*エンジェルと堕天使は、4枚(エンジェル前後編と堕天使前後編)で一つのシリーズとして考えました。
エンジェル・ゲーム(前編) |
南原兼 | ビースタック | 2004年5月21日 | AFC2001 |
1「泣き顔の天使」 2「夏のあやまち」 対談 南原兼×緑川光 すぺしゃるトーク1 |
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子安武人(麻生司)×緑川光(鷹塔薫) | ||||
鈴木千尋(灰谷史彦) 寺島拓篤(同級生A)、鈴木智晴(同級生B) |
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私立葵学園テニス部は、南軽井沢に合宿に来ていた。部長の鷹塔薫は、コーチを引き受けた大学生チャンピオンの麻生司に、憧れを抱いていた。しかし、模範試合で相手にもならなかった。その帰り道のランニングで肉離れを起こした薫は、雨宿りをするための教会で麻生に「好きだ」と甘く告白されるのだった。 | ||||
すみません。南原さんファンの方は、このコメントを読まないでいただけると助かります。 と言うのも、実は一番受けてしまったのが、すぺしゃるトークの対談で「この話はシリアスだから」と南原さんが話していた時です。 え?これって、これって、シリアスだったんだ!!と言うびっくり(大笑)。「突っ込みまくりの・・と言ういつものパターンではない」というお話に、「すみません・・私、かなり話を聞きながら突っ込みを入れてしまいました。これって、シリアスだったんですね。コメディではなかったのね」・・と、しばらくはここから立ち直れませんで(^^;。 それに、対談の冒頭で緑川さんに「子安さんがこの場に居ないのは、緑川さんと痴情のもつれがあったから?」などと、冗談にするには(公共の品物だぞ!おい!)ちょっとなぁ・・と言う事を訊いているし。ここで、確実に子安さんと緑川さんの共演を素直に楽しんでいた私の頭に冷水をぶっかけてくれました。声フェチってところは、そりゃ私も声フェチで南原さんと同じではあるけど。作者と言う立場を利用したなら、何でも好き勝手を言って良いってものじゃないですよね?これが商品となっているって事は、ディレクターさんや他の関係の方々もそれを認めているからだろうけど。下手すると、緑川さんや子安さんファンを敵に回すぞ・・と思ってしまいました。はい、正直な話。このエンジェル&堕天使ゲームの対談に関しては(最後の方には子安さんの役を南原さんが演じているのもあるし)、あぁ・・・聴きたくはなかった・・。 まぁ、そんな南原さんを相手に、緑川さんは誠実にきちんとお話を返してあげていましたから。緑川さんの大人としての魅力がアップした!と言いますか、あぁ、大人や・・と別の意味で感心しましたよ。 で、お話の方も思いっきり突っ込み入れて聴いておりました。だから、これがシリアスだったら。他のシリアス路線の真面目なBLは、どうなるよ?と頭を抱えてしまいました。そうですねぇ・・例えば、吉原さんの二重螺旋だの影の館関係や、渇愛だの。今月聴いた可南さんの水に眠る恋だとか、華藤さんのスレイヴァーズシリーズ等々。もっと暗く、もっとシリアスなお話を私はいくらでも列記出来るぞ(^^;。 いや・・・・この話に関しては、一気に堕天使・ゲームの後編までの4枚を続けて聴いてしまったんですよ(去年の秋に旅行した時、前後編ものをまとめてMDに入れて持っていきましたので)。で、この巻だけを改めて聞き直した時に、二人の素性や出会いの仕掛け人だとか、いろんな事に疑問だの突っ込みだのが生じてしまうのですよ。麻生さんはコーチを頼んだ人に依頼されて、薫くんをたぶらかそうと(最初から)していたくせに!みたいなね。 まぁ、単独でこの巻だけを聴いた時にも。麻生さんは、薫くんとの出会いを覚えていたけど。薫くんの方は、彼がきっかけでテニスを始めたと言うものの。初等部の時の出会いは忘れていたわけ?とか、あの挿入ドラマって、子安さんと緑川さんが演じていたけど、他に関連あるの?とか、そもそも。肉離れを起こした時に、薫くんは最後尾を走っていたはず。なのに、先頭を走ってくれるように頼んだ史彦くんがスプレーを持って近くに居たって事は、肉離れを起こしたのはテニスコート周辺じゃなかったの?つーか、ランニングにそういう筋肉用のスプレーを持って走っていたんかい!!(大笑)・・・。それに、貰ったメダルが濡れるのは困る・・って、お風呂(シャワー)に濡れては困るものを持って入るなよ!とか(大笑)。教会で、そういう事を仕掛けた人と同室でお泊まりをするって事は、そぉいう事を期待してました!!って事になるよね?なるよね?って、各所で突っ込み入れまくり。 BLで、お話や設定に疑問を投げかけたところで、現実にはありえない話なのだから、やるだけ無駄って思う時もありますが。これをシリアスな話って言われちゃったらねぇ・・しかも、原作者さんに・・・こちらも真面目(シリアス)に襟を正して聴きたくなるじゃあないですか(゜゜)\バキッ☆。 さて。お話への突っ込みはこれくらいにしておいて。他の感想ですが。 これはねぇ・・対談で軽く触れていますが。ラジオ番組だったんですね!!それが一番のインパクトになるでしょう!!何しろ、冒頭(第一話)の初っぱなから絡みシーンで。緑川さんが喘いでいるんですよ。えええ??ラジオで良いの??ラジオで放送しちゃったの?? もしも長距離トラックの運転手さんが偶然にチャンネルを回した時に「い、いや・・」なんて聞こえてきたら。運転手さんは、どう思ったでしょう??それに、ラジオって何故か受験生が聴いているもの!学生さん御用達(大笑)の印象があるのですが(実際に、私もラジオを一番聴いていたのは深夜の勉強の時でしたから)。何かの弾み?で、つけたラジオから男同士の喘ぎが聞こえてきたら!!勉強どころじゃないでしょ(大笑)。そういう事に興味津々の子供に聴かせていいのか??運転手さんは、運転を間違えなかっただろうか??(かつて、間の楔で私は運転を間違えそうになりましたから・・(^^;)などと、考えてしまいました。 電波の入りの悪い我が家なものですから、私は最初からラジオ放送は諦めておりますが。かつて、そういうラジオ番組があり、それをCD化したのがこれだと知っているだけに。その放送当時の事にいろいろ思いを巡らさせていただきました。 こういうBL作品では、受けか攻めのどちらか(主に受けの方が多いですが)のモノローグで進行されますが。この作品では、子安さんと緑川さんの交互のモノローグ展開になっています。まぁ、このモノローグもかなり臭い(゜゜)\バキッ☆と言いますか、普段だったら言わないって・・みたいなセリフを吐きまくり(コートに残ったレモンイエローのテニスボールみたいな・・だとか、男を欲情させたなどなど)ですが、流石にきっちりと細かく書き込まれた説明やモノローグで進行なさっています。 子安さんでおぉ!と思ったのは、二話になった時にいきなり!性格変わった?と思わせる「名前で呼んで」と言うシーンでしょう。緑川さんでは、背中は・・嫌・・と言う台詞の時に。ひょっとして彼は天使だから、羽根が生えているだろう背中が弱いのか?と一瞬でも思わせてくれた所に感動しました。他では、薫くんに気があるのが分かりまくり(どうしてBLって、登場人物が皆さんそういう関係者ばかりなの?)の親友役の鈴木さん、今後に期待ですね(^-^)。 |
