お金シリーズやマルサのお・と・こ以来かなぁ?と思われるショー化したオークションシーン。
司会者のいやらしさが光ったシーンでもありましたね。お客様に対しては、思いっきり扇情的な事を言っていて。ふっと命令口調になる台詞。妙に印象に残ってしまいました。
うん。このくらいの司会者なら、人身売買のオークションの司会者で納得です。あと、詳しくは描かれていませんが。このシーン。晴彦くんは媚薬か何かを使われていたのではないかしら?勝手にそう思っています。

GENE 
天使は裂かれる

五百香ノエル ムービック(CharaCDシリーズ) 2002年4月27日 MACYー2003
1.俺の王様   
2.母国の滅亡   
3.恥辱の象徴   
4.憎むべき少年   
5.逃れがたい運命   
6.王蘭の間の主
7.最上の楽器   
8.破瓜の痛み   
9.教育の成果
0.客人の到来   
11.肉体の現実   
12.希有な肉体
13.美しい羽根   
14.天人の印   
15.黒い雨   
16.最後の夜   
17.戦乱の渦   
18.流されゆく者たち
田中総一郎(エルネスト・ヤーゴ・レイダー)×保志総一朗(イリ・イン・ラーチョオ) とりあえず、この表記にしてみましたが、正確ではないですね(^^;
岡野浩介(ヤンアーチェ・チャンシャン)、子安武人(ミハイル・リンゲンバウアー)
八戸優(サーシャ・ホーフハイネン)、一条和矢(バルト・デナルドン・バティ)
宮崎一成(ラカ・チーイン・チーイン)、進藤尚美(子供の頃のヤンアーチェ)
岩崎征実(フィアルド)、斉藤端樹(皇帝)
浅野るり(アネッサ)、小池亜紀子(ローラ)、森訓久(兵士)
矢薙直樹(医者)、西村仁(売人)

ケ・セラ・セラ

桃さくら インターコミュニケーションズ INCDー301 1998年4月25日
塩沢兼人(氷室秀一郎)×堀川亮(邑藤人)
堀内賢雄(二階堂英雄)、檜山修之(野崎邦紘)
川崎恵理子(二階堂未来)、柏倉つとむ(二階堂将来)
百武彰子(由女)

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