エンジェル・ゲーム(後編) |
南原兼 | ビースタック | 2004年6月25日 | AFCー2002 |
3話「罪と罰」 4話「冷たい太陽」 対談 南原兼×緑川光 すぺしゃるトーク2 |
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子安武人(麻生司)×緑川光(鷹塔薫) | ||||
鳥海浩輔(蓮城元紀)×鈴木千尋(灰谷史彦 佐久間紅美(葵真百合)、寺島拓篤(部員) |
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葵の家から出て、鷹塔家の令嬢と恋におちた薫の父には、葵に残した娘が居た。義理の姉である葵真百合が麻生司をテニス部のコーチにした張本人であった。 真百合は、薫と父を奪った女性である薫の母への憎しみから、葵の祖父が後継者に指名した薫を辱めるために司を利用していたのだった。 一方、薫が惹かれている司の所で外泊した事で、親友である史彦の心情にも変化が現れていた。そこに1年でレギュラーになった蓮城元紀がちょっかいを出してきて・・。 |
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はい。南原さんのお話ですから、メインカップル以外のカップルがここにも誕生しております。 本当にね、南原さんに限らず。他の作家さんでもそうなのですが、主役カップルの周囲の人って、皆そういう嗜好の持ち主ばっかりなんですよね(^^;。たまには、男×男のカップルに嫌悪感を覚えたり、びっくりする友人が居ても良いと思うのですが。どちらかと言うと、「俺も実はおまえの事が(もしくは、おまえの彼氏(゜゜)\バキッ☆が)大好きだったんだぁああ」とか「俺も実は、この人と愛し合っているんだよ」と他でカップルになっていたり・・ってパターン多くありません?? ここでは、前編で思わせぶりな友人で出てきた史彦くんが、ついに1年生に押し倒されてしまっております。史彦くんは、薫くんが大好きで。薫くん相手なら攻めになるはずなんでしょうけど。相手が元紀くんとなると、思いっきり可愛がられておりまして・・(^^;。まぁ、鈴木千尋さんと鳥海さんだったら、確かに鳥海さんが攻めになっちゃうよなぁ(大笑)。コルセーアの兄弟対決だもの・・って、作品は違いますな(゜゜)\バキッ☆。 今回もモノローグシーンの、思わず噴き出しそうになる大げさな・・と言いますか、回りくどい形容詞使いまくりの表現は健在でした。今回の個人的ツボは、史彦くんのモノローグでしたね。 薫くんに対する長年の片思い。それを告白して、抱こうと思っていたのに。先に麻生コーチに取られてしまった。押しかけたホテルで、薫くんがコーチの愛用しているコロンの香りがしているのに気が付き。「他の男の匂いをさせて帰ってきたら、愛しい人としてではなく、娼婦のように抱いてしまいそうになる」と言うような意味のモノローグ。娼婦のように抱くって、娼婦って・・・あなたねぇ・・。どういう・・・(^^;。乱暴にとか、そういう感じ?「こぉの淫売が!」みたいなセリフでも投げつけたかったのかしら?でも、その淫売を抱くあなたはどうよ・・って逆襲したくなっちゃいますけど(大笑)。 で、結局は自分がキスマークを付けられてしまったから。手が出せなくて・・って、この子って凄く間抜けな気がしてくるんですよねぇ・・。 ただ、今回加わった元紀×史彦くんのシーンや司×薫のシーンに、モノローグによる解説があまりなかったのが救いでしたね・・。 と言うのも、前編で司×薫のシーンで。薫が陶酔の中に快感を得ていくシーンでは、薫が司のテニスプレーが好きで。その華麗なるプレーに似た腰使いをされてしまったら、僕が翻弄されるのも仕方ない・・・と言うようなモノローグがありまして。Hシーンにそういうテニスプレーと絡めた解説が付いたのがねぇ・・本当に可笑しかったんですよ。 例えば元紀と史彦のシーンで「強引な力業のテニスにも似て、俺は右に左に・・と翻弄されてしまう」みたいなセリフで解説されたら、どうしよう。それこそ、シリアスストーリーだと言うのを忘れて(って、ハナからシリアスだとあまり思っていないσ(^ ^)なのですが・・・・)大笑いしてしまう!と不安でしたが。今回は、そういうのがなかっただけでも良かった・・・って、あまり褒めている感じに受け取られないかな?? ただ、ちょっとだけ書かせていただくなら。確か、前編でテニスの合宿ってあと一週間ある・・って言っていたと思うのですが。 って事は、このテニス合宿はせいぜい一週間か10日くらいだと思うんですよね。しかし、この後編の最後の方では、コーチと薫が夜中に密会して車で移動。車で山の中のラブホテルに入って?Hをした後、別れがたくて車の中でも抱き合って・・みたいなシーンが出てきますが。あれだけ痛がっていた足は、もう治っているみたいだし。毎晩のようにそういう事をして、朝まで・・・って、身体保たないでしょ・・(^^;。しかも、テニスと言うスポーツの合宿ですよね?これって。 って、最初にテニスの試合をしてから何日くらい経過しているんだろう??一ヶ月もテニスの強化合宿って事はないよねぇ・・。だけど、緑川さん演じる薫くんのHにおける上達度って、もの凄く場数を踏んでいるように感じられてしまうのですが(^^;・・。その割には、夜のテニスコートでねだってテニスをする・・と言うシーンでは、テニスは上達していないように聞こえてしまうのがね・・何だろうなぁ?? しかし。今回は、第四話になってからの展開が凄かったですねぇ。。薫くんは、実は司くんが義姉の差し金で来た事も知っているし。自分をもてあそぶつもりだった事も承知している・・・となっています。 その上で、それまでは深窓の令嬢のような白百合のごとき(大笑)天使・薫くんは、ちょっと書き出すのに恥ずかしいおねだりをして司さんに抱かれているのですねぇ・・。それまでは、自分は葵の後継者にはならない。断るつもりだと何度も言っているのに・・と、まさに謙虚で心優しく、清廉潔白の天使の少年(はい。ドラマCDを真似て、沢山形容してみました)だったのですが。真百合さんの度重なる電話を受けて「僕、後継者になろうと思うんだ。姉さんの望むとおりに、悪い子になるんだ」と言い始めてからは、エンジェルの仮面を脱ぎ捨てたかのようです。 そう、この豹変ぶりが堕天使ゲームに続く伏線になっているんですねぇ!!その変化を、言葉だけで演じてみせた緑川さんに拍手です(^-^)。 さて前回では不要の長物(゜゜)\バキッ☆と書いた南原さんと緑川さんのすぺしゃるトークですが。この2回目では、好きな色や食べ物などについて語っています。主に南原さんが質問して、緑川さんが答える。緑川さんの答えに「あ、同じだ」とか「そうなんですか?」と一喜一憂したり、自分の経験や話を展開する南原さん・・と言うパターンになっています。 原作者さん・・と言うよりも、一(いち)緑川さんファンなんだな・・と強く思いました。 自分の好きな人との共通点を見つけては、一緒だぁ!!と喜んだりしている・・・。きっとね、私を含めて緑川さんのファンの方も、南原さんのようにインタビューや対談が出来たなら、同じように舞い上がったりするんでしょうけど。 ただ・・どうなんだろう?それをこうして商品として残るものになっていると、自分と同じようなミーハー度を見せつけられる気分がするから、だから嫌なのかしらね・・・。 |
堕天使・ゲーム(前編) |
南原兼 | ビースタック | 2004年7月23日 | AFCー2003 |
1話「天使?堕天使?」 2話「堕天使のサクリファイス」 対談 南原兼×緑川光 すぺしゃるトーク3 |
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子安武人(麻生司)×緑川光(鷹塔薫) | ||||
鳥海浩輔(蓮城元紀)×鈴木千尋(灰谷史彦) 鈴木智晴(榊恭一) |
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夏休みのテニス合宿が終わった後も、麻生司は鷹塔薫の個人コーチとして、別荘に招かれていた。「ご主人様と奴隷」ごっこをする薫に付き合っている司。 そんな別荘に、灰谷史彦が訪れるが。ふとした事から、薫と史彦は開かずの間である時計塔の小部屋で、とんでもない物を発見するのだった・・。 |
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一番最初に、このお話を聞いた時には。私、正直言って頭を抱えました。どうしたら、こういう展開になるの??と。 今回、聞き直しても「うがあああ!」となってしまいましたので。先に気に入ったシーンから書いていく事にします。 第二話の方で、薫がキャンディボックスを壊して、手をけがしてしまい。 執事の榊を呼びに行った(ものの、見つけられなかった)元紀の視点で、史彦が大声を出した今回のメイン事件?!が先ずは描かれます。そして、その事件を直接は描かずに。次はパティオでメガネを探していた司の視点で、止まっているはずの時計が動いた事(13回も鳴った事)が描かれ。そして、事件のメイン人物である薫と史彦、それぞれの視点で時計塔の謎が描かれる。そして、再び司や元紀も登場・・と言う一つの事件をいくつもの視点で、描くと言うのは好きです。 はい。しかも、事件の本質から一番遠い場所に居た元紀くんから描いて。何かが起こった!と言うのを臭わせておいて。 司の視点の時に、薫の身に何かが起こった事。それは時計塔に関係がある事を描き。そして、核の部分と言うのは好きです。同じ事を遠くの視点から、徐々に浮き彫りにする手法は良いんです。構成的に・・ね。 でも。その浮き彫りにされた事件が、またとんでもないものですから。聴いていて「はああああああ??????」と、頭の中がウニになってしまうかと思いましたね。 何しろ、1話が前作までの「エンジェル・ゲーム」からの続きを受けて。子安さんの、過度の修飾語が乱舞するモノローグと、緑川さんとのHシーンでしたから(はい・・そうです。1話は、お話が展開すると言うよりも。15分近く、ずーっと二人はベッドの上に居るんですよね)。・・・くどいようですが。これって、ラジオで放送したお話ですよね??ラジオで、15分近くずーっっとそういうシーンだったわけね(^^;。 そりゃね、BLの楽しみの一つにはHシーンがあります。緑川さんは、その受けの技術たるやナンバーワンではないか?と思っていますので、子安さんと緑川さんのシーンは、聞き応えもありますし。悪くはないですよ? でも、聞くにしても。限度ってのものがあるんですわな・・(^^;。あれば良いってものでもないんですよ・・。 なんだか、ご出演のお二人に気の毒な気がしてしまいます。お話的にこういうウダウダと続くHシーンばっかりではなく。もっと普通に会話があって、駆け引きがあって。やりとりだとか、心情の吐露だとか・・そういうドラマCDで、共演していただきたい!とね。 お話の展開は、起承転結で進む事が多いです。どこまでが承で、どこからが転になるかは、ドラマ次第ではありますが。4巻あったら、まぁ・・・3巻目が転ですよね・・普通。 確かに。今回の天使様ゲームに於いては、3巻目のこの事件!が転だと思います。 でも、1話目がベッドの中だしねぇ・・。事件は、ベッドの中で起きているんじゃない!!現場で起きているんだ!・・って、違いますけど。おかげ?で、事件が起こって「転」になるのが2話目なんです。 まぁ、そのために「急展開もいいところ」と言う感想は、どうしても避けられません。 ここから先は、このお話をまだ聞いていない方は、読まないで下さい。内容に関して触れていますから。 先ずは、今回から登場のキーパーソン。薫くんのお母様に横恋慕していた執事の榊。一体どこから沸いて出た!!??ですよ(大笑)。まぁ、大金持ちのお話ですから。昔から、その家に勤めている執事が居てもおかしくはないですが。エンジェル・ゲームで、お名前チラッとでも出ましたっけ??舞台が、テニス合宿だったから出て来なかったにしても。その登場の突然さと役の持つ大きさが、まぁ・・びっくり!です。 そして。開かずの間の時計塔の小部屋で、今回発見された薫くんのご両親。 エンジェル・ゲームで、葵と鷹塔の遺産相続がどうしたこうした・・って話が既に出てはいましたから。まぁ、お亡くなりになっているのかな?と言うのは想像が出来ますが。行方不明になっていたお二人が、実は!!なんですから。 ついて行けない・・。どうして、誰も気が付かなかったの??別荘の開かずの間なら、仕方ないのか?? でも。その骸骨を見て、いきなり「父様・・母様」とつぶやく薫くん・・君は、何者??どうして、分かるの??白骨化した遺体が、洋服着ていた・・とかならともかく。ベッドの上にあるそれを見て、分かるって・・・どういう・・・。 それに、榊は薫くんのお母様に横恋慕していたわけですよね?清らかな身体になって欲しいと、殺したわけよね?なのに、その遺体を恋敵であるお父様と並べて寝かせておくかなぁ・・。 アニメとして名作!だと思っている「ルパン三世 カリオストロの城」で、伯爵が時計塔の文字盤につぶされてしまうシーンがありましたが。今回、榊さんもその二の舞?で、時計塔の歯車につぶされたかと思いきや。なぁんだ・・骨折くらいか(゜゜)\バキッ☆。えぐいのは、嫌いだったのかな?? この第2話目のタイトルも凄いよね。「堕天使のサクリファイス」・・・サクリファイス・・・そう言えば、聖闘士星矢か何かで出てきた気もするけど・・・昔の事で、はっきり覚えていないし。横文字とかカタカナで書くと、格好いいけど。実は、良く分からなかったものですから、今回調べてみました。 犠牲と言う意味のようですね。または、チェスなどのゲームにおいて。意図的に駒を捨てる事をサクリファイスと言うそうです。 と言う事は。このタイトルを日本語で書くと。堕天使の犠牲となるわけですね。 この場合は、自分が生まれてきた事が罪だった・・として、時計塔から身を投げた?薫くん・・・天使の羽根を司に分け与えてしまった薫くんが堕天使で。彼が犠牲になったからサクリファイス??でも、助かっているのだから犠牲にはなってないよね(゜゜)\バキッ☆。 まぁ、エンジェル(堕天使)と言うタイトルからして。どこがどう違って堕天使になっているのかも疑問ですから、深く追求してはいけないのかもしれませんね。 ゲームの方は、薫君と司君の二人がテニスプレイヤーとして、ゲームのように人生を組み立てている・・・と言うところから来ているのかな?そういう感じかな?と思っていますけど。 しかし・・・。スタッフ及びキャストクレジットの前の、元紀くんの台詞・・。あれは、一体何でしょう? 「俺、先輩の事になるとなんだか人間が変わっちゃうみたいだよ。遊びで始めたテニスでは、天才だともてはやされ。そこそこいけてるルックスのおかげで、女の子達にはちやほやされて、遊び相手にも苦労した事はない。お金にしても、親が掃いて捨てるほど持ってるし」 「元紀・・・」 自分の意のままにならない史彦先輩への恋心と史彦の気持ち・・・を語りたいのだろうとは思いますが。そこで、元紀を史彦くんがうっとりと見上げていたのだとしたら、私はグーで殴りたい(大笑)。 だから、何よ??!!それって、思いっきり自慢しかないじゃないかあああ!!テニスを一生懸命やっている人が聞いたら、怒るぞ。遊びかい?あんたにとってテニスは!!で、ルックスがいけてるって自分で言うなよ!しかも、お金は親が掃いて捨てるほど持っているって、あんたが稼いだお金じゃないだろうが!!日夜、真面目に汗水垂らして仕事している世の中の人々を敵に回すぞ!!スネかじりのあんたに、そういう事を言われたくはない!自分で稼いでから、そういうお金の事は言いなさいっ!! そういう事を言う生意気なクソガキ(失礼。言葉が汚くなってしまいましたm(_ _)m)は、許せない!!私に言われた台詞だとしたら「だから、何?何が言いたいわけ?」と思いっきり引いてしまいそうですよ(いや、間違っても言われないだろうけどさ・・・)。 また。毎回不評(゜゜)\バキッ☆の原作者さんと緑川さんのスペシャルトークですが。緑川さんの声を聞いた時に、801パロディに目覚めたと言う南原さん。その感想が「いっじめてぇえええ!」(苛めてやりたい)・・・ご本人の目の前で・・。 いくら、ファンでも。そういうのって・・そういうのって・・。 |
堕天使・ゲーム(後編) |
南原兼 | ビースタック | 2004年8月27日 | AFCー2004 |
3話「アドバンテージの夜」 4話「炎のライジング」 対談 南原兼×緑川光 すぺしゃるトーク4 |
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子安武人(麻生司)×緑川光(鷹塔薫) | ||||
鳥海浩輔(蓮城元紀)×鈴木千尋(灰谷史彦) 鈴木智晴(榊恭一)、佐久間紅美(葵真百合)、やぶさきえみ(女性客) |
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社交的ではない薫を笑いものにしようと、真百合がガーデンパーティを開催する。 しかし、その頃自分の中に居る黒い翼を持った別人格のカオルに戸惑っている薫。二つの人格が一つの身体を使うには無理がある。ブラック・カオルは告げる。強い方が生き延びればいいのさ・・と。 |
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すみません・・どう突っ込んだら良いのか?言葉を選んで書きたいのですが、大丈夫か?私?・・・と言う感じですね(^^;。 お話に関しては、かーーーーなーーーーり!!不満が残ります。 お話の第三巻目である堕天使・ゲームの前編でも、いきなり執事の榊さんが登場して。かなりのキーパーソンだったのにも関わらず、前2巻での印象ないし(゜゜)\バキッ☆。うわぁ・・この急展開は何?と目が点になったものですが。 今回も、いろいろ突っ込みを入れたくてむずむずしましたm(_ _)m>いや、実際にはかなり入れてましたけど(苦笑)。 思えば、この天使様ゲームの4巻とも、突っ込みを入れずに(普通にフンフン・・って)聴いたお話がないような気がします。 ここまで突っ込み満載のお話ってのも珍しいです。褒めているんだか、けなしているんだか・・(゜゜)\バキッ☆。 だって、4巻終わってどういうお話だったか?と言うと。財産相続を控えた高校生テニスプレイヤーの鷹塔薫は、コーチに来た麻生司と恋に堕ち。いろいろあったものの、プライベート(H)でもテニスでも一緒に生きていく事になりましたとさ!なんだもの(大笑)。まとめすぎですか?? 時計塔の最上階のベッドで、行方不明だった薫の両親の白骨化した遺体が見つかった。それは、執事である榊の仕業だった。そこから身を投げた薫であったが、間一髪司によって一命を取り留める・・と言う続きであるこの4巻(堕天使・ゲーム後編)では、第三話目が前巻の続きである時計塔の上の部屋で、史彦くんと元紀くんがイチャイチャしているシーンから始まります。 ま、このシーンは前の続きだから良しでしょうが・・。白骨化した死体がある部屋で。しかもまだ警察は来ていないのですから、榊は時計の機械部に挟まれてけがして倒れているはず(気は失っていますけど)なのに。 この二人と来たら・・・時と場所を考えなさい!!って感じですよね。 ようやく落ち着いて、夜景の綺麗なホテルに移動した後も、思いっきりH三昧。おいおい・・夜景意味ないじゃん。 ここの史彦くんのモノローグが痛いですね・・。心の中では既に元紀くんを受け入れているのですが、そうする事によって今まで薫を見つめていた時間は何だったのか?と戸惑っている彼。新しい恋や気持ちを、今までの年数と比較して否定してしまう。 だったら、最初からそういうシチュエーションの場所に行かなければ良いじゃない(大笑)。元紀くんを可愛がってやりたいと思うのならともかく。身体だけ・・心はやれないってのは、相手にとって失礼じゃない?元紀くんはそれでも良い。何時かは振り向かせてみせる!って言っていますけど。でも、その分彼にとっても辛い事を強いるわけでしょ? どうなんでしょうねぇ・・。 ただ、この3話は元紀役の鳥海さんと史彦役の鈴木さんのHシーンがメインでして。鈴木さんの喘ぎ声に撃沈されましたね。お上手な方だとは思っていましたが、クライマックスの吐息と言うか声が、壮絶色っぽかった(大笑)。うわ。うわ・・どうしましょ・・って感じで。 BLにご出演の声優さん達が、攻めは自分のリズムで演じていられる。だけど、受けは攻めの息に合わせなくてはいけない事と、実際に自分がそういう状態でエクスタシーの絶頂を迎える事がないから、どういう感じか良く分からない(あったら怖い(゜゜)\バキッ☆)。 ある程度、クライマックスの声は想像で演じていると話していらっしゃいましたが。このお話の鈴木千尋さんのクライマックスは、もうAV女優さんなんて目じゃないほど色っぽいですよ。きゃあ、もう恥ずかしい(゜゜)\バキッ☆。 さて。もう一方のカップルである子安さん×緑川さんですが。こちらは4話はほとんどずっと(大笑)絡んでいらっしゃいました。Hの合間にお話が進みますから、これは仕方ないですよね。濃いシーンのオンパレードが南原さん作品の特徴ですからね(しかも、声が良い方が多い!ので、素晴らしいと言いますか・・・)。 しかし、Hシーンよりも。4話では「ホワイト薫とブラックカオルの対決」に尽きますね。 一人二役に近い緑川さんの演技は、まさに素晴らしい!の一言でした。喘ぎ声一つにしても、ホワイトとブラックでは違うんですもの。 堕天使・ゲーム前編で、いきなりカラーが変わった?と思われた薫くんは。実は二重人格だった??しかも、気弱な僕ちゃんである薫くんが、お姉さんやその他世間から身を守るため?生み出した第2人格であるブラックカオルくんが、本体乗っ取りをたくらんでいる!! ホワイト薫くんは、それを密かに悩んでいる。今後の人生を司さんと歩む鷹塔薫と言う人物は存在するにしても、それは自分ではない。カオルなのだから・・・と言うかなり深刻なお話になってきております。 いや・・だから。そういう重要な設定は、もっと前に小出しにしておきましょうよ。榊さんもそうでしたが、ブラックカオルに悩む薫くんをもっと前から出しておきましょうよ・・。でないと、とってつけたような設定?わざと、シリアスなお話にしようとしています?(いや、このお話はシリアスらしいのですけど(゜゜)\バキッ☆)と思ってしまうものですから。 で・・ガーデンパーティ、普通中止されるでしょ?警察が入ってきて、過去とはいえ殺人事件が起こったのよ?遺体が発見されたのよ?!なのに、園遊会どころじゃないだろうが!!普通、遺骨を埋葬するとか、きちんとした葬式を執り行う事にならないか?? 真百合さんの差し金だったにしても、世間様は「常識、おありになるの?」って欠席させていただきたいと思いますよ・・・。 そして・・このドラマCDの恒例みたいな感じの原作者さんと緑川さんのすぺしゃるトークですが。 すみません・・この4に関しての感想やコメントは差し控えたいと思います。何しろ、子安さんの役のセリフを原作者さんが読んで、緑川さんと夢の競演を果たす!と言うトークでして・・。出来たら記憶からも抹殺したいものですからm(_ _)m。 |
ルビーにくちづけ |
角川書店 | 2000年4月 |
1.クロといた夏 2.未来を追え! 3.ミラーボールの恋人 4.5月の贈り物 5.僕らのバッドチューニング 6.里帰り |
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関俊彦、森久保祥太郎 |
ルビーにくちづけ メモリーズ |
角川書店 | 2001年4月 |
1.怪盗FOOL 2.赤い花の記憶 3.花衣 4.博士の困った愛情 5.BROWN 6.恋愛成就レストラン 「小さな光」(歌/関俊彦&森久保祥太郎) |
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関俊彦、森久保祥太郎 |
ルビーにくちづけ Kiss Station |
角川書店 | 2002年3月 | |||
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関俊彦、森久保祥太郎、堀内賢雄 |
負け犬の食卓 |
菅野彰 | 角川書店 | G10100 | 2003年10月30日 |
森久保祥太郎(柳瀬敦)、関俊彦(中川幹彦)、岩田光央(森田寅次郎) | ||||
坂口候一(ニコニコルビーローン松田)、比嘉久美子(テレビタレント)、宮島史年(TVアナウンサー) | ||||
父が残したリストランテを経営している敦。しかし、天才的?!に料理の腕がない彼の代になってからは、お客は減る一方。今日も今日とて、唯一無二の客である中川がランチとディナーを食べるだけ。毎日のように通い詰めてくる彼の目的は?? そんな時、相続税の支払いや材料の仕入れで焦げ付きを出した敦は、駅前の金貸しから催促を受けてしまうことに・・・。 |
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とりあえず、BLのカテゴリに入れてはいますが。普通のドラマCDでも良いかなぁ?と思ってしまいます。 何しろ、中川が毎日通い詰めてくる理由、そして500万の借金を肩代わりしてくれるのは、自分の身体!が目的ではないか?と敦が思ってしまう。そんな敦を必要とする、幼馴染みの寅次郎のやきもき以外は、BLっぽい要素は皆無ですから。 で。これをBLに入れているのは。この作品がラジオ「ルビーにくちづけ」から派生したドラマであること。だから、ラジオのパーソナリティでもある森久保さんと関俊彦さんが、くらっしゅ+ゴーストハンターズと同じでメインキャストに来ているのかな?と思っての事です。 (違っていたら、ごめんなさい) しかし。全体的に負け犬のお話なので、聴くに従って辛いお話でしたね。やりきれないと言いますか、うわぁ・・・しんどいなぁって。 それぞれにトラウマや事情を抱えている。人間だから、生きていく上ではいろんな事もあるでしょうが。 最後のトラックで、中川が作曲した歌の歌詞にも「やれば何とかなる。何でも夢は叶う。信じろ」と言うものがあり。頑張れば勝てる、夢は叶うと言われるけど、その向こうで、負けたヤツはどうなる?頑張ってないことになってしまうのかな?と3人が自嘲するシーン(Disk2の25分くらいです)に、ふとスヌーピー漫画のチャーリー・ブラウンを思い出してしまいました。 何かの試合で、鮮やかな逆転劇を見て興奮しているライナスに「負けたチームの選手は、どう感じただろう?」と、冷静に言うことが出来るチャーリー・ブラウン。彼もどちらかと言うまでもなく、負け組の代表選手です。 負けているからこそ、逆の立場の気持ちが分かってしまうのかもしれません。 ここで、涙を流した分だけ優しくなれる・・とか、世の中の辛苦を嘗めた人は他者に対して優しくなれる・・と言う常套句を書くつもりはありません。負け続けた事で、心が歪んでしまい。自分が悪いのじゃない!運が悪かっただけだ。自分よりもあいつが悪い。原因は別の所にある!とひねてしまった人を多く知っているからです。 つまりは、負けていようと勝っていようと。相手の気持ちを分かる人と言うのは、いると思うのです。 そもそも、この勝ち組とか負け犬って言葉が私は大嫌いなのでね・・。 女は結婚して子供を産まないと負け犬なの?って凄くむかっ腹が立つものですから。 この「負け犬」と言う単語を聞くと、ピキッと私の何かにスイッチが入ってしまって(苦笑)、ムキになります。ドラマCDの感想から遠く離れたところで、論争をぶち挙げてしまいそうですから。この話題はちょっとパスします。 森久保さんのキャラは、一人で悶々としていますし。関俊彦さん演じるキャラは、あまり喋らない。仏頂面で無口っぽいので。お話がゴーっと盛り上がるのは、岩田さん演じる寅次郎が彼らに絡んでのシーンとなっています。 特に、Disk2の2トラック目。15分過ぎからの「俺を頼ってくれ!」となけなしのお金を握りしめてやってくるシーンは、全体的に悲愴?な哀愁が漂うお話の中で、唯一噴き出して笑ってしまいました。 寅次郎は、敦が以前こぼしていた「身体目的?」と言う言葉を覚えていて。中川に敦がいただかれてしまったかもしれない!と考えるだけで、頭グルグル状態。既にいただかれたかもしれない・・と思いつつやってきて「もっとひどい話だった」と聴かされ。声が裏返るほど叫んでいます。 終いには、唯二知っている英語である「I Love You、I need You」と言いだし。敦が居なくなったら困る。このレストランがなくなると嫌だ・・と言った後で「ナポリタンとビールと取られてしまうんだなって」 ちょっとポヤヤンの敦役の森久保さんが「その3つを同列なのかよ?せめて、俺とナポリタンとビールって言ってくれよ」と突っ込みを入れると「おまえとナポリタンとビール、ずっと仲良しだったのに」と言う言い直し。 「仲良しにナポリタンとビールを入れるのもやめてくれ」・・・敦くんって、寅次郎に関してはちゃんと突っ込みとか言えるんですよね。 そのグダグダな元・四番バッターの寅次郎は、岩田さん怪演!です。普通、録音って本読みにリハーサルに、何回か合わせると思うんですよ。そうすると、口が回らなくて上手く言えないセリフでも、練習して上手くなってしまいますよね。滑舌が良くなったり。プロですし。 でも、寅次郎が「グルグルグルグル・・・・・」と叫ぶシーンなどは、本番一発?と思うくらいにグルグルしていました。岩田さんが下手と言うのでは決してありませんので、読み間違いしないで下さいね。 上手く格好良く演じてやろう!!と言うのではなく、まさに人が他に居ないリストランテの空間で、飛び込んできて喚いている状態の演技。そこには、寅次郎本人が居るんです。時々、ドラマCDのドラマとしての空間ではなく、声優さんが見えるシーンがあるのですが、この場合は、まさに寅ちゃん。ムードメーカーとしても欠かせないですね(^-^)。 女性嫌いで悪食の元・作曲家である中川役の関俊彦さんは、お金持て余してちょっと嫌な大人を見事に演じていらっしゃいました。彼が二人に「幼馴染みって良いものだねぇ」などと言うシーンでは、貴方に言われても嬉しくないし。良い物だと思えない、・・・うん。その通りって思ってしまいますもの。 自分が本物だと思える曲に出会ってしまった。それ以外はクズだ。自分はクズになりたくないから、作曲家を辞める(この彼が女性嫌いになった理由と言うのも、かなり壮絶なものがありますね)潔さ。潔癖性とでも言うような感じです。 彼が「寅さん」と呼びかけるシーンは、男はつらいよの寅さんを呼ぶ時のイントネーションと微妙に違う気がします。ちょっと上品ですよね。 新品のパンツを履いて、一世一代の告白?をした敦役の森久保さんは、これじゃあお客さん遠のいても仕方ないよね・・と思ってしまうほどの情けない二代目。他のレストランで修行したら良かったのに。そもそも、本人味音痴??と言う感じで、元気系で演じていなくて正解だったと思います。これで、元気系だったら。ただの脳天気なお馬鹿ですもの(゜゜)\バキッ☆。 セリフと言うよりも、説明やナレーションでずーっと喋りっぱなしの印象がありました。お疲れ様でしたm(_ _)m。 そして。今回は(も・・?)悪役だった坂口さん。金融業の看板に嘘偽りはありません!って笑顔で脅すシーンが凄かった!! うわ・・こういう金貸しと言うか、取り立てありそう・・。リアルでしたね。脱帽です。笑ってるけど、その目は糸目で細いんだけど、ちーっとも笑っていません!って見えるようで。当然?次巻などには出演がありませんが。今後、要チェック!と思いましたわ。 お話としては、やっと何でも屋がスタートします!と言う成り立ち篇でした。 しかし。食卓って、大事ですよね。寅次郎にしても、中川にしても。敦を中心とした空間で囲む食卓が、所謂団らんの場が必要なんだな・・って思いますもの。 家族ゲームと言う映画で、印象的なシーンに。食卓のテーブルが横一列で。団らんの場にほど遠い図がありましたが。 それとは逆に、このお話では。彼らが囲む食卓は丸いかも・・・顔を見合わせながら食べる事が出来そうだな・・って思います。 |
負け犬の食卓2
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菅野彰 | 角川書店 | G10101 | 2003年12月30日 |
森久保祥太郎(柳瀬敦)、関俊彦(中川幹彦)、岩田光央(森田寅次郎) | ||||
池田秀一(高橋遼一)、勝生真沙子(水島馨) 河本邦弘(老人)、藁谷麻美(犬(アヤヤ)) |
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リストランテ柳瀬は、何でも屋なんでもアリに看板を変えた。オーナーは、柳瀬の借金を返済してくれた中川。そして、スタッフは店のシェフだった敦と、敦の幼馴染みの野球青年寅次郎。 浮気調査もまともに出来ない。出来るのは行方不明となったペットを探すことくらい?の彼らの所に、中川の元妻(一番目の)が現れ。中川の二番目の妻(今は、彼女の恋人になっている)のために作った詞に、曲を付けると言う依頼を持ち込んだ。 |
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1作目が、なんだかんだ言っても。社会不適合者と言いますか。料理の出来ない味音痴のシェフに、甲子園に行けず。鳴かず飛ばずで実家の手伝いをしている野球青年。そして、一時はヒットチャートのトップを走る曲を作るくらいの音楽家だったものの。今は、単なるプーである中川の3人のお話で。彼らが何でも屋でも始めるか・・・で終わっていました。 個人的には、負け犬と言う単語自体が大嫌いで、いろいろ思う事が山ほどあるわけで・・。結構きつかった・・しんどいと言いますか、やりきれなさが残ってしまったんですよ。 最後のトラックで、中川が作曲した歌の歌詞にも「やれば何とかなる。何でも夢は叶う。信じろ」と言うものがあり。頑張れば勝てる、夢は叶うと言われるけど、その向こうで、負けたヤツはどうなる?頑張ってないことになってしまうのかな?と3人が自嘲するシーンが印象的であったので。 この調子で、3人は自分たちが負け犬だと言う意識を引きずったまま、新しい仕事を始めたのかな?それって、辛くはないのかな?などと思っていたら。 2は、暖かいドラマCDになっていましたねぇ。聞き終わった時に「あぁ。。捨てたものじゃない。うん、世の中、まだまだいける!」とヒタヒタと押し寄せる波に、心が温かくなる想いでした。 花丸です。これを未聴の方にお奨めしたいドラマCDです!(角川書店の作品ですので、ネットなどの通販でしか購入出来ないのが難点なんですけど)。 今回は初っぱなから、かなり厳しい展開が待ち受けていました。 何しろ、中川の最初の妻が現れて。 ・・・これがまた!!本当に女王様なんですよ。クイーンオブクイーン!!声も勝生さんでしょ?もう、こういう声の凛とした女傑って好きなんですよ。 その女王様が、入ってくるいきなり敦を下僕としてしまい(一瞬にして、一番弱い人間を見抜く野獣のような眼力の持ち主とも言えましょう)レズである事を隠して結婚した中川を相手に、寝取った(大笑)中川の2番目の妻に捧げるラブソングの作曲をしてくれるように依頼する。 頑として、中川が作曲を拒否し。敦と寅次郎が「出来ない子の気持ちを考えろ!思いやれ!」と中川を庇う発言をすると 「そうやって、一生いられるなら、そうしてなさい!!負け犬どもが!」と捨てぜりふを残して去っていく・・・。 うわ・・正面切って本人にそういう事、言いますか?傷口に塩ふりかけてぐりぐりしているようなものですな・・・(^^;。 女王様は、間違った事は言っていない。そう・・・確かに、中川が「本物に出会って自分の音は偽物だと思った。だから、作曲は出来ない」・・・そういうのは、ガキの戯言とも受け取られるんですよ。 それを庇う敦と寅次郎の発言も、世の中の生き残り組・・・所謂勝ち組である彼女にとっては「負け犬の遠吠え」であり、出来ない言い訳にしかすぎない。 ふっと、イデオンのエンディング主題歌である歌の一節を思い出していました(戸田恵子さんの透き通った声が、実に気持ちいい歌です。しかも、作詞が富野監督でしたから、深い歌詞でしたねぇ)「傷をなめ合う道化芝居〜」と言う一説ですが。あぁ、まさにそれよね!と。馨様にとっては、そうやってかばい合い寄り添って生きている3人は、まさに傷をなめ合っていて、そこから動こうとしない道化にしか見えていないのだと思うのです。 恋愛にしても、仕事にしても。その人でなければならない!と言われるほどの存在はない。代わりになる存在は、いくらでもある。つまりは、代替え品はゴロゴロと存在する世の中。この人の代わりになる人は居ない!と言ってくれる人は、ほんの一握りの存在でしかない・・・と馨が言います。 だから、きっと人は代替え品の存在には目をつむって、その場を固守すべく一生懸命に頑張ると思うのです。 そして、このお話の第2のキーパーソンである高橋の存在も、素晴らしく大きなものとなっています。 声がこれまた池田さん!!その池田さんが、一夜の恋人よ!と関俊彦さん演じる中川をかまい倒す。俺は優しいだろ?と、車検の通らない車で中川を拉致して去っていく・・。 その池田さん相手のシーンですと、ワタワタおたおたしている子供のまんまの中川の慌てっぷりが「あ、関さんのびのび演技してますね」と思えるほど弾けています。 池田さんが、また本当にこの高橋にぴったりなんですよ。特異な分野においては、天才!と称されるほどの才能を持ち合わせているのだけれど、その他の事については「常識・・・あります?大人としての分別とか、世間をそれで乗り切れているのか?」って思えるほど(何しろ、犬のアヤヤは大きさから言って猫だと信じている中川も凄いですが、ワンと鳴いているのに「狸」と言ってしまう高橋も相当なものですよね)の彼なのに。事、音楽についてや中川を抱擁する大人の優しさは天下一品。 きっと、彼には音楽以外の才能は皆無だと思うんですけど。そういう奇才(鬼才)である高橋のおおらかな包容力は、大人の魅力全開の池田さんならでは・・・です。 勿体なくも、悲しくも・・・BLでのご出演と言えば間の楔でそう言えば脇に出ていたよね・・ってくらいでしたし。詳しい(゜゜)\バキッ☆攻めとか受けはないのですが。池田さんに関しては、この位の要素でも十分OKです。 何しろ、DISC2ー3トラック目に於いての無闇に色っぽい「お馬鹿さんだね」が凄かったです。岩田さん演じる寅さんの「今の「お馬鹿さんだね」がかなり来たんで、もう一回言ってもらえます?」と言うリクエストに応じての 「お馬鹿さんだね。悪い子だ」なんて、もうあたふたしてしまいました。これで、本格的に言葉攻めとかあったら。私は「うきゃあ」と布団を被って出て来られなくなりそうですもの。 お話も、DISC2になって。馨様(自然に様が付いてしまう辺りが素晴らしいキャラです)のぼやきや、彼女が何故作曲の依頼に来たのか・・を語ったり。敦と寅次郎がそれぞれに、自分の人生を見つめてみたり。 白馬にまたがった王子様を待っている、基本・乙女の中川にも高橋が包み込む優しさを呈してくれたり。 詳しくは、聞いた方がどういう会話を繰り広げているかを聞いていただきたいと思いますが・・。 彼らも少しずつは変わっていけるのではないか?負け犬のままで終わらないだろう・・・と思わせてくれるお話になっていて。聞き終わった時に、ほうっと心の中が暖かくなってきたのでした。 |
なんでも屋ナンデモアリ |
菅野彰 | ジェネオンエンタテインメント | GNCAー1055 | 2005年12月22日 |
Disc1 1.北千住 なんでも屋ナンデモアリ 2.俊の家 3.北千住 俊の学校 4.杉並 閑静な邸宅街 5.寝付けない二人 |
Disc2 1.杉並 桜のある邸宅 2.再び なんでも屋ナンデモアリ 3.事の真相・・・・・・ |
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入野自由(田宮俊)、津田健次郎(間中博基) | ||||
森久保祥太郎(柳瀬敦)、関俊彦(中川幹彦)、岩田光央(森田寅次郎) 福山潤(向井翼)、鈴木れい子(翼の曾祖母) |
右手にメス、左手に花束 |
椹野道流 | サイバーフェイズ | CPCDー1027 | 2004年2月25日 |
1.サムシング・アバウト・ユー Something About You 2.ロール・イット・オーヴァー Roll It Over 3.ジレンマ・モンスター Dilemma Monster 4.ワン・ソウル・ワン・ライフ 1 One Soul One Life 1 5.ワン・ソウル・ワン・ライフ 2 One Soul One Life 2 6.FREE TALK |
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置鮎龍太郎(江南耕介)×鈴村健一(永福篤臣) | ||||
長沢美樹(片瀬渚)、斎賀みつき(中森美卯) 高田べん(城北教授)、栗田圭(男性医師) 渡辺智美(秘書)、渡邊佳子(隣人) |
君の体温、僕の心音 |
椹野道流 | サイバーフェイズ | CPCDー1035 | 2004年9月25日 |
1.孤独な日曜日 Lonely Sunday 2.憂鬱な月曜日 Blue Monday 3.土曜日の同窓会 The class reunion on Saturday 4.火曜日の訪問 The visit on Tuesday 5.水曜日の研究室 The laboratory on Wednesday 6.水曜日の罠 The trap on Wednesday 7.水曜日の決意 The decision on Wednesday 8.アメリカにて In the U.S. 9.Free Talk |
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置鮎龍太郎(江南耕介)×鈴村健一(永福篤臣) | ||||
檜山修之(大西靖弘)、斎賀みつき(中森美卯) 阪田佳代(ハルカ)、田坂秀樹(上田)、中西裕美子(副婦長) |
耳にメロディー、唇にキス |
椹野道流 | サイバーフェイズ | CPCDー1050 | 2005年6月20日 |
DISC:1 1.父の死 2.息子の帰郷 3.懺悔 4.母の愛 5.父の愛 6.父への報告 7.二人の約束 8.FREE TALK DISC:2 1.マリッジ・ブルー? 2.二人のセレモニー 3.病める時も健やかなる時も |
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置鮎龍太郎(江南耕介)×鈴村健一(永福篤臣) | ||||
川崎恵理子(永福世津子)、広瀬正志(江南耕造) 多緒都(江南チエ)、前島貴志(牧師) |
夜空に月、我等にツキ |
椹野道流 | サイバーフェイズ | CPCDー1060 | 2006年1月20日 |
1.帰郷 2.開店準備 3.江南の失踪 4.逃亡先 5.けじめ 6.姫始め 7.お守り 8.Free Talk |
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置鮎龍太郎(江南耕介)×鈴村健一(永福篤臣) | ||||
川崎恵理子(永福世津子)、広瀬正志(江南耕造) 多緒都(江南チエ)、内田大加宏(楢山繁太郎) 富沢美南(中年女性1)、高木礼子(中年女性2) |
その手に夢、この胸に光 |
椹野道流 | サイバーフェイズ | CPCDー1080 | 2007年1月30日 |
1.教授選考会 2.それぞれの思惑 3.信念 4.ハプニング 5.医療過誤 6.誇り 7.Free Talk |
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置鮎龍太郎(江南耕介)×鈴村健一(永福篤臣) | ||||
檜山修之(大西靖弘)、斎賀みつき(中森美卯) 千葉進歩(楢崎千里)、高田べん(城北教授) 鈴木勝美(小田)、奥田啓人(岡沢) |
その手に夢、この胸に光
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サイバーフェイズ | 応募者全員サービス | 2007年3月到着 |
鈴村健一、置鮎龍太郎 檜山修之、斎賀みつき、千葉進歩 |